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まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

奈良の紅葉(12/11/16)室生寺

2012年11月16日 | 奈良

今日は奈良へ行きました。先に長谷寺の様子をお伝えしました。続いて、室生寺です。

室生寺(むろうじ)は、真言宗室生寺派大本山の寺院で、山号は宀一山(べんいちさん)です。女人禁制だった高野山に対し、女性の参詣が許されていたことから「女人高野」の別名があります。なお、山号の「宀一」は「室生」の略だそうです。古くから神々の座す聖地と仰がれていたこの地に、奈良時代の末、山部親王(のちの桓武天皇)の病気平癒の祈願が興福寺の高僧によって行われ、見事に回復したことから、勅命により創建されました。

まずは、駐車場から、門前の商店街を歩き、朱塗りの太鼓橋を渡ります。周辺の紅葉が見事でした。(^^)

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竜神信仰もある清らかな川面のもみじにも目を奪われつつ・・・いよいよ室生寺境内です。

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仁王門へ続く道の紅葉も見事でした。日当たりが良いからでしょうか?

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仁王門をくぐると・・・尺八を吹き続ける方が・・・いつも吹いておられるのでしょうか?気になります・・・今度お目にかかることがあれば、聞いてみよう(^^;)【追記】室生寺の檀家の方で、ボランティアでたまに演奏されているのだそうです。境内に尺八の音が響き渡り神秘的でした。

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室生寺境内は、室生寺山の山麓から中腹にお堂や塔が散在するため、とにかく「登れ登れ・・・」です。自然石積みの幅広い急な石段は「鎧坂」と呼ばれており、両脇には石楠花が植えられています。境内でたくさんの石楠花が楽しめることから、石楠花の名所としても知られています。

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鎧坂を上ったところに金堂(右上写真)があります。内陣には、一木造りの釈迦如来立像を中心に、国宝、重要文化財の像が並び、その前には運慶作と伝えられる十二神将が並べられています。現在、特別拝観で金堂内部でご本尊を間近に見ることができます。外から見るのと目線が違います。特に十二神将が素晴らしかったです。(400円、記念品付)

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本金堂からさらに石段を登ると本堂(灌頂堂)があります。ここは真言密教の最も大切な法儀である灌頂を行う堂で、真言寺院の中心です。本堂の左側の石段の先には、五重塔が見えます。

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五重塔の高さは16.1メートルで、屋外に立つ五重塔では最小のものだそうです。平安時代初頭の建立と言われ、室生寺山内最古の建築物です。この塔は頂上の相輪がちょっと珍しい形です。撮り忘れた・・・。平成10年の台風被害で大きな損傷を蒙りましたが平成12年に修復、落慶しました。

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五重塔から奥ノ院へ目指します。ここからも急な石段が続きます。朱塗りの橋からは400段ほどあります。ちょっと大変~(><)

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登り切った先には奥ノ院が・・・。弘法大師を祀る御影堂↑は大師堂とも言い、板葺き二段屋根の宝形造りで、各地にある大師堂の中でも最古級の堂です。

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岩山の上には七重石塔があります。↑奥ノ院からの眺めは、見渡すというものではないですが・・・はるか下に、駐車場や川が見えます。紅葉は、周辺は見頃ですが、境内の紅葉は3分ほどです。

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特別拝観の記念品です。ミニサイズのクリアファイルと散華です。↑

室生寺 http://www.murouji.or.jp/index.html

拝観料:大人600円 子供400円 拝観所要時間:90分(奥ノ院含め)


奈良の紅葉(12/11/16)長谷寺

2012年11月16日 | 奈良

今日は、奈良の紅葉を見に「長谷寺」へ行きました。

長谷寺は、正式には豊山(ぶざん)神楽院長谷寺といいます。朱鳥( あかみどり )元年(686)、道明(どうみょう)上人が天武天皇のために「銅板法華説相図」を初瀬山西の岡に安置したことが起源です。その後、神亀四年( 727 )徳道(とくどう)上人が、聖武天皇の勅を奉じて、衆生のために東の岡に、十一面観世音菩薩を祀りました。徳道上人は、観音信仰にあつく、西国三十三所観音霊場巡拝の開祖として知られる事より、長谷寺は三十三所の根本霊場と呼ばれています。

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現在の長谷寺は、真言宗豊山派の総本山、西国三十三観音霊場第八番札所として、 全国に末寺三千余ヶ寺、 檀信徒はおよそ三百万人といわれ「花の御寺」「牡丹の長谷寺」として、多くの人々の信仰をあつめています。仁王門をくぐると、本堂まで石段の登廊(のぼりろう)が続いています。登廊の脇にも、牡丹の花が植えられています。牡丹の花は、唐の皇妃、馬頭夫人が観音様の霊験を得たお礼に牡丹を献木したのがはじまりといわれており、春には150種、約7000株の牡丹が咲き競います。

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本堂は、徳川三代将軍家光の寄進により慶安3年(1650)に建立され、国宝に指定されています。本堂前面の舞台からの眺めは素晴らしいです。

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紅葉の色づきは、5分ほどだと思います。本堂横の鐘楼は、朝6時には時を知らせる鐘の音が、1正午には鐘と法螺が鳴り響きます。千年の昔からの習わしだそうです。ちょうど正午ごろに本堂付近にいたので、勇壮な法螺の音が山の向こうまで鳴り響いていました。

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現在、ご本尊の十一面観音菩薩像の特別拝観が行われています。拝観料が、1,000円と、少し高価ですが・・・10メートルを超える高さのご本尊の足元へ入り、直接、観音様の御足に触れながら、御縁を結ぶことができます。また、内部に描かれた仏画も見ることができ、とても貴重な体験でした。(本尊大観音像特別拝観:12月9日まで、入山料とは別途1,000円、記念品の五色線付)*ぶろぐ最後に写真あり

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本堂の東側に「日限(ひぎり)地蔵」さんがおられます。日を限定してのお願い事が叶うようです。ちなみに日限地蔵さんは、清水寺の参道(五条坂)にもあります。安祥院(あんしょういん)という名前ですが、日限(ひぎり)さんと通称で呼ばれ親しまれています。【前ぶろぐ

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本堂から順路に沿って五重塔へ向かう途中も、紅葉を楽しめます。五重塔は、昭和29年、戦後日本に初めて建てられたもので、昭和の名塔と呼ばれています。高さは31.39mです。

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すぐそばには、豊臣秀頼によって再建された三重塔がありましたが、現在は礎石のみが残っています。その場所に植えられたもみじもきれいに色づき始めていました。

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本坊(非公開)の前から、本堂を遠くに眺めることができます。紅葉の盛りはこれからですね。

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おまけ:売店に長谷寺のキティちゃんが売られていました。500円。ご本尊の姿のようです・・・。牡丹の絵馬もついています。

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右上写真:特別拝観で頂いた五色線です。拝観の前に塗香(ずこう)で両手を清め、五色線を腕にはめます。仏様の5つの智慧を表す白・赤・黄・青・黒の五色の糸をより合わせた腕輪です。

長谷寺 http://www.hasedera.or.jp/index.html

入山料:中学生以上500円 小学生250円 拝観所要期間:60分~90分