ミカエルの函館散策記

美しい夜景と異国情緒溢れる町・函館。
名所・旧跡・食べ処をご紹介していましたが今や万屋。
ご訪問に謝々。

第791号 「八重の桜 ⑦」 続家と姻戚の五島軒

2013年04月12日 | テレビ番組
函館の西部地区。二十間坂に面しているレストラン五島軒(経営者=代々若山家)。
創業は、明治12(1879)年だから、開業134年になる。
引き続いて現営業中のレストランとしては、北海道一の歴史を誇る。
(ある食通によれば、国内一だよとの説もあるのだが・・・)。





この若山家に、新島襄の国外脱出を手助けした福士成豊の兄の長女(姪)・続トセさんが嫁いだ。
トセさんは、現社長・直氏の直系尊属にあたる。

手元に「北の食文化に灯をともして」というタイトルで、五島軒創業120年のあゆみの記録本がある。
発行=1999年9月18日 発行者=株式会社 五島軒 代表取締役社長 若山 直
とあって、A4判157ページにおよぶ立派なもの。



この中には、新島襄脱出のこと、続家系図なども載っている。
私をうならせたのは一枚の集合写真。
「続 豊治百年祭記念」 昭和55年11月19日 於 五島軒本店 と印字。
51名の皆様が写っておられる。
偶然ではあるが、「八重」さんの名も見受けられた。


五島軒にとって最大の栄誉。
それは、平成元年10月2日、「天皇・皇后両陛下行幸啓御昼食」会場となったこと。
「御昼食室御席」と「御献立」を下記に掲載(王朝の間)。)

※ 御席
宮内庁長官、侍従長、侍従次長、女官長代理、侍従、行幸主務官。
知事、道議会議長。
市長、市議会議長。

※ 御献立
あわびのクールブイヨン煮 クーリトマトソース
コンソメ 松茸浮かし
二代目若山徳次郎 リッチ合鴨カレー
季節のサラダ盛り合わせ
七飯リンゴワインシャーベット
マスクメロン コニャック風味
珈琲

明治11(1878)年
五島軒初代 若山惣太郎氏が来函。
この年、二代徳次郎、東京で出生。

明治12年
初代惣太郎氏、富岡町(旧市立函館病院あたり)でパン屋を開業。
長崎県五島列島出身の五島英吉氏の協力を得て、旧桟橋附近で、ロシア料理、パン、ケーキの店を開業。
この年の11月3日 函館公園開園式。


新島襄が海外へ脱出したのは、1864年。
一方、惣太郎氏の来函は1878年。
あと14年早かったら、二人は、元町ハリストス正教会でご対面となっていたと思われる。



あと二日で八重さんと会える。
とても楽しみだ。


ミカエル


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