イワン・アサノヴィッチの一日  畑と映画の好きな卒サラ男。

政官業癒着体質の某公共事業職場を定年退職。鞍馬天狗・鉄腕アトムの人類愛に未だに影響を受けっ放し。孫には目がない。(笑い)

鳩山演説、そのとき谷垣・安倍の顔は

2010-02-10 20:30:21 | 国際・政治

 1月29日、TVで国会中継の鳩山首相の施政方針演説を聴いた。「いのちを守る」という言葉が多用された。

あるTV局は「いのち」という言葉の使われた回数をご丁寧に計算していた。30回弱だったそうだ。

イワン・アサノヴィッチは歴代首相の施政方針演説と比較して鳩山のそれに好感を抱いた。厳つく内用空疎な単語を多用し羅列した官僚作成の文書ではなく且つ鳩山由紀夫個人の思いがたくさん入った演説内容と思われたからである。

しかし翌日の朝日新聞の社説では「美辞麗句の言葉を聞いている暇はない」と鳩山演説を一刀両断にしていた。他のメデイアや野党の声明でも「具体策がない」とか「現実的な国民の暮らしを考慮していない」などの批判が多かった。

普天間基地移設問題のゴタゴタや政治とカネをめぐる自身と小沢幹事長の疑惑問題が取り沙汰されている最中であるだけに、聞きようによってはなるほど「美辞麗句」や抽象論での”逃げ”的な雰囲気が無いわけではなかった。

TV中継では今は野党となった自民党席もアップで映し出され、お馴染みの顔が並んでいた。森元首相・大島国対委員長らは首相演説を聴きながら”せせら笑い”を浮かべていた。恰も『鳩山さんも何と青っぽい天真爛漫なことを言っているのだ』という声が聞こえてきそうな顔付きだった。

そうかも知れないと思っていたらやがてアップのキャメラレンズは谷垣総裁と安倍元首相に移っていった。この二人の顔付きは前のお二人とは対照的な顔付きであった。目に若干の力なさは在ったものの、真面目に聞き入っていたのである。

イワン・アサノヴィッチは不思議な驚き感を抱いた。『本来ならば…自分があの演壇の中央に立ち、官僚作成原稿を破棄して自分が作った文章で高らかに演説したかった。』と思っているような顔だった。

どうしてもそんな風に思えてならない。


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