ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第442号 心の触れ合い「ソレイユ祭り」へ。

2009年09月28日 | お祭り

昨日、私が秋に最も楽しみにしている一つの「ソレイユ祭り」に参加した。

会場は、女子修道院の北東約数キロの丘にある「社会福祉法人・函館カリタスの園」。
同法人が主催する、年一度の「老齢者総合施設・旭ケ岡の家」のお祭り 。

ソレイユとは、フランス語で太陽を意味する。
無料バスで入場し、真っ先に向かったのがここ「ルルド公園」。
静寂の中、沈黙のひと時を過ごした。

 

10:30からオープニングセレモニー。
主催者挨拶は、理事長のフィリッポ・グロード神父様。
開会宣言は、旭ケ岡の家後援会会長・若山 直氏。
氏は、老舗レストラン・五島軒の社長でもある。

11:00からく始まった「クラシック・サクスフォーンコンサート」。
リーダーのみ男性で、若い女性3人との力強く幅広いジャンルの演奏。
めったに味わえない青空コンサートに、会場は大いに盛り上がり、アンコールの声が続いた。
「日本って、平和だなぁー。豊かになったなぁー」と、つくづく思った。

 

広場には多くの売店が並んでいた。
毎年人気なのが餅屋さん。

10:45からの発売なのに、15分前には早くも50人ほどの列。
午前の部は売り切れとなって、午後は12:45から。
人気の秘密は、「ここで米を蒸し、ついて、あんこを入れる」から。
いわゆる「出来立て、とれたて」。

「どちらのお餅屋さんですか?」
「いやぁー、もと職人の集まりで、ボランティアですよ!」。
そういえば、お祭りの運営はボランティア集団で成り立っているらしい。

 

市内5方面から出発した無料バスが全て到着したのは12:20。
太陽広場は賑わいをみせていた。

こちらの施設に入居されておられる親御さんらと青空のもと、訪れた方々との楽しい交流もあちこちで見受けられ感動。
このようなお祭りを企画された園の姿勢に改めて感激した。
私も間もなく、こちらにお世話になる?

 

「お昼は何に?」
「もちろん、函館の味・五島軒のカレーでしょう!」。
社長自らがご飯盛り。
「良いお天気でよかったですね!」
「本当に。このお祭りのために限定クッキーを用意しました。ぜひ味わってください」。

カレーを頂いた後、6個入れクッキーを二包み購入。
「また、何処かでお会いしましょう!」。気さくな社長とお別れ。
超多忙の方なのに、よく体がついていけるものと感心した。

 

食事後、展望台公園から函館山方向を望んだ。
左に津軽海峡。右には函館湾。
右端に見えるのは男子修道院がある北斗市・円山かな?

こんな素晴らしい環境で生活できる入所者、お世話してくださる奉仕員の方も心が豊かになって幸せそうな気がした。
逆夜景が綺麗だろうとも思った。

 

太陽広場の北にある「聖心メモリアル公園」。
今日のお祭りを静かに見守っておられた聖像。
「よい天気に恵まれてラッキーでしたね!来年もこうありたいものです」と仰っているよう。

       

お祭りには、たくさんのボランティアのお力添えがあった。
行き交う方々の「いらっしゃいませ」、「ご苦労様です」の言葉に、一年間の心の汚れが洗い流され、清々しい気持になった。
来年にも期待をこめながら、用意してくださった送りバスに乗り込んだ。

お祭りの運営にあたられた皆様、心いっぱいのおもてなしをいただき、有難うございました。


                   

   


第441号 落葉とのんびり鴨

2009年09月26日 | 通り、坂道、散策路

今朝の函館は、昨夜の雷雨があがり秋晴れの上天気。
しかも暖かい。
家の西50メートルほどを流れる松倉川の遊歩道を下ることにした。

この道は幅2.5メートルあり、うち1.5メートルはクッション性のゴムチップ舗装。
散歩や走る人々で大賑わい。
湯の川温泉街までは約1.5kmある。
早くも、桜並木からの落葉が見えた。 

 

温泉街の中洲には「かるがも」の寝姿が。
餌が豊富なせいなのか、ここには通年10羽ほどが常住している。
すぐ傍には、大型スーパーがあって、通行車両の騒音は結構なもの。
子育てもここでやっているのを見ると、彼らにとっては安全圏らしい。

 

帰りは正面に、三森山を見ながらの涼しい木陰の散歩道だ。
函館富士の姿はいつ見ても美しいと思う。

 

戻ったのは正午。
薫り高いコーヒーとミケの握ったおにぎりが待っていて満足。

明日は「ソレイユ祭り」へ出かける予定。
秋は楽しいなぁー。


                   


第440号 真っ赤なナナカマドの実

2009年09月25日 | 町の話題

スーパーの果物売り場には、夏の果物が片隅に移動され、目立つ場所に「梨、栗、ぶどう」の顔が見え、秋本番の到来を感じるようになった。

函館は秋晴れの空が多く、湿度も低くなって一番過ごしやすい昨今に。
家近くの街路樹・ナナカマドが真っ赤な実をたくさんつけて、青空と美しいコントラストを見せてくれている 。
歩道には、早くも熟した実が落ち、これはこれで黒いアスファルトとのコントラストが美しい。

 

僅か10メートルほどより離れていないのに、こちらの葉色は早くもこんなに薄くなっている。

 

どちらも、落とす実は半分ほどにして、冬期間は小鳥たちのレストランとしてオープンして欲しいもの。

枝に積もった雪、実の赤、青空とのコントラストも楽しみ。
北海道には間もなく、冬が駆け足でやってくる。
「ちゃっぷい!ちゃっぷい!」。


               


第439号 旧婚旅行 その3(最終回)

2009年09月22日 | 旅行  

最終日は、JR市内循環バスに乗ることにした。
駅横のバスターミナルから9時半の出発。
一人700円で一日乗り放題。
車体は懐かしいボンネット型だ。 

 

北海道大学、道庁赤レンガ庁舎、札幌市資料館、道立近代美術館を回って今日の本命・市立円山(まるやま)動物園で下車した。

 

動物園といえば、旭川市の旭山動物園が全国的に有名だ。
「行動展示方式」が、動物を眠らせないで見せているのが人気を呼んでいる。
冬と初夏の二回入園した。

ここでも、旭山を目指し「追いつき、追い越せ」で、施設の改修や増築をしていた。

市内の小学校の遠足や老齢者施設の見物客でいっぱい。
私は昭和31年に小学校の修学旅行で一度だけ来た事がある。
どんな動物がいたのか?記憶にはない。
印象的だったのは、「米1合を2袋」持って行ったこと。
食糧事情が悪く宿へ渡したものだった。

 

園内には、こんな古風な食堂があって、「私が来たときもあったのかな?」と思ったりもした。

 

ここの人気者は、昨年12月に誕生した「白熊の双子」。
名前は公募によって「キロル」「イコロ」と命名された。
その2頭を写したくて、チャンスを待っていたのだが、動作が速く、また物陰にいたりして・・・。
今回は母親の「ララ」だけになってしまった。

 

バス停に戻ったら、来る時のバスにも乗っておられたご婦人が。
ミケと会話を交わしていたが、その方のご実家は札幌市。
元銀行員で、ご主人の転勤で現在は東京住まい。
北海道の良さをしばし話した。
大倉山ジャンプ場で下車された。

私どもはそのまま乗車し、「時計台前」で下車。
数十回ほど札幌には来ているが、通る道は旧市電通りと地下鉄。
なかなかこの前は通らない。
初めてゆっくり外部のみ見学した。
ビルの谷間に埋もれながらも観光客には人気が高い。 

       

この後、またまた大丸デパートに寄ってお土産買い。
それが済むと、試食巡り。
これで昼食抜き。年金生活者の知恵かな?

夕方発の特急で帰路へ。
「夕食は?」
「あるわよ!地下で買ってきた・沖縄のおいも揚げ。美味しいわよ!」
「どうして、マドモアゼルはオイモが好きなのか?」。

函館駅の立体駐車場から車を出したのは20時半。
港内に係留されている「摩周丸」の姿を見て安堵。

 

「ねー、ねー。次回の旧婚旅行は何時?」
「お互い、先行き短くなったから、5年後かなぁー?」
「だったら、毎年行きましょうよ!」
「まぁーね。旧婚旅行ということではなく、母さんの墓参りには毎年行かなくてはね!それが親孝行だべさ!」

いさり火通りから見えるイカ漁の集魚灯。
「明日は、いか刺しにするかい?マドモアゼル?」
「イエス!オーチンハラショー」

なんだか訳の分からない、国際語が飛び交ううちに、我が家の高級車(マツダ軽)は駐車場に滑り込んだ。

           「サンキュー、JR北海道さん!&大丸さん!」

                    


第438号 旧婚旅行 その②

2009年09月19日 | 旅行  

二日目は、「ミケの母の墓参と白い恋人パーク」の見学。
レンタカーを借りての行動。

この度の旅行はJRのセットで決めた。
往復指定席特急+ホテル2泊+レンタカーで61,100円也と格安。
駅レンタカーへ行ったらびっくり。
3ナンバーの新型車。
恐れ多くて、右端の軽自動車に変更してもらった。
でも、エンジンの調子が良く速度がかなり出て満足。

 

母の墓は郊外の石狩市。
ここから約一時間の距離だ。
墓地は公園化され、春は桜、秋はイチョウの見物人で賑わう。

帰路、石狩市サーモンファクトリーのシーフードレストラン「オールドリバー」に寄り昼食を。
ミケは「大きな筋子おにぎり」、私は「ツブカレー」。
大窓から見える「石狩川」は、北海道の母なる川。
ゆったりとした流れに目を奪われた。

 

 

食事後、本命の「白い恋人パーク」へ向かった。
工場兼菓子関連博物館が同居。
前庭の造りはメルヘンタッチで子供も大人も半日は十分楽しめる仕掛けになっている。
これはシンボルの時計塔。

        

こちらは菓子職人の動く人形。
これらも含めて定時には、音楽が鳴り響き、人形が一斉に動き出して足を止めさせる。
シャボン玉が噴出し、演出効果は抜群だ。

 

花園は木箱に植えられ斜めに置き立体感を演出。
心が洗われるような気持になった。

アイスを求め「美味しいね!」。
「雰囲気ってどこかに似ていない?」。
「そういえば、私も思っていたけど一昨年行ったハウステンボスに似ているかも」。

有料博物館の館内は「贅を尽くした展示品」でいっぱい。
よくこれだけの品を集めたもの。
展示レイアウトの見事さに脱帽。
学芸員のセンスの良さにも脱帽した。

 

レンタカーを返し、ホテルで小休止。
「夕食はどこにしましょう?」
「サッポロビール園に行ってみるかい!」
「OK。OK牧場ではないけれどそこでOKよ!」。

駅北口のバスターミナルから直行バスが出ている。
20分ほどで、明治初期に開拓使によって造られた官営ビール工場に着いた。

 

 

ここに来たのは三十数年前。若かったころだ。
頼んだのはラム肉ジンギスカン。
7年ぶりに口にしたビールは、内臓にしみわたり美味しかった。

 

大丸デパートへ寄ってプレゼント買いを。
ミケ様へ=冬用靴、セーター、帽子
ミカエル様へ=ショルダーバッグ、名刺入れ、長袖上着シャツ

 

                  

 


第437号 旧婚旅行 その①

2009年09月16日 | 旅行  

今月4日に40回目の結婚記念日を迎えた。
ミケは9日に膝から水を抜き、片足を引きずりながらも歩けるようになった。

「どうだろう?。ミニ旅の旧婚旅行で札幌へ行ってみない?自信はある?」 。
「うん、大丈夫よ!」。
「じゃー、13日から2泊で決まりだね!」。

いつもなら、マイカーで行くところ、「のんびり、ゆったりの旧婚旅行」を目指してJRを利用することにした。

この車両はJR北海道が開発した「振り子特急」。
揺れが少なく乗り心地が抜群に良いとの評判だ。

 

 

食堂車がなくなり、車内販売ワゴンが回ってくれるから嬉しい。
販売員は入り口で一礼。出るときも一礼と、なかなか礼儀正しい。 
ここにも近代化が進み、バーコード読み取り機で代金が分かる仕組み。

 

買い求めたのはこの3点。
札幌まで、二人で口に運びながら「もぐ、もぐ。ごっくん、ごっくん」。
爺、婆の記念旅はこうしてスタートした。

 

ホテルはJR札幌駅北口から徒歩2分。
大丸デパート札幌店までも徒歩3分の近さで便利。

最近建てたホテルは、セミダブルベッドのツインルームが常識。
我が家と同じなのでゆったり眠れた。

 

明日は「ミケの母の墓参りと白い恋人パーク見学」。
ベッドに入ってから、改めて長い結婚生活の数々の想い出を語り合った。
涙声になるのは仕方がない。
「苦労かけたね!」
「こちらこそ!」。

何時まで語り合っただろうか?
やがて、満足さに到達し無口に。
「おやすみモード」になってしまった。

 

                   

 

 


第436号 待望の奉行所の外観が・・・

2009年09月12日 | 旧跡、史跡

五稜郭にあった「箱館奉行所」。
元治元(1864)年に完成はしたものの、政権交代により明治5(1872)年に取り壊され、存命期間は僅か8年だった。

江戸徳川幕府は、開港後の外国船の入港に備え、函館山麓にあった庁舎では防御上不利という理由からこの地を選定。
奉行所を移転新築し、ここから松前藩領を除く蝦夷地全域に目を光らせ、幕府出先機関としては最大の900坪の威容を誇る建造物だった。

しかしながら、敷地である「五稜郭」は、五箇所の「半月堡(はんげつほ)」が一箇所より出来ず、幕末には幕府とても資金不足に陥り未完成のまま執務開始となった。。

復元面積は約300坪。
お奉行様の居宅部分が削られてしまったのは残念だ。

我々市民が待ち望んでいた復元工事が順調に進み、仮囲いが外され外観が見えてきた。 

 

完成は来年6月末で、公開は夏季に。
完成予想図は下図のとおり。

開会中の市議会に奉行所関連条例案が提案され、着々と準備中。
「早く内部を見たい。お客さんを連れて案内したいなぁー」のムードも盛り上がってきている。

 

写真を撮ったあと、一の橋手前の広場で秋花壇の展示会を見た。
高い空に雲が流れ、堀の水との融和が美しかった。

 

この度、「日本一魅力的な街」に選ばれた函館。
完成により、魅力に更に磨きがかかりそうで、とても嬉しい。

工事にあたっている名工の皆さん、どうぞよろしくお願いします。


               
                 

 

 


第435号 先週のランチは?印度カレー小いけ

2009年09月08日 | 美味満足技処、買い物処

我が家は女子修道院の近く。
先週、ここから自転車に乗って函館山麓の西部地区へ出かけた。

ペダルを踏んで、あちこち眺めるのが好き。
体には汗が浮かんできた。
こんな時のランチは辛味の効いた「印度カレー」が一番だ。

印度カレーといえばここ「小いけ」さん。
昭和23年の創業というから市内で最古のカレー屋さんか?
現在のご主人は二代目。

元のお店は近くの小路にあったが、昭和64年に現在地へ移転。
十字街から宝来町へ向かう市電通りにあるから直ぐ分かると思う。
洒落た店構えと、店内のゆったりと造りや装飾が好きだ。
落ち着いてゆったりと食事が楽しめる。

 

ここのカツ丼も昔から美味しくて有名だ。
一緒に二つの味を楽しもうと思い、お願いしたのが「ポークカツカレー」。
贅沢な味ではあったが、完食はとても無理のボリューム。
「失礼しました」 
「いえいえ、いんですよ。有難うございました」

 

お店のご案内です。
住所、電話番号、定休日、メニューなどはこちらのHPからどうぞ!

「小いけカレー インド洋より 味深し」。


                    



 


第434号 結婚記念日!!!

2009年09月05日 | 我が家のもろもろ

更新が遅くなって申し訳ありません。

昨日、40回目の結婚記念日を迎えることができた。
私は25歳、ミケは24歳だった。
当時は市内に本格的なホテルがなく、社会福祉法人経営する多目的ホールが会場。
北海道では広く普及しいる「会費制」で、幹事役が手作りの心のこもった演出で祝ってくれた。
金額は2、000円だった。

出生地は私が神奈川県でミケが宮城県。
それぞれが父を亡くして、函館の親戚を頼りに移住。
この地と縁があって結ばれた。

    

ミケはいつも微笑みを保ち、私に小言も無くついてきてくれた。
心から感謝している。
また、多くの方にお世話になってからこその記念日を迎えることもできた。

そんなミケがいま「リューマチ」で苦しんでいる。
十分な手助けができるのかは不安。
夫として応援してしていくのが当然の責務だと。
これからも「笑顔あふれる家庭」を目指して、家族で協力してゆきたいと考えている。