みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

鳩山首相の退陣表明/「いずれアヤメかカキツバタ」紫の花たち

2010-06-03 17:57:39 | 市民運動/市民自治/政治
アヤメの仲間が、おなじところに咲きはじめました。

同じような紫の花なのですが、よく見ると花も葉も微妙に違っているのですが、
似ているので、何だったか忘れてしまって、毎年調べなおしているような気がします(笑)。

  
いずれアヤメかカキツバタ
 

あやめの仲間の見分け方

いろいろ調べてみると、
あやめの仲間は、花びらの付け根の部分で見分けるのがカンタンで確実のようです。
黄色いのが「花菖蒲」、白いのが「かきつばた」、編み目模様があるのが「あやめ」。

こちらは、ダッチアイリスです。
 

梅雨の季節を待ちかねたように、ツユクサも咲きました。
    

 

紫のアジサイ
    

  
花と蝶。紫のタピアンにやってきたカラスアゲハ。
翅の背面が青緑色に輝いて、とても美しい蝶です。

    
山アジサイ「七変化」も咲きはじめました。


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ところで、鳩山首相がとつぜん退陣を表明しました。

最近、目が泳いでいるような話し方が増えていたのですが、
一週間ほど前から、退陣を考えていたとか。
心ここにあらず、だったのでしょうか。

退陣表明で、えっ何、とビックリしたのは、「国民が聞く耳持たなくなった」というフレーズ。
前後を聞けば、何とか言いたいことは理解できるのですが、
それにしても、こんな場面でこういう使い方をするのか、と思っていたら、
マスコミのみなさんも、問題にして、取り上げていました。


鳩山首相退陣:説明責任遠く「国民が聞く耳持たなくなった」囲み取材、10分で幕

 目まぐるしい首相交代劇は、民主党を中心とする政権になっても変わらなかった。鳩山由紀夫首相は2日夕、首相官邸で「ぶら下がり」と言われる毎日定例で行われる記者の囲み取材に答えた。なぜ今なのか、理由は何か。国民に丁寧な説明が求められるはずにもかかわらず、首相への取材は10分ほどで打ち切られた。突然の「政権投げ出し」で日本全国に激震が走る中、4日にも新しい首相が決まる。近く行われる参院選で国民は次期政権をどのように評価するのか。
 「国民が聞く耳を持たなくなった」。首相は2日夕、首相官邸で取材に応じ、午前中の両院議員総会でも述べた表現を繰り返した。
 首相が、約80人の報道陣が待つ官邸内の一室に姿を見せたのは午後6時20分ごろ。約10分にわたって伏し目がちに質問に答えた。
 聞く耳を持たなくなったという有権者が違和感を抱きかねない表現に、記者が「総理の言葉の軽さ、総理の言葉への不信がなかったか」と質問。首相は「政治とカネ」と普天間問題を挙げ、「こういったことが国民の皆さんが私に対して、政権に対して聞く耳を持たなくなった原因」と再度、理解しづらい表現を使った。
 また、1日に小沢一郎前幹事長らと会談後、左手の親指を立てた意図を問われ、少し考えるような様子を見せた後、「自分が心に決めていても、それを表したときにどのようになるか、それはお分かりでしょう。ですから、それは自分の心というものを外には一切出さないように努めました」と、辞任の意向を悟られないための演技だったと説明した。
 最後に「総理という緊張感の中で、十分に自分自身を出し切れなかった」と無念さを吐露し、立ち去った。【曽田拓、福永方人】

 ◇「筋の違う発言」
 国語学者で辞書編集会社代表、浅田秀子氏は「聞く耳を持たないというのは、基本的には目下の者が目上の者に進言しても、一向に聞く気がないという意味」と話し、鳩山首相の発言を言葉通り取ると「いくら一生懸命に話しても、国民は一向に聞く気がないということになる」と説明。「今回は首相と政府の問題で、国民に対しこの言葉を使ったとしたら筋が違う」と話した。【飯田和樹】

 ◇「世襲」4人続けて退場
 鳩山由紀夫首相が就任から8カ月半で辞任表明したことで、安倍晋三元首相から4人連続で首相がほぼ1年からそれより短い期間で代わることになった。4人とも祖父や父が首相を経験した世襲政治家。識者からは「信念がなく、アクセサリー感覚で首相をやっているのではないか」という厳しい指摘も出た。
 日本大学法学部の岩井奉信教授(政治学)は「国民は生活に困らない世襲政治家がまた政権を投げ出したと思っているだろう。政治不信を強めた責任は大きい」。鳩山首相について「安倍氏と似た感じ。胆力がない。自分の言っていることは正しいと思っている部分も一緒」と指摘する。
 政治評論家の有馬晴海氏は「聞く耳を持たない」との言葉を「福田康夫元首相の『あなたと違うんです』を思い出す。悪気はないが、自分は一生懸命やったということを言わずにはおられない」と話す。
 世襲政治家の資質を問う声もある。政治評論家の森田実氏は「困難に耐え乗り越える能力が求められるのに、投げ出す人ばかりが選ばれる日本の政治は深刻」と苦言。松本正生・埼玉大教授(政治学)は「結果責任を取る認識がなく、言い訳が多い」と最近の首相の資質そのものに疑問を投げかける。
 鳩山首相に好意的な声もある。御厨貴・東京大先端科学技術研究センター教授(政治学)は「2世じゃなくても辞めたと思う。自民党の元首相らとは異なる。政治とカネで問題になった小沢氏を抱き込み、責任を取った形で辞めた」と評価した。【飯田和樹、馬場直子】
毎日新聞 2010年6月3日 東京朝刊



 【社説】国民が置き去りだ 鳩山首相の退陣表明 
中日新聞 2010年6月3日

 鳩山由紀夫首相が退陣表明した。「普天間」や「政治とカネ」で信頼を失った首相には当然の帰結だが、自ら批判してきた「政権たらい回し」にほかならぬ。
 歴史的な政権交代の「顔」として国民の期待を背負ってきた鳩山首相。自ら退陣表明の場に選んだ緊急の民主党両院議員総会で「私自身、この職を引かせていただくことになります」と語った。
 任期途中、それも参院選を目前にした国会終盤に政権を投げ出さざるを得なかったのは、「鳩山首相では参院選を乗り切れない」とする、党内改選議員の声に抗しきれなかったためだ。

 信を問うのが筋だ
 そこに働いているのは、党の顔でもある首相を代えれば、劣勢とされる参院選の状況を多少なりとも好転できるという「党利党略」であることは容易に想像がつく。
 資質を欠き、国民の信頼を失った鳩山首相の退陣はやむを得ないにしても、一年ごとに首相が交代するのは内政上も外交上も好ましくない。自民党政権末期のそうした状況を「政権のたらい回し」と批判したのは民主党自身だ。
 昨年の衆院選で、国民が選挙を通じて新首相を選んだのは、政党内の力学や密室で首相が決まる旧態依然の政治との決別を民主党に託したからではないか。
 政権の中間評価を問う参院選の結果、有権者が現政権に「ノー」を突き付けたことが明らかになれば、首相退陣という判断もあろう。民主党が自民党と同様、選挙目当てで首相の首をすげ替えるのは理解しがたい。
 首相交代後、速やかに衆院を解散し、総選挙で新政権に対する国民の信を問うのが筋である。
 それができないのなら、新首相は、鳩山内閣が進めてきた政策の何を引き継ぎ、何を引き継がないのかを明示し、参院選で国民に賛否を仰ぐことが欠かせない。

 政策競う代表選に
 特に、首相退陣のきっかけとなった米軍普天間飛行場の「県内移設」方針や「政治とカネ」の問題は参院選の最大争点になる。
 後継代表を選ぶ民主党代表選は本来、党員・サポーターも交えて時間をかけて行うべきだが、急きょ四日に設定された代表選では、せめて複数候補がこれらの問題を論じ合い、国民に政策や政治姿勢を明らかにする必要がある。
 振り返れば、多くの国民は、政治主導の政策決定、予算の「コンクリートから人」への配分、行政の無駄排除、緊密で対等な日米関係など、民主党の政策実現に大きな期待を抱いたに違いない。
 その「政権交代の果実」はどれだけ得られたのであろう。新政権発足後八カ月余りで判断するのは性急かもしれないが、甘めに評価しても、成果は期待していたほどではなかったのではないか。
 すべてが鳩山首相の責任とは言えないが、その多くは指導者の資質に起因しているのだろう。
 発言に責任を負わない言葉の軽さ、内閣を率いる指導力や政策を実現させる実行力の欠如は否定のしようがない。最初から期待しなかったのなら諦(あきら)めもつくが、期待が大きかった分、落胆も大きい。
 首相は両院議員総会で、退陣理由に普天間問題で「社民党を連立離脱に追い込んでしまった」こと、自身の「政治とカネ」の問題で「議員の皆さんに大変な迷惑をかけた」ことを挙げた。
 社民党を連立離脱に追い込んだのは、普天間問題での首相の「最低でも県外移設」という食言だ。「職を賭す」覚悟があるのならなぜオバマ米大統領に国外・県外移設を直談判しなかったのか。
 社民党の福島瑞穂党首を「県内移設反対」を理由に閣僚罷免するのは筋違いであり、それを契機に鳩山退陣論が沸き上がったのは無理もない。
 首相は「政治とカネ」で、小沢一郎幹事長にも辞任を求めたことを明らかにした。小沢氏が幹事長を辞任すれば「クリーンな民主党」に生まれ変わると言いたいようだが、そう考えるのは早計だ。
 小沢氏は資金管理団体をめぐる不透明な土地取引について引き続き説明責任を負う。幹事長辞任で免責されるわけではない。
 加えて、小沢氏が辞任後も引き続き党内に隠然たる影響力を持ち、権力の二重構造が続くようなら、民主党再生への道は遠い。

 新しい政治育もう
 昨年の衆院選で有権者が日本近代政治史上初めて、選挙で首相を交代させた歴史的意義は大きい。
 政権交代という「壮大な実験」が成功に終わるのか失敗に終わるのかは、鳩山首相の辞任だけで判断するのは早いように思われる。
 政権交代が当然に起きる時代には、新しい政治の流れを粘り強く育(はぐく)む余裕も、有権者には求められているに違いない。
 落胆せず、決して楽観もせず。「鳩山後」にも目を凝らしたい。



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