わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

香炉 3 (使い方)

2010-06-06 22:41:00 | お茶と「茶の湯」と茶道具(茶陶)
香炉の話を、続けます。(本日は、「香炉の使い方」です。)

5) 香炉の使い方

 ① 三脚の付いた香炉は、手前側に脚が一つ来る様にし、奥に二つの脚が来る様に、置くのが、

   正式な置き方との事です。

 ② 蓋の付いた香炉は、使用時には、蓋を取り、使用しない時は、蓋をして置きます。

  (蓋をしたまま、香を焚かない事です。)

 ③ 香炉灰を香炉に入れて、使用します。

  ) 香炉灰は、専用に市販されていますが(藁灰など)、普通に有る灰で十分です。
   
     但し、良く乾燥した灰を、使います。
 
  ) 灰は香炉に、七~八分目程入れます。

 ④ 香木の焚き方

  )灰の中の、中央に窪みを作ります。

  )炭(香炭、炭団など)に、火を付け、窪みに入れ、上から灰をか被せます。

     直(じか)に炭の上に、香木を載せると、香が焦げてしまう為です。

  )被せた灰の上から、火窓を開けます。これは酸欠によって、炭が消えない様にする為です。

    火箸で灰の上から、炭にぶつかる様に、刺し込み、空気穴を、開けてます。

  )炭から暖かい熱が、出ますので、好きな香木を、焚きます。

    灰の上に、銀葉鋏みで、火窓の上に銀葉を載せ、その上に香木を置く、やり方も、有ります。

   ・ 銀葉: 雲母板の四隅を切り落として、真鍮(しんちゅう)の縁を、付けた物で、

     香炉の火の上に置き、香木が直接火にふれ、早く燃焼するのを、防ぐ為に使用します。

    尚、香木の形には、刻み、分割、笹などありますが、焚く目的によって割り方も、様々あります。

  ) 沈香は歩割の場合、1枚を十条位に割り、2~3本の載せます。

    白檀は歩割の場合、1枚を3等分位に割り、その二つ分くらいが良いです。

 ⑤ 練り香の場合

    この場合も、手順は香木と同じです。1~3粒を載せます。

   以下の場合には、灰の上に直接置き、お香に直接点火します。

   ・ コーン型のお香の場合は、立てて、火をつけます。

   ・ 渦巻きのお香の場合は、火を付けてから、灰の上に置きます。

   ・ スティックの、お香の場合も、火を付けてから、灰の上に、寝かせます。

 ⑥ 注意事項

   ・ 練り香に、しっとり感がなく、乾いてしまった時は、日本酒に付けてから使用します。

   ・銀葉 一度使った銀葉も、濃く煮だした茶の中に、しばらく浸けておき、柔らかな紙で

    拭いておけば、何度でも使えます。

   ・ 香の煙が、強く立つ様では、火気が強すぎで、空気穴を、小さくし、香を燃やさずに、

     ゆっくり、くゆらします。

   ・ 火が弱い時は、もう一つ斜に、穴を開けます。

以下次回に続きます。
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