S氏主催のウイスキーイベントに参加。
後姿を見てピンときた方、マニアですね~♪
そうです、第3代チーフブレンダー・輿水氏ご同行の山崎蒸溜所見学です。
まずは創業当時のポットスチルを紹介。
そして定番の見学コースへ。
まずは、仕込み・発酵室。
発酵槽にはもともと木桶槽を使用していたのですが、ワインと同じ流れでステンレス槽に変えていた時期も・・・。
でも、木桶槽の方が自然の乳酸菌などが働き、ウイスキーに豊かな味わいをもたらすとして、1988年に木桶槽に戻したのだそう(白州蒸溜所も同じような変遷)。
3年位は変わらないけれど、12年位経つと味に違いが表れるとのことでした。
そして、蒸溜室へ。
このポットスチル、左側が初溜釜・右側が再溜釜の左右で一対ですが、形はバラバラ。
初溜釜にのみ泡の位置を見るための小窓が付いています。
ポットスチルの形の違いによる滞留度合の差から、取り出されるニューポットに"洗練されていてスッキリ"とか"ボディーしっかり"の違った風味が生まれるのだそう。
また、6対あるうち5つは直火蒸溜で1つは蒸気を使う間接蒸溜で(白州蒸溜所は全て直火)、直火の方がはご飯でいうおこげの様なよい香りが生成されるとのことでした。
次に貯蔵庫へ。
幾つもの樽が積み上げられています。
1924年に山崎蒸溜所で生まれた日本初のモルトウイスキー原酒の熟成樽です。
"CADIZ"の刻印からスペインの樽が使われていたことが分かります。
一時期は赤玉ポートワイン用に輸入したワインが入っていた樽をウイスキー作りに使用していたそうです。
ちなみに、他にも刻印が色々あり、
"J"=ミズナラ樽、
"KTB"=シェリー樽とのこと。
鏡板が黒いものは知多蒸溜所で作っているバーボンウイスキー。
こんなにいっぱい運ばれて来ていました。
ところで、同じ建物内でも"南か北か"、"上か下か"で蒸発の進み方が違い、さらに見学コースで多くの人の出入りがあるこちらは変化の進みが更に早いとのこと。
近江にある自前の樽工場で多くのウイスキーを貯蔵しているそうです。
貯蔵庫から外へ出るとキレイな緑が目に飛び込み、ハッとさせられます。
別棟へ移動。
廊下の棚には過去に発売された記念ボトルがずらり。
国宝製作ボトルより何より、地元・ローカル百貨店のボトルに嬉々として記念撮影。
そして、セミナールームに入り、またひと興奮。
オーナーズカスク(※今は募集していません)のサンプルボトルがずらり。
本数は100~400本超まで様々でカスク1樽550万円の文字も・・・。
興奮も冷めぬ間にセミナー開始。
まずは歴史説明。
モノ作りは『やってみなはれ』の創業者の思いを忘れず、新しいコトにチャレンジすることが大事。
マスターブレンダーは創業者一族が代々務めておられるのですが、それはとても意味のあることなのだそう。
試飲は「響17年のを生み出す多彩なモルト原酒」をテーマに、ホワイトオーク原酒、シェリー樽原酒、ミズナラ原酒、スモーキー原酒、ヴァッテドモルト、響17年の6種を順番に。
余談ですが、響17年の栓は24面カットになっていて、1日を24時間、1年を24節気とする日本の暦に由来しているのだそう。
そして、山崎12年と白州12年のハイボールとスナック。
並べて飲むと、確かにハッキリした違いがあり、ホーッと思います。
そして最後に集合写真とツーショット写真撮影。
輿水氏サイン入り文庫本と蒸溜所限定ウイスキーを携え、蒸留所を後にしたのでした。
(2012.09.29)
後姿を見てピンときた方、マニアですね~♪
そうです、第3代チーフブレンダー・輿水氏ご同行の山崎蒸溜所見学です。
まずは創業当時のポットスチルを紹介。
そして定番の見学コースへ。
まずは、仕込み・発酵室。
発酵槽にはもともと木桶槽を使用していたのですが、ワインと同じ流れでステンレス槽に変えていた時期も・・・。
でも、木桶槽の方が自然の乳酸菌などが働き、ウイスキーに豊かな味わいをもたらすとして、1988年に木桶槽に戻したのだそう(白州蒸溜所も同じような変遷)。
3年位は変わらないけれど、12年位経つと味に違いが表れるとのことでした。
そして、蒸溜室へ。
このポットスチル、左側が初溜釜・右側が再溜釜の左右で一対ですが、形はバラバラ。
初溜釜にのみ泡の位置を見るための小窓が付いています。
ポットスチルの形の違いによる滞留度合の差から、取り出されるニューポットに"洗練されていてスッキリ"とか"ボディーしっかり"の違った風味が生まれるのだそう。
また、6対あるうち5つは直火蒸溜で1つは蒸気を使う間接蒸溜で(白州蒸溜所は全て直火)、直火の方がはご飯でいうおこげの様なよい香りが生成されるとのことでした。
次に貯蔵庫へ。
幾つもの樽が積み上げられています。
1924年に山崎蒸溜所で生まれた日本初のモルトウイスキー原酒の熟成樽です。
"CADIZ"の刻印からスペインの樽が使われていたことが分かります。
一時期は赤玉ポートワイン用に輸入したワインが入っていた樽をウイスキー作りに使用していたそうです。
ちなみに、他にも刻印が色々あり、
"J"=ミズナラ樽、
"KTB"=シェリー樽とのこと。
鏡板が黒いものは知多蒸溜所で作っているバーボンウイスキー。
こんなにいっぱい運ばれて来ていました。
ところで、同じ建物内でも"南か北か"、"上か下か"で蒸発の進み方が違い、さらに見学コースで多くの人の出入りがあるこちらは変化の進みが更に早いとのこと。
近江にある自前の樽工場で多くのウイスキーを貯蔵しているそうです。
貯蔵庫から外へ出るとキレイな緑が目に飛び込み、ハッとさせられます。
別棟へ移動。
廊下の棚には過去に発売された記念ボトルがずらり。
国宝製作ボトルより何より、地元・ローカル百貨店のボトルに嬉々として記念撮影。
そして、セミナールームに入り、またひと興奮。
オーナーズカスク(※今は募集していません)のサンプルボトルがずらり。
本数は100~400本超まで様々でカスク1樽550万円の文字も・・・。
興奮も冷めぬ間にセミナー開始。
まずは歴史説明。
モノ作りは『やってみなはれ』の創業者の思いを忘れず、新しいコトにチャレンジすることが大事。
マスターブレンダーは創業者一族が代々務めておられるのですが、それはとても意味のあることなのだそう。
試飲は「響17年のを生み出す多彩なモルト原酒」をテーマに、ホワイトオーク原酒、シェリー樽原酒、ミズナラ原酒、スモーキー原酒、ヴァッテドモルト、響17年の6種を順番に。
余談ですが、響17年の栓は24面カットになっていて、1日を24時間、1年を24節気とする日本の暦に由来しているのだそう。
そして、山崎12年と白州12年のハイボールとスナック。
並べて飲むと、確かにハッキリした違いがあり、ホーッと思います。
そして最後に集合写真とツーショット写真撮影。
輿水氏サイン入り文庫本と蒸溜所限定ウイスキーを携え、蒸留所を後にしたのでした。
(2012.09.29)