5日前の朝のこと。
「ちょっと、ちょっとお父さん、来たわよ!」
「えっ、何が?」
「ヒ・ヨ・ド・リ・よ」
妻の甲高い声に誘われ居間の大窓から庭を見ると、オンコの木のてっぺんにつがいらしき2羽のヒヨドリの姿があり、間もなくこんもりとした枝の中にもぐり込んでしまった。今年の冬の初訪問だ。
そばに置いてある米粉で作られた「まゆだま」には、興味を示す素振りは全く見せなかった。
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翌朝、別な木の枝にりんごを刺しておいたら、仲良くぱくつき始め、外へ出てカメラを向けたら「バイバイ」と飛び去ってしまった。
それならば室内から撮ろうと思い、窓に近い木にりんごを移動。
この作戦が成功し、昨日の朝可愛い姿をとらえることができた。
「私って綺麗でしょう!」。顔をこちらに向けてモデル気取り。
「君の瞳は一万ボルトだね」。
こうつぶやきなながら、シャッターを切った。
よく食べるだけに「おみやげ」も多く庭を汚す。
でも、せっかく来てくれたご夫婦だから、雪が消えるまでりんごのプレゼントは続けることにした。