先月下旬、自転車を買い求めた。
自動車も含めて新車に乗るのは、長い人生で初めて。
嬉しさでいっぱいだった。
これまで乗っていた自転車は昨年夏、あちこちにガタがきて、
乗れなくなり粗大ごみに消滅。
そのために運動不足となり、特に足にその弱みが現われ出した。
「これでは駄目だ」と思い、奮発して6段ギアのにした。
「初乗り」は、雨や強風で延び延びとなり、昨日ようやくその日が
やって来た。
暖かな日を浴びながら、桜名所を巡ることにした。
家を10時15分に出て、先ずは近年人気が高い「桜が丘通り」へ。
住宅街の両脇に植えられた「ソメイヨシノ」は、ほぼ満開。
豪華な桜トンネルとなって、見物に訪れた人々を感動させてくれる。
姪がこの通りに面して住んでいるが、散った後の始末が大変とか。
次に向かったのは「五稜郭公園」。
大正3年になってから市民に開放され、桜も植えられてその数
およそ1,610本。(ヤエザクラが50本であとはソメイヨシノ)
この日も駐車場は満車状態が続き、道路は空き待ちの車で
あふれていた。
整理員の配置が望まれる。
車両ナンバーは内地のはまれで、殆どが道内だ。
奉行所ができてから、郭内での火器は厳禁。
それと、お弁当を広げる場所が大幅に縮小された。
焼肉をやるのなら、堀の外側になるのでご注意を。
昼食は、好みの十字街「元祖・小いけ」で、並盛カレーを。
620円は安い。
休憩と水分をたっぷり摂って次ぎの桜名所「函館公園」へ向かった。
この公園は、函館山に向かって左の麓にある。
明治12年の開園で本道最初の公園。
時の函館駐在英国領事・ユースデンの呼びかけで、
官民一体となって完成へこぎつけた。
桜の名所であるとともに、市内では唯一の「子供の国遊園地」
がある。スローで安全な遊具施設で営業する老舗。
特に飛行塔は、昭和29年に開催された「北洋博覧会」の第二会場
となった五稜郭公園で使われたもの。
丹念に整備し延命を図っている。
「物を大切に」の標語の見本みたいような気がする。
昨年のここ函館公園は、「ウソ」が芽を食い荒らして開花したのは
ほんの少し。
花見客はまばらで、露店は閑古鳥が鳴いていた。
昨年の分まで楽しもうと、あちこちは大いに盛り上がっていた。
美味しそうな匂いについ唾が出、胃が微妙な動きをするのが
分かった。
中央にある「噴水広場」は、子供達の人気ゾーン。
水はまだ冷たいのになんのその。
裸足やパンツ姿になっての水遊び。
見ているお母さん達が、寒そうな表情をしていた。
帰路コースは、
右手に津軽海峡を見ながらの「国道・漁火通り」をまっしぐら。
行きは向かい風だったから帰りは楽だろう。
と、思っていたら、風向きが変わりやはり向かい風。
自然の無常さに「われなきぬれて・・・」と独り言。
そしたらタイミングよく、石川啄木小公園が見えてきたので小休止。
水分を補給して「さぁー出発だ!」。
心体に気合をかけ、ペダルを踏み出した。
間もなく空腹を覚えた。
そこで湯の川温泉近くのスーパーで、「ミニあんぱん」を。
5個入りで99円は安い。2個を胃に送り込んだ。
温泉街を流れる松倉川の遊歩道をさかのぼって、
16;05に家到着。「よっこらしょ。どっこいしょ。疲れたね」。
太ももがビンビンに張っていた。
20:15にベッドイン。
すぐに深い眠り誘われ、夢を見る余裕もなく朝まで直行。
今朝は6:25の目覚め。よく寝た。
いつもなら5時台なのに。
しかも2時間も早く寝たのにこの時間。
8ヶ月ぶりの長距離サイクリングは、かなり体に応えたようだ。
愛車・ミカエル号よ、
初サイクリングに快適な乗り心地を有難うね。