オパールの遊色は、閉じ込められた水によるものであるらしい。
乾燥には、著しく弱いから、密閉できるような宝石箱での保管が望ましい・・・とのことで、結構、神経質な宝石のようだ。
数万、数十万、数千万年の時の経過の中で、地熱と圧力と地殻の様々な物質の含有量で、その美しさが決まるのが、宝石。
ダイヤモンドは、無色透明、亀裂や内包物がない物が、高値で取引されているけれど、中には、様々な美しい色をもつダイヤモンドもあったりする。
ルビーとサファイアもほぼ同じ成分でできているけれど、銅だか、アルミニウムだかの含有率の違いで、赤いものだけが、ルビーとなり、その他は、サファイアと分類される。
偶然が生み出す神秘の宝石。
だから、ヒトは、宝石に魅了されるのだろうなぁ・・・。
数回に渡って、オパールについて、アレコレ、ど~でもよいようなことを書き綴ってきたけれど。
オパールの取引で、高額な値段がつくのは、やはり、遊色による色の変化のうち、『赤』い色が、表れるものが、最高とされるようだ。
私は、少し青味がった乳白色の石の中に、鮮烈な青や紫が、でるものが好きだ。
恐竜オパールでも、燐光というか、青味がかっているものが、一番神秘的で、綺麗だと思っている。
死して、オパールになる・・・という夢は、実現しそうにないけれど、やはり、自分の骨が、オパールになったらいいのに・・・という幻想を捨てることが出来ない。
無理なものは、無理なんだけれど。
私がしつこく、オパールになりたい・・・と言いづつけたモノで、相方は、もう呆れかえって、このバカは、どうしようもないと思ったのか、代替案を出してきた。
『オパールは、自然産物ですから、望んでオパールになることはできませんが、死んだときに、火葬する灰で、陶磁器を作るってのはどうですかね?ボーン・チャイナというか・・・あの吸い込まれるような白さは、絶品ですよ。マイセンかドコカに頼んで、作って貰ったらどうですか?自分の骨が、陶磁器になって残りますよ?』
・・・オパールは、諦め、死して、陶磁器になる・・・か。
それもいいかもしれないな・・・。
どれくらい(価格)で、できるんだろうか・・・?と、また、バカなことを考えている春の一日。