ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第409号 てんこ盛りの旅終号 風のガーデンは?

2009年06月29日 | 旅行  

初号でご紹介した花畑牧場を見学した後は、昼食会場の新富良野プリンスホテルへ向かった。
ホテルは山の中腹にあり、曲線を描いた白亜の殿堂である。

案内されたバイキングレストランは、地下の「北海道味の散歩道」。
天井が高く、広くて体育館を思わせるよう。
地場食材をふんだんに使った35品の料理に脳も腹も大満足。
「ポンポコポン」になった。

中井貴一、緒形拳らがが出演して話題になったテレビドラマ「風のガーデン」(只今再放映中)のロケ地は、当ホテルから数百メートルの距離。
ドラマのため、わざわざ2,000㎡の本格的な英国式庭園を造った。

サプライズで車窓からの眺めをかすかに期待していたのだが・・・。
その期待は甘かった。
ミケもそうだが、女性陣からは「見たかったわー」のため息が。
ここまできたのだから、その気持ちは分かる分かる。
又の機会の楽しみとなった。

記事が前後になってしまい申し訳ありません。
21日の朝7時にJR函館駅横を出発し、22日の21時45分に五稜郭行啓通でお別れ。
往復1,148kmの長いバスの旅は終わりに。
雨の天気予報は幸運にも下車地を避けてくれ、楽しい旅になりました。
ミケは頑張ってなんとかついて来れるようになったのは大きな収穫でした。

参加者の殆どが、私らと同じ還暦を過ぎた方。
旅行会社はこれからも高齢者向けの企画を練り、売り込むことでしょう。
私たちは、「健康に気配りして長生きし、掛けた年金はしっかり受け取る」という気持ちで毎日を送り、また旅行に参加したいと思います。
人生、楽しまなくっちゃー損々。

添乗員さん、バスドライバーさん、本当にお疲れ様でした。
楽しい旅を有難うございました。  


                     

                     

 


第408号 てんこ盛りの旅2号 ファーム富田 

2009年06月26日 | 旅行  

血のにじむような努力で、今日のファーム富田が ある。

今回の旅の最終見学地は、ラベンダーの大規模名園で有名な「ファーム富田」だった。
数十台の大型バスが駐車。
入園すると、修学旅行生や一般観光客に混じって、外国人の家族連れの姿も多く見受けられ、国際的な知名度を持っていることがうかがえた。

 

ここまで成し遂げた裏にはどんなご苦労があったのだろうか。

明治30(1897)年、富田徳馬がこの地の国有未開地を取得。
本州から移住してきた。
徳馬の長男・忠雄は1958年から、香料用としてラベンダーの栽培を開始。

一時は富良野地区での栽培農家が250戸以上、、面積は230ヘクタール(東京ドームが4ヘクタール)に及んだが、1972年から低価格の輸入品、合成香料の台頭によりラベンダー栽培農家は激減。
やがて、富田家だけに。

その後、JRのカレンダーに風景が採用され、また「北の国から」ブームで観光地として発展してきた。

1990年にフランスで「ラベンダー芳香フェア」が開催され、富田のエッセンシャルオイル「おかむらさき」が第一位を獲得。
「ラベンダー修道騎士」の称号を授与された。
以後、事業の拡大に努め現在に至っている。
駐車場、入園料が無料とは経営者の心の優しさが感じられる。
 

売店から「ラベンダーかりんとう」を買い求めた。
北海道産の小麦を主原料とし、食用ラベンダーポプリも使っている。
北国の味を感じさせる一品だ。

 

ラベンダーの見ごろは7月上旬から約一ヶ月間。
ファーム全体の広さは分からないが、ラベンダーだけでも17ヘクタール(東京ドームの4倍強)という。
満開のころ、また訪れたいと思いながら、別れを告げた。

所在地=上川支庁管内空知郡中富良野町基線北15


                     





 


第407号 てんこ盛りの旅初号 花畑牧場

2009年06月23日 | 旅行  

ミケの体調が少しずつよくなってきた。
薬、暖かさ、温泉、自己リハビリが功を奏してきたらしい。
「旅はどうだろうか?」。考えているよりも実行すること。
ミケの親友2人も交え4人でバスによる一泊2日の団体旅行に参加することにした。

主催は阪急交通社・トラピックス。
「富良野・美瑛 てんこ盛り祭り2日間」の旅。
目玉は十勝川温泉の世界でも珍しい「植物性モール湯(通称・美人の湯)」。
湯色はコーヒーのようで体が温まり肌がスベスベになる。

なぜ、「てんこ盛り祭」かといえば
①十勝牛ステーキや旬の味覚 30品バイキングの夕食
②新富良野プリンスホテルにて富良野の味覚35品バイキングの昼食
③鮭チャンチャン焼きの昼食
④ファーム富田で季節の花々観賞
⑤ふらのワインの試飲
⑥馬油石鹸1個持ち帰り
⑦花畑牧場の案内
⑧飲むヨーグルト1個持ち帰り
このようなバラエティーに富んだ楽しみがあるかららしい。

今回の旅は広範囲に及ぶだけにバス走行距離は1,148kmに及ぶ。
この距離は、新幹線の東京~新大阪間(550km)を往復するのに等しい。
これだけの長丁場になるとドライバーは二人。
礼儀正しく親切さが心に残ったお二人だった。
ガイドはつかなかったものの、若い女性添乗員の「まるちゃん」が頑張ってくれ、車内は明るく包まれ、とても楽しい旅になった。

 

印象に残った観光地数箇所を三回に分けてご紹介。

トップは「花畑牧場」。
ご存知、タレントの田中義剛氏が牧場長を務める。
生キャラメルはあまりにも有名だ。
駐車場入りの一番乗りは我らのバス。

 

この中央売店は9時オープン。
幻のチーズといわれている寡少生産の「カチョカヴァロピッツァ」を求めて長蛇の列。
早い者勝ちだからである。
この製品をのぞけば、函館空港、函館明治館でも販売されているので、私はもっぱら牧場内を散策。

 

チーズ工房はガラス越しに生産過程を見学できる。
イギリス原産のジャージー牛が時間を見計らって工房前の給水場へ集まってくる。
丁度、おヒップをこちらへ向けて「ごっくん、ごっくん」。
「失礼な!」「そんなの尻ません}。
水を飲むとまた放牧場へ戻っていった。

 

誕生して間もない動物を集め展示舎へ。
ホルスタインの子が飼育係のお兄さんから牛乳をもらっていた。
すごい吸引力。一日6リットルは飲むらしい。

隣にはジャージーの子が。
背中がかゆいらしく首を回して盛んに舐めていた。
私は持っていた傘の取っ手でこすってやると気持ちよさそう。
止めると「もっとやってよ」のリクエストポーズ。
動物って可愛いと思った。

 

こうして、見学時間の55分はあっという間に過ぎ去った。

駐車場、構内は砂利むき出しのまま。
歩き辛いし靴が傷む。改善して欲しいなあー。

バスは次の目的地目指して「発車、オーライ!」。

住所~十勝支庁管内河西郡中札内村元札内東4線(帯広市内から車で50分)

HPはこちらから  http://www.hanabatakebokujo.com/farm/index.php#access  


                     
                     


 


第406号 さようなら~どっくのクレーン!

2009年06月21日 | 町の話題

保存か、売却解体かで大いにもめた函館どっくの2基の「ゴライアスクレーン(門型クレーン)」 。
現所有者が函館市全額出資の「函館市土地開発公社」とあって、保存団体と市との間で激しい攻防があった。
しかし、老朽化がかなり進行し、危険な倒壊状態。
保存となれば9億はかかるという市の試算に寄り切られ、解体されることになった。

 

このクレーンは、巨大タンカー(30万トンクラス)を建造する目的のため、1975年に造られ、高さ70m、幅110mという巨大なもの。
しかし、皮肉にも完成直後に造船不況に見舞われ稼働率は著しく低下。
加えて、南西沖地震(奥尻島地震)の被害を受け稼動不能に。

 

こんな経過があって、いよいよ今日の14時に解体着手。
巨大海上起重船でまず右側の2号機を吊り上げて構内へ運び、数日かけて解体。
その後、1号機も同様解体され、鉄くずとして売却される。

函館の最大の産業である「造船」の象徴として、また、函館の風景に、印象にと大きなインパクトを与えてくれたクレーン。
いよいよお別れとなると寂しさが込み上げてくる。
せめて、開港150周年記念式典までは残しておいて欲しかったのだが・・・。

栄光目指して建造されたものの不幸な運命を辿ったこの巨人。
「さようなら、さようなら。ミスターはこだてクレーン殿」。
「再生されたら、またきっとどこかで会えるさ!」。


                     

 

 


第405号 お気に入りのプレゼント!

2009年06月19日 | 我が家のもろもろ

21日の日曜日は父の日。
こんなプレゼントを妻・ミケからもらいました。
我が家では二人の両親は他界。
そんなことで母の日には私から、父の日にはミケからということになっています。

 

これまでの財布は牛皮製。
10年は使っていましたから傷だらけ。
今度のは、デザイン、肌触りもよく、気に入った嬉しい品でした。

さて、一人息子からは夕食へのご招待かな~?
でも、しっかり者の彼のこと。
ちちの日おめでとう」と言って、「牛乳、ヨーグルト、チーズ、豆乳」を考えているかも・・・。

世の中、かってない不況の真っ只中。
賃金カット、リストラ、再就職の難しさのなかで、プレゼントを貰える私は幸せと思わなければバチがあたります。
「ありがとう。お母さん」。


                      

 


第404号 庭の牡丹が咲いてくれました。

2009年06月16日 | 我が家のもろもろ

我が家の庭の「紅白牡丹」が次から次と咲いてくれ、目を楽しませてくれます。
昨年夏、急にミケが体調を崩してから手入れが不十分でしたので「もしかして、花から仕返しを受けるのでは?」と心配していましたが、「花は外見も心も美しいものだと思いました。

 

 

この花は「宿根亜麻」です。
茎丈は1メートル以下、原産地はヨーロッパ。
日当りのよい場所を好み、切花や花壇などに用いられます。

 

大型連休が済んでから、ミケはリハビリを兼ね、庭作業をやっています。
黒土、培養土、牛糞を買ってきました。

 

そして今日、これらを調合し二人で茎元へ栄養補給。
主が少しずつ回復し、花たちも喜んでいるような気がしました。

 

                     
       


第403号 空港は花、花畑牧場でいっぱい

2009年06月13日 | 町の話題

函館は今年、開港150周年を迎えます。
実行委員会では、数々の行事、装飾を検討、実行中。
函館空港の到着ロビーにも「ウエルカムフラワー」が豪華に飾られてお客さんを待っています。

 

2階のおみやげ売り場を覗いたら「花畑牧場」の製品がずらり。
現在は制限なしで「何個でもどうぞ!」らしい。
このての生キャラメルは、進出企業が多くなったからでしょうか。

 


 

見慣れない製品も並んでいて新製品?
空港は「花」と「花畑牧場製品」であふれていました。

 


                      
                     
        


第402号 今週のランチは!

2009年06月10日 | 美味満足技処、買い物処

函館にも美味しい店が多々あります。
探せば先月にもご紹介したJR函館駅前の「ロワジールホテル函館」です。

 

入り口に飾っている壷がなんともいえない高級さを感じさせます。
11時半を待って入店。
今月のメニューのなかで、これがお気に入り。
「Aセット・にぎり寿司」。1,000円也。

 

握り寿司5貫、海老かき揚げそば・ほっけ竜田揚げ・南京旨煮・鶏ゆば巻き・サラダ・小鉢・茶碗蒸し・三色大福でした。
この日は五稜郭の帰り。
歩き疲れた体にはちょうどよいボリュームで、珍しく完食しました。

「年寄り」と呼ばれるようになって、「老人倶楽部」への勧誘が。
でも、役員の方には申し訳ないのですがまだその気には。
孫ができてからその気になるのでしょうか。

月2度~4度ほど、夫婦揃っての外食が元気を与えてくれます。
フリーペーパーを見ながら「お母さん、次はこの店がどうだろうか?」と、二人で函館食旅を練っています。
なんとか歩けるようになったミケ。
幸せかな?と思います。

お詫び~先回、「写真がアップできない」と掲載しましたが、解決できましたのでこの記事は削除させてもらいました。
お騒がせして誠に申し訳ありません。

                     

     

 


第401号 箱館奉行所の復元工事公開

2009年06月06日 | 町の話題

蝦夷地の民が「おかみ」と呼んでいた江戸・徳川幕府の直轄出先機関「箱館奉行所」の復元工事は五稜郭で順調に進行中です。
その工事現場が今日公開されました。

天候は生憎の雨。
10時からの公開ということで、その時刻に合わせて郭内へ入りましたが、すでに長蛇の列。最後尾は、二の橋を渡ったふじ棚の入り口。
牛のような歩みが続き30分かかってようやく入場。

抽選会があって、奉行所の工事部材が当たるサービスぶり。
私はハズレで瓦の下に敷く「柾」でした。
(左中段に見える白壁は兵糧庫。右の石垣は「見隠塁」という防戦施設。)

 

10時半現在の入場者数は540名。
帰りにもやはりふじ棚まで並んでいたから人気の高さが分かるというもの。

これは、「玄関」の屋根部分。
玄関の広さは畳12枚ほど。
通常はここから出入りしていました。

 

こちらは「内玄関」の屋根。
内玄関の広さは畳7枚半ほど。
身分の高い方の専用出入り口でした。
使われた実績はないとも伝わっていますが。

 

函館山の麓・元町にあった旧奉行所から引越ししたお役人は、立派さに驚いたに違いないことでしょう。
でも、寒さだけは克服できず、相変わらずの手あぶり(火鉢)だけだったようです。

来年の6月下旬の完成目指して、職人さんたちの努力が続きます。
私たちは一日も早く完成姿が披露されるのを待ち望んでいます。
関係者の皆様、有難うございました。


                     

 

 


第400号 五稜郭の主が花開く

2009年06月05日 | 公園

五稜郭には、大正3年に植えられた桜が約1,600本。
それが終わると、今度は「つつじ」と「五稜郭の主・ふじ」が咲き、またまた目を楽しませてくれます。

今年は例年より7日も早く、「ふじ」が見ごろになり、ミケと友人の3人でお出かけ。
薄日ながら風がなかったせいか、気温は7月上旬並の暖かさ。
ふじ棚をくぐる時、甘い香りがして「天然の香水」にうっとり。
観光のお客様も思いがけない「ウエルカム香り」に、「やぁー、いいときに来てよかったわー」の歓声。地元民としては、とても嬉しい言葉。
郭内中央では「ぼたん」も見ごろ。
大輪の花びらはとても重そうでした。

 

「ふじ」は、本数が11本、樹高約3.5m、根元周囲約70cm、樹齢約110年です。
「ふじ棚」は、幅5.2m、長さ28.8m。
もともとは個人が植えられたものとか。

 

 

棚横の石垣で補強した土塁に登って 、見下ろすふじ棚を狙ってみました。
その姿は「ふじのじゅうたん」のようだったのですが、カメラアングルがいまいち。
手前の白い花はつつじの大株で、これも満開でした。

 

郭内では、箱館奉行所の復元工事中で完成は来年6月末。
2年後には、満開のふじ棚をくぐって奉行所の見学が。
文字通り、思い出に花を添えることでしょう。

                     
        


第399号 函館で龍馬記念館が開設準備

2009年06月02日 | 町の話題

昨日の午後、西部地区をぶらりぶらり歩いていたら、「北海道坂本龍馬記念館」の文字が飛び込んできた。
場所は十字街市電交差点の一等地。本当によい場所だ。
7月から工事着工とあった。 
そういえば、今年始め地元紙にこのような記事があったのを思い出した。

館内に蛍光灯が点いていたので、ドアを開け内部へ入ってみた。
内装工事前だからガランと。
応対して下さった方は、「NPO法人 北海道坂本龍馬記念館実行委員会 理事長・三輪貞治(みわていじ)氏」。
「開館にあたっては、なんと言っても地元の方のご協力が必要なんですよ。よろしくお願いします」と要請された。

 

「何故、北海道に。そして函館に?」という疑問を抱いた。
頂いた資料を熟読してその理由が窺えた。

①龍馬は北海道を新天地として位置づけ、開拓に並々ならぬ情熱を持っていた。

②龍馬と共に亀山社中や海援隊で活躍し、後に龍馬の養子となった坂本直(なお)や、本家を継いだ坂本直寛など一族が、龍馬の意志を継いで本道に渡った。

③養子の直は、幼名を高松太郎。母は龍馬の長姉・千鶴。
のちに小野淳輔と改名。
明治元年、五稜郭に置かれた箱館裁判所(行政府)に勤務。権判事・外国方主任となり、明治2年の箱館戦争では新政府軍として参戦。

④明治4年、小野は朝廷の命により、龍馬の跡目相続をすることになった。

⑤以上のような人的つながりがあったこと。
もうひとつの大きな理由は、幕末の箱館はペリー来航や戊辰戦争などの舞台となり、歴史を持つ地だったことが挙げられる。

 

竣工・開館は来年1月の予定と聞いた。
龍馬本人の史料、没後一族が本道開拓に果たした役割や芸術活動の資料を見れるのも楽しみ。

これにより西部地区の集客力が増えるととに、新しい客層(龍馬ファン)の入り込みが期待でき嬉しくなる施設である。

記念館では、会員やボランティアを募集中。
詳しいことはこちらのHPからどうぞ。  http://www.ryoma1115.com/


                     


        

 


第398号 給付金は何に化けた?

2009年06月01日 | 我が家のもろもろ

話題の定額給付金。
皆さんには、もう支給されたことと思います。
我が家にも先月21日に振り込まれました。
三人家族に44,000円。息子にはその中から12,000円を渡し、残金は32,000円也。

使途は既に決めていた「デジカメ」に。
テレビCMでお馴染みのFUJIFILMの最新製品です。

            

価格は、地元家電量販店で36,365円。
ベルトから吊り下げるケースと2GBのカードつき。
不足分はミケが出してくれました。

レンズが大きくなって、有効画素数も1,200万と高性能に。
慣れるまでしばらく時間がかかりそうです。

            

給付金制度には、いろいろご批判もありますが、我が家ではしっかりその恩恵にあずかり感謝しております。
麻生さん、有難うございました。

今日から初夏ですが、函館は肌寒く朝夕は暖房を入れています。
(ちゃっぷい、ちゃっぷい)

日本で最後に咲く根室・納沙布岬の「チシマザクラ」がようやく開花。
今週末が見ごろのようです。