みどりの一期一会

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がん患者の10年生存率58.2%に/がん患者生存率 部位で低下ペースに差

2016-01-26 18:15:40 | ほん/新聞/ニュース
一週間ほど前に、新聞各紙に、がん患者の10年生存率の記事が載っていました。

父は胃がんと食道がん、母はインスリノーマとメラノーマ、と
悪性腫瘍やめずらしい腫瘍ができて手術を受けているので、
わたしも、がんになりやすい体質なのでは、と思っています。

父も母も、直接的には、がんの再発ではない病気で
手術を受けてから10年以内になくなっているので、
こういうケースは、「10年後に患者が生存している割合」にカウントされないのかしら?

この数字を高いとみるか、低いとみるかはひとそれぞれだと思いますが、
「現時点の推定10年生存率は今回公表された数字よりも高くなっている」らしいということです。

興味があって詳しく調べてみたいと思ったのですが、
勉強会の前だったので、記事を保存しておきました。

勉強会も終わったので、中日(東京)新聞、朝日新聞、
ハフィントンポストの記事を紹介します。

  がん患者の10年生存率58.2%に  
2016年1月20日 中日新聞

 国立がん研究センター(東京)は19日、全国の16施設で1999〜2002年にがんの診療を始めた約3万5千症例の分析で、10年後に患者が生存している割合を示す10年生存率は全体で58・2%だったと発表した。5年生存率のデータはこれまでにもあるが、10年生存率を大規模なデータで算出したのは初めてという。

 がん治癒の目安とされる5年生存率は63・1%で10年生存率と大きくは変わらないが、乳がんや肝臓がんは5年後以降も生存率の低下が目立った。また、ほぼ全てのがんで早期に発見し、治療を始めるほど良好な結果が得られることも確認できた。群馬県立がんセンターの猿木信裕・前院長は記者会見で「乳がんなどは(5年後以降も検診で)きちんとフォローする必要があることが示された」と指摘した。

 部位別の5年後と10年後の比較では、胃がんは70・9%から69・0%と1・9ポイントの低下にとどまったが、肝臓がんは32・2%から15・3%へと16・9ポイントの減、乳がんでは88・7%から80・4%へと8・3ポイントの減と、大きく下がった。

 集計では「全国がん(成人病)センター協議会」(全がん協)に加盟する16施設でがんと診断された患者の治療経過を追跡し、5年後や10年後に生存している人の割合を算出。がん以外での死亡の影響を除いた「相対生存率」を求めた。

 がんの部位別の生存率や、手術、放射線治療、化学療法(抗がん剤)といった治療法別の生存率などが、全がん協のホームページから検索できる。インターネットのアドレスは、
http://www.zengankyo.ncc.go.jp
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がん患者生存率
2016年1月20日 中日新聞

部位で低下ペースに差
 国立がん研究センターが初めて公表したがん患者の10年生存率。部位別に生存率をみると、胃がんや大腸がんなどは4〜5年で低落に歯止めがかかるが、乳がんや肝臓がんでは5年を過ぎても一定の割合で下がり続けるとの結果だ。

 乳がんはマンモグラフィーなどの検診で早期発見が可能で、乳房の温存手術も主流になり、10年生存率は80・4%と高い。しかし進行した状態で見つかると再発も多いとされ、検診の継続が必要だ。

 前立腺がんは、排尿障害や血液検査による腫瘍マーカーの変化をきっかけに早期発見に結び付きやすく、早期の「病期(ステージ)1」で診断されると、生存率は9年後まで100%と非常に高い。

 肝臓がんの生存率は、1年(73・2%)、5年(32・2%)、10年(15・3%)と時間の経過とともに低下が顕著。同センターの若尾文彦さんは「がんに移行する肝硬変の状態は、新たながんを生みやすい状態。最初のがんを治療しても次のがんが生まれてしまう」と説明する。しかし最近は、肝硬変や肝臓がんの原因となる肝炎ウイルスの感染予防や新しい治療法の開発が著しい。

 大腸がんや胃がんでは生存率は5年程度でほぼ横ばい。10年生存率はいずれも70%前後。一般的にがんは5年間再発がなければ治癒したとみなされ、生存率には再発した人も含まれるものの、こうした見方をおおむね裏付ける。


がん10年後生存率58% 乳・肝臓がんは5年以降も低下(2016年1月20日 東京新聞)

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 がん10年生存率は58% 大規模調査で初集計
2016年01月23日 ハフィントンポスト 

国立がん研究センターは20日、がんと診断された患者が10年後に生存している割合を示す「10年生存率」は全体で58.2%だったと、詳しいデータを公表した。10年という長い期間の生存率を大規模データに基づいて算出したのは初めて。同じ分析対象での「5年生存率」との比較では、胃がんや大腸がんは、ほぼ横ばいだった一方、乳がんや肝臓がんなどは10年生存率の方が目立って低く、これらのがんは長期にわたって経過観察が必要であることを示した。

大規模データは「全国がん(成人病)センター協議会」(「全がん協」)の協力で得られた。10年生存率の分析対象は、1999~2002年に「全がん協」加盟の16施設でがんの診療を始めた約3万5千症例。同じ時期の同じ分析対象による5年生存率は63.1%で、10年生存率より5ポイント近く低かったが大差ではなかった。しかし、乳がんや肝臓がんは5年以降も生存率が低下する傾向にあった。

部位別の5年生存率と10年生存率の比較では、 胃がんは70.9%から69.0%、大腸がんは72.1%から69.8%と、いずれもわずかに低下しただけだったが、肝臓がんは32.2%から15.3%に、また乳がんも88.7%から80.4%へと大きく下がった。これらの数字は、胃がんや大腸がんの生存率は5年前後で低下に歯止めがかかるが、乳がんや肝臓がんでは長期間にわたり生存率が一定の割合で下がり続けることを示している。

進行度と生存率との関係のデータ分析では、早期の「病期1」は、がん全体の5年生存率90.1%に対し、10年生存率も86.3%、と大差はなかった。しかし、筋肉層を超えて浸潤し始める「病期2」ではそれぞれ76.3%と69.6%、リンパ節に転移する「病期3」では46.0%と39.2%、さらに他臓器転移などがある進行がんの「病期4」では17.4%と12.2%で、10年生存率になると、目立って低くなる。

5年後、10年後の両方を見ての生存率では、乳がんはマンモグラフィー検診の普及などにより10年生存率でも80.4%と高い。前立腺がんも、腫瘍マーカーの普及で早期発見が可能になり、「 病期1 」でがんが見つかったケースでは生存率は10年近くまででほぼ100%。一方、肝臓がんと膵臓(すいぞう)がんの生存率は時間の経過とともに目立って低下する。これらのがんが「難治がん」であることをあらためて示し、今後の診断、治療法の進歩が望まれる分析結果になった。

全国がん(成人病)センター協議会ホームページでは、2004年から07年に診断治療を行った最新の5年生存率も公開。それによると、がん全体で68.8%。「1999∼2002年」の63.1%より上がっていた。がん治療は年々進歩しており、分析データはまだないものの、「現時点の推定10年生存率」は今回公表された数字よりも高くなっている、と期待される。


 がん10年生存率どう見る 5年以降も低下なら長期観察
2016年1月26日 朝日新聞

 国立がん研究センターなどの研究グループが19日に公表したがんの「10年生存率」。がんと診断された全国の患者約3万5千人を10年間追跡して集計した数値だ。どう読み取り、活用できるのだろうか。

がんの10年生存率58・2% 部位で差、浮き彫りに
 「やっぱり10年なんだね」。21日、がん患者らでつくる鹿児島市の「がんサポートかごしま」で開かれたサロン。4人が集まり、話題は10年生存率で持ちきりだった。

 参加者の一人で、8年前に乳がんを発症した40代女性は、医師に「5年の経過観察が必要」と言われ、定期的に病院に通った。しかし、5年経って病院通いをやめた2年後に再発した。

 公表された乳がんの10年生存率は80・4%。胃や大腸の生存率は5年以降、ほぼ横ばいだが、乳がんは5年(生存率88・7%)以降も同じ割合で下がり続ける。乳がん患者の一人、三好綾理事長(40)は「経過観察の年数は病院や医師によって5年、10年と違う。やはり10年のフォローアップが必要と知った」と話す。

 10年生存率では、がんの進行度合い(ステージ)ごとの生存率も示された=表。ステージ1と4を比べると、胃や大腸では90ポイント近く離れており、早期発見・早期治療の重要性がうかがえる。一方、ステージ1でも肝臓や膵臓(すいぞう)では3割を切る。また、前立腺では、ステージ3まではほぼ100%だが、転移のある4では4割以下。転移の有無が生存率に大きく影響しているとみられる・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・()以下略・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


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1月25日(月)のつぶやき

2016-01-26 01:18:12 | 花/美しいもの

『奇跡の村 地方は「人」で再生する』=相川俊英・著/白の小梅が一輪、開花。 goo.gl/9eozsB


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