わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

素朴な疑問 229 陶芸の騒音とは2。

2016-03-12 18:00:13 | 素朴な疑問
前回お話した様に、土練機、ポット(ボール)ミル(粉砕機)、コンプレッサー、冷暖房機、換気扇などの

機械類も騒音の原因になりますが、これらは常時使用するとは限らず、個人的な小規模な工房では、

必ずしも必要とする物ではありませんので、詳しい事は省略します。 どんな小さな陶芸の工房で

あっても、窯を備えている事が多いです。この窯から発生するする音が、問題に成る事が多いです。

2) 音が発生し、長時間続くのは、窯焚きの際かも知れません。

 電気窯の場合は、ほとんど雑音(騒音)が発生しませんが(うなり音がする場合があります)、

 燃料を使うガス、灯油、薪窯では必ずとも言って良い程、音が出る窯が多いです。

 ① 燃料を使う窯では、当然空気が必要に成ります。

  騒音の主原因は空気や炎、煙などの気体が狭い空間を通り抜ける際に発生する、摩擦音による事

  が多いです。又、灯油窯の様に強制燃焼の際、空気を送り込むブロアー(送風機)も大きな音を

  出し続けます。薪窯の場合は薪が燃える際、パチパチ弾ける音がする事が多いです。

  ) ガス窯などは、点火や火を止める際にも、音が発生しますが、ほんの一瞬の事ですので、

   騒音と言う程ではありません。

  ) 空気やガス状の気体が、狭い空間を高速で通り抜け、窯の中に射出されます。ノズルから

   の音も有りますが、ノズルの際にある吸気穴から、多量の空気が燃料と一緒に窯の中に送り

   こまれます。これらがバーナーの壁やバイナーヘッドなどとの摩擦音が発生します。

   当然、圧力やノズルの数、焚き口の数が多く成るに従い、その発生音は大量になります。

   狭くて勢いのある物程、高音になり音も大きくなります。

  a) 灯油やガス(都市、プロパン)のノズルから発生する騒音。

    窯の中に気化した燃料を送り込む装置を、バーナーと呼びます。バーナーにはノズルと共に

    周囲に空気を送り込む穴があります。この穴には、一次吸気と二次吸気があります。

    一次吸気は、バ-ナーの根元付近にあり調節機能が付いている事が多いです。開閉度合いに

    よって、空気の量を加減し、酸化 還元炎にする事も出来ます。二次吸気はバーナーヘッド

    と窯の隙間から取り入れられます。ガスが窯中に射出されると、その周辺の空気は自動的に

    引き込まれます(霧吹き、ピート管の原理)ので、空気を送り込む特別の装置は必要あり

    ません。 当然ですが、煙突の引きの強弱によって、空気の供給量も変化します。

   b) 燃焼方法には、強制燃焼と自然燃焼があります。

    強制燃焼は燃料と多量の空気を強制的に送り込み、短時間で高温にし焼き上げる方法です。

    灯油の燃料では、ほとんどが強制燃焼が多いです。燃料を少なくし、焼成時間を短くします

    ので、「省エネ」に成っています。但し、強制的である為、騒音も多くなります。大きな窯

    では複数個の送風機を持ち、焚口も多くなります。一般に一つの送風機に2個の焚口が付い

    ています。一方自然燃焼は、都市ガスやプロパンガス窯に多くみられます。特に液化天然の

    プロパンガスはボンベで供給される事が多く、気化する時のガス圧のみを利用する方法です

    気化するガス圧は、ボンベの置かれた気温にも影響されます。即ち気温が低い冬場の場合

    には、ガス圧が低くなります。但し、ガス圧を調整するバブルがあり、圧力を調整しながら

    焼成します。自然焼成の特徴として、炎が柔らかく焼きあがりもソフトになると言われて

    います。強制燃焼よりガス圧が弱い為、長時間の燃焼とガス量が増えます。但し、騒音は

    比較的小さくなります。

以下次回に続きます。
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質問 22-1 700~750度で溶ける無鉛の透明釉に付いて。

2016-03-08 22:17:54 | 質問、問い合わせ、相談事
西田まり様より、以下のコメントと追加の質問をお受けしました。

1) 本焼成後、金箔を貼り、その上に透明釉をかけたいと思っています。

  市販の楽焼釉だと、どうしても貫入が入ってしまうのでお聞きしました。

2) 自分で作って試してみたのですが、どうしてもひび割れが入ってしまいます。

  もし、ひび割れを防げる良い方法がありましたら教えて頂けますでしょうか?


◎ 明窓窯より

1) 金箔の上に釉を掛ける技法を、釉裏金彩(ゆうり、きんさい)と言います。

  (西田様が目指しているのは、この技法(又は類似)の事と思われます。)

  釉裏金彩は、九谷焼と金箔の技術を融合して出来た、加賀地方ならではの、独特の技法です。

  この技法で人間国宝の人に、石川県小松市高堂町の、錦山窯の三代目、吉田美統(みのり)氏

  がいます。平成13年に無形文化財(人間国宝)に指定されました。

  ① 当ブログでも以下の項目で取り上げていますので、参考にして下さい。

   ◎ 陶磁器の絵付け (釉裏金彩) 2010-01-15 : 作品の装飾と陶磁器の絵付け

    以下その抜粋を掲載します。

  ② 吉田氏の、釉裏金彩の、作業工程の概要

   ) 作品(磁器)を成形し、素焼、本焼の2回焼くと、真っ白な磁器が出来上がります。

   ) 白い磁器全面に上絵の具を掛けます。吉田氏の作品にはグレー、紫、黄、緑、赤等の

     背景の色によって、金箔の雰囲気が、異なって表現されます。

   ) 3回目の窯入れで、背景色を器に焼き付けます。(上絵付け)

   ) トレーシングペーパーにつけた、デザインを、ペーパーの上からなぞり器に移します。

     器に付けた下絵に合わせて、金箔を、鋏(はさみ)で一枚ずつ、切り取ります。
   

     細かいデザインでは、100枚以上の金箔を、用いる事もあります。

   ) 金箔の型が、全て切り揃ったら、一枚づつ、のりで貼り付けます。

     下絵の上に、金箔をピンセットで、置いていきます。

     薄い金箔に皺がよったり、重なったりし無い様にします。

   ) 金箔を載せた後、軽く真綿で叩いて、金箔を器の面にぴったり合う様に、伸ばします。

   ) 金箔を貼り終えると、低温で金箔を焼き付けます。

     この4度目の窯入れで、器の表面にある、不純物を取り除く、効果もあります。

   ) 最後に、透明釉を掛けます。筆で丁寧に金箔の上から、器全体に掛けます。

     この透明釉がどの様に配合されているかは、企業秘密です。

   ) 5回目の焼成で、完成です。

     薄箔、厚箔が、はっきりと現れ、作品自体に、金箔によるコントラストが、できます。

  尚、釉裏金彩の技法は、手間隙の掛かる、手作業です。 現在この技法を使い、活躍している

  方に、佐賀県嬉野町の小野次郎氏がいます。

 ・ 吉田美統氏や、小野次郎氏の作品は、インターネット上でも、見る事が出来ます。

   興味の有る方は、吉田美統、又は、小野次郎、釉裏金彩で検索して下さい。

2) 「ひび割れ」がどの程度なのか不明ですが、貫入程度ならば、対応が可能とも思えますが、

 大きな亀裂の場合には、難しいと思われます。

 即ち、磁器の本焼きでは、1300℃程度まで温度を上げる事も、珍しくは有りません。その為、

 素地は十分焼き締まっています。磁器には磁器用の釉を使い高温で焼成する為、貫入は入りません

 又、低い温度で熔ける釉を施釉し焼成すると、釉は必ず収縮します。その為、「ひび割れ」が

 発生する物です。それ故、出来るだけ釉の収縮を抑える事と、釉に弾力性を持たせる必要があり

 ます。貫入を予防するには、釉の収縮(熱膨張係数)を少なくする事が基本です。

 ① 貫入を無くす一般的な方法は、珪石(珪酸)を増やし、熔融剤を減らす事です。

  但し、この場合低い温度で釉を熔かす為には、熔融剤を減らす事はできません。

  釉に珪石(珪酸)を加える事に成ります。

  石灰を取り除き、石英を少なくし、カリウム(Ka2O)とナトルウム(Na2O)を多くし、

  アルミナ(Al2O3)を少なくする方法もあります。

 ② 釉の弾力性を増す方法。

  収縮とは、お互いに引っ張り合いながら縮む事で、釉がゴムの様に弾力性があれば、釉が

  引き伸ばされても、「ひび」が入らない事に成ります。

  その様な材料として、錫(スズ、SnO2)、ジルコン(ZrO2、4%以上)、チタン

  (Ti2、2%以上)が 有ります。但しこれらは、乳濁釉にもなりますので、添加量に注意

  が必要です。

 ③ 素地と釉の間を中間層といいます。即ち、釉が素地の表面に食い込んでいる層で、この層が

  厚い程、素地と釉の緩衝材として働き、貫入を防ぐ事に成ります。

  貫入のある釉に、硼酸を5~10%加えると、貫入を解消する事が出来ます。

  これは、硼酸と水の混合物が素地に吸込まれ、素地を熔かす為、中間層が発達すると考え

  られています。

 ・ 又、焼成温度を若干上げたり、焼成時間を長くする(ならし時間を長くする)と、中間層が

   発達するとも言われています。

 ④ 釉掛けの厚みに左右される。

  釉には、薄く掛けた方が発色や光沢が良い場合と、厚く掛けた方が良い場合があります。

  厚く掛ける程、貫入が多く出ます。これは、素地に密着した釉は自由に動けませんが、素地より

  やや離れた釉には移動の自由が生じ、強く引っ張れ易くなる為です。


当方から回答は、以上です。但し、かなりの困難と努力が必要と思われますが、釉裏金彩を作られて

いる作家さんもいますので、不可能では無いと思われます。

以上、お役に立てば幸いです。(明窓窯より)
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素朴な疑問 228 陶芸の騒音とは1。

2016-03-05 13:14:07 | 素朴な疑問
陶芸では特別な場合を除いて、大きな音を出す事は少ないです。

特別な場合とは、機械類の音や窯焚きの際に発生する場合が多い様です。特に窯焚きの場合、近所

迷惑になる騒音と成る事もあります。

音の出るのは、制作途中、電動轆轤や土練機、電動ミル、換気扇、冷暖房機などの機械類から発生す

るもの、及び窯焚き時に発生する騒音などが上げられます。騒音には単発の音と長時間続く音があり

ます。又、昼間では問題なくても、夜間の騒音は大きな問題になります。

1) 作品を制作中は、熱中して無言で手を動かし、音が出る要素は少ないです。但し、土を轆轤上

  に据える際や、土を締める際には土を強く、手や叩き板を用いて叩く為、音が発生する場合が

  あります。土を練る際、テーブルや台が不安定な場合には、「きしみ」など異常音が出る場合も

  あります。但し多くは連続音ではなく、単発音ですので迷惑になる様な音ではありません。

2) 電動轆轤以外に、土練機や釉を擂り潰す電動の「ミル」等の機械類があり、冷暖房器具や、

  換気扇なども少なからず、雑音を発生させています。

 ① 電動轆轤が原因の騒音。

  ) モターを使用していますので、使用時にはモター音が連続して発生します。又、スイッチ

   ON時やOFF時にも音が発生します。轆轤は機械ですので、メンテナンスを疎かにすると、

   動きが悪くなったり、擦れた音や引っ掛かた音などが出る場合があります。定期的に潤滑油

   などを可動部に注し、動きを滑らかにし、音の発生を抑えます。

  ) ベルト音の発生。通常では問題に成りませんが、ベルトに傷(凹み)が出来ると音が出ま

   す。電動轆轤に備わった可変速機構は、(V)ベルトと三角錐の組み合わせで行っている事が

   多いです。轆轤使用時には、両者は強く接触し、不使用時には切り離されます。即ちクラッチ

   が切れた状態になります。クラッチの入った状態のまま、電電をOFFにすると強く接触した

   ままですので、ゴム(又は合成素材)製のベルトは金属の円錐形によって凹んでしまいます。

   長時間この状態のまま放置すると、ベルトの凹みは元に戻りません。凹んだままで轆轤を使用

   すると、「トントン」とした音と共に振動も伝わり、使い勝手が悪くなります。

   必ず、クラッチを切った状態で電源を切る事を守る事です。

   尚、轆轤に張り着けられた注意書き(ラベル)や、轆轤の仕様書などにも、その旨が記載され

   ています。余談ですが、私も失敗した事が有り、お湯に漬けたり叩いたり、凹んだ部分に樹脂

   などを入れて補修を試みましたが、巧く行かずベルトを買い替えました。尚、メーカーから

   取り寄せるとかなり高額に成ります。同様なベルトは大きな資材店で、安価に購入する事も

   可能です。長さを確認してから購入します。   

  ) 設置場所による騒音。

   電動轆轤は数十kgの重量があります。水平な床の上に置かなければ、轆轤自体の振動で小刻み

   に動き、音が発生す場合もあります。一般に四本足ですので、足の一本が浮かない様に詰め

   物をする必要がある場合もあります。当然ですが轆轤作業では、泥が発生し床や周辺が汚れ

   ますので、清掃し易い環境を作っておく必要があります。

  ) 床に轆轤の振動が伝わり、共鳴し大きな音になる場合もあります。

   コンクリ-トの床であれば、ほとんど問題に成りませんが、木製の床の場合、床の構造に

   よっては、床が振動して音を発生する場合もあります。

  ) ビビリ音の発生。用具を「ドベ受け」上に置いた場合。

   スケール、剣先、竹へら等の平たい物や、細い物などんの軽い小物類を、前面に置ける「ドベ

   受け」がある電動轆轤の場合、これら小物類を置くと、「ビビリ音」が発生する場合があり

   ます。かなり気になる耳障りの音です。又、小物が振動して跳ね回る事もあります。その場合

   少し小物の位置を移動するだけで音が消える事があります。又、振動の度合いによって共鳴が

   変化しますので、轆轤の回転速度をわずかに変える事で、消滅する場合もくあります。

以下次回に続きます。
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質問 22 700~750度で溶ける無鉛の透明釉に付いて。

2016-03-04 21:47:35 | 質問、問い合わせ、相談事
「西田まり様」より以下の質問をお受けしました。

 ◎ 低温釉につきまして

 700~750度で溶ける無鉛の透明釉薬を作りたいのですが、可能でしょうか?

 本焼き焼成した磁器に施釉したいと思っています。


 ◎ 明窓窯より

1) 低い温度で熔ける釉として、無鉛の「楽焼」の釉があります。

  一般には800~900℃が多いです。市販品の中には、750℃程度から熔ける透明釉もあり

  ます。ネットで検索すれば、メーカーや値段なども知る事ができます。

  但し、700℃程度で熔ける無鉛の釉は有りませんので、作る事は困難と思われます。

 ① 西田様は、ご自分で調合を希望しておられるようですので、調合例をお知らせします。

   以前は唐の土(とうのつち)と呼ばれる鉛白(えんぱく)を主原料に、白玉と呼ばれるフリット

   (炭酸鉛や鉛丹が主原料のガラス))と、珪石を混合した物が用いられていましたが、近年

   鉛の害が大きく報道され、無鉛の釉が推奨されています。

   注: フリットとは、水に溶けるソーダ(ナトリウム)、カリ、硼酸などは、高温で溶解させ

    水に投入してガラス化させてます。これをフリットと呼びます。比較的低温で焼成する場合

    に使われる事が多いです。

  ) 白玉のみ(100%)

  ) 白玉:70 長石:30

  ) 白玉に亜鉛華を数%添加、又は硼酸(硼砂)を添加

   釉の温度を下げる為に、亜鉛華や硼酸を入れる場合があります。

   更にCMC(化学のり)を添加し、水と一緒に攪拌します。

 ② 白玉は、ご自分で作るのは、大変ですので、市販の物を使うと良いでしょう。

   硼酸や硼砂を主原料にした、無鉛の物が市販されていますので、便利に使う事です 。

  ) ご自分で無鉛白玉を少量作る場合。

   石灰石:13.5%、長石:10.5%、炭酸カリ:4.5%、硼砂:2.5%、硼酸:36.5%、石英:32.4%

   坩堝(るつぼ)や匣鉢(さや)を用い内側に珪砂を塗る。混合物を入れ、800℃位で焼

  (かしょう)し、わずかに溶けた状態で冷却して取り出し、これを粉砕する。

 ③ 無鉛釉の欠点。現在では大きく改善されてきていますが、以下の欠点があると言われています。

  ) 釉の流動性が乏しく、平滑面にするのに時間が掛かる。その為、気泡が外に逃げ難い。

  ) 焼成温度範囲が、有鉛釉より狭い。

  ) 顔料の発色がやや劣る。

  ) 素地との密着度が劣る。などです。

 以上が、質問に対する答えですが、質問の中に気になる点がありましたので、一言述べます。 

2) 当方には、質問者の趣旨が良く理解されません。

 ① 本焼きした磁器に、低温の釉を施釉する理由とは、どうゆう事でしょうか?

  本来磁器の本焼きの際には、磁器用の透明釉(白釉)が施すのが一般的です。

  本焼き時には無釉で焼成したのでしょうか?

 ② 低温で焼成する目的は何でしょうか?

  磁器の場合絵付けは上絵付け(又は下絵と上絵の共用)で行います。即ち透明釉を施し、本焼き

  した作品に上絵の具で模様を描き、800℃程度で焼き付ける方法を取ります。

  上絵付けの上に施釉する事はしません。施釉するのは、下絵付けの場合のみです。

 ③ 上絵付けは使用と共に、絵が剥がれ易くなる欠点があります。

  その為、取り扱いや洗う(洗浄)場合は、細心の注意が必要に成ります。特に表面を強く擦ると

  模様が剥がれてしまいます。

  質問者はこの事を心配して、絵の上に釉を掛ける下絵付けの技法で、行たいと思っているので

  しょうか? 下絵付けならば、下絵付け用の絵の具を使う事になります。その際問題に成るのが

  本焼き後の絵付けです。一般には絵の具の載りの良い、素地の吸水性がある素焼き後に行うから

  です。

 ④ 上絵付けの絵の具の上に釉を施する事は、余り薦められません。(やらない方が良いでしょう)

  その理由は、以下の事が有るからです。

  )上絵の具は塗ったままの状態で、焼成する事で、綺麗に発色する様に調節されています。

   上絵の具の上に施釉すると、発色が悪くなります。即ち彩度が悪くなります。

  )本焼き後の施釉では、素地は収縮せず、釉のみが収縮する事になりますので、釉の剥がれや

   ひび割れ(貫入)が発生する恐れがあります。

私の意見は以上ですが、疑問や不明な点がありましたら、再度質問して下さい。
  
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