所在地=函館市五稜郭公園内
完成予定写真(※ この写真を拡大する。) 復元工事中の現場
函館山の麓、現在の元町公園内にあった箱館奉行所は、国際開港地になってから
防御上の理由などから、1864(元治元)年に五稜郭に新築移転をした。
場所の選定にあたっては、
1.艦船積載の大砲の射程距離(3km)から外れること。
2.箱館市街地から離れすぎないこと。
3.箱館港、津軽海峡を見渡せる場所。が条件となり、この地に決定したという。
外国の脅威から箱館や蝦夷地を守るために造られた奉行所であったが、榎本軍と明治政府軍との日本人同士の争いの舞台になったのは悲しいこと。
明治4年から、国内にあった城は取り壊され運命をたどる。
この奉行所は、その解体材を札幌に建設する「開拓使本庁舎」に使う目的で取り壊された。
復元工事は昨年8月の安全祈願祭後に着工、2010年の完成を目指している。
復元するのは全体の三分の一の約1,000㎡。
対象となるのは、奉行所の玄関、表座敷、執務室に瓦屋根の御殿様式の外観、主要部屋には当時の調度品を置く。
残念ながら、お奉行の居住部分は見送られた。総事業費は約33億円。
この地五稜郭にあった初代奉行所は、執務開始後激動を迎えながら僅か8年の短い運命だった。
平和な今の時代に生まれ変わる箱館奉行所。
市民や観光客の皆さんに永く愛され、幕末文化を後世に伝えて行きたいものである。
5月の大型連休には、見事な桜とともに奉行所もぜひご覧になりませんか?
完成後、皆様のお越しを心からお待ちしております。
今朝の函館は晴れ、暑くなりそうです。
ミカエル
5月に五稜郭を訪れた時、工事中なのを見て「ああ、また来なければ」と思いました(^_^)
2010年とは、まだまだ先ですね。待遠しいな
「復元」と名がつけば、思いもよらない長い時間がかかりますよね!
史実に忠実な工法の採用と材質の吟味がその原因といいます。
待って、待って、ようやく完成したときの喜びは大きいと思います。
あー、早くできないかなー
今日の函館はうす曇。
半そで姿で家にいますと窓からの風が冷たく、閉めてしまいました。
関東の梅雨明けはもうすぐ?ですね。