わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

陶芸家を目指す 29 (二足の草鞋)

2010-12-14 21:43:11 | 陶芸家を目指す
陶芸で、収入を得る方法として、「御自分の作品を売る」、「陶芸教室を開く」等の、話をして来ましたが、

第3の方法として、本業の他に、副業を設ける方法です。

 昔より、一般的に、採られている方法です。

 例えば、将来、小説で生計を、建てたい(1本立ちしたい)と、希望を持った小説家の卵は、当面、

 出版社に就職したり、学校の国語の先生等で、収入を確保して、小説を書き続けています。

 小説には、「芥川賞」「直木賞」の様な大きな賞から、各出版社が主催する、各種の賞が存在しています。

 これら、何れかの賞を、獲得できる日まで、二足の草鞋(わらじ)を、履くき続けます。

 画家を志す人達も、学校の美術の先生や、一般企業のデザイン部門に、職を得て将来に備えています。

 ボクシングの世界でも、世界チャンピオンを目指しながら、アルバイトや他の職業に、就いて居るのが

 普通です。同様の事が、「劇団員」「若手お笑いタレント」等、売れる迄は、二足の草鞋で、頑張って

 居ます。それ故、本業と副業の2本立てで、現在を乗り切るのに、何ら引き目を感じる必要は、

 ありません。 尚、どちらが本業で、どちらが副業かは、明確に区別する必要も、ありません。

1) 学校の先生との兼業

   一番一般的な方法です。美術学校などで、勉強したからと言って、直ぐに、売れる作家には、

   なれません。

   ・ 文化勲章を受章した、板谷波山出さえ、東京美術学校卒様後、石川県工業学校で、彫刻科、

     後に、陶磁器科の先生として、生徒を教えていました。そして陶芸展などに、応募し入選を

     繰り返しながら、名前が知れ渡る様に、成りました。

     同様に、学校の美術の先生をしながら、全国の粘土を採取研究し、定年後伊豆に窯を、築いた

     陶芸家も居ます。

   ・ 学校の先生の利点は、時間的に余裕が有り、まとまった期間休暇が、取れる事かも知れません。

 2) スッタフ、アシスタントについて

   ・ 学校の先生に成るには、大学等の卒業資格が、必要に成りますので、それは無理の方は、

     陶芸関係の、他の就職(バイト)先を見つける事に成ります。     

   ・ カルチャーセンテター等や、大きな陶芸教室などの、スッタフやアシスタントとして、採用して

     貰うことも有りますが、「コネ」が必要で、採用して貰う事は、少ないでしょう。

   ・ 公民館活動で、陶芸を教える事も出来ますが、収入は、雀の涙程度です。

     (公民館活動は、御自分で立ち上げる事が、出来るのが、強みです。)

 3) 地方の陶磁器の窯場などに、下働きとして仕事をしながら、技術と資金を貯め、独立する人も、

    居ます。 但し有名の作家などは、弟子を採る事は、ありません。あくまでも、修行としての

    価値しかありません。将来作家になれたとしたら、堂々と○○の先生の、指導を受けたと、宣伝

    する事が出来ます。この世界では、この様な経歴も、重要な事に成ります。

 4) 陶芸とは、全く関係ない、仕事を持つ

    趣味的の物から、次第にのめり込み、作家を目指す人も居ます、その際本業を持っていれば、

    収入が或る程度、安定しますので、不安も少なくて済む、利点もあります。

以上で「陶芸家を目指す」の、話を終わります。長々と、書いて来ましたが、参考に成ったかどうかは、

ご自身でご判断ください。

 「どの様な陶芸家を目指すのか?」 目標を掲げて挑戦して下さい。

 才能も重要ですが、それ以上に、熱意と情熱が大切です。

次回からは、別のテーマでお話します。

陶芸と二足の草鞋
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陶芸家を目指す 28 (陶芸教室を開く13)

2010-12-13 21:34:23 | 陶芸家を目指す
前回に引き続き、陶芸教室を、開く方法(準備)について、お話致します。

 ④ 募集広告

  ) 看板による宣伝

   b) 貸し看板による宣伝

    貸し看板で代表的なのは、駅構内に掲げられた看板や、電柱広告です。

    イ) 駅構内の貸し看板: 駅のホームなどに、掲げられている看板類です。

       電車を待つホームの反対側に在る、看板で、内側に、蛍光灯が入った行灯(あんどん)型

       の物も有ります。単に駅で待つ人だけでなく、電車が止まった際にも、見て貰えます。

       駅近辺に、教室が在る場合は、効果が期待されます。簡単な地図を載た物も、有ります。

       期間を区切り、借りる事に成りますが、ホームの何処に、設けるかによっても、効果が変り

       ます。ホームの外れの様に、余り人が集まらない所よりも、改札口近くが、有望ですが、

       その位置に空きがあるとは、限りません。

       そこを借りる際には、駅などに、問い合わせて下さい。(鉄道会社が直接取り扱う場合と、

       その関連業者が、広告を取り扱う事も有ります。)

     ・ 駅から遠い位置にある、教室の場合、宣伝効果は、余り期待できません。

    ロ) 駅構内ではなく、駅に通じる道筋や、駅前などに、貸し看板が有る事も、有ります。

       この場合の、看板使用の申し込みは、何処にしたら良いか、迷う事と思いますが、空きが

       ある場合には、前の広告が、白く塗り粒されています。又、その看板の隅に、連絡先が、

       記されて居る場合もあります。 時には、広告会社から、看板使用の売り込みも有ります。

    ハ) 電柱広告: 道路の脇に立てられている電柱に、広告を載せる方法で、街中で良く見かける

       看板の宣伝方法です。

     ・  電柱に巻き付ける方法と、四角い板状の物を、掲げる方法が有ります。

       縦長の同じ2枚の看板を、背中合わせに、電柱に巻き付け、通行人や、自動車などから、

       見える様にして居ます。

     ・ 四角い看板は、電柱の上部に取り付けますので、通行人の目の高さより、かなり高い位置に

       成りますので、目に留まり難いかも知れません。

     ・ 電柱の広告は、電柱1本では、余り効果はありません。ある程度本数が多い方が良いの

       ですが、費用も増えます。又、教室周辺に取り付けるべきで、余り遠い場所には向きません。

    ニ) その他の看板: 路線バスの側面や後側に、看板を付ける事も有ります。

       教室周辺を走る、路線バスは、ある区間を、頻繁に往復していますので、人目に付き易い

       です。但し、余り効果は、期待できません。

  c) その他の宣方法

    イ) 路線バス内の、停留所の音声案内の際、その停留所の宣伝が、入る場合が有ります。

      「次は○○です。××陶芸教室は、この停留所が便利です」などと、放送して貰えます。

       初めて聞く人には、宣伝効果が、あるかも知れませんが、一般には、聞き流しているのが、

       実情でしょう。

    ロ) 陶磁器の、展示会や、即売会などで、案内書を配布したり、無料体験コーナーを設け

       たりして、募集する事も、可能です。

  陶芸教室の経営が、上手くいくかは、いかに会員(生徒)を集めるかに、掛かっています。

  それ故、なるべく、費用を掛けずに、人を集める事が、大切に成り、色々知恵を絞って下さい。

以上で、陶芸教室を開く場合の、話を終わります。

陶芸で、収入を得る方法として、「御自分の作品を売る」、「陶芸教室を開く」等の、話をして来ましたが、

次回より、第3の方法について、述べたいと思います。

貸し看板
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陶芸家を目指す 27 (陶芸教室を開く12)

2010-12-12 21:51:08 | 陶芸家を目指す
前回に引き続き、陶芸教室を、開く方法(準備)について、お話致します。

 ④ 募集広告

  ) 看板による宣伝

     看板による宣伝も、以前程の、効果は無くなりました。

     看板は、ある一定の期間同じ場所で、掲げられますので、募集効果と言うよりも、陶芸教室の

     存在を、アピールする方が、主目的に成ると思われます。

   ・ 看板には、自前の看板と、貸し看板が有ります。

   a) 自前の看板は、看板を掲げる場所を、御自分で探し出し、「看板屋さん」に依頼して、

     看板を設けます。(勿論、御自分で、看板を製作する事も、可能です。)

    イ) 自分の敷地内に、看板を建てる。

       店の入り口や、屋根の上等に、屋号と共に、目立つような大きさで、看板を建てます。

       看板を、どの様な人に、見て貰うのかによっても、看板の字の大きさ、内容が異なります。

     ・ お店の前を、歩いて通る人を、対象とするなら、字は適度の大きさで、字の数も

       多少多く書く事が出来ます。

     ・ 自動車や、電車など動く物から、看板を見て貰うには、看板の面積も、ある程度広く、

       文字も大きく、少な目にしなければ、宣伝効果には、なりません。

       又、目の高さも、重要に成ります。遠くから見せる為には、高い位置に、設ける方が、

       有利ですが、高過ぎる位置の看板は、近くに来ると、見えなくなる場合も有ります。

     ・ 現在では、手書きの看板の他、LEDで文字を点灯した、看板を多く見かけます。

       次々に、文字が変化し、多くの情報量が、表示できます。(手書きの看板より、高価ですが

       プログラムを変更する事により、更新が可能と成ります。文字だけでなく、簡単な絵も可能

       です。) 又、看板と違い、夜間でも明るく表示し、宣伝効果も大きいと、思われます。

     ・ 看板とは呼びませんが、同じ様な働きをする物に、暖簾(のれん)や幟(のぼり)旗が

       有ります。暖簾は、入り口に吊るす布で、屋号などが、染め抜かれています。

       幟旗は、竹ざお等に、名前が入った、長方形の布の端を通して、立てた物です。

     ・ 広い窓が、通りに面している場合には、透明なガラス窓の内側に、紙に書いた「○○陶芸

       教室」の張り紙を、出す事も可能です。

    ロ) 敷地を借りて、自前の看板を建てる。

       ご自分で、地主さんと相談して、土地を借り受けます。

       (この交渉が、苦手な人には、後で述べる、貸し看板の方法が有ります。)

       借地料は、発生するが、好みの(見易い)位置、宣伝効果の有りそうな位置、道案内を、

       兼ねた位置等に、建てる事が出来ます。賃貸契約は、複数年で更新と成ります。

       この様な看板は、本職の看板屋に、依頼したい物です。当然、耐用年数にも、差が出ます。

       ペンキは、色によって、紫外線の影響を強く受ける物と、余り受けない物が有ります。

       紫外線の影響で、退色する場合もありますので、専門家に、任せた方が、無難です。

    ハ) 上記ロ)で述べた、看板の取り付け位置は、教室から余り離れた場所では、効果が有り

       ません。近くの人や、近くを通り掛った人、又は、貴方の教室を目指して、おいでになる人

       等が、対象に成りますので、教室の近辺に掲げた方が、良いでしょう。

  b) 貸し看板による宣伝

    貸し看板で代表的なのは、駅構内に掲げられた看板や、電柱広告です。

 以下次回に続きます。

 看板 宣伝 
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陶芸家を目指す 26 (陶芸教室を開く11)

2010-12-11 22:23:21 | 陶芸家を目指す
前回に引き続き、陶芸教室を、開く方法(準備)について、お話致します。

 ④ 募集広告

 ) ネットを利用した宣伝

  d) HPの更新

    更新が、御自分で出来る場合には、費用が掛かりませんが、業者に委託すると、小さな変更記事

    でも、多額の金額を、請求されます。

    それ故、業者に作って貰っても、ご自分で変更(更新)が、可能なソフトであるかを、確認して

    から、HPの製作を、依頼した方だが良いでしょう。

  e) HPの功罪

   イ) HPは、地域や、場所に関らず、不特定多数の人に、見てもらえます。

    その為、紙を媒体とした広告よりも、広い範囲の人を、対象とした、募集宣伝広告と成ります。

    埼玉県に在る私の所にも、(体験者ですが)神奈川県、千葉県、茨城県、群馬県など遠くから、

    おいで下さる方が、結構います。

   ロ) HPを見る方の内、約半数は、陶芸とは関係ない方だとも、言われています。

     更に、同業者も多く、陶芸を始めようとする為に、HPを見る方は、1割程度とも言われ、

     アクセス数が、必ずしも、募集に直結する物でも、ありません。そこが悩みの種でも有ります。

   ハ) HPを作った為に、陶芸とは、直接関係ない、色々な職業の方々から、電話やFAX、メール

      等で連絡が入ります。一番多いのが、俗に言う売り込みの、類(たぐい)です。

   ・ 売り込みで、多いのは、広告掲載の依頼、新しいHPの製作、事務用品の販売、その他

     食料品の販売(りんご、メンタイコ、酒類、味噌など)、互助会の勧誘、事業拡大の為の手助け

     及び、プロバイダーの変更など、あらゆる分野の、売り込みが有ります。

   ・ 電話番号は、HP上に掲載して有りますので、電話での売り込みが在るのは、予想されますが、

     HP上に掲載されていない、メールでも、多く入って来ます。(所謂、迷惑メールです。)

     前回お話した、HPを紹介してくれる、サイトの登録には、メールアドレスを記入しますので、

     何処か(いずれか)のサイトから、第三者に漏れ、広く知れ渡った物と、思われます。

     (メール番号が、1件幾らで、販売されているとも、聞いて居ます。それ故、知れ渡っても

      良いメールを、営業用の番号にし、プライベートの番号と、区別すると、良いでしょう。)

    ・ 尚、迷惑メールを無くす方法として、着信拒否や、迷惑メール判別方法が有りますが、

      余り効果はありません。 相手も、アドレスを変えたり、手を換えて送り続けます。

      それ故、根気良く削除を繰り返すと、相手も、送り付けない様に成ります。

      私も1日に100件近い迷惑メールを、受けたこともありましたが、削除を繰り返した結果、

      今では、数件程度に減っています。

  ) 看板による宣伝

     看板による宣伝も、以前程の、効果は無くなりました。

     看板は、ある一定の期間同じ場所で、掲げられますので、募集効果と言うよりも、陶芸教室の

     存在を、アピールする方が、主目的に成ると思われます。

以下次回に続きます。
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陶芸家を目指す 25 (陶芸教室を開く10)

2010-12-10 21:22:03 | 陶芸家を目指す
前回に引き続き、陶芸教室を、開く方法(準備)について、お話致します。

 ④ 募集広告

 ) ネットを利用した宣伝

   現在、一番良い宣伝方法では、ないでしょうか。

   ネット上でに、ホームページ(以下HP)を、掲載する方法が、一般的な宣伝の仕方です。

  ・ 以前ですと、案内状の送付を、希望する方も、多く居ましたが、現在ではほとんど、ありません。

    HPで情報が、得られる為と、思われます。

   a) HPを作る

     HPを作る場合、御自分で作る方法と、専門業者に作って貰う、方法が有ります。

    ・ 当然、専門家の作った、HPの方が、宣伝効果(アクセス数)が有ります。

      但し、かなりの開発費用を請求されます。

      (初期費用無料で、月々支払う方法が、一般的ですが、総額で、数十万円掛かります。)

    ・ プログラムに詳しい方ならば、御自分で、作る事も可能です。

    ・ HP上に、何を書く(又は写真)かは、自由ですが、見やすい事が、大切です。

      凝って、色を多く使うと、反って見難くなる場合が、多いですので、注意が必要です。

      最低でも、検索者が、知りたいと思う事は、漏らさない様に、します。

    b) HPは、各種の検索で、上位に表示される事が、重要ですが、個人のHPが、上位に表示

      される事は、中々困難です。

     (検索結果の、3ページまでに、表示出来ないと、見て貰えない可能性が、大きいと言われて

     います。)

   c) 3ページまでに、掲載して貰う方法について、述べます。

     直接3ページ内に表示する事は、困難ですが、間接的に表示する事は、可能です。

    ・ 即ち、全国(又は、都道府県)の陶芸教室を、紹介してくれる、サイトを利用する方法で、
 
      そのサイトに登録して、そのサイトから、御自分のHPに、誘導して貰う方法です。

    ・ 無料で紹介してくれるサイトは、私の知る限りでは、20以上有ります。

     (勿論、有料なサイトや、紹介料を請求する、サイトも有りますが、なるべく無料なサイトを

      利用すべきです。更に、相互リンクをすれば、有利に扱われます。)

    ・ この様なサイトは、キーワード検索で、3ページ以内に、表示される事が、ほとんどです。

    ・ そのサイトに、貴方のHPのURLを登録し、検索者にクリックして貰えば、貴方のHPに

      誘導出来ます。

    ・ 但し、登録すれば、無条件で、掲載される訳では、ありません。サイト側で審査し、合格と、

      成らなければ、掲載して貰えません。どの様な審査が、行われているかは、不明ですが、

      2~3日必要な場合と、即日、掲載して貰えるサイトも有ります。

      又、新しいサイトでは、相手側から、掲載依頼の話しも、度々有ります。

      (私は)無料の場合には、喜んで登録しています。

    ・ サイトによっては、記事の最新の更新者順に、掲載される所も、有りますので、登録後も、

      度々、登録記事を、更新する事で、上位に掲載される場合も有ります。

    ・ アクセツ解析を利用して、アクセツ状態を、常に監視すると、良いでしょう。

  d) HPの更新

   以下次回に続きます。

 ネット宣伝  
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陶芸家を目指す 24 (陶芸教室を開く9)

2010-12-09 21:44:56 | 陶芸家を目指す
前回に引き続き、陶芸教室を、開く方法(準備)について、お話致します。

 ④ 募集広告

   人(会員、生徒)を集めるには、どうしても、広告宣伝が必要に成ります。

   教室を開店する際は勿論、もっと会員を集めたい時などに、募集広告を行います。

   宣伝の方法も、色々有りますが、費用だけ掛かり、効果的でない宣伝も、多いです。

  宣伝には、以下の様な方法が有り、順次述べたいと、思います。

 (私の経験した事を、主に述べますので、私の主観が多いです、あくまでも、参考までにして下さい。)

  )紙(ペーパー)を媒体とした宣伝

  )ネットを利用した宣伝

  )看板による宣伝

  )その他の宣伝


  ) 紙を媒体とした宣伝: 結論から言いますと、ほとんど効果は、ありません。

   イ)NTTタウンページ: 私が陶芸教室を開いた16年前では、一番効率の良い宣伝方法でした。

     しかし、現在では、タウンページを見て、問い合わせや、来店(見学者も含めて)する方は、

     年に1~2名程に成ってしまいました。

    ・ タウンページには、広告を載せなくとも、名前と、電話番号、住所が掲載されます。

      勿論、広告費を支払えば、より広いスペースの、宣伝記事を、載せる事が可能ですが、

      この様な広告(陶芸教室に限った話しです)は、近年ほとんど、見る事は無くなっています。

      多分掲載は、「効果なし」と、判断したからだと、思われます。

      (テレビ等で、タウンページの宣伝をしていますが、効果の程は疑問です。)

   ロ) チラシ広告: 単独の宣伝や、他の幾つか教室(ピアノ、絵画、水泳など)と一緒に、掲載

      した広告で、新聞などと共に、各家庭に配られる物です。これも効果が薄いです。

     ・ もしも、この広告を、行う場合には、チラシが配られる範囲が、適当かどうかを、

       十分考慮して下さい。又、広告の部数が少ない場合には、効果は更に悪くなります。

   ハ) 大手の新聞社の地方版に、教室特集の企画があり、掲載を依頼され、掲載した事が、

      ありましたが、反応は「ゼロ」でした。

      この様な、チラシや新聞による広告では、一度だけの、勝負と成ります。

      読んで貰わなければ、それで終わりで、捨てられる運命となります。

      それ故、繰り返して、広告を行う必要が有ります。(当然費用が、かさみます。)

   ニ) 郵便局で使用する、紙袋(現金を入れる)や、簡易保険の通帳の裏に、広告を載せた事も

      有りました。(広告掲載の依頼を受けて、掲載しました。)

      又、バスの小さな(ポケットサイズ)、時刻表の欄外に、広告を乗せた事も、ありましたが、

      掛かった広告費さえも、回収できなかったです。

      この様な、広告は、何度も見てもらえる広告です。しかし、実際には、広告まで読む(見る)

      人は、少ない様です。

   ホ) 地域のミニコミ誌や、地域の回覧板などの広告も、ほとんど効果がありません。

      尚、市町村などが、発行する公報が有り、会員募集などの欄で、募集をしていますが、

      これは、非営利のサークル(公民館活動など)のみ、掲載可能で、営利目的の募集は、

      掲載してもらえません。但し、展示会などの、イベントを公共の施設(市民会館など)で、

      開催する場合に、掲載して貰えます。

      (イベント中は、製品の販売は、禁じられている所が、多いです。)

 以上の様に、紙を媒体とした広告は、ほとんど効果が、望めませんので、掲載依頼があった場合、

 (私は)、今ではほとんど、断っています。

 尚、紙による広告では、宣伝の範囲が、問題に成ります。

  ・ 教室に通う人は、近くの方が多いと、思われますが、実際には、或る程度離れた方が、多いです。

    特に、習い事は、ある種の遊び事と見られ、近所では都合が悪いと、思うからかも、知れません。

    それ故、同じ予算なら、「薄く広く」宣伝した方が良いと、思われます。

 )ネットを利用した宣伝

   現在、一番良い宣伝方法では、ないでしょうか。

以下次回に続きます。

 募集広告
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陶芸家を目指す 23 (陶芸教室を開く8)

2010-12-08 22:07:23 | 陶芸家を目指す
前回に引き続き、陶芸教室を、開く方法(準備)について、お話致します。

 ③ 教室の「システム」について

  ) 教室開催日時、教室の規約

   c) クラス(組)分け

     会員の技術によって、クラス分けする場合も有ります。規模の大きな教室では、並行して

     複数の、クラス持つ事が出来ますが、小さな教室では、時間帯や、曜日を変えて、幾つかの組を

     作る事も有ります。

   イ) 初級者、中級者、上級者の様に、技術のレベルによって、クラスを分ける場合もあります。

      教える側からすると、レベルが同じ様なので、教えや易いとも言えます。

      (但し、レベルの判定は、年数によるものか、自己申告なのか、教える側で、指定するのか、

      難しい問題とも言えます。)

     ・  初心者は、やや短い時間とし、上級者は時間を長くする方法も、有ります。

   ロ) 手捻りコースと電動轆轤コースに、分ける

      手捻りでは、一度に、割合多くの生徒を見る事が、出来ますが、電動轆轤の場合は、少人数

      (4~5人程度)の生徒を、見るのが精一杯です。(得に、初心者が多い場合・・)

   以上の様に、コースを分けた場合、曜日、時間、コースの組み合わせが、生じますので、或る意味

   複雑になり、面倒かも知れません。

 d) 規約について

   教室を運営していくと、色々な問題に、直面します。予め、規約などを、設けておけば、解決出来る

   事も多いです。主な問題として、欠席の処置、金銭的な物、その他が有ります。

  イ) 欠席の扱い

    振り替え出席を、認めるのか?

    ・ クラス分けされている場合: 無理な事(認めない)が多いです。

      この場合、振り替えとは、違うクラスに、出席する事に成ります。勿論、空きが有れば、

      可能ですが、

    ・ フリータイム制の場合: かなり融通が利きます。

      尚、振り替えの回数を、制限している所も、有ります。

    欠席した授業の代金は、返してもらえるのか? 月謝制の場合、返却は原則ありません。

      チケット制の場合には、この様な問題は、起こりません。

  ロ)当月を全休した場合: 

    月謝の半額を、受け取る所も有りますし、小額(千円程度)を、受け取る所や、前月までに、

    申し出れば、全額無料の所、無断欠席の場合には、月謝の全額を、支払う所等、色々有ります。

  ハ) 長期欠席者の処置(退会など)

    入会金は、半永久的な場合が、多いですが、長期(1年以上)欠席者は、退会と見なす所も、

    多いです。再入会の入学金は、正規の入学金の半額に、設定する場合も、有ります。

  ニ) 欠席者の作品の処置

    焼成済みの作品や、素焼の作品など、作品がそのまま、残って居る場合が、多いです。

    その作品をどうするかと言う事ですが、

   ・ 或る期間(例、6ヵ月)過ぎたら、廃棄処分にする。

   ・ 本人に、宅急便の着払いで送る。(素焼の物は、私の好みで施釉し、焼成する)

    などの方法があり、規約に盛り込んでおきます。

  ホ) 金銭的な規約は、前回までにお話した様に、授業料の納入方法や、焼き代を別にした時の、
   
    大きさ(寸法)と、金額を決めておく事です。

  その他、教室での決まり事は、教室内に貼り出して、周知徹底を図ります。

 ④ 募集広告

   人(会員、生徒)を集めるには、どうしても、広告宣伝が必要に成ります。

 以下次回に続きます。

 規約を作る
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陶芸家を目指す 22 (陶芸教室を開く7)

2010-12-07 21:42:01 | 陶芸家を目指す
前回に引き続き、陶芸教室を、開く方法(準備)について、お話致します。

 ③ 教室の「システム」について

  ) 会費(授業料)は現金か、振込み(自動引き落とし)か?

   チケット方式ならば、チケット購入時に、現金で支払います。

   月謝制をとる場合、現金で支払うのか、自動引き落としによる、振込みにするかです。

   a) 現金で支払う場合には、一般的に、月謝袋を使います。

     (裏面に、連絡用の、電話番号を書いた、ゴム印などで、表示しておくと、便利です。)

     規模の小さな、教室ならば、この方法が、一般的です。

     (尚、月謝袋は、100円ショップで、数枚一組で、販売しています。)

     月謝袋に入っている、金額を確認後、月日を記入し、印鑑を捺して、袋を返します。

     (釣銭が必要な、月謝の場合、常に釣銭を用意する、必要が有ります。)

    ・ 月謝は何時(いつ)、支払うかも、決めておく必要が有ります。

      当月の、最初の出席日とする場合と、前月最後の出席日とする、方法が有ります。

       (茶道や華道では、前月末までに支払う事が、多いと聞ています。)

   b) 「自動引き落とし」による、振込み

      生徒さんの、主席欠席に関係なく、自動的に収入が入る、利点があります。

      規模の大きい教室では、この方式を取る所が、多いです。

      又、直接現金が、行き来、しないので、事務的にも楽です。

      (但し、最初の手続きが、少し面倒かも知れません。)

    ・ 教室を開いていると、意外と欠席する人が、多いのに驚くかも知れません。

      その為、前払いや、引き落としをする事により、「リスク」を軽減する事が出来ます。

 ) 教室開催日時、教室の規約

    教室の開催日(曜日)と、開催時間を決る必要が有ります。

    年中無休と言う事は、無いと思います。月の何日かは、定休日とし、窯詰めや、窯焚きの仕事を

    する必要が、有ります。又、お正月休みや、夏休みを取る事も有ります。

   a) 何曜日に開催(又は休む)するかです。

    会員(生徒)が、どの様な、人達かによって、決める必要が有ります。

    (勿論、経営上の日時を、優先するのは、当然ですが、お客さんの都合の良い、日時を選んだ方が

     良いでしょう。)

   ・ 土曜又は、日曜日でなければ、出席出来ない方もいます。

     お勤めをしていて、土日が休みの方等です。

   ・ 逆に、土日は、出席出来ない方もいます。

     旦那様が、土日に、家に居るので、自由に外出が出来ない、主婦の方などです。

   ・ (定年)退職等で、時間に余裕のある方は、曜日を余り気にしません。

   全ての方に、都合の良い曜日と、時間を設定する事は、困難です、或る程度で、妥協します。

  b) 何時~何時まで、教室を開けれおくかです。

     時間制の場合、時間割を作り、幾つかの組(コマ、クラス)を作ります。例として

   ・ 10時~12時半、13時半~16時、18時~20時半 (1コマ2時間半の場合)

     午前の部、午後の部、夜の部としても良いでしょう。

     夜の部は、勤め帰りの人を、対象にした組です、それ故、土日には不要かも知れません。

     尚、コマ割(組、クラス)のある場合には、掃除等で、時間がが「オーバー」し易いですので、

     早めに終わる様にします。

   ・ 教室を、開く時間は、午前9時~10時の間が、良いと思います。9時以前ですと、出席

     出来る方は、限られてしまいますし、10時以降に成ると、午後の部などに、影響が出る恐れが

     有ります。昼休み(昼食)の時間も、しっかり取る必要が有ります。

   ・ フリータイム制の場合には、途中の昼休みなどの、休憩を入れますが、前述の例の場合、

     10時~20時半の間、教室は開いた状態です。 

  c) クラス(組)分けについて

     会員の技術によって、クラス分けする場合も有ります。規模の大きな教室では、並行して

     複数の、クラス持つ事が出来ますが、小さな教室では、時間帯や、曜日を変えて、幾つかの組を

     作る事も有ります。

以下次回に続きます。

 会費の納入方法  教室開催日時
       
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陶芸家を目指す 21 (陶芸教室を開く6)

2010-12-06 22:06:57 | 陶芸家を目指す
前回に引き続き、陶芸教室を、開く方法(準備)について、お話致します。

 ③ 教室の「システム」について

  ) 月謝制、チケット制、材料費と授業(講習)料

    会員(生徒)から、講習の料金を、頂く方法に、「月謝制」と「チケット制」が有ります。

    いずれにしても、最初に、料金を設定する必要が有ります。

    その際、周辺の陶芸教室の、入会金や、授業料等の相場を、参考にします。近辺にない場合には、

    ネットなどで、教室を検索し、ホームページ等を参考にして、決めて下さい。

    (陶芸は他のお稽古事に比べ、高額なのが、普通です。)

   ・ 一度決めた料金を、値上げする事は、このご時勢では、中々困難ですので、慎重に決定します。

     (尚、私の所でも、16年の間で、値上げは1回のみです。)

   a) 月謝制は、月々の料金を、毎月頂くもので、その方法にも、幾つかのやり方があります。

    イ) 授業料、材料費、焼成代を含めた、全体の代金を、月謝に含ませる方法。

       この利点は、規定の量の粘土を、使えば、常に一定の料金しか、掛からない点です。

       予算が、最初から、決まっている方には、安心して、授業が受けられます。

       (但し、大きな作品を作るには、追加の土代や、焼き代が必要です。)

    ロ) 授業料と、材料費、焼き代を分け、授業料のみを、月謝とする方法。

       この場合、更に、材料費と、焼き代を分ける場合と、材料費と、焼き代を一緒にする方法が

       有ります。

      ・ 授業料は、本人が何回か欠席しても、同じ代金とします。

        (但し、その月を、全休した場合には、別途、規約を作り、それに従います。)

      ・ 材料費と焼き代の料金を、別にする場合には、粘土1kgで、幾らと決め、

        焼成代は、作品の大きさ(縦、横、高さ)によって、決めます。

        その際、規約(決め事)などで、作品が、生の状態の寸法か、焼成後の寸法かを、決て

        置く必要が、有ります。

      ・ 材料費と焼成代を一緒にする際には、粘土100gで、幾らと決めておきます。

      ・ 粘土は、使い放題で、焼成する作品のみの、支払いのやり方も、有ります。

        轆轤作業では、失敗が付き物です。その為、失敗作は壊し、新たな粘土で再挑戦します。

        気に入った作品のみ、大きさを測り、粘土代と焼成代を、支払います。

        但し、使う粘土は、皆さんが潰した粘土に成ります。その為、一種類の粘土か、色々
     
        種類が、交じり合った、粘土を使うことに成ります。

        (この様なシステムでは、大量に土を、再生させる為、土練機が必要に成るでしょう。)

      ・ 材料費と焼成代との関係は、以下の様に成ります。

        材料費は、どちらも大差ありませんが、焼成代に差が出ます。即ち、体積で計算するのか

        重量で計算するかの、違いと成ります。

        初心者の作品は、粘土の量の割に、小さく、重たくなり易いですし、上級者では、

        薄く軽く大きく、作れる様に成ります。

      ・ 経営上、どちらの方法が、得に成るかは、一概に言えませんが、面倒がないのは、重量制

        の方法です。(作品の大きさを、一々測る必要が、あるからです。)

      ・ 尚、月謝の納入方法に付いては、後日述べます。

   b) チケット制

     回数券の様に、予め回数の決まった、チケットを買い求め、1回毎に、チケットで支払う方法で

     有効期間が、設定されている事が、多いです。

     (一枚のチケットで、1回分が全て「OK]と言う場合が、多いですが、所によっては、数種類

     (又は、小額)のチケットを、取り揃え、手捻り用、電動轆轤用、施釉用などに分け、値段に

     差を付ける場合も有ります。但し「システム」は、出来るだけ単純の方が、やり易いです。)

     経営上からは、チケットを販売した段階で、確実に収入が生じます。

     又、購入者にとっては、前払いしていますので、その回数だけは、使い切るに、成ります。

  ) 現金か振込みか?
    
以下次回に続きます。

 月謝制、チケット制
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陶芸家を目指す 20 (陶芸教室を開く5)

2010-12-05 21:30:17 | 陶芸家を目指す
前回に引き続き、陶芸教室を、開く方法(準備)について、お話致します。

1) 御自分で教える場所を、確保している方

  ③ 教室の「システム」について

   ) 時間制と、フリータイム制

     1回に教授する時間が、定まっていたり、出席曜日と、時間が定められている教室と、自由に

     時間と曜日を変更(設定)できる、教室が有ります。

    a) 時間制の場合

     イ) 授業時間は、2~3時間の所が多いです。その時間内に、終わらない場合には、次回に

        続きを、行う事に成ります。場合に拠っては、2回の授業で、作品を仕上げる事にも

        成ります。(大きなビニールの袋や、風呂敷を各自用意し、作品を包み、土が乾かない

        様にします。)

     ロ) 出席曜日や、出席時間は、入会時に決めておきますが、後から都合の良い日に、

        変更する事も、可能です。

        (但し、希望する曜日と、日時に人数的に、余裕がある場合のみです。)

     ハ) 時間制の利点は、自分の指定席が、決まっている点です。例えば、電動轆轤の数が、

        少なく限定されていても、必ず使えると言う事です。

        又、常に、顔なじみのメンバーと、一緒に成りますので、安心して参加できます。

        (例え、メンバーと気が合わない場合には、時間や曜日を、変更する事も出来ます。)

    b) フリータイム制

     イ) 基本的には、教室が開催されている時間内は、時間に囚われずに、自由に陶芸を、楽しむ

        事が出来る、システムです。

        作品に拠っては、製作に5~6時間掛かる場合も、珍しくありません。

        (作品を仕上げる事により、「陶芸をした」と言う思いが、強まります。)

      ロ) 出席時間も、自由に、午前、午後、(あれば夜間)と選ぶ事が出来ます。、

         昼食の時間に、掛かった場合には、途中、中断して、お弁当を食べたり、外食に行く

         人もいます。それ故、午前中に教室に入っても、何ら問題も、ありません。

      ハ) 但し、突然の曜日や、時間変更が、必ずしも可能とは、限りません。

         即ち、指定席では、有りませんので、出席前に、連絡を入れておき、可能かどうかを

         確認しておく必要が有ります。

       ・ 私の所では、帰り際に、次回の予定を、伺っており、予定表に記入しています。

    「時間制」にするのか、「フリータイム制」にするのかは、教室の大きさ(広さ)、生徒の数、

     その他、生徒の質(どんな層の人達が、多いか)等を、考えて決る必要が有ります。

    ・ 時間が比較的、自由に取れる人達には、フリータイム制が、限られた時間しか取れない方には

      時間制が、向いているかも、知れません。

     途中で、変更する事は、勿論可能ですが、生徒さん達に、混乱を起こさせるかも、知れません

     それ故、なるべく、「システム」は、変更し無い方が、良いと思います。

  ) 月謝制、チケット制、その他

以下次回に続来ます。

 時間制 フリ-タイム制

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