金属物資不足の影響は家庭にまでも及んだという。
鍋や釜までが軍の徴収の的にされたそうな。
数日前のNHK連ドラ「ごちそうさん」を観ていて
とてつもないショックを受けた。
それは、大阪市役所に勤務する主人公・建築技師が嘆いた
一枚の設計書だった。
彼は東大卒の技師。手元に示された設計変更書には、「鉄筋」から
「竹筋」とあった。
私が、就職した最初の職場部門は「資産評価」。
構造物は、次のように分類されると教わった。
①鉄骨鉄筋コンコリート造
②鉄筋コンクリート造
③鉄骨造
④石造
⑤木造(土蔵も含む)
戦時中、国鉄函館本線・五稜郭駅付近から分線した旧b戸井線。
目的は、津軽海峡に面した戸井要塞への軍需物資輸送のためだった。
途中で、中止となって、汽車が走ることはなかった。
この線路に架かる橋に、「鉄筋」」でなく「竹筋」が使われた
というのは、案外真実かもしれない。
これが噂とされる鉄道アーチ橋。
旧戸井町内には、ほかにも数箇所存在する。
まるで、古代ローマの水道橋を感じさせる力作・傑作だ。
>