ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第799号 さくら満開の五稜郭を散策(ブルブル)

2013年05月14日 | 公園
12日は、五稜郭公園のソメイヨシノ桜が満開となった日。
昨日、午後から出かけてみた。

空はどんより。
車をおりて、風の強さと冷たさにびっくり。

ここは、一の橋手前の広場。
19日に行われる「箱館五稜郭祭」の、パレードに登場する艦船を展示中。



公園で唯一の遊具施設である「貸しボート」。
秋が深まるとボートは陸揚げ。半年間の冬眠に入る。
私が子供のころは、約20そうの姿があったと思うが、現在は10そうほど。
冬はお堀が天然のスケート場。
一日中滑っていた。



ふじ棚入り口右に咲く「ウエルカムさくら」は、今年も美しい容姿でお迎え。
ありがとね。



ふじ棚を通りぬけて左折。
老骨さくらは、まだ美しい花をつけてくれた。
幹はほとんどが朽ち果て、空洞ながらも頑張っている。
人生の指針になりそうな気がする。



中央広場には、復元なった江戸徳川幕府が蝦夷地最大の建造物として建設した「箱館奉行所」の一部がある。全体の大きさは、約900坪あった。
今回の復元で、見送られた棟続きの「お奉行公宅部分」と「警察・裁判部分」も早期に復元して欲しいものだ。

近くの川から取水し、郭内には上水道を引き込んだ。
お堀の底は、「ハイフォンの原理」で通過させた。
設計者の四国・蘭学者は、かなりの優れ者。

昭和29年には、函館で開催された地方博覧会・「北洋博覧会」の、第二会場として、多くの見物者で賑わいをみせた。



偶然の出来事だった。
本物の新郎新婦。結婚の記念写真撮影という。
皆から「おめでとうございます」「有難うございます」。
微笑ましい光景だった。



これが当公園の標本木。
季節が近づくと、気象台の係官がここに通い状況を公表する。
裏門橋近くにあり、予想よりも巨木だ。





五稜郭は、大正3年に市民に開放された。
それまでは、陸軍省が所管し、主として練兵場などに使われていた。
同年、さくらが植樹され、現在はその数約1,600本。
品種は、ほとんどがソメイヨシノ。

函館のランドマークの「五稜郭タワー」は、この時期、書き入れ時。



催事ホールである「アトリウム」では、歴代の「箱館五稜郭祭」のポスター展示。
これは今年開催のもの。
よいお天気に恵まれますように。



五稜郭公園散策の仕上げはココ。
六花亭五稜郭店。



大窓から眺めるさくらの絵は、超名画。



一人で留守番をしているミケにお土産を(北の山里、バターサンド、おふたりで)。

徳川幕府が、外国の脅威に備えて造った「軍事施設でもあった・五稜郭」。
広さは、札幌ドームの5倍の約25万㎡
市民に開放されてからは、憩いの場として、生活に潤いをプレゼント。
「先人が残した尊い遺産」を、これからも大事に守って行かねばならないと思う。

手袋が恋しかった「さくらの五稜郭」の散策であった。























第759号 ブラみかえる

2012年10月21日 | 公園
意味不明なタイトル。
今、流行りのショートな単語並べ遊び。
妥当なタイトルは「ぶらり五稜郭」だろうか。(ぶらタモリをひねってみた・笑)

目的を持たずに、ただひたすらに何も考えずに五稜郭をぶらぶら。
平地の木々が色づき始め、歩く女性の姿はお洒落を楽しんでいるようで、シックな装い。
お化粧も実によく決まっている(MAXファクター?資生堂?コーセー?ちふれ?)。

最初の被写体は、道立函館美術館。
力強い像を見ていると、我がスケールの小さいことに、肩を落としてしまう。



空、タワー、美術館、街路樹との色彩競いも季節感を与えてくれる。



堀に架かる一の橋手前で、散歩中のワンちゃんと顔合わせ。
飼い主も幸せそうだった。





二の橋を臨んだ。
堀の水がかなり汚れていて、緑がかっている。現在、新鮮水は雨のみ。
砂ぼこり、落ち葉、落ち花、風に飛ばされた一般ごみ、信じられないが自転車なでも
堆積している。
五稜郭完成時には、亀田川の水を引き、飲料水や堀水として利用。




明治初年から堀水を活用して製氷業が起きた。
船便で横浜まで運び、「龍文氷」として人気があった。

奉行所が建っている中央広場。
郭内の目隠しのために植えられた佐渡島産の赤松。
雪の重みでご覧のとおり変形。
下の枝は、完全に地面に接している。
「人」という文字を思い出してみた。「互いに支えあって生きよう」と、教えてくれているようだ。



奉行所が復元される前、郭内に博物館分館があった。
その前にあった大砲二門。どちらも箱館戦争で使われた武器。
右側細い砲身のがドイツ製で、明治政府軍の艦載砲。
左側メタボ砲身なのが、イギリス製で旧幕府軍が使った陸砲。

右物は、北斗市七重浜で撃沈された「朝陽」から引き揚げられたもの。
左物は、市内豊川町赤レンガ倉庫群一角にある「ぎょれん」の建物新築中に発見された。
性能は、ドイツの勝ちだった。



奉行所を見学するとき、裏に回るのがくろうと。
変わった角度から新発見。それと、天候のよい日は、雨戸など開放しているので、
内部をタダ見ができる。(せこいなぁー)







タワー横にある「箱館戦争供養塔」。
いつも花が絶えないのは、タワーのご好意によるものと思われる。



ここは神山町にある浄土宗・大円寺。五稜郭北約2キロに位置する。



ここには、郭内で亡くなったお奉行の家族のお墓(一人一基)がある。



また、、五稜郭建造時に殉職された身元不明の方々の慰霊碑がある。



これらは、市民の目にあまりふれることなく、ひっそりと眠っている。
ご住職が霊を弔っているので安眠できるのだろう。
有難いことだ。

半日の「ぶらり五稜郭」は、これでおしまい。
書き残しがあるけれど、あまり長くなるとね・・・。

また、ポカポカ陽気日を選んで歩きたいと思う。
その際には、今回の不足文も含めたい。

朝晩の冷え込みが応えるようになってきましたね。
どうぞ、体調を崩しませんように!


ミカエル





第578号 紅葉の名所 香雪園と函館検定

2010年11月08日 | 公園

湯の川温泉街の北約2キロほどにこの名園・香雪園が位置する。
市が管理する見晴公園とも一体化していて、市民憩いの場だ。
この庭園は、呉服商であった岩船峯次郎氏が明治31年に別荘
として造成したもので、広さは後楽園ドームの2.6倍。

京都から庭師を招き、150種の樹木、庭石、渓流、池、橋を配し、
書院風園亭、レンガ温室も設けた起伏ある回遊式の名庭園に
なっている。
完成時には京都・知恩院の貫主が訪れ、
「雪の中に梅香る園」 という意味の「香雪園(こうせつえん)」と
命名した。




紅葉の名所として旅本に取り上げられたのは5年ほど前からかな?
観光バスが止まるようになった。
関西、関東の方もお見えになり、一足早い紅葉に満足のようだ。

        

「さく、さく」。
枯葉を踏みしめる音に混じって歓声が聞こえてきた。




9日追記
函館市民なら誰でも「はこだて通」になりたいもの。
今月14日()に「函館検定」の受験対策行事が、末広町の
「まちセン」で開催されます。
詳しいことは、こちらhttp://hakomachi.com/
のトップページ左からどうぞ!
香雪園も出題されるかも?

ニュースの取材不足で、詳しくは
お伝えできません。
ご容赦ください。

  
                    


第532号 五稜郭ふじで癒された

2010年06月16日 | 公園

ここしばらくの間 、函館は暖かくて晴れのよい天気が続いた。
この間、鉢花の植え替え、猫の額ほどの菜園への苗の植え付け、雑草取りなどの作業をこなした。

そろそろ休息が必要と思い、14日、見ごろの「五稜郭ふじ」を見にミケと出かけた。
ミケのリューマチはますます進行し、片足を引きずりながらの歩行だ。でも、笑顔は絶やさないから嬉しい。
「シルバー夫婦のユックリズム、ここにありき」かな?。

一の橋手前から郭内を望んだ。
大きなつつじも見ごろ。
訪れていた観光客から「まぁー、綺麗!」の声を聞いた。

 

一の橋、二の橋を渡ると「ふじ棚」が正面に。
棚の規模は、間口5.2m、奥行き28.8m。
ふじの根元の直径は70cm、高さは3.5m。
樹齢はおよそ100年で11本ある。民間人が植栽したらしい。

 

花の色はむらさき

 

と、しろの二種類で甘い香りがする。

 

棚から横に出て、橋の方向へ目を向けると、そこには「五稜郭タワー」の姿があった。
タワーもこのふじ棚を見ているに違いない。

 

ふじを見て、心がなごみ、明日からのエネルギーをもらったような気がする。

「ねぇー、お菓子食べたくない?」とミケ。
「食べたい、食べたい!」
「じゃあー、六花亭ね!」。

商品はオープン展示。
小さな買い物かごを用意しているので、好きなお菓子をバラでチョイスできるのが魅力だ。

大窓から見える色は、桜色から新緑へと変わっていた。

 

復元中の「箱館奉行所」は、追い込み工事に入り、来月29日から公開される。

いよいよその全体像を見れるからとても楽しみだ。
江戸徳川幕府が、蝦夷地行政府の要として建設したこの奉行所。
どんな表情で迎えてくれるのかな。
土方歳三も目覚めて見学に来て欲しいものだ。
 

                 

 


第453号 紅葉のじゅうたんを踏みしめて

2009年10月27日 | 公園

台風一過の今朝の函館は、多少風が強かったものの、青空が広がり清々しい秋の朝を迎えた。
近くにある「名園・香雪園に 行って見た。
ここは、函館一の紅葉どころだ。

      

台風の被害もなく、今が最も美しい。
奥へ進むと木漏れ日がさし、幻想的光景が目に飛び込んできた。

 

この名園を、別荘として明治に造ったのは「岩船峰次郎氏」。
行商から身を興し、函館有数の呉服商になった氏。
昭和になってから、市民に無料開放し、その後、函館市と無償貸借契約を結んだ。

 

常時市の係員がいて、樹木などの手入れを行っている。

ここ数年前から、旅行会社のコースに組み入れられ、大型バスに対応できる駐車場を整備した。
全国ブランドに成長しつつある「香雪園」である。

 

 

行った時も大型観光バスが三台駐車。
園内に入るとあちこちから「綺麗だね。素晴らしいね」の声。

「どちらからですか?」。
「関西からなんですよ」と、会話が弾みだした。
二年前にも関西の方がいらしていた。

 

出発のバスに手を振った。
「また、どうぞいらしてくださいね」。
心の中で、そう叫んでいた。

 

              

 

 


第400号 五稜郭の主が花開く

2009年06月05日 | 公園

五稜郭には、大正3年に植えられた桜が約1,600本。
それが終わると、今度は「つつじ」と「五稜郭の主・ふじ」が咲き、またまた目を楽しませてくれます。

今年は例年より7日も早く、「ふじ」が見ごろになり、ミケと友人の3人でお出かけ。
薄日ながら風がなかったせいか、気温は7月上旬並の暖かさ。
ふじ棚をくぐる時、甘い香りがして「天然の香水」にうっとり。
観光のお客様も思いがけない「ウエルカム香り」に、「やぁー、いいときに来てよかったわー」の歓声。地元民としては、とても嬉しい言葉。
郭内中央では「ぼたん」も見ごろ。
大輪の花びらはとても重そうでした。

 

「ふじ」は、本数が11本、樹高約3.5m、根元周囲約70cm、樹齢約110年です。
「ふじ棚」は、幅5.2m、長さ28.8m。
もともとは個人が植えられたものとか。

 

 

棚横の石垣で補強した土塁に登って 、見下ろすふじ棚を狙ってみました。
その姿は「ふじのじゅうたん」のようだったのですが、カメラアングルがいまいち。
手前の白い花はつつじの大株で、これも満開でした。

 

郭内では、箱館奉行所の復元工事中で完成は来年6月末。
2年後には、満開のふじ棚をくぐって奉行所の見学が。
文字通り、思い出に花を添えることでしょう。

                     
        


第333号 美しさに心ドキ!~函館公園の紅葉

2008年11月14日 | 公園

13日の朝刊に、函館公園の紅葉の写真が掲載され、暖かな日でしたので早速出かけました。

新聞報道の影響は大きく、たくさんの方々の姿が見え、「まぁー、綺麗!」の大歓声。
「おばあちゃん、来てよかったね」と、お孫さんらしき女子中学生に車椅子を押してもらっている姿も。
「ありがとうね」の会話が聞こえ、紅葉の美しさがより一層輝いて見えました。

 

ここの紅葉の範囲は狭いのですが、太鼓橋との組み合わせが素晴らしい演出と思います。

 

明治12年、函館にあったイギリス領事館のユースデン領事の呼びかけで、官民一体のボランティアで造られた公園でした。

掃いても掃いても舞い落ちる枯葉。
それを一生懸命に集める公園管理事務所のかた。
「ご苦労さま。有難うね」。「いやっ、どうも」の声。

 

この管理事務の方々のおかげで、美しい紅葉を見ることができるのです。
感謝、感謝です。

函館公園の詳しい情報は、こちらからどうぞ。

       

                     

 

 


第328号 ちょっと早いですが~香雪園の紅葉

2008年10月31日 | 公園

ここは、函館市内東部にある香雪園(こうせつえん)。
もともとは、市内の豪商が別荘として造成した名園で、その後は一般に開放され維持管理は市がやっています。
近年は紅葉の名所としても有名になり、大型観光バスが訪れるほどに。

そろそろ紅葉が気になり、昨日早朝に出かけました。
ちょっと早いかなーと思いましたが、今後の天気が思わしくないので、思い切ってアップすることに。
木漏れ日が迎えてくれた幻想的な光景に、目を奪われました。

 

まだ緑の葉が目立ちますね。

 

落ち葉のじゅうたんにも木漏れ日がさし、暖かさとフワフワ感を与えてくれました。

 

ここが一番のグラデーション構成スポット。
見とれてしまいました。

 

早朝の園路は人影もなく、冷たい空気と重なって凛とした雰囲気が伝わってきました。

 

今年の紅葉の葉は、伸びきった状態ではなく、縮んでいます。
急に温度が下がったために、紅葉化の準備が間にあわなかったのでは?
昨年よりは一週間ほど遅く、葉の美しさも後退しているように見えました。

香雪園の情報と昨年の写真はこちらからどうぞ。

        

                      
              

 


第323号 五稜郭を自転車でユックリズム

2008年10月17日 | 公園

朝晩の冷え込みがだんだん増してきました。
自転車に乗れるのも残り僅かとなって、日中は錆付いたボロボロの車体にまたがってあちこちへ出没。
今回は五稜郭公園へとペダルを踏み出しました。

博物館分館は既に取り壊され、発掘作業中。
ここには、箱館奉行所の付属建物があったところ。
その建物を復元するための基礎調査のようです。

分館そのものは、昭和29年に北洋漁業の再開を記念して開催された「北洋博覧会の展示場」として建設されたもの。
その後、博物館に転用されました。

新撰組展、箱館戦争展、明治維新展など数々の特別展が開催され、見に行ったもの。その感動の場が消滅、寂しさを感じました。

 

公園内には多くの樹木がありますが、ナナカマドがそろそろ紅葉に。
真っ赤な実がたわわに実って、冬の間は小鳥たちのレストランとして賑わいそうです。
以前は、ここで鳩に餌や水をやっているグループがおりましたが、その姿は皆無。
どうしたものやら?と思っていたら、「不衛生ですので鳥に餌を与えないで下さい・函館市」の立看板。
のどかな光景ではあったのですが・・・。

 

タワーに寄って一休み。
売店には土方グッズを求める若い女性の姿が相変わらず多く見受けられました。
ワインコーナーには、こんな品も。「土方歳三の血」
五稜郭といえばやはりHIZIKATA人気が圧倒的。
彼もあのハイカラ姿で、このワインを飲んでいるのかも知れません。
おつまみは、もちろん「いかさし・イクラ・かに」でしょう。

 

帰りは迷わずデパ地下へ。
卑しさをむき出しにして、きちっと試食巡りです。
家までのエネルギー補充はこれで万全。
レッツゴー!


                       

               


第237号 ゴジラ、街に出現 ~タイヤ公園

2008年03月07日 | 公園

所在地=函館市大川町

息子が保育園に通っていたころ、休日になるとよくここへ連れて行った。
それから約30年が過ぎ、昨日前を通ったのでカメラにおさめた。
冬期間の平日の午前だけに 、公園で遊ぶ子どもの姿はなく、大きさを比較するためのモデルさがしは不発に終わった。
(写真をクリックすると拡大できます。)
 
このような「タイヤ」で造られた児童公園は全国で2箇所しかないらしい。
矢野函館市長が東京出張のさいに大田区にある「タイヤ公園」を見て、
「そうだ、これを造ってやれば子供たちはきっと喜ぶに違いない」と感じ、1970(昭和45)年に担当部局に命じ完成させたという。。
 
市内のタイヤ販売店がこれに協力。
1,500本の古タイヤの提供を申し出、リサイクルのさきがけとなった。

もうすぐ春。子供たちの歓声が聞こえてくるのも間もなくのようだ。

                  


第225号 いい湯だな♪~おサルの温泉

2008年02月03日 | 公園

名称=函館市営熱帯植物園
所在地=函館市湯川町3丁目1番15号

今日、「第4回熱帯植物園祭り」が開かれるというので、二人で出かけました。
(写真をクリックすると拡大できます。)
 
お祭りらしく、入場者への数々のサービスがありました。
桜の枝、函館の水、凧、ポップコーン、レモンティーのプレゼント。
場内でついた餅で作った雑煮、大福餅、お汁粉、黄な粉餅の試食。
そして、バトントワリング、空手、ジュニア巴太鼓、ハワイアンバンド、フラダンスと、盛りだくさん。
暖かな温室の中で、ゆったりとした一日を楽しみました。
 
外へ出るとさすがに寒さが身にしみます。

「サル山」の108匹のお猿さんは、団体で温泉入浴中。
気持ちよさそうに目を細め、あったまっている姿は人間と変わりません。
赤い顔が一層赤くなっています。
「ちょっと、ちょっと。背中、かゆいんだけど掻いてくれない?」
「あいよ!こんなもんでどうだい?」
「うーん、気持ちいいなー。あんた掻きの名猿(人)ね!」。

こんな会話が聞こえそうなサル山温泉を見ていたら「ハックション」。
人影まばらになった植物園をあとにしました。

お祭りのお手伝いをされていたボランティアの皆様、ご苦労様でした。

                   

 


第188号 色の競演真っ盛り~紅葉の香雪園

2007年10月29日 | 公園

名称=名勝・旧岩船氏庭園(別名=香雪園)
所在地=函館市見晴町 

(写真をクリックすると拡大できます。)
 

紅葉前線が函館にやって来たとのニュースを聞いて、28日、家近くの紅葉の名所・香雪園に出かけました。
駐車場は満車。空きを待つ車が並び、人気の高さを感じます。
この時期、観光バスも押し寄せ、内地からのお客さんは一足早い北海道の紅葉を満喫、新しい観光スポットとして脚光を浴びるようになりました。

{わぁー、きれい!」「ね、ね。ここで一枚写してー」の声があちこちから。
木漏れ日と、紅葉の赤黄色との競演が重なって、自然が造り出す幻想的な風景に酔いしれてしまいます。

見晴公園の一角にあるこの庭園は、呉服商であった岩船峯次郎氏が明治31年に別荘として造成したもので、広さは後楽園ドームの2.6倍。
京都から庭師を招き、150種の樹木、庭石、渓流、池、橋を配し、書院風園亭、レンガ温室も設けた起伏ある回遊式の名庭園になっています。
完成時には京都・知恩院の貫主が訪れ、「雪の中に梅香る園」 という意味の「香雪園」と命名しました。

 

音もなく舞い落ちる熟成した葉。
それらが積み重なって、厚いじゅうたんが造り出されています。
足を運ぶと「ガサ、ガサ」と葉が圧縮される音が林に響き、秋深しを感じさせる名園・香雪園でした。

                      ミカエル

 

 

 


第178号 どんぐりコロコロ~八郎沼公園

2007年09月30日 | 公園

所在地=函館市に隣接する北斗市内(旧大野町役場から車7分)

(写真をクリックすると拡大できます。)
 
函館から大沼国定公園へ向う途中、旧大野町にある「八郎沼公園」へ寄って見ませんか?
公園は自然にあふれ、春は桜、初夏にはスイレンの花が湖面にひろがり、秋には紅葉に彩られるなど、四季を通じ、住民憩いの場として親しまれています

のおこりは、明治13(1880)年に、近くに牧場を造った開拓使が、牛馬の水飲み場として池を掘り、水を蓄えたのが始まり。
大正になってから、水田用水の確保と鯉の養殖をするために、中村長八郎が池を拡張したものが、現在の沼の原型になりました。
彼の死後、その名にちなんで「八郎沼」と呼ばれるようになり、初夏に独特の舟で採る「じゅんさい」は、ぬめりが強く絶品です。

 

周辺にはパークゴルフ場、アスレチックコースが整備され、賑わいをみせています。
パーク帰りの御婦人が
「何が釣れるんですか?深いんですか?」
「そんだなぁー、鯉やフナさ。深さだば、1、2mってどこだなー」と。

青空が鏡のような水面に綺麗にうつり、遠足に来ていた幼稚園児から「あっ、どんぐりだ!」「先生、ここにもあるよ!」の弾んだ声。
深まりゆく秋の気配を感じた八郎沼でした。

                   ミカエル  

 


 


第177号 秋深まる大沼公園

2007年09月27日 | 公園

昨日、国定公園大沼へ行きました。

気持ちの良い高い空、雲は駒ケ岳の頂きをかわしながらゆるやかに流れ、シャッターチャンスを与えてくれた心くばりに謝々です。

穂を満開にしたススキは、風に吹かれゆらりゆらりの往復運動。
中秋の気配を確実に感じさせる風景が広がっていました。

(写真をクリックしますと拡大できます。)
 

今朝は冷え込んだ曇り空。
昨夜泊まった大沼のホテルの庭園では、早くも紅葉が始まり、、役目を終えた葉がヒラヒラと芝生に舞い落ちる姿も見え、深まり行く秋の気配を感じました。

                     ミカエル 

 


第168号 出来たて美味処がたくさんの「大沼」へ

2007年09月03日 | 公園

所在地=亀田郡七飯町大沼(函館中心部から車で約45分)

先号の城岱スカイラインを下り、道々を大沼方向へ進むと、乳製品の名所「山川牧場自然牛乳直売所」がある。
相変わらず全国ナンバーの車が駐車、品質の高さが知れ渡っているのがよく分かる。下右の「ジャージーミルクプリン」は玉子を使わない新製品、言葉では表現できない美味さが口に広がった。 (全ての写真は、クリックすると拡大できます。)
 

お昼は「函館大沼プリンスホテルパン工房」。
好きなパンを買い込み、涼しいウッドデッキのテーブルについた。
林を吹き抜ける心地よい風音は消化液の分泌を促し、ゆっくり時間をかけ出来立てパンの食感を楽しんだ。
 

喉の渇き、空腹感は満たされた。
大沼中央広場から眺める「駒ケ岳」の頂上は、雲の中にあり残念!
中学の秋の遠足地はいつもここ。蒸気機関車に引っ張られ1時間の旅だった。
 
「バナナ、ゆで玉子」が食べられる楽しみな日でもあった。

日本三景(松島、天橋立、安芸の宮島)に対抗して、新日本三景が国民投票で決められたのは大正4年。
その結果、ここ大沼と静岡県・三保の松原、大分県・耶馬渓が選ばれた。

さらに大沼は、昭和33年に13番目の国定公園に指定され、小沼、じゅん菜沼、駒ケ岳との4点セットで美しい景観を造り出している。
これから秋本番を迎えるが、湖に浮かぶ126島の紅葉の美しさは、我々を強く惹きつける。10月には、また来なくっちゃー。

手ぶらでも楽しめる「釣堀」を見つけた。
鯉、フナがあちこちで飛び跳ね歓迎しているように思える。

島巡りの遊覧船と手漕ぎボートが行き交う。
コンクリート製の緩いアーチ橋をくぐる時がシャッターチャンス?うまく撮れた?
学生がライフジャケットを着用し、ボート競技会を開いていた。
 

大沼では連結自転車が大人気。15人と20人乗りがある。
この日は台湾からのお客さんが歓声を上げ楽しんでいた。
皆さん、童心にかえったようで、こちらに手を振ってくれた。(謝!謝!)
 
帰路は「北海道昆布館」へ。
立体の画像と音声で迫る映画館、見学できる昆布加工場が目玉施設。
私は綺麗なトイレがお気に入りで必ず寄るようにしているが、本命はやはり「多種の試食試飲」。
今回も目立たないように(?)、いっぱい頂いてしまった。
我が家の食の欲望は、幾つになっても衰えを知らないようだ。

                  ミカエル