愛知県吉良町議会が発行している「議会だより」に掲載する記事について、
編集委員と執筆者で対立しているので、コメントがほしいと電話があった。
かんたんな経緯の説明を聞いてから、わたしの意見を言ったが、
詳細な経過は以下のようだ(10.20毎日新聞夕刊 社会面トップ記事)。
この問題は、「議会だより」とは何か、
「議会だより」は誰のために何のために発行するのか、
を考える素材として興味深いので、紹介したい。
議事録を読んでいないので、どのような質問と答弁だったのか、
どちらの言い分がより事実に近いのかは判断できないが、
すくなくとも、「議会だより」に載せる「一般質問」の原稿を依頼して、
出てきたものを執筆者本人の同意なしに変更するのは、まずいだろう。
その上、執筆者は、編集委員会の話し合いで、
「飲食費および会場設営費等53万円を公費で賄う」との変更に合意している訳で、
会議終了後に、無断で変更するのは許されない。
質問者の趣旨は、「税金のつかいみち」を問うものなら、
さいしょの「飲食等に税金53万円を投入」でもなんら不都合はない。
編集委員会側の「『税金投入』という言葉は印象が悪いので削除して」とか、
「見出しに関しては、不適切な表現などを変えたり」というのは、
誰にとって「不適切か」といえば、「執行部」や「編集委員」にとって、
町民に知られて困ると言うことだろう。
たんに、生意気な一期目の女性議員に対する、
他の古参議員の嫌がらせなのかもしれない。
いずれにしても、
「実行委員会形式」の花火大会の補助金ということだけど、
「補助金」なら、実施主体は「実行委員会」側にあるのだけれど、
どうも町お抱えの実行委員会のようだ。
記事を読むと、「議会だより」だけでなく、
「実行委員会」形式の花火大会の問題点も浮かび上がってくる。
まさか社会面のトップ記事になると思っていなかったので、
一般論でコメントしたけれど、この問題の根は深そうだ。
「議会だより」については、愛知県日進市や、長野県安曇野市でも、
ケースは違うけれど、問題になったことがある。
そもそも、「議会だより」は、
「議会を市民に知らせる」「議会をひらく」ためにあることを思えば、
議員(編集委員)が恣意的に狭めることはあってはならないことだ、と思う。

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「一期一会」に




