おはようございます!!

今日は、ちょっと長くなりますけど、興味がある方は、最後までお付き合いくださいませ。。。

ネットサーフィンをしていたある日の事。某有名な質問に答えてくれるサイトを見ていました。
そしたら、
「ビンテージ家具」の「ビンテージ」って、どういう意味ですか?
という質問が載っていました。
それからのやり取りはとても微笑ましいもの(詳しくは書きませんが、興味のある方は探してみてくださいネ)だったのですが、私自身も『ヴィンテージ』と言う単語を自然に良く使ってるのですが、ちょっと関連キーワードを集めて整理してみようと思いました。客観的な意味合いのみならず、私の私見も含まれておりますので、あしからず。。。
以下が関連するキーワードです。
☆☆☆ミッドセンチュリーモダン☆☆☆
世紀の半ば。良く耳にする『ミッドセンチュリー』は世紀の半ばの意味で、この場合、20世紀の1940年から1970年代初頭を指します。ミッドセンチュリーモダンとは、その時期のアメリカのモダニズムの「家具版」デザイン様式で、チャールズ・イームズやエーロ・サーリネンらのデザイナーがその代表。特徴はモダニズムらしく「すっきり」「無駄な装飾がない」「機能的」「合理性」などがあげられます。
☆☆☆アンティーク☆☆☆
基本は、製造されてから100年以上経過したものをアンティークと言います。税関などで使用される場合、99年以上経過したものという記述も見られます。ヨーロピアン・アンティークやデコレーティブなビクトリアン時代の家具などはまさに当てはまると思います。ちなみにヴィンテージの定義自体が曖昧な為、イーベイなどのオークションサイトでのカテゴリーも『アンティーク』に、ほぼ全てのはミッドセンチュリーもの(100年は経過していないが…)が分類されています。
☆☆☆ヴィンテージ☆☆☆
もともとはブドウやワインの収穫量や収穫年のことで、良質のブドウが収穫できた年の極上ワインのことを言いました。アメリカでは『アンティーク』という言葉にかなり支配されています。『アンティークショップ』と名のつくお店は、数え切れないほど存在して、どこに行っても見つけられるほど浸透しています。もちろん、この場合、アンティークショップで取り扱われる商品は、100年経過していない物も含まれます、というかその方が多いでしょう(笑)
で、アメリカ人で、ヴィンテージと表記してある場合は、この『100年~』の内容を理解していて、あえて区別する為に、『アンティーク』ではなく、『ヴィンテージ』と表記していると思われます。私の場合も同様ですが、『アンティーク』と呼ぶにはおこがましい物って、多いと思います。40年代~70年代初頭くらいまでのものを『ヴィンテージ』って呼ぶのが適当なのでは…と思っちゃいます。
最近よく見かける表記としては、『ヴィンテージ』の代わりに、『Eames Era』というものがあります。訳すと『イームズ期』もしくは『イームズ時代』とでもいうのかな…。それほど、有名なわけですネ、イームズさん。
☆☆☆オリジナル☆☆☆
現物や本物という意味。アンティークやヴィンテージを含む当時製造されたもの。
細かい話になりますが、その当時の時代の正規品(デザイナーと正式な契約を結んだ会社が、通常そのデザイナーにロイヤリティーを支払い、製造した製品)をオリジナルと呼びます。ですから、どこが製造メーカーかが重要になってきますね。
また、当時は、大量生産が出来ないものがあり、年が経つにつれてコンディションが良いものがどんどんと少なくなってくる為、相対的に高価となります。
ちなみに、ショップが独自にデザイン・製作している『オリジナル』製品のオリジナルとはこの場合、異なります…笑。

注意!!
☆☆☆正規品☆☆☆
デザイナーと正式な契約を結んでいる会社が現在、製造している製品で、新品を指す事が多いようです。海外では、GenuineとかAuthenticなどの単語が使われることも・・・。
☆☆☆リプロダクション☆☆☆
いわゆる『新品』もしくは80年代以降に製造された『中古品』でしょうか…。一般的には正規メーカー(当時のオリジナルを製造していたメーカー)以外によって製造されたものを指す場合が多いようです。海外では、倫理的にContemporary Reproductionという単語が使用されます。
デザインには興味があって、オリジナル(ヴィンテージやアンティーク)は、手が出ないという人には朗報でしょう。旧いものが持つ独特の風合いや経年変化、将来的な投資価値はもちませんが・・・。
ただ、デザインはほぼ同様であっても、有名なイームズチェアのように、現在製造されているものと当時のものとでは、原材料自体が異なっている為、見た目や手触りも当然異なったものとなります。
良識のあるディーラーさんは、『リプロダクション』や『コピー』と表記しますが、悪質な場合、『リプロダクション』をリジナルの値段で販売しようとする為、注意が必要です。!!がっかりさせられてしまう事になりますので・・・ネ

○○風だとか○○Style(スタイル)といった表記がされている場合、この『リプロダクション』を意味しています。
☆☆☆ジェネリック☆☆☆
製薬業界では、良く『ジェネリック医薬品』という言い方で、版権の切れたオリジナルと同じ成分の薬を、オリジナルより安価で販売する場合に用いられますが、あまり耳慣れない言い方かもしれません…『リプロダクション』と同様だと思います。
☆☆☆正規復刻版☆☆☆
デザイナー若しくはその承継者にロイヤリティーを支払い、正規に契約を結んでいる会社(正規メーカー)が製造している復刻版。
アメリカではこのくくりが無いようで、リプロダクションに分類されたり『Anthentic』と表記される事もあります。
☆☆☆フェイク☆☆☆
『新品』を敢えて、風合いのあるように見せたもの。デニムのWashed仕上げのジーンズなどが該当するのでは…。
現物の場合、良く見ると大抵、わかると思いますが…。実際に、意図的に、且つ、人工的に塗装の変化や磨り減り、寂び、傷などの『経年変化』や『風合い』を出すのは容易な事ではありません。また、頭で考えられた磨り減りなので、よくよく考えてみると、不自然な磨り減り方となっています。ご注意ください!!家具や絵画、オブジェなどで見かけることがあります。
基本は、低価格で大量販売を目指しているのでは・・・と思います。
日本では、中国や東南アジア諸国が近いせいか、結構な割合で、『リプロダクション』や『フェイク』が流通していると思うのですが、こんな状況を見るにつけ、なんだか悲しくなってしまいます。まあ、ブランド物のバッグや時計などでも同じような状況だと思いますが・・・、購入者がいるので、流通するのでしょうねぇ。。。
これらは、欧米では、ほとんど見かけることが、ありません。いろいろな理由が考えられますが、”これらの物に本質的に価値が見出されない事”や”風合い”を重視し、多少コンディションが悪くても気にしない”人柄”があると思います。逆に、価値が見出されるオリジナルのアンティークやヴィンテージに対しては、大金??を払う事もいとわない方が多いのかもしれません。
また、日本のように、リペアを丁寧に施してから販売する例は、”非常に稀”で、リペアやリフィニッシュをする場合、あくまでもお客様の要望がある場合に限られ、追加で5~10万円が料金に追加されます。
☆☆☆アンティーク家具仕様(アンティーク風)☆☆☆
『フェイク』と同義語かもしれません。
☆☆☆コピー☆☆☆
違法なコピーをした商品のこと。家具の世界でも、デザインされたものを発表してから20年以内に同じ商品を作って販売したら罰せられます。『リプロダクション』の代わりの言葉として用いられる事もあります。
要は、正規メーカー以外で製造された製品。実際には、古くて貫禄のある『コピー』もあります。ちょっとわかりにくくなってしまい、申し訳ありません…汗。
☆☆☆ユーズド☆☆☆
現実的には、新品以外の全てを『ユーズド』といっていいと思いますが、特に、80年代以降に製造された『中古品』を指すことが多いですね。
正規メーカーの製造したものの中でも、『オリジナル・ヴィンテージ』→『正規復刻版』→『ユーズド』の順で価格が安くなっていくと思います。
(まあ、正規復刻版が異様に高い値段をつけている場合もままありますが…そのような品物の場合、『オリジナル』がほとんど市場に出てこないか、出てきても目が飛び出るほど高かったりして…。

)
☆☆☆中古品☆☆☆
『ユーズド』と同義語かもしれません。
☆☆☆レトロ☆☆☆
辞書を引くと、”復古調{ふっこちょう}の”とか”懐古趣味の”とかいう意味が出ていますが、なんか昭和の匂いがしてきませんか?
アメリカのお店の名前で、『アンティーク』がつくお店がダントツに多いですが、結構『Retro』がつく名前のお店もあります。
ただ、その類のお店に入ったとたん『ミッドセンチュリー』の香りがしてきます。でも、モダンというより、ちょっとチープな感じのラインナップになっていて、ゴールデン50’sって感じです。もちろん、ヴィンテージものをメインに扱ってます。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました
画像は、ヴィンテージの歯医者さんで使用されていた木製サインです。木製サインは、識別が大変です・・・。
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