コージーアンティークの日記

日記や修理・メンテナンス、アンティーク情報などもろもろをご紹介してゆきます。

見立てと茶道具

2015-10-31 15:17:21 | 北欧陶磁器ガラス
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おとなが今さら声を大にしていうことでもありませんが、世の中の価格は需要と供給で決まります。

賃金でも原油価格でも当てはまります。

では、アンティークや骨董といった古物の場合はどうか?

当然、当てはまります。

ただ、声を大にして言いたいことは、「安いモノ=粗悪」ということではない、ということ。


古物の売買を業としている者から言わせると、「これは安いなぁー、買い!」とか「これはちょっと高いでしょー」とか直感的に思います。

いわゆるお得感(割安に感じる)があるか割高感があるか。


勿論、需要と供給のバランスで決まっているのですから、文句を言う筋合いはない。

必然ですが、日本国内では日本の品(所謂、和モノ)の大多数が割安だと感じます。

それも驚くような・・・。

着物なんて普通に仕立てるとなると高いんだろうにねぇ(←詳細は不明だが)




こういう仕事をしているからか、今まで知らなかった事に興味が出てきています。

好奇心旺盛なのでしょうか。

人生楽しまなくっちゃ損だよー、という軽い感覚ではありますが♪



「茶道」「香道」「華道」「文楽(浄瑠璃)」「短歌」・・・世の中には(わたしの)知らない事だらけですが、
それぞれの分野でファンがいるんですものね・・・・。


さて、こちらは茶道にて用いる水差しや棗という茶入れの道具。

元来、「これこそ水差しでございます」といった、当初の目的に沿って製作されたものもありますし、陶磁器やガラスといった素材の多様性もあります。

一方、あっ、これは水差しにいいかも!

といった、「後付け」の解釈によって、本来の目的ではない使い方をすることもあります。

陶器製のピッチャーを花生けに使う、とか。。。

「見立て」という言葉を使います。


女性を中心に多くのファンをもつルーシー・リー。

彼女の小作品に合わせて、蓋を新たにあつらえて、茶道具として見立てて実用に供する、ということもあります。

今はお茶をやってないけれど、お茶道具が好きで・・・とコレクションされている方(特に女性)も。


朝鮮や唐物を崇拝していた時期や国焼(和モノ)に人気が移ったり、時代によって対象が変遷したようですが、
足利時代くらいから将軍や大名などを中心にそういった道具が収集され、それぞれの自慢の逸品を持ち寄っては、
うん蓄を語りながら集う飲み会(笑)が開かれていたことが有名なので、そういう日本人のDNAが脈々と引き継がれているのかもしれません。


こちらはガラスの水指。



とっても手が細かい。

たぶん、後見立てでしょう。


こちらはアールヌーボーの花瓶。







蓋をつけると水差しに。。。



これも見立ての一例です。



蒔絵の棗(なつめ)。









蒔絵モノは海外の方にも人気が非常に高いです。


落ち着いた佇まいの京焼の水指。



織部の水指も。



これぞ本流です。



いろいろと取扱いがございますので、お気軽にお問合せください。




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TPP

2015-10-27 20:47:26 | アンティークディーラーのお勉強
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ちょっと真面目な話をしてみましょう。

ブログ本来の趣旨からは外れるかもしれませんが。。。




今月初めにTPP交渉が大筋でまとまったとの報道がありました。

これまで関税のかかっていた輸入品の価格が下がることが予想され、(一部、お米などは輸入による供給増加分を国内から政府が買取して価格を維持するようですが)消費者のわたしたちには恩恵があるようです。

弊社取扱いの輸入アンティークなどでも材質や品目などにより、異なる税率の関税(プラスして輸入消費税もだが)を支払う訳ですが、これらはきっと対象外なんでしょうね~。この隙間産業には圧力団体たるものは存在しません(笑)



デフレ脱却と経済成長を命題に過ごしてきました。

ドル円は20%以上円安が進行。

消費増税。

そして、2%成長を目標に、(一応大義名分として)デフレ脱却を目的とした日銀による2度の異次元緩和が行われたわけですが、結果ほとんど物価は上がらず、ターゲット時期を延期。


TPP ⇒ 物価下落要因
異次元緩和 ⇒ 物価上昇要因&円安誘導要因


ここで忘れてならないのが、日本の膨大で気が遠くなりそうな国債発行残高。

国にとって金利の上昇と(過度な)物価上昇は死活問題。

インフレにより金利が上昇することで、国債の利払いが滞り、ギリシャのような危機が起こらないとも言えません。



個人的な話で恐縮ですが、TPPで想い出されるのが、今から20数年前のこと。

当時、日本車バッシングなどで、日本の車を叩き壊すシーンが報道されていました。

インターナショナル・ビジネスという講座を担当していたブッシュ博士という白ヒゲをもうもうとたくわえた先生の話。

事あるごとにその当時すでに実施が決まっていたNAFTA(North America Free Trade Agrrement:カナダ・アメリカ・メキシコで結ばれた貿易協定)のことをナ~フタ~などとワクワクしながら話していました。


結果、現在はどうなったか。

アメリカに最大限の利益がもたらされました。

GDPも成長。ダウも上昇。

一方、活躍の場を求めてメキシコや中南米などからの膨大な数の不法移民が増加し、1100万以上いるとされています。

格差が広がり、農業やサービス業などではこういった人材なしでは立ち行かなくなっている。

平均賃金は下げ止まり。

なし崩し的に不法移民に対する権利が広がる。



はてさて日本丸は何処へ向かおうとしているのかな?

要は、どんなことにも良い面と悪い面が共存しているという事ですなぁ。。。



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Blue Note Jazz Festival in Japan SEP 27, 2015 Yokohama

2015-10-05 12:39:27 | アンティークディーラーの日常
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大江戸骨董市に出展し、CDを販売していた女性のディーラーさんとお話をしました。

骨董品に混じってジャズのCDが並んでいたのを見たのをきっかけに話をしてみたところ、セシル・テイラーやロスコー・ミッチェル(アート・アンサンブル・シカゴ)などフリー・ジャズが好きなことが判明♪

おとなになった私は、今でこそオーネット・コールマンやフリー期のコルトレーンの良さがなんとなーくわかってきましたが、その女性ディーラーはホンマもんのようでした♪

ちょっとチャレンジして4枚ほど購入してみました(笑)


先月末に横浜赤レンガ倉庫にて行われた【Blue Note Jazz Festival in Japan SEP 27, 2015 Yokohama】へ行ってきました。

お目当ては何といってもパット・メセニーです!




学生の時分から何度となくライブへ足を運んでいましたが、やはり最高。

予算の関係で、2万円以上もする良い席には行けませんでしたが、早朝から準備を整え、PAの真裏の席へ。。。



スタートアップの曲は「Have You Haeard?」。

30年前は「Phase Dance」が定番でしたが。。。


今回、メセニーはこのライブの為だけに来日、ということでしたがベースとドラムスはメンバーを引き連れてきましたね~贅沢。

アイバニーズのシグネチャー・モデルを使用している現在、もはや歯ブラシのついたES-175を見ることはできません。。。



ドラムスは、初めて見るダン・ゴットリーブ!!

優しそうなおじさんに変貌。


むかーし、ジャケ写でした見たことがありませんでしたが、さすがに老けてます(笑)

まあ54年生まれのパットももう60才オーバー。

カッコよすぎる!!!

ちなみに、彼はECMレーベルにて、グループとしての初のアルバム「Pat Metheny Group」を発表してからの第一期のメンバーで、ピアノはライル・メイズ、ベースはマーク・イーガンでした。



昔からの愛機のローランドのギターシンセも健在。

ECMでは有名なエバーハルト・ウェバーへのオマージュの曲を演奏していました。

大作ですね。



最後に「Are You Going With Me?」もトランペットを意識したギターシンセで、バリバリのソロを演奏していました。



こうして午後のオープニング・アクトを務めたメセニーのステージが終わり、しばらく時間をおいて登場した話題のロバート・グラスパー Robert Glasperのトリオ。

この中で何と、サプライズが!!!

メセニーが飛び入り参加し、ロバート・グラスパーのトリオとセッション!!!



フレディ・ハバードの美しい曲を演奏していましたが、抒情的なロバート・グラスパーは本物ですね!!!


当日のセット・リスト

①ハブ・ユー・ハード Have You Heard? from 「Letter from Home」
②ジェイムス James from 「OFFRAMP」
③エバーハルト・ウェバーへのオマージュの曲 Hommage
④ラスト・トレイン・ホーム Last Train Home from 「Still Life」
⑤ファースト・サークル First Circle from 「First Circle」
⑥ソング・フォー・ビルバオ Song For Bilbao from 「Travels」
⑦ついてくるかい Are You Going With Me? from「Pat Metheny Group」


ロバート・グラスパーのトリオとセッション
①リトル・サンフラワー Little Sunflower from Freddie Hubbard「Backlash」



最高にリフレッシュした一日でした!

すみません、個人的な備忘録の為の内容になってしまいました。。。


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