食事を抜くと元気になると聞いても、身体が健康を取り戻す程度だと想像するのではないだろうか。
僕もあまり深く考えていなかった。
断食の効果を読んだりしていたものの、経験してみないと実際のことはわからない。
断食を経て得た活力は、僕としても驚きのものだった。
僕は自宅にいて時間の余裕があるときは、近所の公園にウォーキングに行くことが多かった。
季節によってその時間はばらつき、4月後半になるとすでに日中は日差しが強くなるので、朝のうちを選んで出かけている。
ウォーキングが基本だけれど、100メートルを8割程度の力でのダッシュの繰り返しも取り入れたりする。
有酸素運動が身体に良いとされるが、無酸素運動も身体のキレを取り戻す毒出しになるように感じているからだ。
君津のはぎのさとから帰宅した翌日。
酒を飲まず早い時間に寝てしまったので起床は早かった。
身体を動かしたくてうずうずして早速公園に出かけた。
どの程度身体を動かすべきか見極めながら歩くことにし、ダッシュやランニングは取り入れずに、速足でのウォーキングを混ぜて4キロほどに留めた。
前にも書いたようにその日の食事は玄米粥と味噌汁一杯ずつが一度のみ。
午前はお腹がそれほど空かないので、もちろん食べない。
14時からの遠隔セッションを始めてからが空腹のピークだった。
電話の向こうの女性の身体が整うのと同期してしまったのだろう。
終えたところで摂った4日ぶりの食事はやはり沁みた。
19時半から対面セッションの方があるのでその前に入浴を済ませる。
セッションの後はすぐに床に入れるようにと慎重に計画したのだ。
スムーズな一日の進行をと少し神経質な予定作りになったが、身体は何もかも自然に受け入れて、夜も心地よく眠気がきた。