ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第674号 捨てられなかったこの2枚

2011年10月30日 | 珍話、懐古品、珍品
退職してから10年が過ぎ去った。
一つの区切りとして、下駄箱、押入れ、納戸の整理をすることにした。
簡単に言えば”不用品の整理”。

ある!ある!
息子が結婚して別世帯になったことも原因のひとつかな。
着物、靴、寝具、カバン、衣料品、雑貨などなど。

この中には”レコード”もあった。
LPが20枚ほど。
これを聴くのに”TORIO”のプレイヤー、アンプ、スピーカーがあったが、
家建て替えの時に廃棄処分にしていた。

多分、畳一枚ほどのスペースが必要なのと”針生産中止”の二つの要素が原因だったような
思いがある。
でも、レコードだけは何故か段ボールに眠っていた。

廃棄処分物件に対して、”聖域は設けない?”気構え。
でも、この2枚のレコードだけは、”仕分け作業官・ミケ”から
「除外OKよ」のおもいやりをもらった。

 

 

息子が幼い頃、手をつなぎ、スキップしながら、レコード店に飛び込んだ。
帰ってから大きな声で一緒に歌った思いがある。
懐かしさが甦ってきた。
この頃、子育てが一番楽しかったような。

この二枚は、日常目につく寝室の壁に飾ることにした。
”思い出よ、いつも、いつまでも”。

ミカエル

第673号 市営から私営へ~売却手続き進む谷地頭温泉

2011年10月27日 | 温泉
函館山の麓にある市営谷地頭温泉。
市電・谷地頭終点から、立待岬へ向かって、50mほど先を右折。


この温泉を市では売却する方針を固め、その具現化の手続きを25日に行った。
説明会には地元の二社が参加。
この説明会に参加しなくても、購入可能で、数社から問い合わせがあったという。

この温泉の概要と歴史について触れてみた。
泉質はナトリウム・塩化物泉で鉄分を含んだ泉色は茶褐色。
浴槽では、タオルをその色に染める。
室内に3つの浴槽、露天風呂は五稜郭をかたどっている。

谷地頭温泉の熱源は、、約100万年前に噴火した函館山の火山マグマ。
一帯の掘削は明治15(1882)年に行なわれ、民間先行で昭和30年代まで、
勝田温泉という公衆温泉浴場もあった。

市営温泉の掘削は、昭和26(1951)年に水道局によって行なわれた。
この地には、文久元(1861)年~明治39(1906)年まで割烹・浅田楼が営業していた。

昭和30年代は、函館を基地とする北洋漁業の最盛期。
出航する5月、町は乗組員(北洋さん)らで溢れていた。
北洋さんは、市の粋な計らいで、手ぬぐい付きの無料入浴だった。

こんな歴史ある谷地頭温泉。
来年3月には引き渡すスケジュール。
一般的には”官”より”民”の方がサービスにおいては勝るとか。
どんな目新しいプランを考案しているのだろうか。

最低価格は、”約5億1千5百万円也”。
はたして、どこの社に売却されるのか?
興味しんしんで見守っている。


ミカエル
           

第672号 今年も鈴なり~ナナカマド

2011年10月24日 | 植物
近くの市道・バス通りの街路樹が、今年もたくさんの赤い実をつけた。
この木は”ナナカマド”。
木質が硬いため、”七回かまどで燃やしても、燃え尽きない”ことから、この名がついたとか。

抜けるような青い空、ぽっかり浮かぶ白い雲、そしてこのナナカマドの赤のコラボ。
画家が絵筆を握ったように思え、心が和む風景だ。

 

(こちらは、この木のこぼれ種から成長したもの)

 

今年、山では”どんぐり”が不作とかで、熊が民家周辺まで餌を求めて徘徊。
住民に不安を与えている。
この不作原因が、地球温暖化なのか?
それとも他の要素なのか?

ナナカマドの実は、小鳥達にとって厳しい冬をのりこえるための貴重なご飯。
来年も鈴なりになって欲しいものである。

もうすぐ銀世界。
”レストラン・ナナカマド”は、満員御礼になるであろう。
また、賑やかな井戸端会場にもなるので、”チュンチュン”という
鳴き声も聞こえるから、この木の下を通るのが楽しみである。


ミカエル

第671号 ローマ時代の水道橋?

2011年10月21日 | 建物
9日の日曜日、温泉ホテル・恵風に出かけた。
その途中、汐首岬(本州との最短地)からこのような
橋梁が、国道から見受けられる。
実にダイナミックな光景、これは、鉄道のアーチ橋梁なのだ。

 

 

大正13年当時、軍部は津軽海峡の防衛上、戸井要塞の築造を計画した。
その軍事物資の輸送手段として、旧国鉄戸井線を策定。
昭和12年に工事を開始した。

その後太平洋戦争が勃発。
資材不足から、昭和19年の完成を目指していた鉄道建設が、
昭和18年に中断。目的地まで2.8㎞を残したままで・・・。
その後、再開されることなく、風雨に姿をさらしている。
山肌の急傾斜地に建設され、レールの路盤にあたるであったこの橋梁。
美しさに、しばし見とれてしまった。

起点は、現・JR五稜郭駅。
湯の川を経由し、全長29.2kmの計画だった。

いよいよ物資不足になってきて、橋の構造材である鉄筋の替わりに、
竹を使ったという報道もあった。

この線路用地は、その後、殆どが道路用地として自治体に払い下げられた。
サイクリング道路というのもある。
平和な世の中になって、「良かった!」と心から思う。


ミカエル

第670号 舟湯って何?

2011年10月13日 | 珍話、懐古品、珍品
九日の日曜日は、行楽に適した好天気。
「ドライブを楽しみながら温泉にでも行こうか?」
「いいわねー。お昼ご飯も食べたいわ!」。

向かったのは、旧椴法華(とどほっけ)村。
平成の大合併で、函館市に編入された地域だ。

ここには、施設の良さと従業員の接遇の良さで好きな
ホテル・恵風(けいぷ)がある。
ここに車を走らせた。

津軽海峡はお日様を反射してキラキラ。
ススキは風にゆられて、楽しい秋のドライブだ。

ホテルの玄関前には、”舟湯”の案内板。
裏にまわれば”足湯”の表示。






これは、廃棄された磯舟を利用した足湯。
漁村地区ならではの、アイデアだ。

入浴中(?)の方がお一人。
”活火山・恵山”に登った方だろうか?
70歳は過ぎていたような。
津軽海峡に夢の大橋を架ける計画に、持論を展開。
「あれは、海峡の潮の流れの速さを知らない者の計画。出来るわけがない」。

船尾から源泉が出ていて、とても熱いらしい。
反対に船首は流れ口だから、低温とか。
真ん中あたりが最適と教えてくれた。

入浴料金とお昼ご飯のパックで1,000円。
満足した一日だった。

ミカエル

第669号 負け神を払ってしまえ!ファイターズ!

2011年10月10日 | スポーツ
リーグ優勝を信じていた我らの”北海道日本ハムファイターズ”。
最近のハムは、打てない、つながらない、打たれる、とマイナスの三拍子が続いている。

この病気とも言える状態は、
負けが重なってくると、ベンチの雰囲気も暗くなってきている。
笑顔がなく、沈んだムードを見るのはたまらない。
なんとか明るいムードを取り戻せないものだろうか。

ここ函館は、日ハムの子会社の工場があるところ。
ハム・ソーセージで有名な”カールレイモンの創業地。
それだけに応援は半端ではない。

我が家も”日ハムグッズ”を買い込んで大応援。

 

クライマックスシリーズ札戦には、ミケと応援に出かける予定。
頑張れ!頑張れ!ファイターズ!

ミカエル

第668号 天候に恵まれ行楽地は賑やか

2011年10月09日 | 町の話題
大型連休のなか日、天候に恵まれ行楽地は人出で賑わったようである。
ここ函館牛乳の直営売店も人の波で埋まった。



私は100円で牛乳飲み放題を。
ミケは、モカソフト250円也をそれぞれ求めた。

芝生を敷き詰めた庭園には、お日様と風を求める人達でいっぱい。
駐車場は、空待ちの状態。
札幌ナンバーや奥地のナンバーが多く見られた。



明日は残念ながら雨の予報。
我が家は、納戸の整理で終わりそうである。

函館牛乳あいす118のHPはこちらからどうぞ・



ミカエル




第667号 見たかった~相馬社屋の内部

2011年10月06日 | 建物
函館西部地区には魅力的な建物がいっぱいある。
この”相馬株式会社社屋”もそのひとつだ。

市民ならば一度は目にしているであろう。
そうでない方々も、観光ポスターや観光パンフで、
市電とのコラボになっている社屋を、ご覧になったことがあろうかと思う。







社屋は、旧函館区公会堂を背にして、基坂を下り、市電通りとの交差点に位置する。

濃い青と濃い緑を混ぜ合わせたような色彩の外壁。
屋根は和風瓦ながらも、洋風の事務所だ。
屋根のドーマ窓、上げ下げ窓、その回りの飾り縁のデザインは
特に優れていると思う。

起業者である初代・相馬哲平氏(現・哲平氏は5代目)は越後の人。
幕末に箱館・弁天町の米屋で丁稚奉公。
やがて暖簾分けをしてもらい独立した。

箱館戦争を目前にして、多量の米を買い付けた。
これが、戦争終結後に飛ぶように売れ、多額の利益を得た。

この利益金を基に、金融、山林、倉庫業など、事業を拡大し、
明治から大正にかけて、北海道有数の財界人となった。

この建物は大正2(1913)年の建築。
設計・施工とも、筒井長左衛門氏。

外観の写真は数多く存在するが、内部を写したのは見たことがなく、
ベールに包まれている。
「一体どうなっているのだろうか?」。
”当たって砕けろ”の心境で、アポもなしに飛び込んだ。
「こちらの建物に非常に興味があります。突然ですが内部の写真を
撮らせていただけないでしょうか?」。

結果は、叶わなかった。
民間企業だから、このような結果は想像はしていた。
数年後に、またチャレンジするつもり。



裏には土蔵がある。貴重品を保管しているのだろう。
右端には、火災時に建物が延焼しないようにと
”うだつ(袖壁)”もあって、
この町の大火の多さに備えたのであろう。
”うだつ”とは、”うだつがあがらない”の例え言葉に使われている。

私も、うだつがあがらない仲間。
残り少ない人生で、逆転したいものである。

ミカエル

第666号 ぶるっ!寒くて初点火

2011年10月04日 | 我が家のもろもろ
台風15号が去ってから、秋めいてきた。
高い山からは初冠雪の便りがTVから届けられている。
朝晩は勿論のこと、日中でも長袖へとスタイル変更になった。

それが、昨日の急な冷え込みは応えた。
最低気温が朝6時で4度3分。
最高気温が15時04分で13度2分となり、体を震わせた。

そこで暖房器具のご登場。
先ずは居間のストーブに点火。赤々と燃え出した。

 

暖房器具は全器、17年使用中。
数年に一度の割合での点検整備を、毎回7月にお願いしている。
これだけ長期間使っていると、整備の方から
「そろそろ部品がないかも」と、言われる。
それでも、使用するまではかなりの日数。
あちこちに手配をし、探し出してくれるから嬉しい。

左は給湯ボイラー。
これは使用頻度が高いから、特に点検整備に、時間がかかるらしい。

右は暖房ボイラー。
床暖房とパネルヒーターの熱源。
これが活動するのは、12月に入ってから。

 

今年もこれら3種類の器具の点検整備を終えた。
可愛がってやれば、まだまだ働いてくれる。
冬期間、一生懸命働いてくれる器具に、今年も信頼感がいっぱいだ。


ミカエル

第665号 恥ずかしい話

2011年10月01日 | 我が家のもろもろ
先週から、右の耳がひどい耳鳴り。
耳穴に指を入れるとジメジメの感触。
手の平で左耳を覆うと、ほとんど何も聞こえない状態。

さては右耳が中耳炎?それとも鼓膜が破れたか?

3日前、恐る恐る耳鼻科の門をくぐった。

診断結果は、
「耳垢が奥にいっぱい詰っています。すぐに洗滌しますから」。
ところが一度の洗滌では耳垢全てが流れ出なかったのか、
再度の洗滌となった。
よほど多量の耳垢が詰っていたのだろう。(恥)

「どうです。よく聞こえますか?」
「はい、聞こえます。頭もすっきりしたようです」。

「あなたは耳掃除に綿棒を使っていませんか?あれは垢を奥へ奥へと
押し込むので使わないようにしてください。
使うとしたら外耳部分だけですね」。

「有難うございました」。
通院の必要がなく投薬もなかった。
これからは、”スプーン型の耳掃除器”を使わなければと、
痛切に感じた。

そして、恥ずかしい診察結果だった。


ミカエル