イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

電通過労死 上司の不起訴は不当

2018-02-06 11:34:37 | 社会・経済
 電通の新入社員の高橋まつりさんが過労自殺されて、電通法人は昨年10月に罰金50万円の有罪が確定しています。
当初、労基署からは違法残業の実態から、元上司の男を書類送検したのだが東京地検は不起訴としてしまった。
元上司は、残業の上限を超えた分は「社内飲食」とするように指示し、東大出のまつりさんの経歴を妬むかのような精神的な追い詰めを執拗に繰り返していたのである。かなり悪質な上司である。(一部:東京新聞(2018年1月26日)報)
ねぎらうこともしない上司に、まつりさんの遺書にはその苦しみが綴られていたとのことだった。こんな一文を知らされたりすると、余りにも切なくなって来る。
しかし、たった一人の親族の母親の幸美さんは「社内風土」の一言で、娘の自死を片付けられることの不条理に納得はできなかった。当然のことである。

イワン・アサノヴィッチは元某県庁のOBである。大卒・上級職試験で合格し40年近く前に就職した。当時はまだ役職者の殆どが高卒であった。そこへ大卒の新人が採用されて来ると、高卒の上司の内心は決して穏やかなものではないのである。
或る日、意地の悪い隣の係の上司が突然、業務に関係のない問題を私に突きつけて直ぐに回答を寄こせと命令してきたりするのである。
返事に躊躇していると、『大卒のくせに、そんなことも分からねえのか!』という言葉が返されて来たりしたものである。
はたまた、同じ職場に採用された大卒の新入職員に対しても、地方出身者で返事の仕方がオカシイとか、方言を使って出しゃばり過ぎるな!標準語で喋れとか冗談の域を超えた叱咤やイジメに近い言葉が高卒の上司たちから飛び交った。

 そんなことはどの会社・役所でもあることだ。と宣う方みたいな人が実は往々にして妬みを伴った新人イジメをしていると言っても過言ではないのである。
電通のまつりさんの上司もきっと「東大出身者」でない事は容易に想像がつく。
「公務上の中で起きた事案なのだから、個人そのものを罰したりするのはおかしい」とお考えになる方にひとこと言いたい。
公務だ業務だと言いつつ職務・業務に関係のない事柄で、職場の周囲の口ごたえが未だ出来ないだろう新入社員に妬みに近い「個人的な」妄言をぶつける社内風土こそ即刻に改めるべきなのである。解決する順序が逆だと指摘したい。わたし自身、『大卒のクセに』の暴言を「公務の中」で吐いた元上司を思い出すと未だに許せない気持ちになる。
 官庁や大企業ほど「公務」の何たるかが徹底されていない「風土」があり、今なおそこに胡坐をかいて傲然・漫然としている無反省を決め込む愚かな姿がある。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿