日経ビジネスオンライイン(2012/11/19付け)の伊東 乾氏の上記標題の論文を読んだ。大いに共感・共鳴した。
イワン・アサノヴィッチは予てより「日・中・韓・台」はひとつの連合国家を目指すべきだと考え主張している。少数民族は存在するものの、日・中・韓・台の大多数はモンゴロイド民族で仏教・儒教文化圏であり漢字言語圏でもあり、国家形成に必要な基幹的要素にあまりにも共通項が多いと考えているからである。
伊東 乾氏は作曲家・指揮者であるが、専攻は東京大学で物理学や総合文化を学んでいる。氏は先日、都内で無料のシンポジウムを開催した。シンポジウムには堤清二氏を始めとした、各界の最前線で活躍し、実践的な活動を通して大きな成果を上げている方々ばかりである。(NBO:2012/11/19参照)
氏は「現場から立ち上がる仕事」を評価し、たとえ芸術であっても“イメージ”のみ先行のアーチストは評価しないとし、微細に亘る「方法」に拘った作品・仕事の重要性を説いている。即ち、大括りな言い方になるが“実践の優位性”を説いている。
現今、「日・中・韓・台」には戦後政治のきちんとした融和もなく、それがため尖閣や竹島のごとく領土問題で軋轢が生まれている。
氏は学術とは政治や軍事が対立する時期・時代にあっても、必ず平和と相互尊敬のうちに席を共にできる場であると言う信念を持っている。そして経済交流や文化交流の場での実践例(ITの国際円卓会議での中国と台湾の協調)を示しながら、共に平和的に話し合う「方法」の優位性・重要性を説いている。
軍事力で他国を牽制し、海底資源や漁業資源を独り占めしたところで、東アジアに真の恒久的な平和など訪れない。イワン・アサノヴィッチは、アメリカも含めた関係国の政治的な打算と軍務官僚や死の商人の暗躍を許すべきではないと確信している。
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