さて、マイ・フェイバリットの20世紀を代表するデザイナーです。
ポールマッコブ、ラッセルライト、ジョージネルソン・・・
そして、本日ご紹介する『Jens Risom』。
大御所の感がありますが、マッコブとほぼ同期。ただ、残念ながらマッコブは50年前の1969年に他界していますが、リソム氏はなお現役です♪
*****Jens Risom*****
Jens Risom ジャン・リソム(発音はジェンス・リゾムに近い?)は、1919年北欧デンマーク生まれ。
コペンハーゲンにあるThe School for Arts and Craftsにて、工業デザインを学ぶ。名職人の『Kaare Klint や Ole Wanscherthe』から学んだ、『簡潔で応用可能な価値』が後に影響をもたらす。 同級生には、同じデザイナーの『Hans J. Wegner ハンス・ウェグナー』や『Borge Mogensen ボーエ・モーエンセン』が在籍。
建築家Ernst Kuhnのコペンハーゲンの事務所で家具とインテリアのデザイナーとして勤務した後、1939年にアメリカに移住。
ジャン・リソムより一年早くドイツよりNYに拠点を求めて渡米していた、革新的なドイツ家具製作家の息子、『Hans Knoll ハンス・ノール:Knoll Furnitureの創立者』と出会う。(奇しくも、ふたりとも同じ5月8日が誕生日で、ハンスは一歳年上♪)
1941年、ノールと共に3ヶ月に渡り世界を旅し、非常に近い間柄となる。この旅により、家庭の家具にデザインが求められているという新しい潮流を肌で感じとり、この後にKnoll社の為に15点の家具をデザイン。ノール社の一番最初の椅子は、1941年にジャン・リソムよってデザインされました。
1942年に設立された『Hans Knoll Furniture Company ハンス・ノール家具製作会社』における初期の作品(600シリーズ)は、純粋なリソムのデザイン・コレクション。
リソムの家具は北欧の清楚感とアメリカの合理性を兼ね備えた物で、Knollのスタートに好影響を与えることとなる。
1943年には陸軍へ入隊。
1946年5月1日には、彼自身の『Jens Risom Design, Inc. (JRD)』を設立し、世界中にショールームを持つ。JRDは1970年に売却するまで25年間継続。
1950年代後半には、それまでの家庭向け家具からオフィスや図書館・病院向けの家具まで拡大。
1961年には雑誌『プレイボーイ』誌において、<アメリカの家具に革命をもたらしたデザイナー>として、イームズ、ベルトイア等と共に名を連ねた。
60年あまりのキャリアの中で、リソムは新旧の方法や材料を用いた彼の作品群は、『デンマークの伝統』と『初期のアメリカン・モダニズム』のコンビネーションだと評され、MOMA(ニューヨーク近代美術館)やブルックリン美術館を始めとするミュージアムにて常設コレクション。
20世紀半ばのデザインに対する貢献が認められ、1996年に、デンマークのマーグレッテ女王よりナイトの称号を授かっています。
1997年、Knollは、リソムのデザインによるチェアやスツール、テーブルなどのコレクションの復刻版を発売し、現在においても『Knoll Studio シリーズ』として継続。
『家具は彫刻ではなく、視覚のみに訴える特別なデザインではない。
家具は、明らかに全ての要求を満たさなければならない。
そして、実際に使用され、楽しまれ、敬われるべきである。』
雑誌『プレイボーイ』誌の掲載写真。左から、ジョージネルソン George Nelson、エドワード・ウォームレイ Edward Wormley、エーロ・サーリネン Eero Saarinen、ハリー・ベルトイア Harry Bertoia、チャールズ・イームズ Charles Eames、そしてジャン・リソム Jens Risom。
残るリソムだけが現在も存命で、90歳を超えた現在は、妻のHennyと共に、コネチカット州ニュー・キャナンにて、何もしない悠悠自適な生活を送っている。
<参考資料>
・Jens Risom Resource reference
・Article from Dwell magazine
・Knoll Design by Eric Larrabee Massimo Vignelli 1990 edition
家具のご紹介は近日中に♪
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