今年も「函館港まつり」が8月1日から5日まで開催される。
このまつりを盛り上げるために、昼と夜、ご覧の花電車が運行を始めている。
まつりになると、パレードに加わり華麗な姿を披露し花を添える。
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港まつりの歴史は、昭和9年3月の函館大火にさかのぼる。
この大火で市街地の三分の二が焼け、焼失家屋約23,000戸、死者2,166名という大きな被害がでた。
市民はすぐに復興に立ち上がり、全国、海外からも援助の手が差し伸べられるなか、復興は急ピッチにそして順調に進み、一時は不幸のどん底に突き落とされた市民にも次第に以前の明るさが戻ってきた。
市長は、さらなる復興を進めるために、市民が一丸となれるお祭りをやって意識をたかめようとした。
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「第1回函館みなとまつり」は、昭和10年7月に開幕、この発想は大当たりとなった。
市民はこれまでの苦労を忘れるかのように祭りに興じ酔いしれた。
昭和30年代までは今の倍以上の花電車が運行され、日本髪を結った綺麗どころが乗り込み、要所要所で踊りを披露したものだった。
函館最大の祭りは間もなく開幕、踊りに汗を流し、短い北国の夏を満喫して欲しいものである。
ミカエル