先週末、町内の地蔵盆を行いました。地蔵盆は、地蔵菩薩の縁日で、路傍や辻に祀られているお地蔵さんのお祭りです。全国各地に地蔵盆の風習がありますが、とくに京都や大阪が盛んだそうです。最近は準備や運営の都合上、8月22日、23日ではなく、土日に行われることが多くなっています。うちの町内も…世の流れで…前倒しの土日開催となりました。
地域によって、行事内容は多少違いますが、私の町内では、いつもは祠に祭られているお地蔵さんを、地蔵盆が行われる場所へ移し、清め新しいよだれかけやお供えをしてお参りをします。地蔵盆が行われる場所は、町内の役員の自宅敷地内などで行われるため、毎年変わります。今年は町内のお寺で行いました。 お地蔵さんは子供の守神、地蔵盆は子供のためのお祭りです。日中は、子供たちがお地蔵さんにお参りしたあと、おかしを貰ったり、ゲームや福引をしたりして、賑やかに遊びます。今年は新たに数珠回しも行われ、みんなでワイワイ楽しみながら地蔵盆を楽しみました。ちなみに、町内のお地蔵さんは自然の石を少し彫っただけのようなものです。町内は旧街道に面しているため、平安時代のものでは?といわれています。
我が家のすぐ近くに「浄禅寺(じょうぜんじ)」があります。ここは六地蔵めぐりのひとつの鳥羽地蔵が祀られているお寺で、文覚上人(平安末~鎌倉時代の僧)が開基の古いお寺です。境内には「袈裟御前の首塚」があります。*袈裟御前は、文覚上人が横恋慕した人妻で、文覚上人が誤って殺してしまったことから出家をします。昨日の夜お参りに行ってきました。
ちょうど、六歳念仏の奉納が行われていて、たくさんの人が見学をしていました。
地蔵盆の日は、普段、地蔵堂に祀られているお地蔵さんを直接見ることができます。白いお顔のとても美しい地蔵尊です。
恋塚浄禅寺(鳥羽地蔵) 京都市南区上鳥羽岩ノ本町93 参拝自由
六地蔵めぐりは、8月22日、23日に昔の京都の街道の入口にある6ヶ所のお地蔵さんを巡り、家内安全や無病息災を祈る800年前から続く伝統行事です。