何度かセッションを受けにきたことがある高校生の男の子。
この秋は受験勉強で頑張っている。
寝違えのような右肩、首の痛みが出てきたところだという。
それより前から微熱が出る日が数日おきにあり、家族が心配していた。
寝違えの多くは胃腸の疲れに連動して起きる。
朝起きて異変に気づいた人は、ここ数日食べ過ぎていないか思い返してみると良い。
あるいは、強いストレスがかかっていたのが少し緩んだ時にも出やすい。
これも胃腸に負担がかかっている結果だ。
今回の彼の場合も例に漏れず、胃腸の調子をみているだけで、首、肩の痛みはかなり減った。
仕上げに首、肩の様子をみることで、今度は胃腸がさらに楽になる。
終わった後、彼は一通り身体を動かしてみて、納得したように笑顔を見せた。
だが
「いつも身体を見てもらったその日は、他は軽くなっていて足だけだるさが残るんです。次の日になれば足も楽になるんですが。」
と言うので、もう一度仰向けに寝転がってもらって、肩あたりから足先まで表面をザッザッと素早く払ってあげた。
再び立つと、あれっと驚いたような表情を一瞬浮かべ、
「今度は大丈夫です。」
この払い、とても簡単でスッと流れるのが実感できて便利だ。
人にやってもらうと気持ち良い。
有効なやり方がどうなのか、深く考えたことはないけれど、僕は人にしてあげるときは動作に合わせて息も素早く吐いている。
もちろん、自分でもできる。
肩や腕の痛みがある人には、自分でざっくりとしごくように、あるいは素早く表面を撫でるように、手先、足先まで払うことでエネルギーが流れ、楽になることを伝えている。
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