イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

福島の子たち、国に直訴

2011-08-22 19:07:52 | 日記・エッセイ・コラム

 8月17日、福島の子たちが東京・永田町の衆院第一議員会館で政府の原子力災害対策本部や文部科学省の担当者に会って、子ども達の今の思いを伝えた。
 

テレビのWS番組でコメンテーターがその様子をVTRで見ながら感想を述べていた。
ご覧になった方もおられると思うが、子どもたちの言葉を2~3紹介しよう。

『学校の友だちと一緒に避難できるよう、真剣に考えて下さい。転校はとても悲しかった。』
『わたしは普通の子どもを生めますか?』
『私は何歳まで生きられますか?』

こんな言葉を聞いていて、目頭を熱くしたのは4歳になる孫娘を持つイワン・アサノヴィッチひとりではなかったであろう。

対応する各省のキャリアの言葉は『検討させて貰います。』『最大限努力いたします。』と言う紋切り調の、いつも何処かで聞かされるアノ役所言葉である。

WS番組に出演していた歌手・俳優のピーターが鋭いコメントを発した。
『小さな子どもたちに、”優秀な”キャリアがアンナ言葉しか言えないのか!あれは回答なんかではなく官僚言葉を述べたに過ぎない。』とやや憤り気味のコメントを述べた。
 

イワン・アサノヴィッチはピーターの「官僚言葉」という語句にハッとした。

イワン・アサノヴィッチは常々、文語調の言葉を排し口語調で議論・会話をすべきと、街の議員友達や市民運動をしている友達に言っているからである。

県庁で役人を40年やってきたイワン・アサノヴィッチは、役所の形式的で抽象的な文語調文書に現役時代に懐疑的なものを覚えていたからである。

だから、わが街の議会では「議会基本条例」を制定し、市民に分かりやすい口語調会話で議論してくれと頼んでいる。文語調会話では市議会の傍聴をしていても「慎重に対応します」だとか「参考・検討させて頂く」だとか「最大限努力いたします」などと言う言葉が飛び交い、具体的には少しも理解できないからである。

そんな「官僚言葉」の回答に満足している議員も議員であろう。これでは議員数削減論や議会無用論(名古屋市の河村市長の動き)が一方で出てくるのも当然である。

拙ブログでも記述したが、議会は魚河岸のセリ然として、事前の八百長的な「協議・打ち合わせ」なども無く、”優秀な価格=政策”を提示した者が勝者になると言う当たり前の議論場となるべきである。

執行部にも反問権を導入し、一問一答方式等というトボケ・スリヌケ・ハッタリ答弁などの混入する現スタイルを排し、双方向あるいは議員間の熱烈な討論会話が飛び交う場とすべきである。

執行部の反問権導入で困るのは、長期的には執行部であり議員ではない。しかし、職員も鍛えられることによって、最終的には議会改革が市民の幸福に繋がることは明らかである。
 

終了後の福島の子どもたちの感想は『答えが全然ちがう。』であり『ちゃんと質問の内容を聞いていない。』であった。

役所と議会から”今いちばん遅れている”「官僚言葉=官僚語」を排除したいものである。


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2 コメント

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私もあのテレビはみました。放射能の不安を真剣に... (香取イケメン爺)
2011-08-23 11:46:01
私もあのテレビはみました。放射能の不安を真剣に子供が訴えているにもかかわらず、まともな受け答えも出来ない大の大人をみて、この国の将来を憂いずにはいられませんでした。
でも、あの子供達の中に、自分の俳優稼業を犠牲にしてまで原発反対を訴えている山本タロウの姿を見られたのが救いでした。
                         香取イケメン爺

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香取のイケメン爺さん (イワン・アサノヴィッチ)
2011-08-23 12:37:26
香取のイケメン爺さん
そうですね。同席していた俳優の山本タロウが国に対して鋭く、突っ込んでいましたね。悪くすれば仕事を干されてしまうかも知れないのに…
今後はみんなで俳優としての山本タロウも応援しましょう!
このように、少しずつですが、日本の真の民主化が進んでいると確信できます。なぜなら今ほど、日本改革勢力のすそ野が段々としてではありますが、拡がっていることが見てとれるからです。
お元気で。
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