ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第786号 「八重の桜 ②」 思い出薄れた会津若松

2013年03月14日 | 旅行  
約20年前の現職時代のころ、「忙中閑あり」に合わせて旅行を計画した。
行き先は、福島県会津若松市。
どんな理由でその地を選んだのか?よく覚えていないが、強いていえば「白虎隊」だったのかも知れない。

姉夫婦も誘い、総勢4名。
交通公社に依頼してそれなりのクラスに。

寝台車が福島駅到着をアナウンスし、早朝のホームに降り立った。
初秋で顔には冷気があたり、ひんやりさが感じられた。
駅を出て、近くの大衆食堂に腰を下ろし、朝定食を。味噌汁に旅の味を覚えた。

駅前から、9時発の会津行き観光バスに乗り込んだ。
大型バスなのに乗客は我らを含めてたった5名。
これではガイドさんが可哀そう。
途中、名所・旧跡で下車。丁寧な説明に大満足。

お昼は5人でドライブインへ。
豪華であろう夕食膳を創造し、軽い麺類で抑えた。


宿は会津の奥座敷「東山温泉」。藩の湯治場として賑わいをみせたという。
夕食、朝食とも、食べきれないほどの豪華さとボリューム。
いつもの格安団体旅行の食事とは雲泥の差。
でも、食べ残しが多くて、勿体無かった。(タッパを持参すべきだったかな?)

翌朝はハイヤーがホテル玄関までお迎え。
お見送りを受けて、出発。

①お城(鶴ヶ城)
天守閣までのぼれる。市内が一望でき、お殿様気分。
戊辰戦争では、明治政府軍の砲撃標的に。ズタズタになりながらも、倒壊は免れた。
強固な造りがうかがえた。
城壁には非常時を考慮し、乾物魚を塗りこんだそうな。

広い敷地には、驚いた。
政府軍との戦いで負傷した藩士を収容し、婦女子は治療手当てにあたった。

②家老屋敷
マネキン像の婦女子は鉢巻をし、白装束姿。
政府軍兵士による暴行を避けるために自決をしたという。
驚いたのはトイレの構造。便槽のかわりにトロッコ荷台。用が済むと使用人がレールの上を押して下げ、処分した。
藩の大方針として「火」の徹底した取り扱い。火災を恐れたのである。
そのために「かまど火」以外は一箇所のみ。
広いお屋敷であっても、「火鉢」が一つとは、さぞかし寒かったであろう。

③白虎隊
隊士が自決した飯盛山へは、麓から簡易リフトで上る。
おみやげ屋がずらり並び、呼び込みに熱心。資料館は観覧価値が十分ある。
ただ一人の生き残った隊士「飯沼貞吉」は、逓信省の通信技師として業務に精励。
誤情報による悲劇を、悔やんでいたのであろうか?

④ラーメン
このころ「喜多方ラーメン」が頭角を出してきた。
「きたかたし」は、会津から近い。
お店の選定は、タクシードライバーさんに一任。公道らしき広い道から、水田が広がる地区へ。
ポツンポツンと建つ民家。ラーメンの、のぼりの家へ。
あっさり味。なぜか新漬けがたくさん。どちらも美味しかった。

夕方、JR会津駅へ。帰途に1ついた。

会津旅行の思い出がだんだん薄くなってきている。
年をとったのだから、仕方がないのか?

現在行くとしたら、もっと時間をかけ丁寧に見て歩きたい。
方言や伝統料理も口にしたい。民芸品も見てみたい。
「八重の桜」の場面が、浮かび上がって来るかも。


ミカエル

第730号 ビジ宿に泊る

2012年06月15日 | 旅行  
パパ一家3人がお世話になっているママのご実家までは、車で90分ほど。
やはり、ベビーがお風呂に入るのが見たいとなると、ついつい夜に。
しかし、夜の運転は、私もミケも苦手。
そこで、パパ、ママが気をきかして、近くに宿をとってくれた。
有難いと思う。

 

この宿は、ビジネスホテルと民宿とを重ね合わせたようなよい雰囲気。

食事は民宿風の豪華さ。部屋はホテル風と、とても気に入った。
和洋合わせ10室あり、私どもは洋室。
エレベーター、大浴場、サウナ室のすぐ前。
(残念ながら女性は小さな浴室のみ)

朝食は、ご覧の通り連泊とも豪華なお膳食。
ご主人と奥様、娘?さんと3人でご用意。
ご飯とコーヒーは食べ、飲み放題。

 

 

納豆、生卵、乾海苔は共通。
魚卵は、初日がイクラ、二日目はタラコ。

焼きたての魚は、温かく脂がのっている。
初日はツボダイ。二日目はカレイだった。

刺身も日替わり。

あまりのおかずの多さに「ご主人、これでは我が家の夕食より
豪華ですよ」。
「朝食は力の源。たくさん召し上がってください」と、嬉しい応援心。

これからますます、ベビーの成長を見にこなくてはならない。

その時も、この宿にお世話になろうかと思っている。
有難うございました。


ミカエル

第600記念号 参加したい~こんな欧州寝台特急の旅!

2011年01月30日 | 旅行  

BS各局のテレビを観ていると、旅番組が意外と多い。
各局が力を入れていることがうかがえる。
その中で特にお気に入りなのが世界旅行。
茶の間に居ながらにして、その風景などを堪能できるからだ。

旅の交通機関はさまざまで、豪華客船、豪華寝台特急、
大型トラックを改造したバス、大河を上下する船、一人での
街歩きなどなど。

北欧の旅を観ていて驚いたのは、電車がそのまま巨大
フェリーの船腹に入り、海峡を渡りきると異国なのに
再び走り出したことである。
かっての青函連絡船は、貨車だけではあったが、船腹に
積み込んで、海峡を渡っていた。
それを客車に置き換えたと思えばいいのだが・・・。

先月だったろうか、豪華寝台特急での欧州旅紀行を観た。
実に理想的で、これに参加できたら一生の思い出に
なるだろうと思った。


       (写真はお借りしたものです)

各自夕食を終えてからのこの旅に参加。
しばらくしてから22時頃になると、近くの駅の引込み線に入線し、
翌朝まで停泊。
あの「ガタンゴトン、ガタンゴトン」の雑音子守唄はなく、、
豪華な寝台ツインルームで、ぐっすり睡眠できるように
細やかな配慮がなされていた。

翌朝、客室乗務員のハンドベルの音でお目覚め。
朝食を食堂車でいただいた後は下車し、バスで目的地の
観光施設などを巡る。

ランチ、ディナーは、ご当地の一流レストラン。
ワインを飲み、おしゃべりをしてのゆったりした食事タイム。

この間、寝台車は次の駅に移動し、やはり引き込み線で
待っていた。
22時ごろ電車に戻り、再びの安眠。
こんな魅力的な4泊5日の旅だった。

欧州などの町並みは魅力的だ。
雨に濡れ光る石畳。ガス灯風の街路灯。電柱、電線、
看板が少ないすっきり感。
高さや色彩を統一した建造物群。
それは、町並みがひとつの芸術であり、博物館でもあり、
人々に心の安らぎを与えているような気がする。

客室乗務員の、笑顔あふれる至れり尽くせりのサービスが
とても印象的な番組だった。
作成にあたったスタッフの皆さん、ご苦労様でした。

 

                

 

 

 


第525号 名水ふきだし公園

2010年05月26日 | 旅行  

今月上旬、バスによる道南桜見物ツアーに 出かけた時、この「名水ふきだし公園」にも寄った。
所在地は、羊蹄山麓の京極町。
目標は、道の駅・名水の郷京極「名水プラザ」だ。

 

この駅から徒歩5分ほどで、下へ向かう木製階段があって下りると、すぐ傍にこの名水ふきだし口がある。

 

ふきだし口といっても、それはミニ滝。
ごうごうという音をたて勢いよくふきだしている。
左にある木製樋に分流された名水は、汲みに来る人々で大いに賑わっていた。

 

この日本一の名水は、蝦夷富士と呼ばれる「羊蹄山」に降り注いだ雨と雪が数十年の年月を経て、京極町に湧き出ているという。
町の上水道として利用されている。

四季を通じての水温は約6℃。
水量は1日あたり約8万トン。これは30万人分の生活用水に匹敵するというから驚きだ。

備えてあったカップで飲んでみた。
「うーん、まろやかでおいしい」。さすが日本一の名水だ!。

異常気象化が進んでも、枯れることなくふきだして欲しいものだ。


                

 


第521号 桜を求めての肌寒い旅 ③ 地獄谷 

2010年05月16日 | 旅行  

三番目の桜名所の見学地は、登別温泉街の桜並木だった。
この桜並木は現天皇のご成婚を祝って、JR登別駅から温泉街まで2,000本の「エゾヤマザクラ」を地元有志が植樹したもの。
ここも開花には早く、車窓からの花のない寂しい眺めで通過し、地獄谷に着いた。

 

この地獄谷を観るのは二回目。
小学校の修学旅行以来だから約55年前になる。

 

米二合を持ち、第一滝本館に泊まった想い出がある。
その時と比べると、地形が大幅に変化しているように見えた。
噴煙も少なかった。
この土地の所有者は室蘭市の民間企業という記事を読んだことがある。

九州の別府温泉とその湯量を競う登別温泉。
これからも豊富な湯を出してほしいものだ。


      
          

 

 


第520号 桜を求めての肌寒い旅 ②

2010年05月13日 | 旅行  

茅葺の神社は珍しくないがお寺となると初めてみる。
建物の建立は210年前と聞いたから、間宮林蔵が樺太を探検したころ。
当時、和人は少なく、アイヌ民族が多く住んでいたころである。

 

道南の噴火湾に面して建つこの「有珠善光寺」は、昨年、建立210年を迎えた浄土宗の寺院。

1804(文化元)年に徳川幕府から「蝦夷三官寺」に指定されたから格式はたかい。

しかし、その歴史はずっと古く、1613(慶長18)年に松前藩主・慶広が如来堂を建てたことが始まり。
また、それ以前にも小さな祠(ほこら)があったことが伝えられる。
とにかく、北海道でもっとも古い寺院である。>

古くから桜の名所として知られ、昭和初めには有珠駅前から寺まで、数キロにわたって桜並木が続いていた。(その多くは戦後の混乱期に燃料として伐採されてしまった)。
花見は庶民の数少ない娯楽のひとつで、季節になると「桜列車」が出るほど賑わったそう

勿論、いまも境内に咲く桜を見に、多くの観光客が足を運ぶ。

そして、忘れてはならないのが名木「石割桜」である。

 

残念ながら開花前なのと肌寒さで早めにバスに戻った。

 

こうして、桜の名所二箇所とは、早めのご対面になってしまったのである


             

 


第519号 桜を求めての肌寒い旅 ① 

2010年05月10日 | 旅行  

四月上旬、阪急交通社の「旅ネット旅仲間」に掲載してあった「静内二十間道桜並木」の案内に興味をもっていたところ、旅仲間から「行ってみないかい?」の誘いがあって参加することにした。

天気予報は終日雨。
でも、奇跡を信じて家を出た。
二日間の旅。前後するが思い出を掲載したい。

「二十間」という冠言葉で有名なのが、函館西部地区にある「二十間坂」。
函館山に要塞を築くため、大砲運搬道として造られたので知られている。

静内二十間道桜並木」は、太平洋に面する静内町に位置。
その後、平成の大合併によって「新ひだか町」になった。
旅行会社の観光コースに加えられてからは、北海道の新しい桜名所になった。

旅二日目のこの日は、曇り時々雨でしかも肌寒かった。
桜が咲いていればこんなイメージ。
(写真、お借りした。)

この日はまだ蕾が硬くて、咲いていなかった。


 

この道路の歴史を振り返ってみた。
1872
(明治36)年、開拓使長官・黒田清隆の手による。

積雪が少なく、野草の多い日高地区は産馬改良に適していると進言。
この結果、約7万ヘクタール(東京ドームの14,000倍)にもおよぶ広大な新冠御料牧場が開設された。

二十間道路は、1903(明治36)年、皇族が牧場を視察する際の行啓道路として造られた。
ほぼ同時期に建設された皇族らのご宿舎「龍雲閣」は今も残り、往時を伝える。

桜が植栽されたのは、その13年後。
牧場職員が3年かけて、近隣の山から移植。
構成は、エゾヤマザクラが7割、カスミザクラが3割。

並木の幅が20間(36m)であることからこの名で呼ばれるようになった。

五月の開花時に開催される「しずない桜まつり」には、20万人以上の観光客が訪れ賑わう。

このお祭りが開催中。
私は「大豆ハンバーグ・200円」を買い求め,
シルバー食べ歩きを満喫した。

 

それにしても、臨時仮説トイレの長蛇の列には驚いた。
位置もそうだが、数にも配慮がなされるべきと感じた。


         

 


第439号 旧婚旅行 その3(最終回)

2009年09月22日 | 旅行  

最終日は、JR市内循環バスに乗ることにした。
駅横のバスターミナルから9時半の出発。
一人700円で一日乗り放題。
車体は懐かしいボンネット型だ。 

 

北海道大学、道庁赤レンガ庁舎、札幌市資料館、道立近代美術館を回って今日の本命・市立円山(まるやま)動物園で下車した。

 

動物園といえば、旭川市の旭山動物園が全国的に有名だ。
「行動展示方式」が、動物を眠らせないで見せているのが人気を呼んでいる。
冬と初夏の二回入園した。

ここでも、旭山を目指し「追いつき、追い越せ」で、施設の改修や増築をしていた。

市内の小学校の遠足や老齢者施設の見物客でいっぱい。
私は昭和31年に小学校の修学旅行で一度だけ来た事がある。
どんな動物がいたのか?記憶にはない。
印象的だったのは、「米1合を2袋」持って行ったこと。
食糧事情が悪く宿へ渡したものだった。

 

園内には、こんな古風な食堂があって、「私が来たときもあったのかな?」と思ったりもした。

 

ここの人気者は、昨年12月に誕生した「白熊の双子」。
名前は公募によって「キロル」「イコロ」と命名された。
その2頭を写したくて、チャンスを待っていたのだが、動作が速く、また物陰にいたりして・・・。
今回は母親の「ララ」だけになってしまった。

 

バス停に戻ったら、来る時のバスにも乗っておられたご婦人が。
ミケと会話を交わしていたが、その方のご実家は札幌市。
元銀行員で、ご主人の転勤で現在は東京住まい。
北海道の良さをしばし話した。
大倉山ジャンプ場で下車された。

私どもはそのまま乗車し、「時計台前」で下車。
数十回ほど札幌には来ているが、通る道は旧市電通りと地下鉄。
なかなかこの前は通らない。
初めてゆっくり外部のみ見学した。
ビルの谷間に埋もれながらも観光客には人気が高い。 

       

この後、またまた大丸デパートに寄ってお土産買い。
それが済むと、試食巡り。
これで昼食抜き。年金生活者の知恵かな?

夕方発の特急で帰路へ。
「夕食は?」
「あるわよ!地下で買ってきた・沖縄のおいも揚げ。美味しいわよ!」
「どうして、マドモアゼルはオイモが好きなのか?」。

函館駅の立体駐車場から車を出したのは20時半。
港内に係留されている「摩周丸」の姿を見て安堵。

 

「ねー、ねー。次回の旧婚旅行は何時?」
「お互い、先行き短くなったから、5年後かなぁー?」
「だったら、毎年行きましょうよ!」
「まぁーね。旧婚旅行ということではなく、母さんの墓参りには毎年行かなくてはね!それが親孝行だべさ!」

いさり火通りから見えるイカ漁の集魚灯。
「明日は、いか刺しにするかい?マドモアゼル?」
「イエス!オーチンハラショー」

なんだか訳の分からない、国際語が飛び交ううちに、我が家の高級車(マツダ軽)は駐車場に滑り込んだ。

           「サンキュー、JR北海道さん!&大丸さん!」

                    


第438号 旧婚旅行 その②

2009年09月19日 | 旅行  

二日目は、「ミケの母の墓参と白い恋人パーク」の見学。
レンタカーを借りての行動。

この度の旅行はJRのセットで決めた。
往復指定席特急+ホテル2泊+レンタカーで61,100円也と格安。
駅レンタカーへ行ったらびっくり。
3ナンバーの新型車。
恐れ多くて、右端の軽自動車に変更してもらった。
でも、エンジンの調子が良く速度がかなり出て満足。

 

母の墓は郊外の石狩市。
ここから約一時間の距離だ。
墓地は公園化され、春は桜、秋はイチョウの見物人で賑わう。

帰路、石狩市サーモンファクトリーのシーフードレストラン「オールドリバー」に寄り昼食を。
ミケは「大きな筋子おにぎり」、私は「ツブカレー」。
大窓から見える「石狩川」は、北海道の母なる川。
ゆったりとした流れに目を奪われた。

 

 

食事後、本命の「白い恋人パーク」へ向かった。
工場兼菓子関連博物館が同居。
前庭の造りはメルヘンタッチで子供も大人も半日は十分楽しめる仕掛けになっている。
これはシンボルの時計塔。

        

こちらは菓子職人の動く人形。
これらも含めて定時には、音楽が鳴り響き、人形が一斉に動き出して足を止めさせる。
シャボン玉が噴出し、演出効果は抜群だ。

 

花園は木箱に植えられ斜めに置き立体感を演出。
心が洗われるような気持になった。

アイスを求め「美味しいね!」。
「雰囲気ってどこかに似ていない?」。
「そういえば、私も思っていたけど一昨年行ったハウステンボスに似ているかも」。

有料博物館の館内は「贅を尽くした展示品」でいっぱい。
よくこれだけの品を集めたもの。
展示レイアウトの見事さに脱帽。
学芸員のセンスの良さにも脱帽した。

 

レンタカーを返し、ホテルで小休止。
「夕食はどこにしましょう?」
「サッポロビール園に行ってみるかい!」
「OK。OK牧場ではないけれどそこでOKよ!」。

駅北口のバスターミナルから直行バスが出ている。
20分ほどで、明治初期に開拓使によって造られた官営ビール工場に着いた。

 

 

ここに来たのは三十数年前。若かったころだ。
頼んだのはラム肉ジンギスカン。
7年ぶりに口にしたビールは、内臓にしみわたり美味しかった。

 

大丸デパートへ寄ってプレゼント買いを。
ミケ様へ=冬用靴、セーター、帽子
ミカエル様へ=ショルダーバッグ、名刺入れ、長袖上着シャツ

 

                  

 


第437号 旧婚旅行 その①

2009年09月16日 | 旅行  

今月4日に40回目の結婚記念日を迎えた。
ミケは9日に膝から水を抜き、片足を引きずりながらも歩けるようになった。

「どうだろう?。ミニ旅の旧婚旅行で札幌へ行ってみない?自信はある?」 。
「うん、大丈夫よ!」。
「じゃー、13日から2泊で決まりだね!」。

いつもなら、マイカーで行くところ、「のんびり、ゆったりの旧婚旅行」を目指してJRを利用することにした。

この車両はJR北海道が開発した「振り子特急」。
揺れが少なく乗り心地が抜群に良いとの評判だ。

 

 

食堂車がなくなり、車内販売ワゴンが回ってくれるから嬉しい。
販売員は入り口で一礼。出るときも一礼と、なかなか礼儀正しい。 
ここにも近代化が進み、バーコード読み取り機で代金が分かる仕組み。

 

買い求めたのはこの3点。
札幌まで、二人で口に運びながら「もぐ、もぐ。ごっくん、ごっくん」。
爺、婆の記念旅はこうしてスタートした。

 

ホテルはJR札幌駅北口から徒歩2分。
大丸デパート札幌店までも徒歩3分の近さで便利。

最近建てたホテルは、セミダブルベッドのツインルームが常識。
我が家と同じなのでゆったり眠れた。

 

明日は「ミケの母の墓参りと白い恋人パーク見学」。
ベッドに入ってから、改めて長い結婚生活の数々の想い出を語り合った。
涙声になるのは仕方がない。
「苦労かけたね!」
「こちらこそ!」。

何時まで語り合っただろうか?
やがて、満足さに到達し無口に。
「おやすみモード」になってしまった。

 

                   

 

 


第409号 てんこ盛りの旅終号 風のガーデンは?

2009年06月29日 | 旅行  

初号でご紹介した花畑牧場を見学した後は、昼食会場の新富良野プリンスホテルへ向かった。
ホテルは山の中腹にあり、曲線を描いた白亜の殿堂である。

案内されたバイキングレストランは、地下の「北海道味の散歩道」。
天井が高く、広くて体育館を思わせるよう。
地場食材をふんだんに使った35品の料理に脳も腹も大満足。
「ポンポコポン」になった。

中井貴一、緒形拳らがが出演して話題になったテレビドラマ「風のガーデン」(只今再放映中)のロケ地は、当ホテルから数百メートルの距離。
ドラマのため、わざわざ2,000㎡の本格的な英国式庭園を造った。

サプライズで車窓からの眺めをかすかに期待していたのだが・・・。
その期待は甘かった。
ミケもそうだが、女性陣からは「見たかったわー」のため息が。
ここまできたのだから、その気持ちは分かる分かる。
又の機会の楽しみとなった。

記事が前後になってしまい申し訳ありません。
21日の朝7時にJR函館駅横を出発し、22日の21時45分に五稜郭行啓通でお別れ。
往復1,148kmの長いバスの旅は終わりに。
雨の天気予報は幸運にも下車地を避けてくれ、楽しい旅になりました。
ミケは頑張ってなんとかついて来れるようになったのは大きな収穫でした。

参加者の殆どが、私らと同じ還暦を過ぎた方。
旅行会社はこれからも高齢者向けの企画を練り、売り込むことでしょう。
私たちは、「健康に気配りして長生きし、掛けた年金はしっかり受け取る」という気持ちで毎日を送り、また旅行に参加したいと思います。
人生、楽しまなくっちゃー損々。

添乗員さん、バスドライバーさん、本当にお疲れ様でした。
楽しい旅を有難うございました。  


                     

                     

 


第408号 てんこ盛りの旅2号 ファーム富田 

2009年06月26日 | 旅行  

血のにじむような努力で、今日のファーム富田が ある。

今回の旅の最終見学地は、ラベンダーの大規模名園で有名な「ファーム富田」だった。
数十台の大型バスが駐車。
入園すると、修学旅行生や一般観光客に混じって、外国人の家族連れの姿も多く見受けられ、国際的な知名度を持っていることがうかがえた。

 

ここまで成し遂げた裏にはどんなご苦労があったのだろうか。

明治30(1897)年、富田徳馬がこの地の国有未開地を取得。
本州から移住してきた。
徳馬の長男・忠雄は1958年から、香料用としてラベンダーの栽培を開始。

一時は富良野地区での栽培農家が250戸以上、、面積は230ヘクタール(東京ドームが4ヘクタール)に及んだが、1972年から低価格の輸入品、合成香料の台頭によりラベンダー栽培農家は激減。
やがて、富田家だけに。

その後、JRのカレンダーに風景が採用され、また「北の国から」ブームで観光地として発展してきた。

1990年にフランスで「ラベンダー芳香フェア」が開催され、富田のエッセンシャルオイル「おかむらさき」が第一位を獲得。
「ラベンダー修道騎士」の称号を授与された。
以後、事業の拡大に努め現在に至っている。
駐車場、入園料が無料とは経営者の心の優しさが感じられる。
 

売店から「ラベンダーかりんとう」を買い求めた。
北海道産の小麦を主原料とし、食用ラベンダーポプリも使っている。
北国の味を感じさせる一品だ。

 

ラベンダーの見ごろは7月上旬から約一ヶ月間。
ファーム全体の広さは分からないが、ラベンダーだけでも17ヘクタール(東京ドームの4倍強)という。
満開のころ、また訪れたいと思いながら、別れを告げた。

所在地=上川支庁管内空知郡中富良野町基線北15


                     





 


第407号 てんこ盛りの旅初号 花畑牧場

2009年06月23日 | 旅行  

ミケの体調が少しずつよくなってきた。
薬、暖かさ、温泉、自己リハビリが功を奏してきたらしい。
「旅はどうだろうか?」。考えているよりも実行すること。
ミケの親友2人も交え4人でバスによる一泊2日の団体旅行に参加することにした。

主催は阪急交通社・トラピックス。
「富良野・美瑛 てんこ盛り祭り2日間」の旅。
目玉は十勝川温泉の世界でも珍しい「植物性モール湯(通称・美人の湯)」。
湯色はコーヒーのようで体が温まり肌がスベスベになる。

なぜ、「てんこ盛り祭」かといえば
①十勝牛ステーキや旬の味覚 30品バイキングの夕食
②新富良野プリンスホテルにて富良野の味覚35品バイキングの昼食
③鮭チャンチャン焼きの昼食
④ファーム富田で季節の花々観賞
⑤ふらのワインの試飲
⑥馬油石鹸1個持ち帰り
⑦花畑牧場の案内
⑧飲むヨーグルト1個持ち帰り
このようなバラエティーに富んだ楽しみがあるかららしい。

今回の旅は広範囲に及ぶだけにバス走行距離は1,148kmに及ぶ。
この距離は、新幹線の東京~新大阪間(550km)を往復するのに等しい。
これだけの長丁場になるとドライバーは二人。
礼儀正しく親切さが心に残ったお二人だった。
ガイドはつかなかったものの、若い女性添乗員の「まるちゃん」が頑張ってくれ、車内は明るく包まれ、とても楽しい旅になった。

 

印象に残った観光地数箇所を三回に分けてご紹介。

トップは「花畑牧場」。
ご存知、タレントの田中義剛氏が牧場長を務める。
生キャラメルはあまりにも有名だ。
駐車場入りの一番乗りは我らのバス。

 

この中央売店は9時オープン。
幻のチーズといわれている寡少生産の「カチョカヴァロピッツァ」を求めて長蛇の列。
早い者勝ちだからである。
この製品をのぞけば、函館空港、函館明治館でも販売されているので、私はもっぱら牧場内を散策。

 

チーズ工房はガラス越しに生産過程を見学できる。
イギリス原産のジャージー牛が時間を見計らって工房前の給水場へ集まってくる。
丁度、おヒップをこちらへ向けて「ごっくん、ごっくん」。
「失礼な!」「そんなの尻ません}。
水を飲むとまた放牧場へ戻っていった。

 

誕生して間もない動物を集め展示舎へ。
ホルスタインの子が飼育係のお兄さんから牛乳をもらっていた。
すごい吸引力。一日6リットルは飲むらしい。

隣にはジャージーの子が。
背中がかゆいらしく首を回して盛んに舐めていた。
私は持っていた傘の取っ手でこすってやると気持ちよさそう。
止めると「もっとやってよ」のリクエストポーズ。
動物って可愛いと思った。

 

こうして、見学時間の55分はあっという間に過ぎ去った。

駐車場、構内は砂利むき出しのまま。
歩き辛いし靴が傷む。改善して欲しいなあー。

バスは次の目的地目指して「発車、オーライ!」。

住所~十勝支庁管内河西郡中札内村元札内東4線(帯広市内から車で50分)

HPはこちらから  http://www.hanabatakebokujo.com/farm/index.php#access  


                     
                     


 


第369号 怪我の功名・・・かな?

2009年03月26日 | 旅行  

21日(土曜日)に、タビトモ(旅友人)のやまさんから電話があった。

「ミカエルさんの来月の旅行先はどこ?」
「いやぁー、毎年、春の訪れを待って旅に出ているんだけど、今年はね・・・。
ミケがまだ本格的に歩けないので当分旅行は無理だね。ところで、やまさんはどこへ行くの?」
「母を連れて関東へ桜を見に行こうかと思って、もう代金を振り込んだのさ」
「そう。それはそれは。相変わらず親孝行なんだね。楽しんできてください」。

「ところがね。たった今旅行会社から連絡があって、『会社が倒産したので旅行は中止。支払済みの代金は、旅行業協会から一部返還される』というもの。まいってしまったよ」。
やまさんの困惑な表情が浮かんできた。

翌朝の新聞第一面のトップに
「道内旅行大手 普門エンタープライズ事業停止 8,000人旅行中止」の大文字が。

昨年4月6日に出発した「憧れのハウステンボスの旅」は同社の主催。
全道からおよそ100名、やまさんもお母さんを連れて参加していた。

ホテルとは別棟のレセプションホールを借り切っての夕食会は、アトラクションあり、抽選会ありの豪華版だった。
それがお開きになると、遊覧帆船をも借り切っての花火大会見物クルーズ。
テンボス中央から打ち上げられ花火にミケともども感動したものだった。
この会社の旅行内容はこの回に限らず、いつも代金以上に濃いしっかりとしとしていて満足感を与えてくれた。

夕食会冒頭に挨拶に立った社長は、「皆様のおかげで会社は順調に業績を伸ばしてきました。厚くお礼を申し上げます。今後も普門エンタープライズの応援を宜しくお願いします。社員一同、これからも皆様のご期待に応えていきます」と、言っていたのに・・・。残念!

ところで、やまさんはその後どうしているのだろうか?
お母さんは、さぞがっかりしていることだろうに。
明日でも大好物のケーキを携えて訪ねてみよう。