みどりの一期一会

当事者の経験と情報を伝えあい、あらたなコミュニケーションツールとしての可能性を模索したい。

速報!最高裁判決、市民側の勝訴確定!/「県営渡船」情報非公開取消訴訟

2005-06-14 11:23:27 | 市民運動/市民自治/政治
速報!
先ほど、わたしたちが岐阜県を相手に起こした、
長良川下流の「県営渡船」情報非公開取消訴訟で、
「原告」勝訴の最高裁判決が出ました。

請求外情報および合算情報で、一審判決が破棄され、
非公開処分の取り消しが命じられました。
長かった裁判もほぼ全面勝訴で確定しました。

岐阜県は、この最高裁判決を受けて、
すみやかに非公開体質をあらためてほしいものです。
前・梶原拓岐阜県知事時代の訴訟とはいえ、
新知事に根本的な改革を期待します。
携帯ブログより送信。  
みどり@東京


「最高裁が初判断」ニュース

(写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大)
  

PS:朝5時に起き、6時に自宅を出て上京。
情報非公開取消訴訟の最高裁判決をもらいに行った。
10時半開廷。4人の裁判官が入廷後、
直ちに、判決の読み上げが始まった。

「主文。
1 原判決のうち、第一審判決目録一の2の(九)、
二の2の(5)および3の2の(六)記載の
非公開部分に関する部分を破棄し、
同部分につき、第一審判決を取り消す。
2 ・・・・・・・」

最高裁の判決は、とてもクリアですっきりしている。
全面的にわたしたちの言い分を取り入れたもの。
訴訟費用の負担は、原告1/12:岐阜県11/12。
たんじゅんにこの割合から考えれば、
9割以上は、勝ったということだ。
こんども、もちろん弁護士を立てない本人訴訟。
この判決が、情報公開のあらたな判例となる。
判決の読み上げを聞きながら、感無量だった。

テレビも法廷に入って、始まる前の2分を写していた。
判決後、分厚い判決文を受け取って、近くのコンビニで、
判決文を、自宅と記者クラブetcにFAXした。

上野さんの研究室におじゃましたあと、
池袋ジュンク堂書店の「うえの・ちづこ書店」に行った。
(記事はあらためてUPしますね)
上野ちづこ書店に行ってきました(追伸6/15)

そのころ、岐阜ではともちゃんが、記者発表を開いていた。
「また本件訴訟の判決の意義」など詳細な記事を書くでしょう。

6/15付「てらまち・ねっと」~最高裁判決の記事と判決全文

8時ころ帰宅すると、夕刊各紙に最高裁判決が大きく載っていた。
テレビもNHKと名古屋TV、岐阜放送がやっていたらしい。
選定当事者のふたりが行けなかったので、
「使者として判決文を受け取る」という一仕事を果たして、
ホッとしている。

これから、ともちゃんとふたりでお祝いです。

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コメント (11)
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大好きな「ニキ美術館」の存続ピンチ!

2005-06-14 01:33:03 | ほん/新聞/ニュース
(写真をクリックすると拡大。その右下のマークをクリックするとさらに拡大)

那須に行くと、かならず訪れる場所がある。
「ニキ美術館」
ニキ・ド・サンファル(1930-2002)のミュージアム。

わたしは「ニキ」に会いたくて、那須に行く。
わたしにとって、なつかしく、いつまでもいたい場所。
わたしはここで、ニキの作品と語り、ニキと出逢い、
本を読んだり、コーヒーを飲んだりしながら、
数時間を過ごす。

美術館の作品を収録した『ニキ・ド・サンファル』
(監修・文:増田静江/美術出版社/1998)

ニキとの出会いは、上野千鶴子さんの
『発情装置 エロスのシナリオ』
(筑摩書房/1998)
本の表紙は、ニキの作品だ。

ニキのことを語る上野さんのことばは痛切だ。
ニキを語りながら、じぶんじしんを語っている。
そのことばに、じぶんじしんを重ねるわたし。

「あたしの魂のふるさと」とニキが呼ぶ小箱を、彼女は今でも「ベッドの下」に隠し持っている。小箱を開けるたびに、ニキは5歳の子どもに返る。その秘密の小箱との孤独な対話の中から、彼女の作品は生まれてくる。

 「ひとりぼっちだった子供時代から、孤独はあたしの創造にとって、肺に空気が必要なようにもなくてはならないもの。」 [de saint Phalle 1992 :p.151]

手紙の最後に、「この函があるおかげで」と、彼女は書く。「あたしは皮肉屋にもならず、幻滅もせずに生きてこれた。」

 「これはパンドラの函。ありとあらゆる災厄が産まれたあとで、最後に残ったのは、希望。」 [de saint Phalle 1992 :p.151]

 最後の一行に、わたしは思わず涙ぐみそうになる。この手紙が極東の島国に住む、このわたしに宛てられたものとかんちがいして。そしてニキの作品のすべてが、同じような「小箱」を隠し持っているすべての子どもたちへの、そしてかつて子どもだったものたちへの、彼女からの贈り物だったと知るのだ。 (『発情装置』p191)
------------------------------------------------------------
 「あたしのどこがいちばん好き?」ニキは尋ねる。私もほかの女たちと一緒にこう答えよう--「ありのままのあなたのすべてがよ、ニキ!」
 たったひとつの鏡に向かって、不安に怯えながら「この世で一番きれいなのはだーれ?」と尋ねたママに代わって、ニキは鏡を粉々にうち砕く。砕けた鏡をはめ込んだニキの作品は、陽光を反射して「この世にあるものは善も悪も、生まれた者も、産む者も、ぜんぶ存在する権利がある」と謳う。「パパ-ママ-娘」の近代のありふれた抑圧の物語から出発して、「女らしさの病」である神経症を自己治癒したあなたが、こんなに遠くまで行ったことを、わたしたちの「希望」だと喜びながら。(『発情装置』p204)


その大好きな「ニキ美術館」が、
存続のピンチだと、『We』6月号の記事、
「ニキ美術館訪問記 ニキ・ド・サンファルの魅力」で知った。
執筆は『We』編集長の、稲邑恭子さん。
記事の最後にこう書かれていた。

「増田さんを訪ねたその日、「実はニキ美術館は経営難で維持をすることが限界にきている」と告げられて言葉を失った。冬場はほとんど訪れる人もいないので2005年の10月末で「休館」の心積もり、とのこと。
 誰にも開かれていて、そこにいるだけで楽しいと思ったり、エネルギーが湧いてくる。「人を幸せにする空間をつくりたい」と願ったニキの思いが息づく、美しい自然と静寂に囲まれたこの稀有な空間をなんとか存続させることはできないだろうか?
 まだ見ていらっしゃらない方は、ぜひぜひ足を運んでいただきたいし、ニキ美術館存続のために、みなさまのお力とお知恵を借りたいと思っています。」(『We』6月号/発行・フェミックス・p34)


わたしも同じ思いである。

ニキ・ド・サンファルに興味のある方は

『ニキ・ド・サンファル』(ニキ美術館編/星雲社/1997)を。

「ニキ美術館」のことをもっと知りたい人は、こちらから。

ニキ・ド・サンファルを、ひとりでも多くの人に知ってほしい。
あなたも「ニキ美術館」に行ってみませんか?

PS・ちなみに、今日は最高裁判決の日。
ともちゃんは本会議なので、わたしひとりで判決をもらいに行く。
「うえの・ちづこ書店」も行くつもり。
よい知らせを待っていてね。


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