ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第73号 五稜郭設計者の夫人が眠る「東本願寺函館別院船見支院」

2006年12月23日 | 教会、寺院、神社、墓地、碑、像

所在地=函館市船見町18番20号

 

ご紹介済みの旧ロシア領事館、山上大神宮の坂を下り、1本目の十字路を左折すると寺町通り。ここに大きなお寺が3棟連なり、さらに先を左折すると北海道一の大きなお寺がある。あわせて4寺をゆっくり巡ってみたい。 

通りの最初にあるのがこのお寺で、正門に「東本願寺北海道御廟」ともある。
第42号でご紹介した、日本最初のコンクリート寺院・大谷派函館別院の墓地を管理するために明治37(1904)年に建てられたが火災に遭遇し、現建物は大正15(1926)年
のもの。
函館の著名人が多く眠るが、五稜郭の設計者・武田斐三郎の美那子夫人もそのひとり。

斐三郎は箱館奉行所が開設した、現代流に言えば理工系大学「諸術調所」の教授役であり、ペリー来航時(1854年)には乗艦して通訳を務めた。
一方、美那子夫人の兄は「小島又次郎」で、この寺近くで雑貨商を営む町名主だった。その時には名主として接遇にあたり、ペリーからお礼として洋酒瓶を賜った。また記録書「亜墨利加一条写」でアメリカ水兵の買い物姿などを残した。
斐三郎が奉行所に赴任した翌年の安政2(1855)年に嫁いだが、8年後に27歳の若さで病死した。四国・愛媛出身の幕府エリート武士に嫁いだ美那子夫人のご冥福を祈りながら、お寺をあとにした。

 夕方から雨が雪にかわった。明日はクリスマスイブ。ホワイトクリスマスになりま
   すように!そして、みんなが幸せになれますように!   

                 ミカエル  

 

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿