コージーアンティークの日記

日記や修理・メンテナンス、アンティーク情報などもろもろをご紹介してゆきます。

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油彩作品の修理:その4

2016-11-24 20:18:49 | 修理
11月下旬とは、まさかの雪模様の東京。。。

このような気象は半世紀以上ぶりだそうです。

気象のみならずですが、今年はいろいろと想定外のことが起こりますなぁ・・・。


雨や曇りに比べ雪は大好きなので、基本的には歓迎したいところ。

あとは、こころとからだの準備だけ!




さて、修理へ戻りましょう。

前回までの額縁(フレーム)部分から油彩本体へ移ります。

この油彩のコンディションをどのように説明したら良いのか迷いますが、率直に申して「手で触れたくないほど汚らしい」といった外観上の問題。



お洒落で落ち着いた雰囲気のあるパリの近郊の風景画でしょうか。

川の流れ、停泊された船、川沿いを散歩する人々。



茶色系の色彩が目に飛び込み、一見、夕暮れ間際、ゆったりとした時の流れを感じる黄昏の風景か?



いやいや、これは汚れ・・・?

劣化?

額縁からキャンバスを外すと、周りの額縁に覆われていた部分と外部と接していた部分との境界線の差が一目瞭然。







汚れかもしれませんし、ヤケかもしれないけれど、通常作品の最後の仕上げ段階で表面に塗布するマット・バーニッシュ(艶消し保護ニス)のようなものが経年劣化した状態かもしれない。

きっと上記の3つが複合的に絡んでいるのかもしれないし、きっと濃厚な線ですなぁ。。。



一体、どのような環境で年月を過ごすとこのようになるのだろうか・・・といったことは、この際気にしてもあまり意味はないのだが。。。

あくまでも対処療法で措置することに。



ここからは、じっくり手間暇かけての地味~な作業に入ります。

まあ、基本的にはPH7.0の中性に近い(刺激の少ない)あたりの材料から段々強めの材料を使用するクリーニング。

わたしの好きなベテランのアンティーク・ディーラーの著作(といっても1940年代の著作で、今現在生きていたらものすごいご長寿さん・・・)を参考にしつつ、作業開始。




つづく。。。
(実際のこのあたりの作業は、パラリンピックあたりに行っていたのだ。)



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<民藝>土人形・練人形・泥人形・張り子人形

2016-11-15 16:11:52 | 販売
先週は、アメリカの次期大統領選挙でもちきりの一週間でしたねー。

わたしは、開票が伝わってきた当日は一日中外出していたのですが、予想外の結果にビックリ。

来年からは、アメリカの空港に到着し、入国審査を受けるまでの通路でwelcomeのバナーは、件のトランプさんになるのかと思うと、ちょっと不思議な感覚。



<民藝>
日常的に使われる工芸品のこと。
元は民衆的工芸の略。

古い物を取り扱っていると民芸の変遷を目にすることになります。

変遷・・・つまり移り変わりとなるので、永続的に製作されたり人気(需要)が保たれたり、ということが困難な現実を目の当たりにある訳です。

北海道の木彫りの熊の置物(特に大きいサイズのモノ)などは各地の名士にとっては、ステータス・シンボルだったかもしれませんし、
いわゆるブームもあってか各地の特色を取り込んだこけしなどは、多くの家庭にあったと思います。もちろん、我が家も例外ではありませんでした。

しかーし、流行りというものはあるのでしょうか、いつの間にか多くの家庭から消えてしまいました。

一方、人形という切り口で見てみると、民芸とは対極にある人形群もあります。

江戸時代においては、当時宮廷や公家、門跡寺院といった高貴な人々の間で愛されたところから明治時代になって「御所人形」という名称で
呼ばれるようになった人形群。

その流れにある五月人形や雛人形などは、今では広く家庭に広まっていて、これらが将来的に廃れる、ということは考えにくいと思われます。
(というか、これが廃れるようでは、日本はまずい。。。)

ですから、民藝に属するものの方が(前の世代から次の世代に対して伝世する)生き残るのが難しいと思われます。

さて、熊の人形やこけしよりさらに古くに作られた民芸の人形があります。

土人形や練り人形・泥人形・張り子人形などと呼ばれ、素材や製法が異なるのですが、
日本の各地域で、江戸時代から明治・大正あたりまで多くがつくられました。

飯岡人形:(千葉県海上郡飯岡町)明治30年頃~
犬山人形:(愛知県犬山市)1804(文化年間)-
今戸人形:江戸中期~明治大正に衰退
久米人形:(岡山県久米郡)
鴻巣人形:(埼玉県鴻巣市)1772-
相良人形:(山形県米沢市)1772-
芝原人形:(千葉県長生郡芝原)明治~
下小菅人形:(山形県米沢)
立ケ花人形:(長野県)
棚尾人形:(愛知県碧南市)
帖佐人形:(鹿児島県姶良町)
堤人形:(宮城県仙台市堤町)1668-
鶴岡人形:(山形県鶴岡市)1830-
長浜人形:(島根県浜田市長浜町)
伏見人形:土人形
松江人形:(島根県松江市)泥人形
水原人形:(新潟県水原町)幕末~土人形

ざっと調べてみても、まだまだありそうです。(上記間違いがあるかもしれませんがご了承下さい)





しかし、その人形の素材などの特性や扱われ方(日常に密着した子供による遊ばれ方)などにより、多くが消えることとなり、たとえ残っていても
コンディション的に難ありのものが多いのです。

個人的には、素朴な造形など結構見るべきものが多いと思います・・・最近でいうと、秋葉原などで人気のフィギュアなどに通じる、人形の流れなのでしょうか・・・。

こうしてみると、ある程度の数が集まると壮観ですなぁ・・・地域も時代もバラバラなのですが(笑)







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