わ! かった陶芸 (明窓窯)

 作陶や技術的方法、疑問、質問など陶芸全般 
 特に電動轆轤技法、各種装飾方法、釉薬などについてお話します。

新しい形を考える 5 (統一する、こだわる)

2009-02-26 21:36:50 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
「かくかく、鹿々、四角いムーブ」の自動車のC Mに、1歳11ヶ月の孫が、反応し、片言ながら、

 この言葉を口にします。 印象が強く、注意を引くのでしょう。

自動車の形は、丸こかったり、四角張たりした、デザインを見かけます。

「ムーブ」の宣伝は、四角い事を強調しています。

・ 陶芸作品も、何かの形、デザイン、テーマなどを絞り込む事により、一層作品が個性的に成ります。

 (注: 「こだわる」と言う言葉は、以前は、否定的な意味(悪い意味)で使われていましたが、

  現在では、肯定的な意味で使われる事が、多くなりました。ここでは、肯定的に、使います。)

・ 芸術と呼ばれる分野の作品は、何を表現したいのか、他人との、又今までの作品との

  差別化(新しい事)が重要に成ります。

 その為の方法として、統一化、「こだわり」化も、重要な一つの要素に成ります。

本日の本題に入ります。

1) 統一する (こだわる)

  作品に、あれもこれもと、色々盛り込まず、或る一つの形(文様など)を使い、全体を構成します。

  一目見て、作者の意図する所が解かれば、全体の印象を、強く持つ事が出来ます。

   例: 四角を基本にした、急須を見た事が有ります。

   本体は勿論、蓋、蓋の摘み、高台、取っ手も注ぎ口も、断面が四角形で、構成されています。

   これは、一目見て、四角に「こだわった」、(四角で統一した)作品で在る事が解かります。

   又 印象も、強く残ります。

 ① 形を統一する(形にこだわる)

   丸、球、円、楕円形、三角、四角(正方形、長方形)、その他、多面体、特殊な形の、曲面、凹凸

   等のいずれか一つを使い、作品を構成する。

   なるべく他の要素を、排除する。

 ② 作品の種類に「こだわる」

   作る作品の種類を少なくする。(特化する)

   お茶道具(茶陶器)、花器、壷、食器(飯茶碗、皿、鉢)、酒器、細工物など、

   自分の得意な分野を絞り、それに「こだわり」専門に作る。

 ③ 模様に「こだわる」

   独自の模様(絵、彫刻、文様など)を持つ、著名人は、かなり多いです。

   この模様は、「誰々さんの模様だ」と解かれば、その作品は、個性的な作品と成ります。

 ④ 色、釉薬に「こだわる」

   形や模様ではなく、釉薬や色に「こだわる」人も多いです。

   もっとも、陶磁器の産地の作品は、その産地の土、その土地の釉を使う事によって、

   他の産地と、差別化を図っている(個性化)ともいえます。

   それとは別に、個人で釉を研究し、独自の釉を作り出す事も、新しい作品に成ります。

   釉には、色の他に、天目、マット、結晶、ヒビ釉、流文など多彩です。


以下、次回に続来ます。

 陶芸の新しい形 

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新しい形を考える 4 (繰り返し)

2009-02-21 22:16:39 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
 陶芸で、新しい形の作品を作ろうとする際、その作品が、実用的なものか、又は余り実用性に

 「こだわらない」作品なのかも、重要な要素です。

 ・ 本来、焼き物(陶芸作品)は、実際に使う物として、作られて来ました。

 ・ 大きな陶芸展、公募展では、とても実用的とは思われない、大きな作品や、何にに使うのか

  不明な作品や、ただ造形美のみを目指した、作品が見受けられます。

 ・ それ故、新しい形の作品を目指す場合、実用性を重視するのか、実用性は無視するのか、

   それとも、造形美と、実用性の両方を、満足させる作品にしたいのか、ある程度考えて

   おく必要が有ります。

 ・ 当然、実用的な物は、ある制約が付きまといます。造形美ならば、大胆に形を作る事が出来ます。


 では今日の本題に入ります。

5) 繰り返し

   同じ形の物を多数作り、積み上げたり、横に並べたりして繰り返し、使用して、形を作る方法です。

 ① 団子状にした、各種色土を作り、丸い容器の内側に、並べ容器の内側に沿って積み上げます。

   その団子を指や、凸状の押し板で、平らにします。

   すると、団子は六角形に成り、隣同士と「くっつき」ます。

   全体が、六角模様の色土の丸い容器に成ります。

  ・ 同様にして、変わった容器の内側を使えば、六角模様のある、形に成ります。

 ② サッカーボール状の容器を作る。

   サッカーボールは、五角形の皮で縫い、繋がって球を作っています。

   同様にして、タタラ作りで、五角形を多数作り、ボウル状の容器の内側(又は外側)に貼り付けていきます。

   この様にして、半球を二個作り、球に成る様に、繋ぎ合わせます。

   当然、空気の逃げ道は、作って下さい。

 ③ 短冊状(帯状)の部品を、多数作り、これを編む様にして、作った作品は度々見る事が出来ます。

 ④ 曲面の連続模様

   タタラで作った、凸状の部品を多数作ります。凸は裏から見れば、凹に成ります。

   この凸面と凹面を、互い違いに張り合わせま。これを上下左右方向の行い、あたかも、

   「さざなみ」の様な模様を作りだします。これを皿などの平面や、より立体的な物に

    加工すれば、新しい形の作品とたります。

 ⑤ 平面と曲面を組み合わせる

   大きな曲面の中に、小さな平面を入れたり、曲面と曲面の間を、平面が繋いだり、

   その方法は、色々考えられます。

 ⑥ 角柱や丸棒などを、多数作り、組み立てる

   井桁に組んだり、校倉作り(あぜくらつくり)風に組んだり、ログハウスの様に組み立てたり、

   アイデアしだいで、面白い形が出来ます。

 ⑦ 陶壁などに利用

   大きな陶壁などを見ると、繰り返しの模様が見受けられます。

   棒状の物、凸凹の物、定形な物、不定形な物などを、多数作り、要所要所に配置して有ります。

   又、 色の違った定形な物を、多数作り、「モザイク」の様に、並べる方法も有ります。


以下次回に続来ます。
 陶芸の新しい形 

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新しい形を考える 3  (分離,集合)

2009-02-20 21:54:46 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
「新しい形を考える」の3回目です。

 この様な記事が、皆様のお役に立つのか、不安に思いながら、書いております。

 尚、この発想方法は、陶芸に限らず、色々な場面でも、お役に立つと思いますので、もう少し、

 お付き合いください。

3) 分離する

  一つの作品を、幾つかに分離し、各々一つの作品に、仕上げる。

  又は、分離した物同士を、違う位置で接着し、新しい形の作品を作る。

 ① 花瓶などを、縦に二等分し、割った部分に、板状の土を貼り付け、壁に掛ける作品、2個に

   仕上げる。

   又、二分割(又は、多分割)した物を、背中同士接着し、横にして、容器を作る。

   (大きい方が容器に、小さい方を、足(脚)にする。)

 ② 筒状に引き上げた作品を、縦に割り、足を付けて、器に仕上げる。

   筒の形、太さなどによって、分割数を増やし、深さの浅い器を数個作る。

   (利点は、複雑な形の器が、同時に多数出来る事です。)

 ③ 小重箱を作る。

   筒状に引き上げた作品を、そのまま又は、変形した後、横方向に任意の厚さで、数個に分割し、

   各々に、底を付けて、一体感のある、作品に仕上げる。

   同様にして、蓋付きの容器を作る事も出来ます。

 ④ 作品の一部を切り取る。切り取った部分を更に変形させると、より効果的です。

   (切り取った部分を、別の場所に貼り付けても良い)

   引き千切る。(口縁などを、指先で引き千切り、凸凹状態を造りだす。) 

 ⑤ その他、上記は、ほんの1例です。

   分割の仕方を、色々工夫し、新しい形に挑戦してください。

   (縦、横、斜め、輪切り、一部分割などの方法、及びその組み合わせ)

4) 集合(組み合わせる)

  分離とは逆に、幾つかの作品や、部品を集めて、新たな作品に仕上げます。

  (例として、急須を思い浮かべて下さい。数個の部品を造り、組み立てます。)

 ① 電動ろくろは、丸い物(円形)を作るのは、得意ですが、その他の形は、苦手です。

   それ故、形も単調になりがちです。

   そこで、「ろくろ」で部品(パーツ)を造り、それを組み立て(貼り付け)て、

   新しい形の作品に、仕上げます。

 ② 手捻りで作った物と、「ろくろ」作った物を組み合わせて、新しい作品を、造り出す。

 ③ 作品の内外の表面に、別の土(色土)や小石、砂、「ハゼ石」などを、埋め込む(塗りこむ)

   事により、作品の表情に変化をもたらします。

 ④ その他、色々挑戦してください。

次回に続きます。

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新しい形を考える 2 (バランスを崩す)

2009-02-19 22:37:23 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
前回に引き続き、「新しい形を考える」を述べます。

2) バランスを変える。(アンバランス=バランスを崩す)

 バランスの取れた作品は、安定感が有り、落ち着いた感じがします。

 しかし、時によっては、音無し過ぎる、動きが無い、軽やかさが無い、面白味が無い、

 などの面も有ります。

 ・ そこで、バランスを変える(崩す)事により、上記の感じに、変化を与え様とする物です。

 ① 非対称にする。(対称性を崩す)

   左右(上下、前後)が、対称形は安定感や、作品を綺麗に見せますが、時には、面白味に欠けます。

  そこであえて、非対称にし、バランスを崩し、動きや、軽やかさ、面白味を与える様にします。

  a) 左右(上下、前後)の大きさ(土の分量)を変える。

   ・ 片方を大きくし、他方を小さくする。

   ・ 片方を長く、他方を短くする。

   ・ 片方の形と、他方の形を変える。

   ・ 両方にある物は、一方を取り除く。

     又は、左右の取り付け位置を、変える。

  b) 底の位置を変える。

   ・ 左右対称に作った作品の、底の位置をずらし、対称性を非対称形にする。

    (例: 斜めに置く徳利などが、有ります)

 ② わざと自立出来ない形にする。

   自立出来ない作品は、不安定感があり、動きのある作品と成ります。

  a) 作品自体は、自立出来ないが、別な作品を、側に置き、作品を支える、様にする。

    又は、作品同士を、組み合わせて、支え合う。

  b) 周りを取り囲む様に、他の作品(部品)を置き、支える。

    他の作品に、差し込む様にして、安定化させる。

  c) 自立出来ない作品は、 紐など通したり、取り付け穴を設け、壁などに掛けて使う。

  d) その他、色々工夫して、作品を支えます。

 ③ 底(設置面)を極端に、小さく(狭く)する。

   一般に、底(高台)の大きさは、作品の最大径の、1/2~1/3と言われています。

   底を極端に、小さくする事により、「頭でっかち」に成り、不安定感や、動きが増します。

   微妙な安定が、一つの魅力に成ります。

  a) 作品の重心が、底の中心上にあれば、底が小さくとも、作品は自立できます。

  b) 但し、重心が高いため、何かの拍子で、倒れる場合が多いです。

    その予防として、底の重みを増す(底を厚くする)、見えない内側に、錘を入れる、

    などの処置が必要かも知れません。

 ④ 作品の途中を極端に狭くする。(ウエストを極端に細くする)

   瓢箪型の様にウエストを締め、不安定感と、動きを造り出します。

  a) ウエスト1箇所で支える方法

    (例 三角形と、逆三角形の頂点で繋ぐ)

  b) ウエストの周囲に、支え部材を置く方法。

    (例 砂時計の様な形)
   
「バランスを崩す方法」は、他にも色々あると思いますが、ひとまず終わります。


別の発想法を、次回に述べます。
 
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新しい形を考える(発想法) 1

2009-02-18 22:16:05 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
陶芸を長くやられた方や、陶芸の教程を、一通り終了された方の悩みは、どんな作品を作ったら良いか

と言う問題です。 教程終了者は、自由作品に入るのが、一般的です。

この自由作品が、中々思い付かない訳です。

 参考までに、当教室の皆様が取る方法は、

1) 過去に作って、良く出来た作品を、少し変化させて、もう一度作る。

2) 過去に上手く出来なかった作品に、再度挑戦する。

3) 展示会などで見た他人の作品を、参考にして、似た様な作品を作る。

4) 書籍などに載っている作品と同じ作品を、作る。

  (陶芸の本などは、造り方まで書いた物があります)

   又は、指導者(先生)の作った作品を、真似て作る。

5) 作品を思い付かず、同じ様な作品を、何度も作って入る人もいます。

他人の作品を真似て作る事は、悪い事では有りません。 全ては真似から始まります。

そして、完全に真似る事が出来るならば、その人は、相当の技術を有しているとも言えます。

但し、1度の真似は良いのですが、その真似を自分なりに、発展変化しなければ、

単に「物まね」に終わって仕舞います。

・ そこで、どのように発展変化させたら良いかの、又、どのようにすれば、個性的な作品を、

  作る事が出来るのかの、ヒントを述べたいと思います。

 世の中に、新しい考えを得る為の、発想方法と言われる物が、幾つか有ります。

 (参考資料として、末尾にその技法の一部を紹介致します)

 ここでは、その一つを私なりに解釈し、紹介したいと、思います。

1) 逆発想

  今まで作っていた作品を、視点を換えて見る、方法です。

 a) 上下を逆さにする。

  ・ 単に上、下をひっくり返し、新たに底と、口を作る。

  ・ 上下の大きさ(又は、分量、容積)を、逆にする。

  ・ 上下の形を、逆にする。

  ・ 上下の模様(絵)を入れ替える。

 b) 左右を逆にする。

  ・ 対称でない作品の、左右を入れ替える。

  ・ 左右の模様などを、入れ替える。

 c) 前後を逆にする。

  ・ 前後の形を入れ替える。

  ・ 前後の模様を入れえ換える。

  ・ 前後の色を逆にする。

 d) 内側、外側を逆にする。

  ・ 内、外が見える作品では、内外の形、模様、色を逆にする。

 e) 作る順序を逆にする(変える)。

  ・ 作品が、部分の組み合わせによる場合、作る順序を変える。

  ・ 組み立てる順序を変える。

  ・ 施釉の二重掛けの際、先に塗る釉の順序を、逆にする。

   (こうする事により、雰囲気の変わった、作品に成ります。)

以下次回に、続来ます。



アイデアがいろいろ出せる発散思考法

【自由連想法】

ブレーン・ストーミング法/ブレーン・ライティング法

【強制連想法】

チェックリスト法/特殊列挙法/形態分析法/希望点列挙法/欠点列挙法

【類比連想法】

仮想状況設定法/逆設定法/入出法/焦点法

以上の参考資料:杉浦忠 編著 「こんなにやさしい、アイデア発想法」

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美しい作品の寸法 (黄金比)

2009-02-17 22:53:43 | 陶芸四方山話 (民藝、盆栽鉢、その他)
作品を作る際、全体を綺麗な形に、仕上げたいと思うのは、当然の事です。

特に、角皿などの平たい物や、壷、花瓶などの、高さのある作品などは、縦横の比、上下の高さの比

など、どのようにしたら良いか、迷う事も多いと思います。

見た目で、最も安定し、美しく感じる比に、黄金分割が有ります。

 (勿論、ご自分の作品ですから、自由に寸法を決め手下さい。ここで述べる事は、参考値です)

1) 黄金分割 (おうごん、ぶんかつ)

  古代ギリシャの時代から、建築物や、彫刻、柱などに使われている、縦横の比で、

  現在でも、色々な物に使われています。

  ・ トランプや、名刺などの縦横の比が、黄金分割になっています。

 その比は、以下の様に表します。

  ① 1:1.61803

  ② 1:0.61803

  ③ 0.618:0.382

  三個の数字を出しましたが、全て同じ意味です。

2) 黄金分割を、陶芸に応用する。

  上記の数字を簡単化すると、

  ① 1:1.6   ② 1:0.6  ③ 0.6:0.4( =3/5:2/5 =3:2) と成ります。

 イ) 長方形の皿などは、この比で、縦横の寸法を決めると、美しい形の作品に、仕上がります。

 ロ) 高さのある作品の場合

  a) 壷や花瓶など、

    胴体部分に、膨らみのある作品は、その一番膨らんだ部分は、下から3/5の位置

     (最大膨らみは、真ん中よりやや上部に成る)

    又は2/5の位置にします。(最大膨らみは、真ん中よりやや下)

  b) 鶴首の場合など、

    上下の大きさに差がある場合には、本体:首= 3/5:2/5にすれば安定感のある、

    作品に成ります。(2/5:3/5では、首が本体より長い作品に成ります)

  c) 底と口縁との比

    底の寸法と、口の大きさとの関係も、この黄金比が役に立ちます。

    即ち、底:口縁=3/5:2/5(=3:2)又は逆に2:3(口の方が広い)にします。

  d) 急須の注ぎ口の、取り付け位置

    この場合も、取り付け位置の中心が、底から2/5の位置にします。

  e) 水差しなどの取っ手の幅

    作品の最大径の2/5又は、3/5とする。

  f) 壷や花瓶に、模様や絵を付ける場合

    模様(帯状など)や絵(色)を付ける箇所は、下から2/5~3/5の割合の位置、

    又は、2/5、3/5の位置に、分けて入れる。


その他、寸法の割合に迷った時は、この黄金分割(黄金比)を思い出して下さい。

  陶芸の新しい形 
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洋食器の寸法 2

2009-02-16 22:03:33 | 和の料理、和洋食器の名前、寸法
前回に引き続き、洋食器の寸法に付いて、述べます。

 単位は、吋(インチ)で、( )内はcmです。

8) ベーカー

   (盛り付け皿の事で、カレー、シチュー、チャーハン、ランチなどを盛る、家庭では、

    定番のお皿です。丸、楕円、角などの、種類が有ります。)

        6吋(15)、 7吋(17.5)、 8吋(20)、 9吋(23)、 10吋(25.5)、 12吋(30.5)

9) ボール: 8吋(20)、 9吋(23)、 10吋(25.5)

10) キャセロール

    (シチュー鍋の事で、耐熱容器や、この鍋を使った、家庭料理の総称でもあります。)

    丸型 : 3吋(7.5)、 5吋(12.5)、 8吋(20)

    小判型: 6吋(15)、 9吋1/2(24)

    鍋型 : 5吋(12.5)、 6吋1/2(16.5)

11) グラタン皿

    舟形 : 6吋(15)、 7吋(17.5)、 8吋(20)、 9吋(23)

    グラタン丸型 小: 15cm、  中: 17cm、  大: 20cm

12) コンポート:  10吋(25.5)

13) ピクルス 

    (欧米の、乳酸菌で、発酵させた漬物の事で、それを入れる(盛る)容器です。)

    7吋(17.5)、 8吋(20)、 8吋1/2(21.5)


以上で、洋食器の寸法の話を、終わります。

何かの、参考にして頂ければ、幸いです。

 洋食器の寸法 
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洋食器の寸法 1

2009-02-15 22:14:05 | 和の料理、和洋食器の名前、寸法
各種類の洋食器には、使い易い様に、或る寸法が決まっています。

勿論、自分で作品を作る場合には、自由な寸法で良いのですが、参考までに記します。

・ 洋食器の寸法は、一般に「インチ」(ヤード、ポンド法)で表示されます。

  「インチ」(漢字で書くと、吋です)以下は分数で表します。(例 5吋1/4=5.25吋)

  ( )内は、メートル法の換算値、cmです。但し、数字は丸めて(概数)います。

 尚、1吋=2.54cmです。

1) ミート皿

  5吋(12.5)、 6吋1/4(15.5)、 6吋1/2(16)、 6吋3/4(16.5)、 7吋(17.5)、

  7吋1/2(19)、 8吋(20)、 9吋(23)、 10吋(25.5)、 10吋1/2(26.5)

2)  ランチ皿

  丸型:   8吋(20)、  9吋(23)、  10吋(25.5)

  小判型:  10吋(25.5)、  12吋(30.5)

3)  スープ皿:   7吋(17.5)、  8吋(20)、  9吋(23)

4) フルーツ皿:  5吋1/2(14)

5) 額皿:  6吋(15)、  8吋(20)、  9吋(23)、  10吋(25.5)

        12吋(30.5)、  14吋(35.5)、  16吋(40.5)

6) プラター

   6吋(15)、 7吋(175)、 8吋(20)、 9吋(23)、 10吋(25.5)、 11吋1/2(26.5)、

   12吋(30.5)、 14吋(35.5)、 16吋(40.5)、 18吋(45.5)

7) トレー(角型)

   7吋1/2(17.5)、  9吋(23)、  10吋(25.5)、  12吋(30.5)、  16吋(40.5)


以下、次回に続来ます。

  陶芸の新しい形 
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和食器の寸法(分類、大きさ) 2

2009-02-14 21:08:06 | 和の料理、和洋食器の名前、寸法
前回に引き続き、和食器の寸法に付いて、述べます。

 寸法は直径を表し、単位はcmです。(尺貫法の寸です)

6) 丼(どんぶり)

  ①  蓋付き丼: 15以上(5、5.5、6寸)

  ②  蓋無し丼: 15以上 (身丼、丸丼、腰張丼)

  ③  そば丼 : 19以上(6.5、7寸)

7) 燗徳利

  ①  一合徳利: 180cc(容量)以下

  ②  二合徳利: 360cc(容量)以下

  ③  三合徳利: 540cc(容量)以下

8) ぐい呑盃 (キネ型、コップ型、切立型、変形など)

  ①  ぐい呑小: 4.0~4.5位

  ②  ぐい呑中: 4.5~6.0位

  ③  ぐい呑大: 6.0以上

9) 盃

  丸型盃  ① 小:5.0   ② 中:5.5   ③ 大:6.5

  丸反盃  ① 小:5.2   ② 中:5.4   ③ 大:6.0

  平型盃  ① 小:7.5   ② 中:9.0   ③ 大:10.5

  高台盃  5.5

10)  急須(容積)  ① 小:180cc以下  ② 中:360cc以下  ③ 大:360以上

    尚、参考までに、万古焼きの急須の規格は、以下(容積cc)の様になっています。

    0.5号:90以下、  0.8号:144以下  1.0号:180以下  1.3号:234以下

    1.5号:270以下  1.8号:324以下   2.0号:360以下  2.5号:450以下

11) 土瓶(cc)  ① 小:180以下  ② 中:440以下  ③ 大:1,000以下

     ④ 特大:1,000以上

12) 土鍋(cm)  6号:19.8  7号:23.1  8号:26.4  9号:29.7 10号:33.0


以上で、和食器の寸法の話は、終わりにしたいと思います。
    

 輪食器の寸法 

    
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和食器の寸法(分類、大きさ) 1

2009-02-13 21:53:43 | 和の料理、和洋食器の名前、寸法
和食器に限らず、食器には使用目的によって、適した大きさが有ります。

大き過ぎても、小さ過ぎても、使いずらい物です。

 陶芸で、食器を作る際、どの位の大きさ(完成品で)にすれば良いか、大いに悩む事が多いです。

 和食器では昔から、使い易い寸法が有ります。それは尺貫法による数字で、現在ではメートル法に、

 換算する必要が有ります。 1寸(すん)=3.03cm、1尺(しゃく)=10寸、1分(ぶ)=0.1寸です。

 更に時代の変化で、使い方や、家族構成も変化し、ただの換算では、追い着かなくなっています。

 ここに、各種の標準的な寸法を、記載しますので、参考にして頂きたいと思います。

 参考までに、尺貫法による寸法も記して置きます。

 尚、寸法表示は、器の直径、又、丸い食器でない物は、長い辺の寸法を表し、単位はcmです。

 高さと横寸法は、書いておりません。 高さが違えば、当然形も替わります。適した寸法を、

 ご自分で決めて、下さい。

  (市販されている、和食器類は、昔ながらの、尺貫法による、表示も多いです)
 
 従来角皿などは、対角線の寸法で表しましたが、ここでは、その方法は、取りません。

1) 飯茶碗(ご飯茶碗)

  ① 孫茶碗:10未満 (3寸、3.3寸)    ② 小茶碗:10~11位  (3.5寸) 

  ③ 中茶碗:11~12位 (3.8、4寸)   ④ 大茶碗:12~13位  (4、4.3寸)

  ⑤ 特大茶碗;13~14位 (4.5寸)   ⑥ 鯛茶碗:14以上 (4.8、5寸)

2) 汁茶碗

  ① 孫汁碗:10未満 (3.3寸)      ② 小汁碗:10~11位 (3.5寸) 
 
  ③ 中汁碗:11~12位 (3.7、4寸)   ④ 大汁碗:12以上 (4寸以上)

3) 皿(丸、角、変形、その他)

  ① 豆皿:10未満 (3.3寸)     ② 小皿:10~16位 (3.5、4、4.5、5寸) 

  ③ 中皿:16~24位 (5.5、6、6.5、7.5、7.8寸)

  ④ 大皿:24~30位 (8 、8.5 、9 、9.5寸)

  ⑤ 特大皿(尺皿):30以上 (1尺以上)

   ( 尚、銘々皿は、小皿に分類されます。4~5寸が一般的です。)

4) 鉢

  ① 豆鉢:10未満 (3、3.3寸)        ② 小鉢:10~13位 (3.5、3.8、4、4.3寸)

  ③ 中鉢:13~16位 (4.3、4.5、4.8、5、5.3寸)

  ④ 大鉢:16以上 (5.5、6、7、8寸以上)  ⑤ 小平鉢:12未満   (3.5、3.7寸) 

  ⑥ 中平鉢:12~16未満 (4、4.5、5寸)  ⑦ 大平鉢:16以上 (5.5寸以上) 

  ⑧ 小生盛:15未満 (5寸未満)      ⑨ 中生盛:15~16位  (5、5.3寸)

  ⑩ 大生盛:16以上 (5.5寸以上)

5)湯呑

  ① 孫湯呑:4.8以下 (1.5寸)   ② 小湯呑:5.5位 (1.8寸)  

  ③ 中湯呑:6位 (2寸)      ④ 大湯呑:7位( 2.3寸)

  ⑤ 特大湯呑(寿司湯呑):7以上 (2.5、2.8、3寸)

以下次回に続来ます。

 輪食器の寸法 

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