みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

宇津江48滝と逆さ紅葉/清流の滝くらべ1(飛騨市国府)

2007-11-07 22:52:50 | たび/紀行/温泉
10月末の日曜日の午後に訪れた「宇津江(うつえ)48滝」は、
日も落ちて、まだ紅葉には早かったのですが、
とりあえず、滝めぐりハイキングに出発。

 

宇津江四十八滝県立自然公園
宇津江四十八滝県立自然公園は、滝群と渓谷を中心とする面積役800haの公園です。宇津江四十八滝は、標高1,200mより流れ落ちる大小かぞえきれないほどの滝の総称です。また、さまざまな伝説を秘めた滝をめぐると、神秘的な世界を感じさせてくれるでしょう。さらに展望台からは、遠く北アルプスの山々の勇姿を望むことができます。なお、この地域は、全国自然100選地、県水と緑の環境100選地、県名水50選地、国際モデル地区に指定されています。(岐阜県)


天生湿原と同じ甘い香りが漂ってて、
ここでもカツラの大木を発見。


清流のすぐ横に山道があり小さな滝がたくさんあります。


水しぶきがかかりそうなくらいの迫力で見所が続きます。



滝は音を立てて流れていて、けっこう急なのぼりもあり、

高いところの苦手なわたくしとしましては、
シースルーの深い谷を渡るのは足がすくみます(笑)。
  

とはいえ、せっかくここまで来たのだから、
下を見ないようにして、滝の横の山道を登ります。


最後の大きな岩を登った上平滝のすぐ上は、


この日いちばんの紅葉のすばらしい絶景(だったらしい)。
  

逆さ紅葉(ともちゃん提供)


高い岩が登れずに、わたしは下でおるすばん(ドッペン)。


明日は、清流の滝くらべ2(高山市清見せせらぎ街道)、
落差30メートルの森林公園「大倉滝」を紹介しますね。


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国民不在のドタバタ劇だ/民主党―小沢氏、辞意撤回/『大連立構想』お膳立て読売・渡辺氏か

2007-11-07 08:57:13 | ほん/新聞/ニュース
自・民「大連立か」の第一報を聞いたとき、
「さまざまなマイノリティが生き延びるために」フォーラムに向けて、
「KJ法」のテーマ探しをしていたわたしは、ほんとうに泣いた。

とうとつな福田・小沢の「大連立」の密室談義に続く、
民主の「小沢辞任」「慰留」という一連の騒動について、
無責任な政治家たちの姿にことばも出ないくらい失望した。

どうじに、
小沢氏の辞意撤回、私利私欲、党利党略に走る国会議員たちによる
国民不在のなりふりかまわぬ権力ゲームを見せつけられて、
「これがこの国の民主主義政治か」といきどおりを感じている。

以下は、今朝の朝刊各紙の社説。

社説 小沢氏の辞任撤回/国民不在のドタバタ劇だ
2007.11.7 河北新報社説

 もはや民主党の党内問題ではない。政治を信じようとしてきた国民の気持ちをもてあそぶのもいいかげんにしてほしい。
 「大連立」という政治信条を党執行部に否定されて代表辞任を表明した民主党の小沢一郎代表が昨夜、辞任を撤回した。
 党内力学の作用・反作用の結果だとしても、小沢氏の辞任判断の背景には執行部の“不信任”以上に、大連立に対する国民的合意がほとんど形成されていない政治状況があったはずだ。
 辞任の撤回はそうした世論を裏切るに等しい。同時に、小沢氏の慰留に一転して動いたこの党の価値観が国民の常識とは懸け離れていることを示した。
 民主党は代表辞任に伴う政治的なダメージをひとまず回避できたと思ったら大間違いだ。
 辞任騒動は異質の政治的立場が混在するこの党の弱点を期せずしてさらけ出した。それを一時的に糊塗(こと)して乗り切ろうとするのは無理で、結党以来の危機に直面するのは間違いない。
 4日の小沢氏の辞任表明直後から、“論理矛盾”を覚悟で代表続投を求める空気が民主党内に広がったのには訳がある。
 一つは、小沢氏の辞任を認めれば、側近を含む集団離党の動きが生まれ、党分裂の危機が表面化する恐れがあったからだ。
 二つ目は、「ポスト小沢」候補として代表経験者の名ばかりが挙がり、党再生を委ねられる清新なリーダー選びが難しい現状があったからではないか。
 あまりに「内向きの理由」と言うしかなく、情けなくなる。
 民主党がきのうの午前に開いた緊急役員会は「自民党との連立はしない」という事実上の条件付きで慰留方針を決めた。
 「連立にこだわるわけでなく、いかに選挙に勝つ態勢ができるかだ」と態度軟化をにじませた小沢氏の5日の発言を引き取り、同氏の足かせにした形だ。
 しかし、小沢代表の続投によって民主党は「大連立」という時限爆弾を腹に抱えて走ることになる。そう見るのが自然だ。
 小沢氏が描く大連立イメージは自民、民主両党の政治路線や政策の距離をぎりぎりまで縮めることを想定しているようだ。
 「ねじれ国会」の膠着(こうちゃく)を溶かすための「期間限定連立」の後には民主党政権への移行も視野に入れており、「大連立と二大政党制は矛盾しない」ということらしい。
 しかし、政治路線や主要政策がかなり異なる大政党同士が政権を競い合い、国民に幅の広い政権・政策の選択肢を示すのが本来の二大政党制でないのか。
 少なくとも、国民に「政権党か、その亜流の政権候補党か」の選択を迫るのが二大政党制ではあるまい。先の参院選でも、民意は明らかに自民党政治の対極の政治を民主党に求めたのではなかったか。
 民主党はねじれ国会で必要な政策的妥協を重ねながら、こうした二大政党制の土俵上で次期衆院選で勝利し、政権を取るという分かりやすい政権戦略を国民に示さなければなるまい。
 政権交代を目指すなら、民主党は「小沢時代」からの脱却を本気で考えるべき時だ。
(河北新報 2007年11月07日水曜日)
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 民主党―小沢氏慰留の情けなさ 
2007.11.7朝日新聞社説

 「辞める」と言ってからわずか2日で「恥をさらすようだが、もう一度がんばりたい」。猫の目のようにくるくる変わる発言に、国民はあっけにとられたに違いない。
 自民党との「大連立」騒ぎで混乱を引き起こしたことのけじめをつける。そう言って辞表を提出した民主党の小沢代表が一転、大連立をあきらめることを前提に、党首にとどまる方向になった。
 小沢氏は、福田首相との党首会談のあとの緊急役員会で大連立の方針を説明し、党幹部にそろって反対された。これを「不信任されたに等しい」と語った小沢氏の認識は間違いではない。
 それなのに「もう一度、党の先頭に立ってもらいたい」と慰留され、辞表を撤回することにした。
 なんとも無節操な話である。
 自民党と連立を組むか。それとも、総選挙に勝って政権交代を実現するか。民主党にとっては何よりも重要な基本戦略のはずだ。
 わずか100日前の参院選で、民主党は「政権交代」を訴えて勝利した。それを忘れたかのように、きのうは大連立、きょうはまた政権交代と基本戦略をぐらつかせるのは、民主党に投票した有権者への背信に近い。
 小沢氏は辞意表明の記者会見で「民主党の政権担当能力はいま一歩」「総選挙での勝利は厳しい」とまで言った。この代表のもとで、果たして総選挙に向けて本当に結束していけるのか。党内に不信の声がくすぶるのは当然だろう。
 情けないのは、そんな小沢氏にすがりつくかのように、ひたすら引き留めにかかった民主党のひ弱さである。
 その背景には、代表を降りた小沢氏が仲間の議員を引き連れて離党するのではという心配があったようだ。小沢氏が新党をつくり、自民党との連立に走ることになれば、確かに大打撃である。
 ポスト小沢の本命もいない。代表選挙をすれば、党内に亀裂が入るとの懸念もあったのだろう。
 だが、このまま小沢氏が続投しても、国民の信頼を回復するのは容易でない。
 これからは、政権交代に向けていくら威勢のいいことを訴えても、国民は素直に耳を傾ける気になりにくい。重大な方針がくるくる変わる人を首相にできますか。総選挙で自民党にそう攻撃されるのは目に見えている。
 民主党に求めたいのは、当面の後退や亀裂を恐れて縮こまるのではなく、抜本的な出直しを急ぐことである。その第一歩は、続投する小沢氏が改めてこれまでの経緯とこれからの方針を、国民にきちんと説明することだ。
 そのうえで、揺らいだ党の信頼をどう立て直していくか。国会が終わった後、速やかに党員投票を含めた本格的な代表選挙を行うことも考えるべきだろう。
 新しい出発なしに、民主党の再生は難しい。
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社説:小沢氏辞意撤回 正攻法に徹するしか道はない
2007.11.7 毎日新聞社説

 民主党の小沢一郎代表が6日夜、党側の説得に応じて辞意を撤回し、混乱は一応の収拾をみた。しかし、この騒ぎは一体何だったのか。元々、今回の党首会談は衆参のねじれで窮地に立つ福田康夫首相が民主党に助けを求めたものだったはずだが、いつの間にか民主党の迷走劇になってしまった。小沢氏も党もあらゆる面で力量不足というほかない。
 発端は無論、小沢氏が従来の方針とはつじつまの合わない自民党との大連立に前のめりになったことだ。それを拒否した役員会の判断は当然だったが、その後の対応は理解に苦しむものだった。「役員に不信任を受けたに等しい」と辞表を提出した小沢氏を懸命に慰留した党幹部。「恥をさらすようだが、もう一度がんばりたい」と翻意した小沢氏。結局、党首の独り相撲におたおたする党の姿を見せつけただけではなかったか。これでは安倍晋三前首相の未熟な退陣劇を批判できまい。
 トップダウン方式の小沢氏と、下からの議論の積み上げを重視する元々の民主党議員との「文化」の違いも改めて露呈した。小沢氏の強引な手法に対する不満は根強い。今回の慰留にも多くの議員が「国民に説明できない」と感じていた。それにもかかわらず、新代表を選出して出直すといった動きにはならなかったのはなぜか。
 深刻なのは、むしろここだ。小沢氏が掲げる政策に所属議員がどこまで同意しているのか。本当に党を挙げて「小沢首相」を目指しているのか。これを機にきちんと意思統一すべきである。
 せっかく積み重ねてきた政権交代可能な2大政党化の流れを、ここで台無しにしてはならないからだ。国会ではインド洋での海上自衛隊の補給活動を継続するための新テロ対策特別措置法案の衆院審議が大詰めを迎え、民主党がもたついている間に与党ペースになっているように見える。だが、冷静に考えれば国会は振り出しに戻っただけとも言える。与党は新テロ対策特措法案が参院で否決された後、衆院で再可決するかどうか、なお決めかねている状況だ。
 対決姿勢一辺倒だった小沢氏が党首会談に応じて大連立に乗り気になった副産物というべきか。一部の法案に関しては、与野党が歩み寄る動きが出てきた。連立を前提にしなくても、国会の表舞台で政策協議は十分可能だ。信頼を少しでも回復するためには民主党は政府・与党を厳しく追及すると同時に、これらの法案審議で成果を示していくしかない。
 小沢氏もこれまでの秘密主義と独断専行の姿勢を素直に反省すべきである。そして、記者会見で丁寧に経過を説明したうえで、一度も開いていない福田首相との国会での党首討論を早急に開くことだ。今回の密室会談がどんな内容だったのか、国民の前に明らかにするのが代表としての責務だ。
 大連立構想は自民党内でなおくすぶり続けている。しかし、民主党は正攻法に徹し、あくまでも政権は衆院選で奪取するという原点を今一度確認すべきである。
毎日新聞 2007年11月7日 0時11分
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【社説】小沢氏の翻意 説明尽くし党再建急げ 
2007年11月7日 中日新聞

 代表を辞めると言った民主党の小沢氏が二日後に翻意した。党の慰留に応じたのだという。国民にはさっぱり分からない。まずは福田首相との「密室談合」以降の経緯を丁寧に説明してもらいたい。
 小沢一郎代表は日曜日の記者会見で「代表の職を辞することを決意した」と明言した。大連立の打診があった首相との二日のトップ交渉の結果を評価し、政策協議に入ろうとしたが、役員会で拒否されたのは自らへの不信任に等しい、というのが最大の理由だった。
 政治家が自身の出処進退について語った言葉は重い。一度口に出しながら、撤回するのは常識では考えられないことだ。そんなまねは一国の首相には許されない。小沢氏は野党の立場に甘えてはいないか。
 執行部は六日、わざわざ党所属国会議員から当選回数別に意見聴取し、続投方針を確認する段取りを踏んだ。小沢氏が辞めれば、次期衆院選の司令塔役がいなくなる。小沢氏が離党し、党が分裂したら元も子もない…。続投にこだわった、さまざまな理由が指摘されている。
 世間からみればおかしな話だ。民間企業が合併に失敗すれば、社長の首が飛ぶくらいの重大な事態だ。なのに、トップの責任を問う声がほとんど聞かれないまま、元の鞘(さや)に収まろうというのだから。
 世論調査では大連立容認派は少なかった。参院選で民主党に投票した支持者は選挙による政権交代を望んでいるのだ。その思いを裏切りかけたことは猛省すべきだろう。
 小沢氏が続投する以上、最初に聞きたいのは、首相との密室協議の真相だ。
 新テロ対策特別措置法案をめぐり、小沢氏の説明では、首相は国連決議で認められた活動に限り、自衛隊を海外派遣させる恒久法制定を確約、特措法案の成立にはこだわらない考えを示した。だが首相は、恒久法制定の約束はしていないし、特措法案の成立も目指すとしている。
 どっちの言い分が正しいのか。今後の安保政策の根幹部分に食い違いを残したままではいけない。どんなやりとりがあったのか。一度もしていない党首討論の場で再現してみてはどうか。
 会期末を前に、与党側は衆院委員会での特措法案の採決に踏み切る構えだ。こんな重大時に自らが起こした騒動で党内の足並みを乱したことには自己批判も必要ではないか。
 国民に失望感を与えた民主党の立て直しは容易ではない。支持率も下がった。小沢氏は国会対応や衆院選対策などを通じ、一つ一つ信頼を取り戻していくしか道はない。




検証―自・民『大連立構想』 お膳立て読売・渡辺氏か   
2007年11月4日 東京新聞(中日)

 発端は、先月二十五日夜に都内の料亭で開かれた会合だった。
 会合の出席者は、元首相・中曽根康弘や読売新聞グループ本社代表取締役会長の渡辺恒雄、日本テレビ取締役会議長・氏家斉一郎ら。渡辺、氏家は福田政権の誕生にも大きな役割を果たし、首相・福田康夫に、大きな発言力を持つ。民主党代表の小沢一郎とも「しょっちゅう会っている」(閣僚経験者)関係とされる。この席で、自民党と民主党の「大連立」が話題に上った。
 中曽根や渡辺は、宿願である憲法改正を実現するためにも、「大連立」を熱望している。ただ、大連立が実現するとしても、次期衆院選後だと考えていた中曽根は、「衆院解散前に大連立ができるんですか」と質問。渡辺は「できます」と応じた。
 二十八日には若いころ中曽根の秘書を務め、今も中曽根側近の前官房長官・与謝野馨が小沢と都内のホテルで共通の趣味である囲碁の公開対局を行っている。
 福田は翌二十九日朝、自民党幹事長・伊吹文明に党首会談の調整を指示した。「小沢氏は応じないのでは」と懸念する自民党幹部もいたが、福田は「受けるでしょ」と軽くいなした。その言葉通り、小沢は同日夕、あっさり会談を承諾した。
 「党首会談をお膳(ぜん)立てしたのは渡辺氏」。複数の与野党幹部は、こう口をそろえる。
 福田の「大連立」打診にはどんな背景があり、小沢はなぜ申し入れを拒むことになったのか。そして、傷ついたのはどちらだったのか。舞台裏を検証した。  (政治部与野党取材班、敬称略)

■検証『大連立』頓挫
 福田、小沢の一回目の会談がセットされたのは十月三十日。福田は新テロ対策特別措置法案の成立に協力を求めたが、小沢は「自衛隊の海外活動は国連決議に基づくものに限るべきだ」との持論を展開。平行線が続き、再び会談することになった。二人とも連立は話題にしなかったと説明しているが、自他共に認める大連立論者の渡辺が仲立ちをして会談が実現することが広がると、与野党幹部の間では「当然、大連立の話もしているはずだ」との憶測が渦巻いた。
 二日午後三時から始まった再会談。福田は自衛隊海外派遣の恒久法を検討する代わりに、新法案への協力を求めた。
 しかし小沢は、ここでも原則を譲らなかった。平行線のまま一時間経過すると、福田は「あなたの原則と新法案が法的に合うか検討してみる」と中断を提案。会談をしていた国会から首相官邸に戻って、官房長官・町村信孝らと対応を協議した。
 小沢も、党本部に戻り民主党代表代行・菅直人や幹事長・鳩山由紀夫と対応を検討。鳩山らは「もし大連立を提案されたら、『小沢首相』の実現が条件だ。就任したら、すぐに解散すればよい」と小沢が安易な妥協をしないようくぎを刺した。
 午後六時半の再開後、福田は「国連決議で認められた活動に限るという前提で、恒久法がつくれるかどうかを検討する」と小沢の主張を丸のみする考えを示した。さらに、「今日の状況の中で力を合わせないと政策実現できない。連立を組んでいただけないだろうか」と、ついに本題を持ち出した。
 小沢は「そんな大きな話はここでは決められない」と回答を留保。約一時間で会談を打ち切り、党幹部と協議するため党本部に戻った。
 福田は、成算があったのだろう。会談後、伊吹に「もし、民主党がオーケーの返事を出したら、政策協議機関を設置して滞っている政策を中心に実行する」と指示。直後に記者会見した伊吹は「ボールは民主党にある」と、民主党に決断を促した。

  ■     ■
 だが、ほどなくして福田のもとには、期待に反する知らせが届く。
 「誠意ある対応をしていただきましたが、結果として、のめません」
 小沢は二日午後九時半すぎ、民主党本部八階の代表室で、福田に電話で大連立拒否を伝えた。
 小沢は党首会談終了後、民主党の役員会に出席。「政策協議が(大連立の)入り口だが、どうだろう」と切り出した。
 小沢は「政策協議をしていけば、参院選で掲げた公約を実現できる。ただし、本当の意味での政権交代ではない。国民がどう見るかも分からない」と、大連立参加のプラスとマイナスを説明した後、「両院議員総会を開こう」と提案した。小沢は最後まで連立への賛否は口にしなかったが、党の正式な議決機関である両院議員総会の開催を提案したことからも、小沢が連立に傾いているのは明らかだった。
 しかし、これに対し「政権に入ることが目的なのではない。政権交代が目標だ」「大政翼賛会的で国民の反発を招く」と反論が続いた。発言者は六人。全員反対だった。
 小沢は「みんながそう言うのなら、分かった」と決断。大連立構想は表に出てから、わずか数時間で頓挫した。
 町村は記者団に「答えがこんなに早く出るとは思わなかった。しかも、ノーという答えが。意外であり、かつ残念だ」と福田の思いを代弁した。

  ■     ■
 自民党の連立パートナー、公明党代表・太田昭宏に大連立打診の可能性を福田から知らされたのは、二日午後二時半の与党党首会談の席だった。大連立が実現すれば、公明党は自民党から使い捨てにされかねず、党内は動揺した。
 小沢が連立の打診を持ち帰った後、公明党は、常任役員会を開いて対応を協議。その最中に、民主党が申し出を拒否したとの一報が入ってきた。
 ある幹部は「ボールを投げたと思ったら、あっという間に返ってきた。そして、ボールはなくなってしまった」と皮肉な笑いを浮かべた。
 小沢は、提案を持ち帰ったことで党内の疑心暗鬼を招いた。
 福田はいきなり切り札を切ったのに成果は得られず、公明党の不信も買った。
 「福田も小沢も両方傷ついた」
 自民党の閣僚経験者はこうつぶやいた。 (敬称略)
(2007.11.4 東京新聞)


11日の「KJ法」のテーマは決まった。

「さまざまなマイノリティが生きやすい市民社会をどのようにつくるのか」

この国の政治家たちに任せておいても、
けっして答えが出ない、切実な問いである。


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