ASAKA通信

ノンジャンル。2006年6月6日スタート。

「SOCCER 12 ~希望の原理」

2013-11-22 | Weblog


             なんども新たに出発しなければならない場所がある。
             なんども新たに、すべてを捨てて立ち上がらなければならない場所がある。
             そしてなんども新たに、
             ただ希望が到来するように行為しなければならない場所がある。

                            ――河本英夫『システム現象学―オートポイエーシスの第四領域』


         ゲーム展開がどんなプロセスをたどるかはつねに未規定である――
         未規定ゆえに活性化していく作動と、
         未規定ゆえに不安に押しつぶされる作動がある。

         希望と絶望――すべてのプレーはふたつの極性においてゆらぎ、
         ゆらぎのカオスが、ゲームのダイナミクスの震源をつくっていく。

         展開は、つねに制御の意思に先行して目の前に開かれ、
         展開が告げる意味連関が次のプレーを解発していく――

         展開の先行性は、プレーにとって規定性として現われ、
         同時に未規定な選択可能性の領域が照射され、
         新たなプレーの可能性が開かれる初期条件をつくる。

         プレーヤーは展開を引き受けることで相関的にセルフ像を結び、
         展開とセルフの関係構造から次のプレーイメージを描き出していく。 

         規定性を規定性として受け容れる――
         未規定性を未規定性として受け容れる――
         希望あるいは絶望を一方的に強いるものをしりぞける――

         すぐれたプレーヤーはそのことをプレーの格律として、
         その場所に、プレーの自由とエロス=可能性の原郷が存在するように、
         展開に修正を加えうるプレーイメージを探し、実効的な希望を立ち上げていく。

 

 

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「み空行く月の光に」(参)

2013-11-22 | 参照


             み空行く月の光にただ一目 相見し人の夢にし見ゆる
     
                                     ――安都扉娘子『万葉集』

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