鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

桜のお着物~今日も桜です・・・

2008-03-28 21:08:25 | Weblog
午後から、雷雨。

ワタシの居住地では、まだ、三から五分咲きといったカンジの桜です。

桜の季節は、何故かソワソワ・・・落ち着かない・・・。

散ってしまわないかと毎日思うんだけれども、1年中、あんなふうに咲かれても困るよね。
だいたい、日常あるものだと、慣れてしまって、特に感動もしなくなりますしね。

寒い季節が終わって、1週間か10日前後・・・それしかお目見えできないから、桜の季節を惜しむんですね。

さて、桜は、樹木だけではありません。

お着物・・・和服の柄にも使われておりますが、現・大河ドラマ『篤姫』の原作者・宮尾登美子先生の著書に、桜の柄のお着物のTPOみたいな記述がございます。
印象に残っているんで、ご紹介しましょう。

桜の柄のお着物を着るときは、世間で、蕾の頃は、五分咲きの柄を、そして、世間で五分咲きの頃は、満開の柄を着ること・・・。
外の桜の状態をみて、それより、少し、先の花の柄を着こなす・・・というものでした。

ご実家が、娼妓紹介業だった宮尾先生。
花街の粋というものでしょうか・・・。

同じ桜でも、咲き具合の違う何枚ものお着物がある宮尾先生ならではのお話です。

着物道楽もここまで、極めないと本物じゃないんですね・・・きっと。

年中、鴉(スタイル)のワタクシには、縁のないお着物ですが、こういう生活もしてみたい。
明日は、帝劇へ観劇だし、外は、まだ桜もまだだから、今日は三部咲きのお着物で出かけよう・・・とか、明後日は、歌舞伎座だから、満開の桜の柄にしようかな・・・とか・・・。

もっとも、花街の粋筋の芸者さんとかは、お花の柄は、召されないそうです。
花は、散るから縁起がよくない・・・とうことらしいです。

☆☆☆

明日のブログはお休みです。