ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第247号 龍馬の末裔が描いた六花亭の皿

2008年03月31日 | 我が家のもろもろ

北海道の帯広市に本社を置く「お菓子の六花亭」から、大皿(直径24cm)を三頂いた。
長い間、ポイントをためていたおかげ。
淡い色彩で描かれているから、料理の足を引っ張ることがない上品さがある。
 
描いたのは、同社の包装紙や袋の原画も手がけた「山岳画家・坂本直行氏」。

龍馬には子供がいなかった。
死後、おいで箱館・五稜郭勤務中の高松太郎氏が坂本龍馬家を継ぎ「坂本直」と名乗った。
直行氏は、直の弟「坂本直寛」の孫にあたる。

この皿に盛り付けられた料理を口に運ぶ時、龍馬が寄りかかって撮影した写真が目に浮かんでくる。
身長172cm、体重80㎏と推定される龍馬。
蝦夷地開拓の夢は叶わなかったが、末裔の方がしっかりと足跡を残しているのだから、満足に思っているのかも知れない。

今夜は、この皿に何を盛り付けてくれるのだろうか?
ミケさん、よろしく頼みますよ!

                      


第246号 函館土産の人気店~洋菓子のスナッフルス

2008年03月29日 | 美味満足技処、買い物処

「洋菓子のスナッフルス」は、最近設立された会社なのに、早くも函館を代表するお土産店として人気が高い。
工場は、左下の写真のとおり、市電湯の川終点からトラピスチヌ女子修道院へ向かう道々の左に位置し、緑豊かな環境の中にある。
(写真をクリックすると拡大できます。) 
 
ここで、丹精こめて作られたた洋菓子は、市内の直営店へと運ばれ、お客様のご指名を待っている。
 
なかでも一番人気なのが、ここ、金森赤レンガ倉庫群のお店。
シックな制服に身を包んだ販売員がすすめる{チーズオムレット」の試食とコーヒーには列がたえない。
隣接する喫茶室で、さらにその味を堪能できる。
二人で散歩に出かけたら、品格とムードあふれるこの店のとりこなってしまった。

函館空港のお土産店街でも試食コーナーが設けられているので、ぜひ立ち寄ってみたらいかがだろうか。
ミカエル家でも、内地からのお客様にはお持ち頂いている。
函館の新しい味として、「チーズオムレット」は、お薦めしたい一品だ。

                  

 


第245号 創意工夫の墓石の展覧会 

2008年03月26日 | 教会、寺院、神社、墓地、碑、像

東山地区にある義兄の墓参りに行った。
ここの墓地は10年ほど前に分譲開始、現在も募集している。
購入された皆さんは、個性あふれる墓地作りに一生懸命。
「○○家先祖代々の墓」とか「○○家先祖累代の墓」という文字は少ない。
 
あとは低い墓石が多く見受けられること。
皆さんがどんな思いでデザインされたのか?
建立者の心が伝わってくる。
 

 
お供物台や花立のカラフルなこと。
技術も向上している証拠、仏様はきっと満足されていると思う。

                  

 


第244号 ママもゆっくりお食事が~カフェ&レストラン・スプラウト

2008年03月23日 | 美味満足技処、買い物処

所在地=函館市元町30番12号
電話=0138-86-5688

場所は西部地区にある二十間坂を横断するバス通りの2軒基坂寄り。
ブロ友さんの紹介記事で出かけることにした。
建物は昭和9年の大火直後に建てられた和洋折衷の由緒あるもので、軒先にその面影が見える。
(写真をクリックすると拡大できます。)
 
お店の特徴は「キッズコーナー」があることと「構造材をむき出しにした内部つくり」。これが、実によく調和している。

行ったのはお昼間際。
「お食事をしましょうか」と、買い物帰りの若いママさんとお子さんでいっぱい。
「あっ、そうか。生協末広店が近いんだったよね」と妻(ミケ)。
 
左は私が頼んだ「チリソース風チキランチ」。
右はミケが頼んだ「スパゲッテイメーンにしたランチ」。
どちらにも、「たまねぎサラダ、ポテトフライ、ぜんざい、スープ」プラス食後のコーヒー(ダイナミックの大きさにビックリ)も付いて900円だった。

若いご店主のきびきびした動作は好感が持て、夜のバーにも訪れたくなった。
「今回からバル街にも参加、チケットも取り扱っておりますのでぜひどうぞ!」と。
さてさて、どんな「ビンチョ」が待っているのかな?
「夜のスプラウト」にも、期待で心が躍る。

お店のHPはこちらから http://blog.goo.ne.jp/cafesprout

                      

 


第243号 憧れの「パーシー・フェイス」

2008年03月21日 | 我が家のもろもろ

「映画・避暑地のできごと」に流れていた音楽は「夏の日の恋」。
映画音楽の中でこの名は聞き忘れることはない。
そのテーマ曲を演奏し続けてきた「パーシー・フェイスオーケストラ」が札幌にやって来ると聞いてチケットを申し込み、その券が届いた。
(左写真をクリックすると拡大できます。)
 
中学生の時、当時は函館一の繁華街だった大門地区(大森町、松風町)に住んでいた。ここは、映画館銀座とも呼ばれ、洋画、邦画の封切館が肩を並べ、それはそれは華やかだった。
「避暑地のできごと」を観たのは洋画封切り館の大門座。
今は取り壊され、跡地には「スーパーホテル」が営業している。
無人島に流された若い男女が繰り広げる生活に、心が「きゅん」となったものだった。

演奏曲は、①夏の日の恋 ②ムーン・リバー ③マリア/トゥナイト ④タラのテーマ
⑤テンプテーション ⑥私のお気に入り ⑦ゴッドファーザー愛のテーマ ⑧踊り明かそう ⑨サンライズ・サンセットなど。

開演日の6月11日まではかなりの日数がある。
「どんな服を着て行く?」
「札幌の大丸で何か買いましょうか?」などと会話が弾む。
華麗なる旋律を思い浮かべると夢が大きく膨らんでくる。

                     

 


第242号 眺望が味にプラス~レストラン松前

2008年03月19日 | 美味満足技処、買い物処

所在地=函館市若松町 国際ホテル8階

行ったのは今月の17日。曇り空で肌寒かった。
週一回、二人でちょっぴりお洒落をしながらのランチタイムを楽しむ。
目的の元町のレストランが定休日だったので、こちらに針路変更した。

最上階のここは、眺めがビュー。
いま流行の言葉なら「素晴らしいロケーション」か。
(写真をクリックすると拡大できます。)
 
二人にとっては、至福の時間。
ゆったりと箸を運びながら、景色にも目を移す。

お願いしたのは、「月替わり定食」。
今月は「豚すき」がメイン。
これに、木の実パリパリサラダ、小鉢(鯨大和煮)、味噌汁、漬物、生卵、ご飯がついて、食後にはコーヒーか紅茶などから選べる。
これで、880円(税込み)は、お得。
皆様にお薦めです。

                      

 


第241号 あっ!これはなに?~トイレ博物館函館開催

2008年03月17日 | 町の話題

会場=TOTO函館ショールーム(函館市桔梗町418番地の99・函館新道沿い
電話0138-46-7700)

TOTO本社(北九州市)に併設されている歴史博物館蔵の珍しいトイレなどの一部が函館で移動展示され、最終日の16日(日)に、見学。
歴史はパネルで、トイレルームや便器は模型や実物が展示されていた。
(写真をクリックすると拡大できます。)
 
左=弥生時代のトイレ。たれ流し形式で下流の人々の衛生状態が心配。
厠(かわや)の言葉の原点。
右=平安時代の貴族の御小用箱

 
左=「この紋どころが目に入らぬか!」。水戸黄門様の小用便器。
右=明治になって陶製便器が使われるまでの典型的なトイレルーム。

 
左=大きく口を開けているのは、男女兼用小用便器。
アメリカでストッキングが出始めた頃、女性が便器に座って用を足すと、伸びたり伝線するということから、これを防止する目的で開発。中腰で用を足せるのが特徴で、国内でも国立競技場に設置され大きな反響をよんだとある。

右=左から幼児用、力士用、一般用。
1989年に落成した両国国技館に設置された特注品。
一般用に比べ幅で5cm、長さで7cm大きい。また便座にかかる重さを分散する工夫が施されている。

一日の中で、何度も何度もお世話にならなければならないトイレ。
下水道の発達、便器の改良などもあって、「臭い、汚い、暗い」のイメージが払拭され、快適な個室に変わりつつある。
これからも「格調高い部屋造り」を目指し、メーカーの研究努力は続くようだ。

珍しい資料展示を企画された皆さん、有難うございました。そしてお疲れ様でした。

末尾にこれまた珍しいトイレ川柳(来場記念品に記載)をご紹介し、結びとします。
①愛想より トイレきれいで 客がふえ
②今の彼 トイレきれいで 好きになる
③綺麗だと さらに綺麗に するトイレ
④別れよう 彼女のトイレ 汚くて     

                      

(昨日、タイヤとワイパーの衣替えをしました。
これは昨年よりも一週間早く、雪が少なかったことを物語っています。) 

 


第240号 試食、試食~全国うまいもの味めぐり

2008年03月14日 | 町の話題

昨日から「第41回 ・全国うまいもの味めぐり」が、JR函館駅前のデパートで開催され二人で出かけました。

1,000台収容できる無料駐車場が込み合うと思い、開店30分前の九時半に着きましたがやはり人気催事の初日とあって来店者が多く、空きスペースを求めて上へ上へ。
ようやく駐車することができました。
 
北は北海道から南は鹿児島まで。多くのお店が並び、すれ違うのに一苦労。
平日の午前ということもあって、私たちと同じシルバー世代が多く、店員さんの熱心な試食の勧めと説明に足を止めていました。
 
外気温はまだまだ低い函館。私もそうでしたが「冬まかない」で入店。
会場はあちこちで実演販売。
最上階のここで使うガスコンロから発生する熱で、異常に高い会場の温度。
汗まみれになりながら観て食べてまわりました。

結局、我が家で求めたのは、①和歌山県の「那智黒飴」②鹿児島県の「きびなご」。
この日、「お父さん、お昼なんにします?」
「あれだけ試食したんだから、ギブアップ!」の返事でした。

                      

 


第239号 元町にもあった”ルルドの洞窟”~カトリック教会

2008年03月12日 | 教会、寺院、神社、墓地、碑、像

所在地=函館市元町 函館元町カトリック教会
(写真をクリックすると拡大できます。) 
 
昨年の11月、市内の観光ボランティア団体が主催して「元町てくてく案内」が開催され参加することにした。
これは、市民や観光客の皆さんに「もっと函館の良さを知ってもらいたい」という趣旨で企画されたもの。
さすがに皆さんはよく勉強されていて、ガイドとしての知識は広く深かった。

公会堂を現在建てるとしたら、その工事費は約16億円。
ハリストス正教会の屋根についている横三本の十字架の形の由来は?
国際開港地に多く見られる和洋折衷住宅。
函館のは階下が和風で二階が洋風。
ところが、神戸では逆というから興味深い。

この”ルルドの洞窟”も、所在すら知らなかった。
教会通りの石塀の陰にある。

幕末に、蝦夷地に藩庁を置いた松前藩が経営する「大千軒岳金山」があった。
ここでは多くのキリシタンが働いていたのだが藩はこれに目をつぶってきた。
しかし、九州で「天草四郎の乱」が表面化するや、幕府からきつい弾圧を命じられ処刑へと方向転換。

教会では年に一回、この処刑跡地でミサを行っている。
風雪厳しい鉱山での採掘作業。
そのなかで、心のよりどころになったのは「主の教え」だったに違いない。
どうぞ、安らかにお眠りを。

ガイドの皆さん。かなり遅くなりましたが有難うございました。


                      


第238号 原野にわいた西ききょう温泉

2008年03月10日 | 温泉

所在地=函館市西桔梗町444番地の1

かっては「ききょう」が咲いていたというが、その面影はは全く感じられない原野の中に、今から約18年前こつ然と湧き出した温泉。
「万病に効く」というおふれが徐々に広がり、我が家でも体験することにした。
(写真をクリックすると拡大できます。)
 
内湯の広さは小学校の教室三分の二ほど。
そこに、直径約二mの円形浴槽が三つ。高、中、低温に分かれている。
露天も同じ三槽ながらかなり広い。

床には既に茶色の湯花が付着、「食塩硫化水素泉」であることを証明している。
とにかく体が温まる。
あがってからも暫くの間、汗が止まらなかったのには驚いた。
一週間位通えば効能が解るらしい。
平日の利用者数は100人台。土日は押すな押すなの混雑振りとか。

場所は旧上磯町に近く、かっては「函館圏流通センター」の候補地になったものの、泥炭層が厚く地盤改良に多額の経費を必要とするため見送られた経緯があった。
この泥炭は、開拓期のころは乾燥し、燃料として使っていた。
現在でもウイスキーの蒸留の際に使われている。
これからどのように発展していくのか?興味あふれる温泉である。

営業時間=5:00~23:30
電話=49-7294
料金=370円

前回の「タイヤ公園記事」には、たくさんのコメントやメールを頂きまして有難うございました。

                       


第237号 ゴジラ、街に出現 ~タイヤ公園

2008年03月07日 | 公園

所在地=函館市大川町

息子が保育園に通っていたころ、休日になるとよくここへ連れて行った。
それから約30年が過ぎ、昨日前を通ったのでカメラにおさめた。
冬期間の平日の午前だけに 、公園で遊ぶ子どもの姿はなく、大きさを比較するためのモデルさがしは不発に終わった。
(写真をクリックすると拡大できます。)
 
このような「タイヤ」で造られた児童公園は全国で2箇所しかないらしい。
矢野函館市長が東京出張のさいに大田区にある「タイヤ公園」を見て、
「そうだ、これを造ってやれば子供たちはきっと喜ぶに違いない」と感じ、1970(昭和45)年に担当部局に命じ完成させたという。。
 
市内のタイヤ販売店がこれに協力。
1,500本の古タイヤの提供を申し出、リサイクルのさきがけとなった。

もうすぐ春。子供たちの歓声が聞こえてくるのも間もなくのようだ。

                  


第236号 さようなら!おひなさま

2008年03月04日 | 我が家のもろもろ

私は、家族3人の中で一人だけの女の子。
まぁー、女の子と表現はしていますが・・・それなりの(好)齢者なんですよね・・・。

一応、「おひなさま」を飾って、「ちらしずし」なんかも作りましたよ。ホ・ホ・ホ。
主人、息子が「おいしい、おいしい、これまでのなかで一番だよ」と言ってくれました。
お雛様は口がきけませんが、きっと「お嬢様、とても美味しかったですよ!」と思っておられるのではと・・・。
(写真をクリックすると拡大できます。)
 
さきほど、母からの申し伝えのとおりお雛様を納戸に片付けましたら主人が「もうすこし飾っておいたら?」と不満げな様子。

「私だってね、あなたが亡くなったら、お嫁にいきたいのよ!」
あっ、心にもない(?)言葉が・・・。
「それも、そうだね!」と涼しげな夫・・・・・・・・
長年かけて築き上げた「夫婦の愛」は、どこへ行ってしまったのでしょうか?  ミケ

                      

 


第235号 五稜郭のラーメンオアシス・あじさい

2008年03月02日 | 美味満足技処、買い物処

函館五稜郭に「味の誘惑交差点」 があるのをご存知でしたか?
タワーにある五島軒、ラッキーピエロ、そしてこの「麺厨房・あじさい」で構成する交差点のことで、誰がいつ名づけたのか不明なのですが・・・。
(写真をクリックすると拡大できます。) 
 
お気に入りに登録しているブロ友さんの「函館旅行記」には、これらのお店の名が登場してきます。
多分、事前の人気調べがしっかりしていて、決して「裏切ることがない味」が待っていたのだと思います。
食事どきに、ここに差し掛かると「どこにしようか?」と迷ってしまいます。
この日は肌寒かったので、フーフーしながら頂く「あじさいの熱いラーメン」に。

「いらっしゃいませ!」{塩ラーメーン、お願いします」「有難うございます!」
「はーい、一番さん、塩一丁でーす」
「了解、一番さん、塩一丁ー」
身綺麗にしている店員さんの威勢のよい声が店内に響き渡り、間もなく食欲そそる麺がテーブルに。
幸せな汗をかきながら、函館ラーメーンの味を満喫しました。