鼎子堂(Teishi-Do)

三毛猫堂 改め 『鼎子堂(ていしどう)』に屋号を変更しました。

宵から時雨(しぐ)れ②

2017-12-04 19:52:51 | 詩のような・・・?もの

夕暮れが、一直線に、待ったなしでやってくるこの季節。

そして、宵から時雨れ。

初冬の雨。

このまま・・・夜が明けることなく、ずっとずっと降り続いてくれたら・・・少しは、気持ちも楽になるのに・・・。

・・・なんて思ったりする年末。


年明けは、面倒だ。

また、イチからやり直し・・・みたいな。

何処まで行っても、堂々巡り・・・。


暗闇の中で、時雨の音を聴いていると・・・。

もう、このまま、ずっとずっと、このままで。

何を考えるでもなく。

明日の事など、考えるでもなく・・・。

そんなふうに、時間の流れの中に、融けてしまいたくなったりする。

過去の記憶に、ドップリ浸かって。


冬の雨・・・時雨れの音を聴きながら・・・。

随分、遠くまで来きてしまったね・・・。

もう戻れない過去に・・・再び、会うこともない過去に。

あの場所に戻れない・・・あの場所は、違う場所になってしまった。
形を変え、時を越え・・・。
私の知っているあの場所は、あの場所であって、あの場所でない・・・。

迷宮のような記憶を

時雨の音が、呼び覚ます。


宵のうち・・・時雨れるでしょう・・・。
宵のうち・・・時雨れるでしょう・・・。






彎月(わんげつ)・月のお椀に・・・。

2017-11-12 04:20:24 | 詩のような・・・?もの

昨夜の強風も、夜になって止んで、深夜の東北の空には、満月よりも綺麗な彎月。


輝く金色の月のお椀が、ぽっかり浮かんでおりました。

あの月のお椀には、なにが入っているのかな?


食べると幸せになれる星屑でできたひかりの金平糖かな?

綺麗な虹色の幸せが一杯入っているのかな?


久しぶりに注文の入った古本の発送のため、深夜の街へ出ました。

車を走らせながら、そんなことを考えました。




クロスオーバー

2017-09-29 23:46:54 | 詩のような・・・?もの

明け方など、気温が、15℃を割って、涼しいという感覚を通りこして、寒いくらい。

昼間は、夏日なのに、朝夕は、深い秋?



時刻、23時半をまわったところ。
私は、この時間帯が好きだ。

今日が、まだ今日であり、明日は目の前。
今日が、昨日になり、明日が今日になる前の・・・

昨日・今日・明日が・・・一遍に会合する・・・一瞬の・・・ほんの少し前。
時の流れが、交差する一日一回、一瞬だけの・・・。

クロスオーバー。



交差点。
北上する車、南下する車、東へ西へ・・・
目的地に向け・・・四方向へ・・・流れる車・・・

クロスオーバー。



四方八方・・・。
ニュースの冒頭。
渋谷のスクランブル交差点。
ひとびとが、すれ違う・・・四方八方。

さまざまな思いが渦巻く・・・不思議な場所。



運命。
不幸と幸福。
不幸でもなく、幸福でもなく・・・。

どちらかと言えば、幸福でも不幸でもないけれど、どちらかというと・・・不幸なひとが圧倒的に多いかも???

そんな運命のクロスオーバー。

その幸せが、不幸に変わり、不幸が、幸せに変わる。



秋加速・・・。

2017-09-28 23:33:58 | 詩のような・・・?もの

本降りの雨と強風。
一時晴れ間もあったものの、夕刻より再びの雨と風。
気温も下がり始める・・・。


秋が加速した。

アクセルを踏み込んむように・・・

速度が上がっていく・・・。

加速して。
加速して。

秋の色に、塗りかえる。

空も、木々も、空気も、温度も・・・。

秋に向かって、全開で。

加速して。
加速して。

冬に、バトンを渡すまで。

たわわに実った秋の果実を、透明な風で包みながら。

バッカスは嗤う。
女神は、微笑む。

たわわに実った秋の果実から・・・。
赤い御酒を、切子のグラスで。

全て。
秋の色に変わるまで。

加速する。
加速する。

秋が・・・どんどん加速する・・・。



さよならの8月そして、秋の大気

2017-09-03 08:24:54 | 詩のような・・・?もの

朝晩は、気温20℃を下回るようになって、秋が加速してきました。

それでも、去りゆく夏を引き留めるかのように、つくつく法師が、声を張り上げています。

ふと、蜩(ひぐらし)は、まだ鳴いていただろうか・・・などと思ったりして。


ゆっくり。ゆっくり・・・。

大気の透明度が増して。
秋に向かっていくようです。

だらだらと湿度の高い、雨と曇りの8月を記憶の片隅に。
そそくさと去って行ったような8月に・・・さよなら。


一番嫌いな8月だけれど。

ごめんね。
暑いのは、苦手なんだ・・・って、言い訳して。


何故か、辛い出来事が、多かったような気がする8月なんだけれど。

それでも。

ありがとう。8月。


穏やかな秋の空気と。

秋の色を楽しむ季節の到来のようです。




秋への変わり目

2017-08-27 09:51:08 | 詩のような・・・?もの
 
昨日とは、空気が入れ替わったみたいで、気温25℃を割込む朝。

それでも、どんよりと湿度が高く、さっぱりした晴天でもないし・・・。

暑いのに、『炎暑』というのでもなくて・・・やはり、今年の夏は、『湿暑』(←こんな言葉あるのかどうか???)って感じかなぁ・・・。

一昨日、家人に頼まれ、銀行、食糧買い出しなどに出掛けたけれど、車に乗るのも、1週間ぶりくらいで、ボンネットには、まだ青く小さなドングリの赤ちゃんが、落ちていました。

そう言えば、夜中に、ポトポトと音を立て始めました。
ドングリの落ちる季節ももうすぐ・・・夏が、秋にバトンタッチをしかけているのかな・・・と思います。



ポトポトと・・・小さな秋が、落ちてくる。

さわさわと・・・小さな秋風吹いてくる。

そっとそっと・・・暑い風に紛れて、涼しい風も吹いてくる・・・。

夏と小さな秋が、追いかけっこをする日曜日。



夏の月

2017-08-05 23:57:52 | 詩のような・・・?もの
 
少し日差しは、戻ったものの、どんよりと湿度の高い週末。

半端ないベタベタ感。
空気が重い。


そんな夜でも、空には、満月になりかけ、少し欠けたお月様。



夏の月。
ぼんやりと重たい空気をまとい、すこし、霞んで見えるよな・・・。

夏の月。
ゆっくりと地上を照らして。

夏の月。
秋虫の奏での糸の調節を。

夏の月。
微笑みながら、聞いている。

まるで・・・。
幕が開く前のオーケストラ・ピットの調律を聴くように。

夏の月。
今日は、湿度が高いから、調弦は、しっかりと・・・。

夏の月。
夏の月。

秋が来るまで、夏の月。



夜明けと共に眠ります。

2017-07-01 05:14:44 | 詩のような・・・?もの

午前4時前から、あたりが明るくなってきて、鳥達が目覚め・・・そして、本降りの雨。

雨音が、随分、強くなってきました。

7月の初めの土曜の日。
明け方から、激し雨音。

梅雨だったんだね。

そう・・・あまり雨の降らない梅雨のようです。

陽性の梅雨・・・というのかな。

部屋は、随分、蒸し暑い。

デジタル時計の温度計 28.7度/湿度64%

昨日の夕刻・・・19時頃眠り、2時間くらい眠ったら、相方からの電話に起こされて、ずっと夜通し起きていて・・・。

今頃、眠たくなりました。

雨の音の子守歌

鳥は、目覚め、ワタシは眠ろう・・・。

雨の土曜日。
どうぞ、ゆっくりお過ごしください。

ゆっくり出来ない方も・・・。
雨の音を、少しの間だけ、聞いてみてください・・・。

カラ梅雨の豪雨。

梔子(くちなし)の花も咲き始めたようです・・・。

合歓(ねむ)の花ももうすぐでしょう・・・。

夜明けとともに、眠ります・・・。少しだけ・・・。




雨期の冷風③うとうと・・・②

2017-06-19 23:38:21 | 詩のような・・・?もの

何故か、梅雨らしからぬ乾いた風のここちよき週明け。

夕刻、食事が済み(夕方の5時半には、終わってしまう・・・病院の入院患者の食事時みたいだ)、開け放たれた窓から、冷たい風が吹き込んできて・・・。

雑木林の樹々の葉摺れの音が、サワサワ、ザワザワ・・・。

これは、気持ち良き風。

室内温度は、24.5度。
丁度、良き哉。

食事のあとは、眠くなる、眠くなる・・・ワタシは、段々、眠くなる・・・夜でもないのに、眠くなる。
まだまだ、陽は、沈んでおらぬのに・・・。

私は、段々、眠くなる。
眠くなる。
眠くなる。
眠くなる。

こんな爽やかな風に吹かれていると・・・

私は、段々、眠くなる。

このまま、目が覚めずとも・・・。

それでも、よいと思ってしまう。

雨期なのに、空気は、サラサラ。
樹々の葉摺れの音が、サワサワ、ザワザワ・・・。

風の通り道。

廊下で、白い大猫が、ゴロン・・・。

風と遊んでいたのだね。


私は、段々、眠くなる。
夜には、まだまだ時間があるのに・・・。