近年、幼児が自分の祖父母を『ジジ・ババ』と呼んでいる。ここ10年かそこいらの風習であるが今ではかなり一般化している。
『じいちゃん・ばあちゃん』などという呼び方は消えてしまったように見える。
イワン・アサノヴィッチはこの呼び方が嫌いである。音として何となく汚いということと意味としても尊敬の気持ちがないような呼び方だからだ。
だから2歳になった自分の孫には『じいちゃん』と呼んで貰いたいと思っていた。しかし、言語能力の発達していない幼児にとっては『じいちゃん』とはなかなか言いにくいようである。
『パパ・ママ』と同様に一語の反復の方が言いやすいようだ。
嫁は私の前では『じいちゃんだヨ』と孫に教えているが普段は『ジジ・ババ』と言って済ましているようである。
当の孫は言いやすい『ジジ・ババ』という呼び方をスッカリ覚えてしまっている。当惑させられていて迷惑なのは孫であろう。
一日でも早く『じいちゃん!』と名指しで孫に呼んで欲しいと思っているイワン・アサノヴィッチは段々と妥協的になってきて来ている。
先日の土曜日に孫一家がやって来た。
玄関に入るやいなや孫の『ジジ!』という大きなそして可愛い開口一番である。
『ハーイ、いらっちゃい。ジジですヨ』などと言いながら、イワン・アサノヴィッチは二もなく階下へ転げ落ちるようにして出迎えるのである。
約30年前?同居していた祖父母を「おじいちゃん、おばあちゃん」と
呼んでいましたし、同じく祖父母も私のことを「さちさん」と「さん」付けで
呼んでいました。
鹿児島の片田舎で当時は、初孫・一人きりの孫・下手すれば跡取り娘
でしたから、そうなったようです。以降、従妹弟は皆「呼び捨て」ですが、
当時の習慣で、私は今でも「さちさん」と呼ばれています。
お孫さんに「刷り込む」なら今かもしれませんよ!
さちさんは、幼児の頃から「…さん」付けで呼ばれていたのですか。恐れ入ります。さちさんの実家は篤姫を生んだ鹿児島県だそうですね。孫に「刷り込む」なら今のうち、という助言はさちさんの実体験から出されたものであり拝聴させて頂きます。
…でも肝心なジイチャンが我慢できずに妥協的になってしまっているのです。問題は何か、先送りになりそう…なんて他人事のような弱腰です。
でも、必ずや「ジジ」等ではなく我が家の初孫には、そのうちに「ジイチャン」を超えて「おじい様」と呼ばせてみせますよ。
明日から私も気をつけて孫を呼ぶ時は、「みーたん」などではなく「みい姫」と呼ぶようにします。(笑)