私は今年の一月に高齢者の仲間入りとなった。
礼服を着る機会はたびたびあっても、それは黒ネクタイの席。
それが今日、義姉の孫娘の結婚式に出席。
実に七年ぶりの白ネクタイをきりりと締めることができ、とても嬉しかった。
孫の実家は東京。花婿さんの実家は沖縄。
孫の我がままを聞いてくださって函館で挙式。
遠路はるばるのお越しに、心から謝々。
会場は、赤レンガ倉庫群の一角に5年前に出来た教会風の赤レンガの建物。
周囲の環境に溶け込んでいて、人気が高い。
敷地はレンガ塀で囲まれ、左側の塀の裏は運河。
これが、その運河。
夜になるとライトアップされ、幻想的で美しい。
雨に濡れた木製デッキも情緒あふれる光景だ
右の塀裏が会場建物。
式場では、最初に総勢20名ほどの両家紹介が。
そして、新郎の入場後、新婦が父とともにバージンロードを通って入場。
パイプオルガンの演奏とともに、女性の声量あふれる透き通った独唱も添えられて、式はクライマックスに。
指輪交換などを行い、20分ほどで式は無事に終了した。
皆に祝福されて、幸福階段を踏みしめながら、前庭に下りてきた。
花吹雪が舞い「おめでとう。お幸せに!」の祝福の声があがった。
「ありがとう。ありがとう」と、二人の口元が緩んだ。
人生で最も美しい微笑み顔だ。
向かい赤レンガで買い物をされていた観光客からも、「おめでとう」の温かな祝福の声をいただいた。
有難いこと、そして、日本って平和だなぁーとも思った。
会食は、近くのホテルへ移ってフルコースを。
会場からは函館港を一望でき、旧青函連絡船・摩周丸の姿も見える絶好のロケーション。
料理の味が一段とアップする環境だ。
席札の裏に肉筆で、お礼の言葉が書き添えてあったのは、孫の普段からの優しい心配りかと思えた。
ウエディングケーキ入刀後、そのケーキで二人のモグモグタイム。
実に微笑ましく楽しそうだった。
そして、羨ましかった。
時代とともに演出は進歩するものだ。
こうして、感動の式と楽しかった会食はお開きとなった。
新郎のお父さん、お母さん、ご親族の皆様。
はるばる遠い北海道までお越し頂きまして有難うございました。
どうぞ、孫娘を宜しくお願い致します。