ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第693号 いい湯だな~極楽極楽

2012年01月16日 | 温泉
湯の川温泉街の海よりに函館市熱帯植物園がある。
水道局が所管するもので、敷地内には温泉が噴出している井戸を
見ることができる。

開園当時は、フラミンゴ、ワニなどもいて動きも加わった園であり、
コンパクトながら売店もあった。
現在は、動く物といえばインコ、リス、チョウザメの幼魚。
さびしくなったものだ。

 

  

  


しかし、変わらぬ人気なのがサル山。
今の時期、”おサルの温泉入浴シーン”が呼び物。
湯温は41℃を最も好むようで、93匹すべてが入浴するとか。
一日に何度も入浴。
まるで湯治のようだ。

この日は、今期一番の冷え込み。
もうもうと立ち込める湯気で見通しがきかない。

湯に浸かったままの状態で、なかなかあがらない。
寒いときは人もサルも同じなんだ。

 

  

「旦那さん方、温泉上がりにビールでもいかがですか?」。
「有難いね!だったら、つまみはイカ刺しにしておくんなまし!」。

「あいよ!ビールにイカ刺し三丁!」。
 
  

熱帯植物園の電話=0138-57-7833


ミカエル

第673号 市営から私営へ~売却手続き進む谷地頭温泉

2011年10月27日 | 温泉
函館山の麓にある市営谷地頭温泉。
市電・谷地頭終点から、立待岬へ向かって、50mほど先を右折。


この温泉を市では売却する方針を固め、その具現化の手続きを25日に行った。
説明会には地元の二社が参加。
この説明会に参加しなくても、購入可能で、数社から問い合わせがあったという。

この温泉の概要と歴史について触れてみた。
泉質はナトリウム・塩化物泉で鉄分を含んだ泉色は茶褐色。
浴槽では、タオルをその色に染める。
室内に3つの浴槽、露天風呂は五稜郭をかたどっている。

谷地頭温泉の熱源は、、約100万年前に噴火した函館山の火山マグマ。
一帯の掘削は明治15(1882)年に行なわれ、民間先行で昭和30年代まで、
勝田温泉という公衆温泉浴場もあった。

市営温泉の掘削は、昭和26(1951)年に水道局によって行なわれた。
この地には、文久元(1861)年~明治39(1906)年まで割烹・浅田楼が営業していた。

昭和30年代は、函館を基地とする北洋漁業の最盛期。
出航する5月、町は乗組員(北洋さん)らで溢れていた。
北洋さんは、市の粋な計らいで、手ぬぐい付きの無料入浴だった。

こんな歴史ある谷地頭温泉。
来年3月には引き渡すスケジュール。
一般的には”官”より”民”の方がサービスにおいては勝るとか。
どんな目新しいプランを考案しているのだろうか。

最低価格は、”約5億1千5百万円也”。
はたして、どこの社に売却されるのか?
興味しんしんで見守っている。


ミカエル
           

第637号 日本一の朝食を求めて ③の③ いよいよ朝食 

2011年06月17日 | 温泉

待ちに待った日本一の朝食。
8時に会場の2階「北の番屋」へ と下りた。

 

この日、3日は平日。
でもご家族連れの姿が多く見られた。

出来るだけ多くの料理をご紹介しようと考えていたのだが、
カメラを構えようとしても、お客さんに押され流されてしまう。
それは明らかに私のミス。
一刻も早く朝ご飯を口にしたいもの。
お客さんの切れ目を待ってパチリ。
従って説明は簡単になってしまった。

スタート料理は「焼き物」。アスパラ、イカなど。




 

これが一番人気のスジコ、タラコ、エビなどの生ものコーナー。
世界で一つだけの自分の海鮮丼を作ることができる。
ここに来ると、お客さんの足はスピードダウン気味。

 

フルーツコーナー

 

漬物コーナー

 

牛乳(地元では高級な山川牛乳)、ジュースなどの飲物コーナー

 

お汁粉、白玉、フレークコーナー

  

パンコーナー

 

野菜サラダコーナー

 

 おふくろの味(煮物)コーナー

 

揚げ物コーナー

 

納豆、ふりかけ、海苔、梅干コーナー 

 

コーヒーコーナー

 

ソーセージコーナー

 

プリンコーナー

  

以上ざっとのご紹介。
まだまだパチリが出来なかった料理があった。

新鮮な食材を使った多種類の料理。
二十代であれば、朝食であってももっと箸は進んだであろう。
しかし、前期高齢者。
胃袋が完全に小型化。意欲のわりには食べられなかった。
(それでいいのだ)

バイキング料理を頂く時は、皿を多く使い、少しずつ料理を
綺麗に盛り付けることだと思う。
そして、楽しい会話も必要かと。

思い出に残る優雅な朝食に満足。
この機会を与えてくださった大阪のMご夫妻に感謝。

「北の番屋」の皆さん、「美味しかったですよ。満足しました。
ご馳走様でした」。

この時期ですと、外来者でも利用可能。
(6:30~9:30頃まで)
詳細は、電話=0138-23-5700へ

また、「ラビスタ函館ベイ」のHPはこちらからどうぞ。

 

※ 日本一の参考記事
世界最大の旅行口コミサイト「TripAdvisor®」の
日本法人であるトリップアドバイザー株式会社(東京都)は、
トリップアドバイザーに2010年の1年間に投稿された
日本人ユーザーの口コミ評価をもとに
「朝食のおいしいホテルランキング2011」を2月24日に発表。
ラビスタ函館ベイが日本一となりました。
この記事の詳細はこちらからどうぞ。


今回は3回シリーズとなり、長くなってしまいました。
最後までご覧いただきまして、有難うございました。

 

                

 


       


第636号 日本一の朝食を求めて ③の② 大浴場のご案内

2011年06月14日 | 温泉

昨夜の寝る前の入浴は「カラスの行水」。
前期高齢者になってからは、夜中に一度は目が覚める。
今回も2時半に覚めた。

「そうだ、温泉に入ろう」。
13階の大浴場は私一人。
ならばと、部屋に戻ってカメラを持ち出した。

黒光りの板張り廊下。
足元灯が細やかな配慮だ。
正面の暖簾をくぐって再々入浴。

 

細かいタイル張りのベンチ。

 

泉色は赤湯。
関西では「金湯(きんゆ)」と呼ばれているらしい。
この赤湯は、函館山麓の谷地頭温泉。廃業した蓬莱温泉。
工事で休業中の大森温泉と同じだ。

 

洗い場は衝立で仕切られ、シャンプーなどは高級感がある。

 

一人用の樽型浴槽。
入ると「ざ、ざー」と湯が流れ出すのが気持いい。

 

こちらは同じ階にある露天風呂。
強風などの悪天候時は閉鎖になるらしい。

 

 露天風呂のダイナミックな天井。
雨や雪は半分程度防げそうだ。

 

上がったあとは、同じ階にあるこのラウンジで休憩できる。
夜明けへと移行する市街地の照明の変化を見るのは
楽しい
ものだ。

 

無料で提供している4種類の「ミニ棒アイス」。
折角のご好意だから、全てを頂戴させてもらった。
(卑しい性格なものですから・・・)

 

人の動きを感じるようになってきた。
「もう5時半か!」。
日本一の朝食まであと僅か。
心がウキウキ。胃がモゾモゾ。

部屋へ戻って、胃腸薬で消化器を整えようか?
でも、「腹も身のうち」。
抑えて、抑えて。そして品良く、品良くだね。

 

                    

 


第635号 日本一の朝食を求めて ③の① 部屋のご案内

2011年06月11日 | 温泉

先の号(627号)で、日本一の朝食提供ホテルを紹介した。
そのホテルは、JR函館駅と赤レンガ倉庫群のほぼ中間地。
豊川町に位置する。
旧安田倉庫跡地に建設された「ラビスタ函館ベイ」である。

大阪近郊に住まわれている「Mさんご夫妻」は、
例年湯の川温泉のホテルに4~5日滞在され、5月にも来られた。
その時にご案内したのがここのホテル1階のレストランだった。

美味しい「やきそば」や調度品、内装にも満足されたご様子。
「天然温泉もあるのですよ」の私ら夫婦の言葉もあって、
帰られてから早速の宿泊申し込み。
私達の部屋まで予約してくださった。

夕食は末広町の五島軒本店にご案内。
各自が好みのカレーをオーダーした。

部屋は10階。
正面に函館山を望める。いわゆる逆夜景である。

 

こちらは、立待岬を望んで見た。

 

13階に温泉大浴場があるために、各室はシャワーのみ。
ヘッド部分がなんと素敵だ。

 

こちらは洗面所。
丸い洗面器がお洒落。

 

コーヒーメーカーのセット。
配色が素敵だ。

 

飲用水。ベッドの足元に置かれていた。
小棚にはウイスキー2本、焼酎1本が忍ばせてあった。(有料)

 

エレベータ内部。
木目調の温かい感触を配慮しているのが感じられた。

 

パジャマ風の軽装着は2着用意されていて、これは部屋外用。
風呂や食事会場などがOK。

 

こちらは室内用。
簡単にいえばパジャマだ。

 

ベッドの床が長く飛び出して、そこには座布団が2枚。
椅子代わりになる。
また、お隣さんが訪れたときには、椅子の増席にもなって
とても便利だ。

 

これは、風呂に入るセット。
和式のかごに必要品が納められている。
お洒落だと思った。
函館に住む私ども夫婦は、これまでなかなか市内のホテルに
泊まる機会がなく、この度の宿泊でホテルがこんなにも変革した
と思い知らされた。

 

あるゆる点に憎い心くばり。

私は10時にベッドイン。
間もなく「とど」のような「大いびき」をかいて、深い眠りについた
ようだ。
(がおーがおー)
(妻から苦情あり)


                  

 

 


第458号 息子の温泉一泊招待に涙!

2009年11月06日 | 温泉

毎年2回、息子から父母の日合同と誕生日合同のお祝いとして、温泉一泊の招待がある。

4日は、旧椴法華村(とどほっけ・現在は平成の大合併により函館市に編入された)にある温泉施設・恵風(けいぷ)だった。
家から車で約一時間の距離。
湯の川温泉よりも、海、山、前庭の水工作、泉源の恵山噴火口も観られ、スケールの大きさに心和ます風景がお気に入りだ。

 

もともと漁村だけに、足湯は漁船を利用。
ユニークな発想に感心した。

 

夜の食事のお品書き。
オードブルは絶品。
柿のへたをカットし、実をくり抜いて料理を詰め込み再びへたでふたをしたもの。
実に美味しかった。また食べたい。

 

息子の手前、残さずに食べたが苦しかった。
その状況を見ていた息子から「お父ちゃん、頑張ったね!」と褒められた。

 

夜になると前庭の池に照明が点り、幻想的。
部屋の窓を開けてパチリ。
実像はもっと綺麗なのだが。
私の技術ではこんなもの。ごめん。

 

朝食はバイキング。
昨夜、窓から見えていた漁火はイカ釣り船。
早朝、ホテル傍の漁港で水揚げ。
だから、このイカ刺しは超新鮮。
コレを目当てのお客がとても多いらしい。

実は我が家もそうなのだが。
皿に山盛りのお客が多い。
次から次と接客員がイカ刺しを運んでくれる。
でも、直ぐになくなる。
それだけ人気が高いメニューなのだ。
私としては、こりこりとした「耳」の提供を望んでいたのだがそれがならなかったのは残念。
でも、満足した「イカ刺し」だった。

 

大浴場には三回入浴。
二回目は5日の三時に30分。
三回目は4時の90分。これで満足の温泉三昧だった。

私は三歳で父を亡くした。
ミケの父は生まれる前に戦死。母は結婚前に急死。
たった一人の私の母を旅行に連れて行くことはできなかった。

それだけに、息子がこうして旅や温泉に連れて行ってくれることは本当に嬉しい。
二人そろって、その思いやりの心に、涙があふれた。 
「有難う、息子さま!」。

  

  ★ 「ガンバレガンバレ ファイターズ!」

 

           

 


第238号 原野にわいた西ききょう温泉

2008年03月10日 | 温泉

所在地=函館市西桔梗町444番地の1

かっては「ききょう」が咲いていたというが、その面影はは全く感じられない原野の中に、今から約18年前こつ然と湧き出した温泉。
「万病に効く」というおふれが徐々に広がり、我が家でも体験することにした。
(写真をクリックすると拡大できます。)
 
内湯の広さは小学校の教室三分の二ほど。
そこに、直径約二mの円形浴槽が三つ。高、中、低温に分かれている。
露天も同じ三槽ながらかなり広い。

床には既に茶色の湯花が付着、「食塩硫化水素泉」であることを証明している。
とにかく体が温まる。
あがってからも暫くの間、汗が止まらなかったのには驚いた。
一週間位通えば効能が解るらしい。
平日の利用者数は100人台。土日は押すな押すなの混雑振りとか。

場所は旧上磯町に近く、かっては「函館圏流通センター」の候補地になったものの、泥炭層が厚く地盤改良に多額の経費を必要とするため見送られた経緯があった。
この泥炭は、開拓期のころは乾燥し、燃料として使っていた。
現在でもウイスキーの蒸留の際に使われている。
これからどのように発展していくのか?興味あふれる温泉である。

営業時間=5:00~23:30
電話=49-7294
料金=370円

前回の「タイヤ公園記事」には、たくさんのコメントやメールを頂きまして有難うございました。

                       


第175号 函館湯の川温泉の熱源は海底火山だった。

2007年09月22日 | 温泉

函館には中学生以上を対象とした公開講座「函館学」がある。
市内の大学、短大、高専の八校と市で構成する「函館市高等教育機関連携推進協議会」が主催するもの。

その第1回講座のテーマは、「湯の川温泉の源、海底に沈んだ火山」。
今月上旬、湯の川温泉街のホテルで行われ、受講させてもらった。

 

講師は北海道教育大学函館校教授・雁沢(がんざわ)好博教授。
温泉の講義とあって、浴衣姿で登場した教授は、ユーモアあふれる講義をされて下さった。

それによれば、湯の川温泉の熱源は5万年前に噴火した海底火山のマグマにあると断定。
裏付けするものとして、函館の地質分析を挙げた。
では、その火山はどこに存在するのだろうか?
位置は、函館空港傍の汐泊川沖合い約2.5 km、海面下50mの海底で、「銭亀沢(ぜにかめざわ)火山」とした。

地球の温暖化は最近のことではなく、太古からの現象という。
2万年前から温暖化が進み、海面が上昇したために海に隠れてしまったこの火山。
近年、急速に進む地球温暖化。
どうすれば人類や生物、いや地球環境を守れるのか?
重い課題を与えられたような、有意義な講義だった。

次回の受講テーマは「函館のまちで近代化遺産を探そう」。
私の頭は、新た知識との出会いを待ち望んでいるようだ。

                     ミカエル 

 

 

 

 

 

 


第159号 飛び立つ前にひと風呂いかが?

2007年08月10日 | 温泉

名称=丘の上温泉富士  
所在地=函館市高松町575番地の7 (函館空港そば) 
電話=0138-36-5300

 

私が普段利用している温泉はここ、家から車で5分と超近い。
朝9時からの営業で料金は390円、別に500円を支払うと今流行の「岩盤浴」も利用できる。
高温サウナ、低温塩蒸気サウナ、水風呂、低温、高温、薬草の3浴槽に露天風呂があって十分くつろげる。
風呂上りには大広間の掘りコタツ席で軽食、ゴックンビ-ルも楽しめご機嫌にもなれる。

(一番乗りして撮影、写真をクリックすると拡大できます。)
 

この温泉は、空港から徒歩10分と近いため、最近はクチコミでやって来られる旅行者の姿も見かけるようになった。
少し早めに空港に着き、搭乗手続きを済ませてから来た方、レンタカーを返す前に寄ったという方もいる。
世間話の片隅に方言が混じり話に花が咲く。

先日のこと、大阪弁が耳に入ってきたので、思いきって「最近、もうかりまっか?」と声をかけてみた。
すると「ぼちぼちでんなー」と返ってきた。
この会話がきっかけとなり、北海道の感想を聞いたり、私の大阪観などを話してすっかり打ち解け束の間の友になってしまった。

皆さんも、ひと風呂浴びてさっぱりしてから、函館空港を飛び立ってはいかがでしょうか?お薦めの温泉です。

                    ミカエル 

 


第118号 いい湯だなぁ~♪ 市営谷地頭温泉

2007年04月22日 | 温泉

所在地=函館市谷地頭町(やちがしらちょう)20番7号 ℡ 0138-22-8371

           

「おはよう!」
「あっ、おはようございます」「おはようございます!」
次から次と朝風呂を楽しむ常連客の顔が揃い、スポーツ、政治、三面記事の話題が天井の高い広い大浴場に響きわたる。
皆さんはここで元気をもらい、一日のエネルギーとしている。

ここは観光客にも人気が高い谷地頭温泉。
函館市水道局が経営する公衆浴場で、函館山の麓にある。
JR函館駅から市電2番に乗り15分で谷地頭終点に着く。そこから徒歩で5分。
泉質はナトリウム・塩化物泉で鉄分を含んだ泉色は茶褐色、タオルを染める。
室内に3つの浴槽、露天風呂は五稜郭をかたどっている。

谷地頭温泉の熱源は、約100万年前に噴火した函館山の火山マグマで、掘削は勝田銀蔵が明治15(1882)年に行なったのが始まり、昭和30年代まで勝田温泉という公衆温泉浴場もあった。
ここの温泉の掘削は昭和26(1951)年に水道局によって行なわれたが、文久元(1861)年~明治39(1906)年まで割烹・浅田楼が営業していた場所である。
営業時間は6時~21時30分で、定休日は元日、毎月第2・第4火曜日。

昭和30年代は、函館を基地とする北洋漁業の最盛期。
出航する5月には町は乗組員(北洋さん)、見送りの家族、漁業会社の人々で溢れ、当時の繁華街であった駅前・大門地区の歩道は肩がぶつかりあうほど。
北洋さんはここの温泉が無料。
数ヶ月は決して味わえない温泉気分とあって大変な賑わい、何とかを洗う状態だった。
湯の川温泉とは一味違う泉色、ご来函の際にはぜひ谷地頭温泉にもご入浴を!

                        ミカエル