イブの日
「ピン♪ポーン♪」「はい、どなたですか?」「宅急便です」「はーい、お待ち下さい」。
玄関のドアを開けるとクロネコの制服姿の方が立っていた。
「大阪のYさんから、○○子様あてです。ハンをお願いします」。
この季節、荷物が届く機会が多いので、ハンは玄関に置いてある。
そこから素早く渡した。「有難うございました」と紙袋を渡された。
Yさんは妻の友人。30年ほど前、ご主人の転勤で函館に来られ数年間であったが
行き来しあい、戻られてからも手紙や賀状などで近況を知らせ合っていた。
「何かしら?」と妻。はさみを渡し「あけてみよう!」。
綺麗な紙に包まれた箱が5個、中にはYさん母娘連名の「クリスマスカード」。
「あっ、クリスマスプレゼントだ!嬉しい!」妻の大きな声と微笑みが。
うきうきした指先で箱を開ける。感激、感激、私あてのもあった。
今こうして、還暦を通過した夫婦にまだ心くばりをして下さる方がいることに、心が熱くなった。小学生のころ、母がそっと枕元に置いてくれたプレゼントは「月刊誌・少年画報と20粒入りのキャラメル」だった。
そんな想い出がふと頭を横切るのを感じながら、Yさん二人の優しい眼差しを思い浮かべた。「ありがとう。メリークリスマス!」
ミカエル
イブの日、とても素敵な来事ですね
とても羨ましいです
プレゼントも、もちろん嬉しいですが、クリスマスカードを頂くと、カードをみるたびに、いつでもその時の嬉しい気持ちを思い出しますね
離れてしまっても、長く続いている妻とYさんの友情。これからも大切にして欲しいと思います。
ミカエル