政治学者たちはシリア情勢を分析し、アサド現大統領に実際上、代わり得る人物はシリアに存在しないという見方を示している。
シリアには組織化された反体制勢力は存在しておらず、今行われているのは単に政府に反対の声を挙げる試みであって、リビアで生じている事態には程遠い状態というのがその見方だ。
西側ではシリア情勢を、リビアの内情と比較する声も聞かれるようになった。
アメリカ上院ではオバマ大統領は、シリアの反体制派を支持すべき、という声明が表せされており、平和愛好者として知られるジョン・マケイン共和党議員も、アメリカ政府は現シリア政権に、声高に明白に反対すべきだと述べている。
ところがグローバルな反アラブ戦争の先駆者と言われるオバマ大統領自身は違う(???)を持っている。
3月28日に対リビア作戦の指揮をNATOに渡したときで、人道状況が危機的状況に陥れば、アメリカ政府は、その全てに首を突っ込むと思ったら大間違いだと釘を刺し、シリアでの軍事行動は計画していないことを明言した。
ロシアでもリビアと同じシナリオは、シリアでは起きないとの見方がされている。
政治学者でもある東洋学者は、ロシアの声からのインタビューに対し、シリアとリビアでは国内の構造の特殊性が、あまりにも違うとして次のように述べている。
「シリア社会はより結束の固いものだ。この国は中東で常に特殊な立場を占めており、中東和平では独立した役割を要求してきた。
またリビアにおいても活発な役割を果たし続けており、隣国トルコともパートナー関係を構築し終えた。そしてトルコとシリアが国境を接しているというこは常に安定化要因となっている。
国境を接しているためシリア情勢は、リビアほど加熱させてはならないというストッパーが働くからだ」
政治学者でもある東洋学者はインタビューに対し、このように述べている。
シリアのこうした特殊な状況は、西側のアナリストたちも指摘しており、アサド大統領が現職に留まることが多くの人間に利益となる、との見方がさされている(
※「さされている」って何だ???)
イスラエルもリビアに平和を創設するために、アサド氏の役割に期待している。
またアメリカにとってもシリアが現状のままであることが、イラクからの自国軍を撤退させるために必要なのだ。
注目に値するのはシリアの反体制派も、アサド大統領の退陣を求めていないと言うことだ。要求する条件の中には、現在ある非常事態令を解除するとことと共に、支配政党のバースト党の独占体制を改めることが掲げられている。
※(???)は女性アナウンサーの不明瞭な言葉で何を言っているのか判らない
4月1日放送 ロシアの声・ラジオジャーナル