コージーアンティークの日記

日記や修理・メンテナンス、アンティーク情報などもろもろをご紹介してゆきます。

年の瀬のまじめな話

2015-11-20 22:37:12 | アンティークディーラーの日常
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そろそろ年の瀬かぁ・・・と感じる時期になると毎年恒例の用事があるのですが、先日は税務署関連の説明会へ。


この中で新たに変更・追加となった法令関連の話を聞くのですが、その一つが皆様ご存知でしょう、来年より本格的に始まる「マイナンバー制度」について。

この「マイナンバー制度」は認知度をあげるためか、表立った議論を避けるのが狙いなのかは不明ですが、「社会保障・税番号制度」というきちんとした名称がありまして、個人に対しては12桁の番号、法人に対しては13桁の番号が付与されます。

わたし個人への番号はいまだ届く気配がありませんが、法人向けの13桁の番号の通知は先日受領しました。



税務署関連の方々のそこはかとなくウキウキした様な印象を持ったのですが。

目的としては巷で言われているように、各国民の資産や所得・税務等の情報を正確に捕捉したい、この一点に尽きるのでしょう。

待ってました!とばかり(笑)



では、我々にとって何かメリットはあるのか?

ほぼ「ノー」でしょうね・・・まあ規則ですから。


余談ですが、巷では金庫の売れ行きや貸金庫の人気が高いそうです。

いわゆる特需なのでしょうが、多様な憶測が巻き起こり、先回りが発生しているのかと思いますが、余計にタンス預金に拍車がかかることになり、泥棒業界の活性化が予測されます(笑)



ちなみにアメリカでは似たような制度のSSN(Social Security Number:社会保障番号、連邦政府の社会保障局管轄)があります。

似たような性格のものに、法人税等の納税申告の際に必要となり、法人に割り当てられる(法人格を識別する)為のEIN(An Employer Identification Number、もしくは Federal Tax Identification Numberとしても認知されている)という番号で、こちらはIRS(Internal Revenue Service:アメリカ合衆国内国歳入庁)の管轄なのですが、全ての法人に取得の義務が生じるため、弊社でも取得しています。

そのため、納税申告の際の書類には、現在もSSNないしはEINの番号が求められています。




約25年前、必要に迫られてこのSSNを取得しました。

アメリカで生活するのには最低限必要不可欠だからと教えられた為なのですが、アメリカでは確かワシントンDCあたりで連邦分を一括で管理しており、インターネットも無い当時は無論郵送での処理でしたので、取得までに数週間かかった記憶があります。



で、メリットは?

メリットといえるかどうかはフーム?という感じですが、必要な場面は多々ありました。

運転免許証を取得する際、銀行口座を取得する際、そして日本とは異なりアメリカでは皆が行わなければない納税申告などなど、このSSNが必要となる場面が存在します。場合によっては賃貸アパートメントを契約する際や電気などのユーティリティを契約する際に求められることもあるでしょう。



アメリカ、そしてイギリスやドイツなどのヨーロッパ圏の国々はいわば実利主義。

そんな欧米からすると日本人も中国人も全く同じだで、何が違うの?と見ているようです。

「えーっつ」って感じです。

我々からすると中国の(チベットなどに絡む)人権の問題や経済統計の数値も怪しい、などと揶揄するわけですが、欧米の国々からすると、日本のマイナンバーなんておかしい、と。

ヨーロッパだとあんなものは人権侵害で、絶対法案自体通らないそう。


よくよく考えてみると、日本のマイナンバー。

ハリウッド映画に出てくるような、訳の分からない付与された番号を記したボードを胸に当てて撮影される囚人を連想しますなぁ。



アメリカのSSNのことについて触れたものの、そもそもアメリカには日本の戸籍制度に類するものが無いんですよね。

生まれ育った州から出たことのないような「地元愛」に溢れた人々も多く、パスポートですら普及率は高くない。

最寄りの郵便局で簡単に申請・取得できるパスポートは身近なはずなのですが・・・。



日本のマイナンバー制度へ話を戻します。

事務作業の簡略化が狙いだとすれば公務員の数が減るべきところ、逆に、マイナンバー対策で増員発生という本末転倒な結果。

実利主義(合理主義)の国々からは到底理解できないでしょうね。

欧米型の実利主義に沿ったシステムであれば、費用削減のチャンスなわけですが。

国内で上位に位置付けられている戸籍情報を用いれば十分目的は達成できるかと思いますが、はてさていかがなものか。


住民なんちゃらカードだとか2000円札だとかいろいろな試みが過去にありましたが、導入した時点で「ゴール」!!のような。。。

同じ轍を踏まないことを祈るばかりです(笑)





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子供のように・・・③ビヨン・ヴィンブラッド Bjorn Wiinblad

2015-11-07 17:04:23 | 北欧陶磁器ガラス
前回紹介したビヨン・ヴィンブラッドのオブジェのご紹介です。

ビヨンはガラスや陶磁器などの分野の作品が有名ですが、一番数が多く、国内でも入手が容易な陶器のプレート(飾り陶器)などの小品を見かけることはありますが、なかなか大きいサイズの作品は流通していないようです。

こちらは、海外でも入手が難しいオブジェとなります。

形状から(一応)キャンドル・ホルダーと言えるでしょう。





1962 Bjorn Wiinblad Horse Candle Holder Denmark signed
25cm(W) x 17cm(D) x 41cm(H)

貴重な41cmの大作です。
お気軽にお問合せくださいませ。

***ビヨン・ヴィンブラッド(1919-2006)***
デンマーク・コペンハーゲン生まれ。王立美術学校の後、1952年に自身のスタジオを設立。
タピオ・ヴィルカラなど時代を代表するデザイナーとコラボしていた「ローゼンタール・スタジオ・ライン」の為の製品をビヨンに依頼。
以降、ローゼンタールで50年にわたり陶磁器のデザイン。


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子供のように・・・②ビヨン・ヴィンブラッド

2015-11-06 23:17:01 | アンティークディーラーのお勉強
前回の岡本太郎とピカソの話を書きましたが、なんとなーくピカソって昔の人って感じがしませんか?

翻って岡本太郎は最近の人、というか。


最近、個人的に感じている指向性の似た、童心を意識したアーティストに、ビヨン・ヴィンブラッドがいます。


***ビヨン・ヴィンブラッド(1919-2006)***
デンマーク・コペンハーゲン生まれ。王立美術学校の後、1952年に自身のスタジオを設立。
タピオ・ヴィルカラなど時代を代表するデザイナーとコラボしていた「ローゼンタール・スタジオ・ライン」の為の製品をビヨンに依頼。
以降、ローゼンタールで50年にわたり陶磁器のデザイン。


デンマークと言えばいろいろなデザイナーの名前が浮かびますが、デンマークの国民的アーティスト、デンマークの岡本太郎的芸術家と言えば、このビヨン・ヴィンブラッドと言えるでしょう。

実は、このヴィンブラッドも結構古い人なのですねー、ピカソなどと同じで・・・。

でも、やっぱりピカソが一番年長者という事なので、やっぱり直接的であれ間接的であれ影響は受けているのかもしれません。

数年前の雑誌資料の中から探し出しました、彼の作品群♪







「アラビアン・ナイト」を愛したように、ビヨンの創り出す世界は、お伽噺のように温かく、なおかつ異国情緒がある。
絵本のような素朴さ。純粋な想像力。

ディズニーの世界に通じるものを感じさせるところが、ファンを惹きつけて止まない魅力なのでしょう。




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子供のように・・・① ピカソと岡本太郎

2015-11-05 20:02:12 | アンティークディーラーのお勉強
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岡本太郎。

日本で知ってる芸術家を尋ねたらきっと知名度ナンバー1なのではないでしょうか。

しかしながら、「芸術は爆発だ」のコマーシャル(TDKだったかな?)だったり、あのランドマーク「太陽の塔」を記憶している世代はわたしたちがギリギリかなぁ。(←今でもありますよぉ!!)

彼の作品の好き嫌いは個々人の趣向によりますが、「唯一無二」のスタイルに異議を唱える人はかなり少ないかと思います。


表面的にはわりあいキワモノ的な部分がクローズアップされる彼にしても、彼の著作では真面目に哲学などが訥々と語られており、真摯に取り組んだ表現方法が一般人の指向とはたまたまちょっと異なっていただけなのでしょう。

現代美術の作家、村上隆の著作も何冊か読みましたが、ある種の結果を出して成功していると見なされている方たちは、その根底に深い哲学やポリシー、戦略・目標を持っていることがわかります。

決して偶然だとかあてずっぽうではない。


一方、同様に「唯一無二」の作風としてとらえられている芸術家の代表格にピカソがいます。

ピカソは、ジョルジュ・ブラックとともに、キュビスムの創始者として知られていますが、この二人に共通しているのが、抽象美術運動やシュルレアリスム運動との交流ということでしょうか。そして共にフランスで過ごしています。


この二人、岡本太郎(1911-1996)とパブロ・ピカソ(1881-1973)の作風に近いモノを感じるのは、同時期に近しい環境に生き、影響を受けたからだと思います。

スペイン南部のマラガで生まれ、バルセロナやパリへと移り住んだピカソというと、抽象的な絵画作品が有名ですが、実はかなりの期間(1947年~1954年)には、南フランスのヴァロリスにて作陶活動をしていました。


最近、「ピカソの陶芸」という本(というか作品集)を読みました。







この中では、時代順に、異なる作風やモチーフを扱った興味深い陶芸作品が多く掲載されています。



そして、彼の名言からいくつか興味深いものを見つけました。

ラファエルのように描くのには4年かかるが、子供のように描くには人生を費やさなければ。
It took me four years to paint like Raphael, but lifetimeto paint like a child.

存在するすべての数は限りがあり、とりわけ幸福もそうだ。
Everything exists in limited quantity-especially happiness.

見たとおりに描くのではなく、考えている通りに描く。
I paint objects as I think them, not as I see them.

明日に延ばしてもいいのは、やり残して死んでもかまわないことだけ
Only put off until tomorrow what you are willing to die having left undone.

芸術は悲しみと苦しみの産物。
Art is the son of sadness and suffering.





ピカソの陶芸

ピカソの陶芸作品が多く掲載されている資料としては貴重なものです。
興味を持たれた方は参照してみては。。。


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ジャン・プルーヴェ/シャルロット・ペリアン/ル・コルビュジエ/ピエール・ジャンヌレ

2015-11-03 14:51:48 | 販売
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文化の日。


今日はポカポカの陽だまりでお昼寝には絶好の気候かな。

昨日のシトシト降る肌寒い雨の一日が嘘のよう。


一段と寒さを増した数日前あたりから愛犬(老犬)の調子が突然悪くなり、歩けなくなり、立てなくなり、食欲がなくなり。。。

心配でしたが昨夜あたりからちょっと小康状態といった感じ。

ガンバレ、と祈る毎日です。。。



さて、「クリスティーズ」といえば、サザビーズと並んで有名なオークション業界の老舗の一角。

そんなクリスティーズでは、ロンドンやニューヨークなどいろいろな地域で様々なオークションを開催しています。

取扱い品目もアートからワイン、時計・宝飾品、楽器、家具など様々で、特集を組んでオークションを行っており、そのカタログも充実しており写真集といっても遜色ないほど。


さて、こちらは、人気のフランス系建築家・デザイナーを特集したクリスティーズ・オークションのカタログ(221p、ソフトカバー)で、以下のビッグネーム4名の作品で構成されたオークションになり、ご存知の方も多いでしょう。

①Jean Prouve ジャン・プルーヴェ (Apr.8,1901 - Mar.23,1984)
②Charlotte Perriand シャルロット・ペリアン (Oct.24,1903 - Oct.27,1999)
③Le Corbusier ル・コルビュジエ (Oct.6,1887 - Aug.27,1999)
④Pierre Jeanneret ピエール・ジャンヌレ (Mar.2,1896 – Dec.4,1967)

これらの巨匠クラスになると各々のデザインがある意味、「古典」のような扱いとなり、現在でも正規復刻品やリプロなども販売されていますし、ムムム・・・と首を捻るものも流通しているようですが、こちらのカタログはいずれも本物(当時のヴィンテージ品)となりますので、ページをめくるだけで楽しめるのではないでしょうか。家具・照明などが中心ですが非常にレアなアイテムも掲載されています。


また、一般的な書籍と異なる点としては、説明やコンディションの表記に加え、

①来歴(過去の所有者)
②展覧会等での展示経歴
③参考文献

などが付加されています。


また、アイテムごとに実寸のサイズが表記されていますので、もしこれから購入しようかな・・・と検討中の方には非常に参考になる情報かと思います。
(実は、様々な現行品の中には当時のサイズと異なるものも散見します)





いろいろと取扱いがございますので、お気軽にお問合せください。




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○○の秋

2015-11-01 23:10:32 | 修理
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この時期になると決まって話題になるのが、「○○の秋」。


いつもいつも決まった話題ではありますが、季節を大切にする日本の美意識の一端でしょうか(笑)

食欲の秋、読書の秋。

それぞれの秋があるのでしょうが、芸術の秋。。。




現在、ちょっと風変わりな展覧会が開催中。

東京にお住いの方はいかがでしょうか。


アーブル美術館大々贋作展@PARCO MUSEUM パルコミュージアム 渋谷パルコ パート1 / 3F

こちらの展覧会は、変な先入観なしで見た方が楽しめるかもしれません。


アーブル美術館大々贋作展

会場:PARCO MUSEUM パルコミュージアム 渋谷パルコ パート1 / 3F

期間:2015/10/30 (金) -2015/11/16 (月) 10:00~21:00
※初日・最終日は18:00閉場 ※入場は閉場の30分前まで

入場料:一般500円・学生400円・小学生以下無料



展覧会でじっくり実寸大の作品を楽しむのは醍醐味の一つですが、なかなか足を運べなかったり、時間が・・・という方には、
自宅でじっくり楽しむという手も!

過去の展覧会の作品図録のページをゆーっくり繰るのも良いかも。


<図録紹介>


エルミタージュ美術館展 1977 @国立西洋美術館


東山魁夷展 1981 @東京国立近代美術館


高橋誠一郎コレクション展 名作に見る浮世絵師の系譜


西洋の美術 その空間表現の流れ 1987@国立西洋美術館

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