コージーアンティークの日記

日記や修理・メンテナンス、アンティーク情報などもろもろをご紹介してゆきます。

歴史の1ページ

2008-06-05 15:13:24 | 販売

いやはや39度の灼熱にちょっとやられてます・・・。

さて先週、お嫁入りした5枚のヴィンテージ・アドバタイジング・サイン(広告看板)の中で、珍しいものが旅立って行きました。

画像のサインですが、1930年代後半の『オレンジ・クラッシュ』というソーダのサインです。日本では、あまり馴染みのないブランドかもしれませんが・・・知ってる人は知っている・・・はず。

良い感じでしょ?

大きなヴィンテージ・サインです。クラッシー・ボーイCrushy Boyというこのブランドのキャラクターが可愛いのですが、何故珍しいかというとこのサインの材質です。

通常の看板は、ジェネラル・ストア等の屋外向けディスプレイが目的なので、Tin(ブリキ)やエナメル・ホーロウといった金属製が一般的で、屋内ディスプレイ向きには、カードボードという厚手の紙製のものもありました。(そういえば、私の実家のそばにも、今は営業していませんが、元店舗の上に大きいコカ・コーラのブリキの看板がそのままになっています・・・笑。)

では、このサインの材質は?というと、『メゾナイトMasonite(英語発音で、メイソ ナイッ)』というもので出来ています。

メゾナイトはWilliam H. Masonにより発明されたハードボードの一種で、木製のチップから形作られた材料です。
1924年に発明されて以来、第二次世界大戦中の金属の保護の為、多くの用途に用いられました。日本でも戦時中はいろいろと制限があったと思います。(興味のある方は、以下をご覧になってください。)

Masonite is a type of hardboard invented by William H. Mason.
It is formed using the Mason method, using wooden chips and blasting them into long fibers with steam and then
forming them into boards. The boards are then pressed and heated to form the finished boards. No glue or other material is added.

Masonite was invented in 1924 in Laurel, Mississippi. Manufacturing started in 1929. In the 1930s and 1940s
Masonite was used for many applications such as doors, roofing, walls, desktops, electric guitars, canoes, etc.
This was done due to metal conservation during World War II.

アンティークの中には、このメゾナイトの他にも、ルーサイトやベークライトといった今ではあまり使われない化学素材で作られたものがあります。

当たり前ですが、アンティークと歴史的背景は切り離せないものですね。逆にいうと、その素材からある程度の年代判断をする事が可能になるわけです。また、その素材で出来ているかを科学的に特定する方法があるわけです。うーん、興味深い!!

という訳で、今日は眠たいのでこれくらいで・・・。

このブログのブックマークから、コージーアンティークのサイトにリンクしています。随時更新していますので、是非ごらんになってくださいネ。それでは・・・。

日記@BlogRanking←ブログランキングに参加しています。応援クリックを宜しくお願い致します!!
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする