巷は、いよいよ選挙戦本番といった雰囲気。オバマさんいいとしても負けたヒラリーさんは大変そう。元大統領のビル・クリントンさんのスキャンダルも取り沙汰されていますね。そういえば、数週間前にもクリントン夫妻の離婚が噂されていました。まあ、某タブロイド誌の情報なので、当てになりませんが・・・それにしてもクリントンさんは歴代大統領の中でも、いまだに数十億の収入がある(著作の印税や講演など)そうで、離婚が決定するとそれは規模が大きくなりそうで、目が離せません(笑)
さて、数週間前のお話です。
とあるニューヨークのギャラリーの方にお譲りしたのが、画像のエッチングの作品で、私のお気に入りの一枚でした。エッチングでは、金属に彫りこむ線の強弱や密度で、陰影を表現したりする、とても興味深い手法です。
作品名は、Chartres。ユネスコの世界遺産に登録されているフランスのシャルトル大聖堂です。作者は、アーネスト・デビッド・ロス。1913年のオリジナルです。
Ernest David Roth (1879-1964) was born in Stuttgart. He studied under James D. Smillie in New York City.
His many prizes include a silver medal at the Panama-Pacific Exposition (1915) and at the Salmagundi Club in 1917 and 1918.
Roth's work is displayed at the Uffizi Gallery, The Library of Congress, the Boston Museum of Fine Art and the New York Public Library.
このような作品は、直射日光を避けるなど保存状態がよければ100年くらいだとほとんど劣化しないと思います。また、エッチングなどの手法の場合は、単色の場合が多いので、あまり時代を感じさせません。他の木版画、リトグラフやシルクスクリーンなども同様だと思います。
で、どうしても時代が出てしまうのが、作品以外の部分。フレームであったり、額装した当時の裏書のようなものであったり。この作品の場合も、この作品がオリジナルのロスによるもので、どういう経路を経て額装されたかが、当時の万年筆で書かれている為にインクの色がめちゃくちゃ変色しています。まあ、これがいわゆるプルーフとなって、大切な要素にもなるようです。
このようなアートの世界は、音楽と同様、そのときの気分を盛り上げたり、落ち着かせたりと面白い作用があります。
ただ、価格決定のプロセスが、複雑というか魑魅魍魎(ちみみょうりょう) というか・・・そんな部分もありますよね。(笑)
年代が経っていて古ければ古いほど高いのか、といえばそうではないし、技術があり上手ければ高いのかというとそういうわけでもない。まあ、作家の人気と知名度がかなりの影響を与えていることは間違いないでしょう。
皆さんおなじみのピカソであったり、ゴッホであったり、クレーであったりもよくよく調べてみると、あまり年代が古くない事がわかります。しかしながら、それらのオリジナルの油彩などは何億円もして、とても手が出せる代物ではありません。そういうものは、しっかりと美術館で鑑賞しましょう!!
一方で、大変古くても、スッゴク上手くても、状態が良くて見る人の心を掴んで離さないような上質なオリジナル絵画や版画でも、一般的に認知されていないアーティスト(プロで無名な人は多いので・・・。)の作品であれば、手の届く所にあると言えそうです。
家の中では、こういう作品を楽しむのも良いかもしれませんネ。今後、このようなオリジナル・アート作品もご紹介できればと思います!!
このブログのブックマークから、コージーアンティークのサイトにリンクしています。随時更新していますので、是非ごらんになってくださいネ~。それでは・・・。
←応援クリックはいつでも大歓迎!!プチッとクリックするだけです。