わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸の費用 5 (焼成 2)

2009-03-06 23:13:14 | 陶芸体験、陶芸の費用
前回に引き続き、焼成の窯に付いて述べます。

  作品を作ったのだが、いまだ焼成もしていないので、せめて、素焼だけでも、済ませておきたい

  と思っている方も、多いと思います。

  作品の数が多く、自分の窯では、小さ過ぎるので、より大きな窯で、一度で焼成したい方。

  又、長く陶芸をやられている方にも、一度は、薪で窯を焚いてみたいと、思ってる人も多いです。

3) 窯を借りる。

  窯を借りたい方は、窯焚きの経験がある人が、窯を借りて、自分(達)で焼成しようとする物で、

  一窯全部を、自分(達)の作品専用と、成ります。

  但し、薪窯を貸し出す所は有りますが、灯油窯や、ガス窯を貸し出す所は、私は聞いた事が

   有りません。

   窯の所有者に直接申し込むか、知人に紹介してもらい、窯を探さなければなりません。 

   個人持ちの、窯の所有者は、自分以外の人に、窯を貸すことは、無いと思います。

   共同で使用する窯ならば、貸してもらえる可能性も、少しはあると思います。

  尚 薪窯を貸し出す所で、焼き方の指導付きの所も、有ります。

    薪窯の場合、最低3日は借りる必要が有ります。薪なども現地で、調達するのが普通です。

    費用も窯の大きさ、借りる期間などによって、数十万円~百数十万円(薪代を含む)と、

    金額が張ります。

  他人の窯を借りて焼成しようとすると、色々問題があり、苦労します。

4) 焼成してもらう。(焼成依頼)

  この方が、現実的です。 但し、ここにも幾つかの、問題が有ります。

  ① 第三者の作品は、前もって、焼成可能かを、見極める必要が有ります。

    グループ内の人、会員、体験者など、窯の持ち主が、指導した作品は、無条件に、焼成できます。

    しかし、第三者の作品は、どの様に作られたのか、不明ですので、簡単に引き受けられません。

  ② 第三者が、陶芸の知識が有って、作った作品であるのかが、問題なのです。

   ・ 窯の持ち主は、窯が壊れる事を、一番怖がります。二番目に、作品自体が、壊れる事です。

     陶芸の知識の無い方の作品は、窯の中で爆発する可能性があり、窯が破損したり、

     電熱線が、切断する可能性が有るからです。

     即ち、空気が閉じ込められた作品は、素焼時に、爆発します。

     又、以前に小学校の授業で作った、作品の素焼を引き受けましたが、土の中に、「ビー玉」や、

     「オハジキ」などが、埋め込まれていました。

     引き受ける際、この「ビー玉」や「オハジキ」が、熔けてしまう可能性を、了解して頂ました。

     (実際に、750℃で焚いた場合、温度の高い、窯の上部では、熔けていました)

  ③ 第三者の作品を焼く時、釉薬をどうするのかも、問題です。

    a) 作品の持ち主が、施釉するのか、それともお任せか。

    b) 釉薬は、持ち込みか、指定の色はあるのか、希望の焼き方(酸化還元)は、その他

      作品が、破損した場合の補償有無、焼き損じは再焼成か、など予め相談し、

      決めておく必要が有ります。

  ④ 焼成代に付いて、

    a) 作品の大きさに応じて、焼成代を決めるのが、普通です。

      即ち、縦、横、高さ、の寸法を測り、値段を決めます。

    b) 寸法は、素焼前に測る方法と、本焼き焼成後に測る方法が有ります。

      当然、本焼き後の方が、小さいです。

    c) 薪以外で焼成した場合、湯呑み程度で、300~800円程度です。

      当然、数が増えれば安く成るのが、普通です。

    d) 薪で焼成してくれる所も有ります。(インターネットなどで、探して下さい)

      その場合、湯呑み程度でも、数千円に成ります。

いずれにしても、作品の出来の良し悪しは、窯を開けて見なければ、解かりません。

不満足な場合も多いと思いますが、それは、致し方の無い事と、思って下さい。


以上で、陶芸の費用に付いての話を、終わりに致します。
   
   
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陶芸の費用 4 (焼成 1)

2009-03-05 23:14:03 | 陶芸体験、陶芸の費用
陶芸は即ち、焼き物です。

土から作られた作品も、焼く事(焼成)によって、作品として完成と、成ります。

 焼成するには、当然窯が必要です。 焼成の仕方には、以下の方法が有ります。

 1) 自前の窯を持つ。

 2) 共同窯を利用する。

 3) 窯を借りる。

 4) 焼成を他の人に頼む。

これらに付いて、費用を含めて、述べたいと思います。

 1) 自前の窯を持つ。

    陶芸の初心者が、直ぐに、自前の窯を持つ事は、少ないと思います。

    ( 七輪陶芸とか、オーブンで焼ける陶芸とか、近頃目新しい方法も、紹介されていますが、

     ここでは、除きます。)

    又、一般には、市販されている窯を、購入されますが、自分で窯を築く方もおります。

     ( 私事ですが、プロパン窯(0.33立米)を、レンガを積んで築きました。)

    市販されている窯は、十数万円~数百万円と、かなり高価な物です。

   ① 十数万円~50万円程度の窯は、ほとんどが電気窯です。

     単相100V、又は単相200V使用で、容積も少ないです。

     最高温度も1300℃と唱っている、窯もあります。 (温度計は付いています)

     ( 陶器の場合:本焼きは、1200℃~1250℃で焼成する事が多いです。)

     小さな作品(縦、横、高さが、20cm又は、25cm程度)ならば、この窯で十分ですが、
     
     より大きい作品は、容量の大きな窯が、必要に成ります。

     尚 電気窯は、基本的には、酸化焼成です。還元焼成にするには、それなりの窯か、

      還元焼成する為の、工夫が必要です。

  ② 容積が増えるに従い、値段も高く成ります。当然窯の大きさも、大きくなり、設置場所も

    考慮する必要があります。

   ・ 燃料も、電気、灯油、都市ガス、プロパンガス、薪と有りますので、選択する必要が有ります。

   ・ 電気以外は、屋外に設置する事に成ります。

   ・ 比較的操作の簡単なのは、マイコン付きの、電気窯です。プログラムに従い、焼成してくれます。

     単相200V、又は三相200V(動力線)を使います。 三相の場合、電気工事が必要です。

   ・ 窯の容積は、どの位の大きさの作品を焼くのか、どの位の頻度で、窯を焚くのか

    によって、決まります。

     さほど大ききな作品でない場合、小回りの効く、小さな窯が重宝です。

   ・ 薪での焼成は、本格的な物で、薪の調達から薪割り、薪のくべ方、焼成する日数など、
    
     それなりに、苦労が付きまといます。

     窯の費用はかなり高価で、薪の費用も、バカになりません。

     又、都会などでは、消防の許可が下りず、不可能の場合が多いです。

   ・ 灯油やガスは、炎が出ますので、変化のある焼き方が出来ます。

     (薪の様には、いきませんが)

     七、八十万円~百数十万円の物が多いです。
  
 2) 共同窯を利用する

    公民館活動や、陶芸グループ(サークル)活動では、窯を持つています。

    そのようなグループに所属して、焼成してもらうのも、一つの方法です。

   ・ 個人的に、自宅などで作った作品でも、一緒に焼いてくれる所が多いです。
  
     勿論、焼成代が必要ですが、実費又は、会費などに、含まれていますので、

     比較的安価で済みます。

   ・ 窯焚きの当番などの、仕事も有り、窯焚きの経験(体験)も出来ます。

以下次回に続きます。

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陶芸の費用 3 (電動ろくろ技術習得)

2009-03-04 23:24:20 | 陶芸体験、陶芸の費用
「ろくろ6年」「ろくろ10年」と言う、言葉が有ります。

ろくろ技術を習得し、一人前に成るまでに、要する期間を表しています。

ろくろの技術は、それだけ難しい事でも有ります。

 注: この表現には、幾つかの、前提条件が付いています。

  1) ろくろは、「電動ろくろ」ではない。(電動が出来る前からの言葉です)

  2) 技術を習得しようとしている人は、趣味で習うのではなく、職業(仕事)として、臨んでいます。

  3) 何処かの窯元に、下働きとして、勤務し、仕事が終わった後、ろくろの修行をしていました。

     窯元が、最初から、弟子を取ったり、弟子を養成する事は、決してありません。

  4) 教えてくれる人は、いません。技術は盗んで覚えました。

    (窯元は勿論、先輩、同僚も、将来のライバルに成る可能性が有りますので、教えてはくれません)

 この様な条件の中で、「ろくろ6年」「ろくろ10年」と言われていました。

現在では、

  ①  「電動ろくろ」があり、手は作品を作る事のみに、専念できます。

  ②  趣味でろくろ技術を、習得したい方が、ほとんどです。

     それ故、多くても、週に1~2回、月に1~2回、ろくろを触る人も多いです。

     仕事としてよりは、ずっと気楽です。(熱意が少ない)

  ③  費用を出せば、教えてくれる所は多いです。

     美術学校の陶芸科、カルチャーセンター、陶芸教室、公民館活動、陶芸グループ、その他

 以上の事から、現代では、「ろくろ6年」の言葉は、必ずしも妥当とは思われません。
   
 ではどの位の、期間が必要か?

 以前述べましたが、一人でろくろを「こなせる」に、必要な時間数は、500時間だと思います。

 ろくろ作業を全てマスターするのに、1000時間、人に教えるには、1500時間が必要です。

 勿論 熱意、年齢、男女の差、理解度(物覚え)の差、器用差、忍耐性、その他個人差、

 周囲の環境によって、この時間数は、増減しますが、妥当な時間だと、私は思います。

前置きが、長くなりましたが、

 「電動ろくろの技術習得に掛かる費用」の本題の入ります。

 1) 何処で習うかによって、費用は当然違いが有ります。

  ① 美術学校の陶芸科などでは、年間数十万円の費用が掛かります。

    2~3年制が多いです。

  ② 「カルチャー」などでも、陶芸家養成コースですと、やはり数十万円の費用で

    2~3年制が多いです。1講座:2~2.5時間が一般的

  ③ 「カルチャー」などの「電動ろくろコース」も、3~6ヵ月の期間で数万円~十数万円掛かります。

    初級、中級、上級、専門科、などのコースがあり、費用も多くなっていきます。

  ④ 陶芸教室は、月謝制を取っている場合が多いです。

    その費用は5,000円~15,000円程度が多いです。(材料費込み、又は別)

    時間は2~4時間程度(時間制限のない場合)が多いです。

  ⑤ 公民館活動、陶芸グループ活動(手捻りのみの場合が多いですが)

    「電動ろくろ」で作陶している、活動グループならば、安い費用で、習う事が出来ます。

     更に月1回でも、先生の指導が受けられれば、先輩から習うよりも、より上達が速いです。

  ⑥ 独学で技術を習得する。

    全くの初心者が、独学で「電動ろくろ」の技術を身に付ける事は、ほとんど不可能です。

以上 「電動ろくろ」の技術を習得するのに掛かる費用は、数十万円~数百万円と、かなりの

 金額と成ります。

尚 「電動ろくろ」の技術は、統一されていません。

  指導者、産地、土の種類、国の違い、その他の要素によって、「バラバラ」の状態です。

  それ故、指導者を頻繁に換えたり、陶芸の技術書などを読むと、混乱を起す事が多いです。

  なるべく、一人の指導者(先生)に付いて、習う事をお勧めします。
    
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陶芸の費用 2 (技術習得費用)

2009-03-03 22:39:24 | 陶芸体験、陶芸の費用
前回に引き続き、陶芸の費用に付いて、述べます。

1) 陶芸技術習得に掛かる、費用に付いて。

  陶芸の技術は、多方面に渡ります。

  土の選び方、土の練り方、作品の作り方、窯詰めの仕方、釉薬の選び方、釉薬の掛け方、

  窯の焚き方、窯出し後の処理の仕方、など色々習う事が多いです。

 ・ 作り方にしても、手捻りと、電動ロクロが有ります。

   (作り方以外は、大部分が共通の、技術です。)

   陶芸全般の技術を、習得するのであれば、当然両方の作り方の技術を、習得する必要が有ります。

 ・ 手捻りと電動ロクロとでは、習得すべき量、時間、費用が大幅に違います。

   又、人によっては、残念ながら、電動ロクロ技術の習得は、無理な場合が有ります。

   (特に、年配の方、女性の方に多いです)
 
 ここでは、手捻りと電動ロクロの、技術習得に掛かる費用について、お話します。

 ① 手捻りについて

  ・ 手捻りの技術には、玉造り、紐造り、板造り(タタラ造り)など幾つかの方法が有ります。

  ・ これらの造り方は、各々1回体験すれば、基本的な、やり方、方法は、理解できます。

   (勿論、高度の技術を習得するには、それなりの、回数が必要ですが)

  ・ 場合によっては、陶芸の解説本などを、参考にして、独学で学ぶ事も、可能です。

  ・ 年齢や、性別に関係なく、自由に作品を造れるのも、手捻りの良い所です。

  a) 技術を習得する場所について

   い) 独学で学ぶ(書籍などを、参考にして、2000円~3000円程度の本)

    ( 実際には、本に書いてあっても、解からない事も多いです。相談してくれる人が入れば、

      より理解が早まります)
     
   ろ) 公民館活動や、サークル活動に参加して、基本的な部分の、技術を学ぶ。

     (自分に合った、グループを見つける事です。出来れば、見学してから、決めて下さい)

      費用は、場所代(皆で割かん)、材料費実費などで、安価です。

   は) 陶芸体験を、受け入れてくれる所を、探す。

      体験教室は、500円程度~5000円程度と差が有ります。

      ・ 500円程度の物は、陶芸サークルが「夏休み親子体験」などで行う、「ボランテア」的

      なものです。

      ・ 陶芸教室などでの体験では、2000円~5000円程度費用が掛かります。

   に) 「カルチャースクール」や、陶芸教室に通い、本格的に学ぶ。

  以上の場所で、学ぶ事に成ります。

  当然、い)が安く、に)にいくほど、費用も掛かります。

  但し、電動ロクロの技術習得に比べれば、時間的にも早く、費用的も安価に、技術を習得できます。


次回は、電動ロクロ技術の、習得に付いて述べます。
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陶芸に掛かる費用に付いて 1

2009-03-02 22:53:32 | 陶芸体験、陶芸の費用
昨今、再び陶芸が、静かにブームになって来た感じがします。

テレビで俳優、芸能人、タレントさん達が、陶芸をやっていると言う、言葉を聴きます。

 又、年配者を中心にして、陶芸を習いたい人、実際に陶芸をしている人も、増えています。

  陶芸体験を希望される、若い方も増加傾向にあると、思われます。

 陶芸を始めようとする人の、関心事は幾つか有りますが、どの位の費用が掛かる物かと言う事

 も大事な要素です。

 陶芸に掛かる費用に付いて、何かの参考に成ればと思い、私なりの考えを、述べたいと思います。

 尚 ここでは、「カルチャーセンター」や陶芸教室などに、通う事無く、自分で材料や用具を

   調達した場合の、費用に付いて書いています。

 費用を分類すると、以下の様に成ります。

 1) 陶芸技術習得に掛かる費用

 2) 材料(粘土)、釉薬などに掛かる費用

 3) 道具(用具)、ロクロなどの費用

 4) 焼成する為の窯に掛かる費用

 5) その他の費用(作業する場所など)

 2)、3)、1)、4)の順に説明したいと思います。

 2) 材料に掛かる費用

  ① 粘土: 自分で土を探し、使う方法も有りますが、一般的には、陶芸材料店から、購入します。

    粘土の種類(産地)等によって、価格は大きく変わりますが、1kg当たり50~200円

    程度の物が多いです。(税込み、送料含まず)

    初心者は、1回に1kgの土の量で十分です。 全部使い切る事は、少ないと思います。

  ② 釉薬: 釉薬も、自分で調合する方法も、有りますが、最初は、市販の釉薬を使うのが、

    良いでしょう。 釉薬は粉末状の物と、水に溶かした物とが有りますが、何れも1kg当たり

    1000円~2500円程度の物が多いです。

    1kgの釉薬は、どんなに大きな作品でも、10個以上の作品に、施釉する事が出来ます。

    それ故 1回分として、100~250円以下の費用に成ります。

   ③ 表面を装飾する、化粧土(1kg)や、絵付けの為の絵の具セット(下絵、上絵)なども

     1000円~2000円程度の費用が掛かります。

     (勿論、化粧土も絵の具も、絶対必要な物ではありません)

 3) 道具(用具)、ロクロなどの費用

   ① 道具には、竹へら、カンナ、針(剣先)、皮、切糸、トンボ、絵筆、パレットなどが、

     必要です。何れも、数百円の物です。

     又、粘土を練る板や、土を板状に切る「タタラ板」やローラーなども、1000円以下の物です。

   ② ロクロ: 手回し、電動ロクロが有ります。蹴(り)ロクロも有りますが、初心者には、

      不向き(使いこなせない)です。

    ・ 鉄製の手回しロクロは、3000円程度から有ります。 (大きさによる)

    ・ 電動ロクロは、10万円程度の物が一般的に使われています。

     尚 初心者が直ぐに、電動ロクロを購入しても、使いこなす事は、困難です。

   ロクロも、作品を作るのに、絶対必要な物では有りません。

   ・ 小さく切った、ダンボールの上に土を載せ、ダンボール毎、回転させれば、手回しロクロの

     代用に成ります。

以下、次回に続来ます。
    
 陶芸に掛かる費用 

 
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陶芸体験のミスマッチ

2008-08-30 14:14:43 | 陶芸体験、陶芸の費用
近年、陶芸体験の出来る所が、減る傾向に有る様に思われます。

    ( 陶器産地の窯元や、観光地の体験は、除く )

即ち、体験受け入れ側と、体験をしたい人の思惑に、違いが有るからです。

 1) 受け入れ側の思惑

  ① 体験を通して、陶芸の面白さ、楽しさを知って貰いたい。

  ② 体験では、作るだけでなく、場所の雰囲気、指導者の人柄、指導の仕方

    その教室(クラブなど)のシステム、規約(料金、振り替えなど)を

    知って貰いたい。

  ③ 上記事柄を理解したう上で、継続して参加(入会)して貰いたい。

    (これが、受け入れ側の、本音です。)

  ④ その為に、体験の料金絵を安く、設定し、指導も丁寧にしています。

   (初心者に、短時間で色々教える事は、かなりハードな仕事ですが・・)

  ⑤ 以前ですと、3~5人体験をすれば、その内の一人位は入会した物ですが

    現在では、数十人に一人の割合になっています。

    (体験する側も、かなりドライになって来ています。)

  ⑥ 受け入れる側からは、体験コースは「労多くして功少なし」の状態に成り

    つつ有り、受付ける所(教室)も少なくなっています。

 2) 体験を受ける側の思惑

   ① 自分の作りたい物を作りたい。なるべく大きな作品を作りたい。

     自分一人で作りたい。使える物を作りたい。

    ・ 初心者にとって電動ロクロで、一人で作品を作るのは、不可能です。

    ・ 体験ですので、大きな作品を作る事は、時間的に困難です。

    ・ 形は作れますが、使いやすい作品に仕上げる事は、難しいです。

   ② 安い費用で、時間的に自由が効く所、なるべく近所で、

    ・ 参加し易い費用に設定されている所が多いです。

    ・ 時間は約2時間位が一般的ですが、ややオーバーも認める所も多い。

   ③ 入会を強要されず、一回のみの体験が出来る所。

     陶芸に、少し興味が有るが、継続してまでやりたくない。

    ・ 体験を希望される方の多いパターンです

      (特に、若い女性に多いタイプです。)

   ④ 陶芸全般を知る必要も無い。

     (自分の関心の無い所は、先生にお任せ)

     表面的に、陶芸を体験したと言う事実が、必要な事なのどです。


以上の様な事情で、「体験=入会」となり難いのが実情です。

  陶芸の楽しさ、面白さを、アピール出来る体験をして貰いたいと、常々思って

  いるのですが・・・


  体験をされた方の感想を聞いてみると、「面白かった」 と言う方が大半です、

  受付ける側としては、これで十分満足すべきかも知れません。
  

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陶芸体験の仕方 (2)

2008-08-29 14:46:08 | 陶芸体験、陶芸の費用
 陶芸体験の仕方の続きです。

陶芸体験を受付けてくれる、もう一つの所は

 C ) 生徒募集、会員募集の方法として、体験を受付ける所です。

  公民館活動(陶芸クラブ)、陶芸同好会、陶芸教室などで、体験コースを設け

  ているのは、生徒(会員)募集の目的がある事が多いです。

  それ故 以下の特徴が有ります。

  イ) 小数人の人のみを受け付ける。

    電動ロクロの体験は、1~3人程度の人数です。

    手ひねりの体験は、1~5人程度の人数です。

   指導者(先生)が一人の所が多く、多人数では、対応できません。

  ロ) 料金を安めに設定している。

    体験を通して、会員、生徒を集めることを、主眼にしているため、期間限

    定の、無料の体験を行っている所もあります。(展示会の無料コーナ)

    一般会員と同程度の料金を、設定している所も多いです。

    ・ 体験した人が、入会された場合、入会金を割り引く所が多いです。

     (実質 体験が無料になる事すら有ります)

  ハ) 体験回数を制限している所もある。

    体験を一回して頂ければ、教室の雰囲気、指導の仕方、指導者の人柄等

    或る程度解かるはずです。

    それ故 体験は一度限りとする所もあります。

     (体験を受け入れる方は、気を使い、指導も疲れる作業です。)

  ニ) 小規模の所が多い。

    同好会的陶芸クラブや、陶芸教室等は、一度に多数の人が入会されるより

    或る程度期間を置いて、継続して入ってもらう方が、指導的に余裕が出来

    喜ばしい事です。

  ホ) 丁寧に指導してくれる。

    継続的に来て頂く事を望んでいる以上、丁寧に指導する必要が有ります。

    指導方法に不満を感じるお客なら、会員に成る事は無いからです。

  ヘ) 素焼後に、釉薬を掛けさせてくれる所も有ります。

    自分の作品に、絵を付けたり、釉薬を掛けることは、やって見たい体験で

    す。お任せの所が多いですが、自分でやれる所も有ります。

    体験予約の際に、お問い合わせ下さい。

  ト) 色々の質問に答えてくれる。

    質問は大歓迎です。質問が出る事は、陶芸に強く関心を持っている事です

    又、その教室などのシステムに付いての質問は、その教室などに関心が有

    り、入会の可能性も高い事を意味します。

    それ故、積極的な質問は大歓迎です。

    質問が無い事は、受け入れ側としては、望みが薄く感じられます。

 
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陶芸体験の仕方 (1)

2008-08-26 22:23:21 | 陶芸体験、陶芸の費用
 C) 陶芸体験の仕方

  陶芸体験を受付ている所は、大まかに分けて二つの所です。

 1) 観光地又は、陶器の産地の窯元等でする陶芸体験

 イ) 継続して出席を必要としない所で、一回限りの体験をさせてくれる所です。

 ロ) 大きい施設(同時に数十人が体験できる所)から、小さい窯元まで色々

    有ります。

 ハ) 予約が必要な所と、予約なしで飛び込みで、受け付ける所も有ります。

    電動ロクロの体験は、一般に予約が必要です。

    又、電動ロクロが初めて人は、受け付けて貰えない所も有ります。

     (即ち、指導なしのコースとなります)

 ニ) 作品は、手ひねりが多く、時間も1~2時間程度です。

    時間内に終わらない場合、後は「お任せ」になります。

    ・ 電動ロクロの場合、乾燥してから底削りを行いますので、底削りは

     「お任せ」となります。

 ホ) 作品を自由に作らせて貰える所と、幾つかの種類から選択する所があります

    作品の見本が置いてあり、その中から選ぶ事になります。

 ヘ) 作品にはサインを入れます(又はサインを決めて、後で入れてもらいます)

     サインは他の人の作品と区別する物です、必ず必要です。

 ト) 釉薬(上薬)は数種類の中から、色見本を見て選びます。

    (一色掛けが普通です)

 チ) 作品の出来上がりは、約一ヶ月前後です。

 リ) 作品は、着払いで送って貰うのが普通ですが、取りに行く方法もあります

   (梱包代を請求されます)、又送料込みで料金が設定されている所もあります

 ヌ) 一回限りのお客さんですので、対応がマニアル化してしまいがちです。

    ・ すでに土練り(菊練)は済んでいる状態で、提供される所が多い。

    ・ 粘土も指定の物を、使います。

    教える(指導する)と言うより、「勝手に楽しんで下さい」と言う感じの

    所もあります。

 ル) 陶器に関心のある方は、色々な陶器の産地(窯元)を訪れ、その土地の土

   で作陶する楽しみも有ります。

    ・ 短時間の体験でなく、一日コースの体験が出来る所もあります。

      この場合、作品は幾つも作る事が可能です。

      (但し、粘土代、焼き代は、個数、大きさに拠って決まります)


 尚 近くに以上のような所が有れば、繰り返し訪れ、懇意になれば、色々な便宜

   を、図って貰えると思います。
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陶芸体験、見学の仕方 (1)

2008-08-25 15:00:23 | 陶芸体験、陶芸の費用
 体験、見学の予約をしたら、いよいよその場所に出向きます。

 尚 やむを得ず、キャンセルする時は、断りの電話を入れて下さい。

  (当然予約した人が来るものと、先方は準備して待っています)

 B) 見学の仕方

  イ) 授業中の場合もあります(当然この方が見学に適します)ので、邪魔に

    ならない様にして下さい。

    ・ 見学する時間は、30分~1時間程度です。

  ロ) 案内書などが有ればもらう事。

    口頭で質問するのが一番ですが、初対面の人に、中々言い出し辛い物です

    案内書には、色々細かい事が書いてあるはずです。

    特に、教室(習う所)のシステム(日にち、曜日指定か、時間制か、振り

    替え可か)、料金はどうなっているのか(月謝制、一括納入、チケット制

    口座引き落とし、その他、その料金で何処まで含まられのか)等を、

    案内書を持ち帰ってからでも、ゆっくり比較検討してください。

    表面的な金額ではなく、実際に陶芸を始めてみると、別途料金を徴収する

    処も有りますから、注意してください。

   尚 月何回と書いてあっても、作品は2回で仕上げる所多いです(時間制の

     所では)、又釉薬を掛けるのも1回とし、3回で1作品を作る所も有ります

     その教室のシステムを理解する事です。

  ハ) 見るべき処

    ① その場所の雰囲気、第一印象はどうか、入り口は入り易い場所か

    ② その場所の規模、大きさはどうか

      (一回に何人位入れるスペースか、椅子の数、電動ロクロの数)

    ③ どんな作品を作っているか(生徒の作品置き場を見る)

    ④ どんな教え方をしているのか、

      グループ制か(何人位か)、個別指導か、指導者が自分に十分時間を

      取って貰得る雰囲気か、カリキュラムが有るか、指導者は一人か等

    ⑤ 新しく仲間に入り込めそうか、

     (特に公民館活動の場合や、カルチャーセンターの様に、仲間が居る場合)

      同じ初心者が一斉に同じ作品を作る場合などでは、年配の方は、若い

      方より作業が遅れ気味になります、それ故一斉授業方式には向かない

      方もいます。

    ⑥ 一番大事な事は、指導者(先生)との相性です。

      先生の第一印象、人柄、態度、言葉使い等

      この先生に教えれもらいたいか、自分の望みを叶えてくれそうか等

    ⑦ 時間的、金額的に無理なく通えるか、通える場所か

  ニ) 貴方が、本当に陶芸をやってみたいと、思っているのでしたら

    見学は三箇所以上してください。 教えてくれる所は割合多いものです。

   ・ その場所、その場所によって、技術的、システム的に大きく違います。

     自分に合った所を探すには、複数の所を見学し比較検討される事です。

  ホ) 見学を受け入れる所は、貴方が継続して陶芸をしたい人と思っています

    しかし、貴方の態度しだいでは、正式に入会したいと思っても、先方で

    断られる場合が有ります。

    先方は、貴方の行動、性格、態度等を見て、この教室に向かない人と思わ

    れないで下さい。(見る人は一目見て判断する事が可能です)

   ヘ) 見学とは、貴方の見学だけでなく、先方も貴方を見学しているのです。

    
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陶芸体験、見学を探す

2008-08-24 15:27:46 | 陶芸体験、陶芸の費用
 一時のブーム程では有りませんが、「陶芸をやってみたい」 と言う方が段々増

 えて来ています。 しかし第一歩を踏み出せない人も、多いです。

 陶芸は奥の深い工芸ですが、誰でにも出来、そして楽しめる趣味、遊びです。


 始めようとする人が、迷うことは

 1) 陶芸は何処で教えて貰えるのか?

 2) どの位の費用が掛かるのか? 入会金、月謝は? その他費用は?

 3) どんな作品が作れるのか? 自分の好きな物が出来るのか?

 4) 何年ぐらいで一人前になれるのか?

 5) 月何回通うのか? 時間はどの位掛かるのか? 予約制?、振り替えは?

 6) 体験、見学が出来るのか?

 7) 手ひねり、電動ロクロ?

 8) 陶芸の何処まで 教えて貰えるのか?

    (窯焚きは?、上絵付けは? 磁器は? 釉薬掛け、釉薬の調合は?)

 等々 色々有りますが、まずは見学、体験から始めるのが良いと思います。


 A) 見学、体験の出来る所を探す。

    (公民館活動、陶芸教室、カルチャーセンター、体験イベント等)

  イ) 情報を集める。

   (口コミ、各市町村広報、電話帳、インターネット、カルチャーセンター、

   各種募集広告、イベント情報、その他)

  ロ) 見学、体験が可能な情報の絞込み。

     本格的に陶芸を始めようとする人は、最低、三箇所の見学、体験をして

    下さい。(理由は後で述べます)

  ハ) 予約、都合を問い合わせる。(電話など)

    見学、体験可能な所も、予約を必要とする所が一般的です。

     人数、時間、用意する物、体験の場合(手ひねり、電動ロクロ、料金)

     場所(交通手段、道順)、駐車場の有無などを問い合わせる。


重要な事は、体験、見学を受け入れた側の人も、体験、見学者を見て(評価)いる

事です。常に見られている事を、意識してください。

 この事については、次回お話しします。

  
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