みどりの一期一会

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特定秘密保護法に言いたい:超党派のチェック機関を~色川大吉さん/『めぐりあったひとびと』 

2013-12-28 21:24:54 | ほん/新聞/ニュース
きょうの毎日新聞の「特定秘密保護法に言いたい」に
色川大吉さんさんのインタビューが写真付きで掲載されていました。

ちょうど色川さんのご本を読ませていただいたばかりで、
戦争を体験された色川さんなら
強行採決された特定秘密保護法についてどのように言われるだろう、
と思っていたところだったので、わたしにとっては待ちかねた記事でした。


毎日新聞 2013年12月28日

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webにもアップされていたので紹介します。

  特定秘密保護法に言いたい:超党派のチェック機関を−−歴史家・色川大吉さん  
毎日新聞 2013年12月28日

 ◇色川大吉さん(88)
 1941年12月8日、私は仙台市の旧制二高(現東北大)の寮にいた。友人に「大変なことになった。アメリカと戦争だ」と言われた。驚くと同時に「僕らも戦地へ送られるんだな」と思った。

 特定秘密保護法案を読み、真っ先にこの日を思い起こした。総力戦になる以上、開戦に先立ち国民に呼びかけがあると思い込んでいたが、実際は秘密裏で不意打ちだった。戦争は突然始まった。

 私は44年、旧東京帝国大在学中に学徒出陣し、海軍将校として三重県の航空基地に赴任。同世代の部下から特攻隊員として約30人を選ぶ苦渋の決断をした。二度と繰り返したくない。

 特定秘密保護法は、時の政権次第で戦争への道を開きかねない。安全保障に関わる秘密とは何か、どんな行為が処罰されるのか。すべてあいまいだ。憲法が保障する基本的人権を損なう恐れがあり、国が言論や表現の自由を奪った戦前の治安維持法や軍機保護法を思い起こさせる。早急に情報公開の仕組みを整え、拡大解釈や不当な秘密指定がないよう、国会内に超党派のチェック機関を設ける対策が必要だ。

 国民的な論議が高まらないことを危惧する。明治の大日本帝国憲法、戦後の日本国憲法の制定時には多くの市民による自発的議論があった。子や孫の時代を想像し、国家が市民の生命や財産を脅かす情報を隠すことがないよう、根気強く声を上げ続けなければならない。【聞き手・春増翔太】=随時掲載

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 ■人物略歴
 ◇いろかわ・だいきち
 1925年生まれ。東京経済大名誉教授。明治期に農民有志が起草した「五日市憲法草案」を68年に発見。


【紙面審ダイジェスト】特定秘密保護法 なぜ成立を許してしまったのか、検証を(毎日新聞 2013年12月27日)

ところで、「最近読んだばかりの本」は、
先月、色川さんからいただいた最新刊の『色川大吉人物論集 めぐりあったひとびと』です。

 

色川さんにつながるひとたちを語る言葉がやわらかく心にひびいてきます。

最後に収録されていた色川のお母さまの徳子さんの書かれた『人生茫々』は、
よみながら涙があふれて止まりませんでした。

  色川大吉人物論集 めぐりあったひとびと
(色川大吉著/日本経済評論社(2013/11) 

内容紹介
さまざまな生涯をいきた50人の友たちを、歴史家として客観的に位置づけ、そのひとびとの翳にわたしを映しだす。金田一春彦、美空ひばり、木下順二、大島渚、井上ひさし等の人々。


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