わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

オーブン陶芸 2 (注意事項1)

2010-06-16 21:52:37 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
オーブン陶芸の、話を続けます。

2) オーブン陶芸の注意事項

 ① 粘土について、

  ) 粘土の種類は、一般の粘土に比べ、種類が少ない様です。

     土の色や、焼き上がりの色も、白くは有りません。

     白くするには、専用の白化粧土を、使う必要が有ります。

  ) オーブン陶器専用の土は、一般の土の10~15倍程度の、値段がします。

     購入単位も、400g、1Kg、10Kg などが有ります。

  ) 土の取り扱いは、一般の土と、同じ様に、取り扱います。

   ・ 即ち、乾燥すると、硬く成りますが、水を加えれば、軟らかく成ります。

   ・ 土同士を、接着させる場合には、「ドベ」を使います。

   ・ 削り作業で、出た土は、集めて、軟らかくして、再利用できます。

     但し、顔料(弁柄など)を除く、土以外の、不純物(ほこりや、塵)は、混ぜない(混入させない)

     事です。

   ・ 色の違う土は、混ぜる事は可能ですが、色はどんどん黒く成ります。

   ・ 色の濃い粘土は、色落ちし、他の土を、汚す恐れが有りますので、十分注意します。

   ・ 電動轆轤(ろくろ)で、作品を作る際には、轆轤専用の土を使うと、作りやすいです。

  ) 土の収縮率は、およそ1割程度です。(一般の土は、12~13%程度が多いです)

     それ故、縮みを考えて、大きく作る必要が、あります。
 
 ② 乾燥について

   出来上がった作品は、完全に乾燥させてから、オーブンで、焼成します。

  ) 作品の肉の、厚さによって、乾燥に掛かる日数が、変わりますが、大体3~7日程度です。

     乾燥は、風通しの良い、日陰で行います、乾燥が進むと、土の色が、白っぽくなってきます。

  ) 乾燥不十分で、オーブンに入れると、作品に「ヒビ」が、入り易いです。

  ) 作品の向きを、変えたり、上下逆さにして、全体を均等に、乾燥させます。

     一方だけ乾燥させると、作品が、歪んだりしますから、注意が必要です。

  ) 特に板物は、狂いが生じやすいので、乾燥が終わるまで、支えが必要な場合があります。

 ③ 生乾きの状態での装飾

   完全に乾燥してしまうと、変形させたり、削ったりは、出来なく成ります。又どんな装飾を、

   施すかによって、乾燥状態が、代わります。

   装飾方法は、白化粧、印花紋、搔き落とし、象嵌(ぞうがん)、面取り、透かし彫、貼り付け紋

   削り出し等が有ります。又、カップの取っ手も、この段階で、行います。

   (これらは、一般の陶芸と、同じ技法です。)

 ④ 焼成の注意点 

以下次回に続来ます。

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